虚構推理の原作小説を紹介!読む順番やあらすじ・収録エピソードも紹介

虚構推理の原作小説を紹介します!漫画化やアニメ化もされている城平京による人気ミステリー小説シリーズ「虚構推理」。怪異たちの知恵の神となった女子大学生・岩永琴子を中心に、これまでのミステリー小説の常識を覆す快作です。この記事では、原作小説「虚構推理」の魅力を余すことなく伝えるべく、読む順番や1巻から3巻までのあらすじ・収録エピソードをネタバレありで解説していきます。

虚構推理の原作小説を紹介!読む順番やあらすじ・収録エピソードも紹介のイメージ

目次

  1. 虚構推理とは?
  2. 虚構推理の原作小説のあらすじ・収録エピソードネタバレ
  3. 虚構推理の原作小説と漫画版を読む順番
  4. 虚構推理のアニメ2期制作決定!放送日はいつ?
  5. 虚構推理に関する感想や評価
  6. 虚構推理の原作まとめ

虚構推理とは?

虚構推理の概要

城平京によるミステリー小説シリーズ「虚構推理」。2011年5月に講談社ノベルスより刊行されたときのタイトルは「虚構推理 鋼人七瀬」ですが、その後改題されました。物語は怪異(ばけもの)の知恵の神になる契約を交わした女子大学生・岩永琴子と不死身の身体を持つ男子大学生・桜川九郎を中心に展開されていきます。

2012年には第12回本格ミステリ大賞小説部門賞と本格ミステリ・ベスト10で第4位を受賞しています。その後シリーズ化され、2018年12月に「虚構推理短編集 岩永琴子の出現」、2019年6月には「虚構推理 スリーピング・マーダー」が刊行され、シリーズの累計発行部数は200万部を超えています。

また、虚構推理は2015年には漫画化が行われ、2021年5月現在単行本15巻が発行されています。さらにアニメ化もされ、2020年1月12日から3月29日までテレビ朝日などで放送されました(全12話)。

虚構推理のあらすじ

あらすじのイメージ

主人公である大学生・岩永琴子のもとに怪異関連のトラブル相談が持ち込まれるところから物語は始まります。そのトラブルとは、地方都市の真倉坂市で鋼人七瀬と呼ばれる怪異が暴れているというものでした。早速真倉坂市に出向いた琴子は、鋼人七瀬と遭遇したという現地警察に勤務する警察官・弓原紗季と行方不明の従姉捜索の途中で立ち寄った彼氏の桜川九郎とともに怪異・鋼人七瀬退治に乗り出します。

アニメ「虚構推理」公式サイト

虚構推理の原作小説のあらすじ・収録エピソードネタバレ

あらすじネタバレ①虚構推理

ここからは、虚構推理の原作小説シリーズ3作品のあらすじをネタバレで解説していきます。第1作「虚構推理」から第3作「虚構推理 スリーピング・マーダー」まで順番に紹介していきます。

最初は第1作「虚構推理」からです。怪異たちの「知恵の神」となる代償に右目と左足を失くした主人公の岩永琴子、妖怪の肉を食べたことで不死身の体と未来を決定する能力を得た琴子の彼氏・桜川九郎、そして九郎の元恋人で警官の弓原紗季の3人が怪異がらみの事件解決を図る物語になります。

怪異がらみの事件とは、自殺したアイドル・七瀬かりんの亡霊が怪異・鋼人七瀬となって鉄骨を振り回して暴れまわり、人を襲うというものです。しかし、物語の最初のところでこの事件には犯人が実在しないことが判明、異様な事件であることがわかります。

ここからがネタバレ情報です。七瀬かりんの自殺には不明な点があり、それがサイトに掲載されるとサイトの住人たちにより詳細が設定され怪異として実体化。つまり、事件を起こした鋼人七瀬は想像上の怪異で、人の願望が生み出した都市伝説だったのです。そこで琴子らは、”虚構”の物語を創作しネットの掲示板に投稿。サイトの住人たちに鋼人七瀬は存在しないと認めさせることで鋼人七瀬を無効化し事件の解決を図りました。

あらすじネタバレ②虚構推理短編集 岩永琴子の出現

続いて紹介する虚構推理・原作小説第2作「岩永琴子の出現」は、主人公・岩永琴子が怪異の事件を解決していく短編集で全体は5話で構成されています。

第1話:ヌシの大蛇は聞いていた

それでは第1話から第5話まで各話ごと順番に、あらすじをネタバレで紹介していきます。最初は第1話「ヌシの大蛇は聞いていた」からです。

琴子へ怪異事件の依頼をしてきたのは一匹の大蛇です。依頼の内容は、大蛇が棲んでいる沼に捨てられていた他殺体に絡むことでした。いつものように犯人は既に逮捕されています。しかし、大蛇は犯人が死体を捨てる時に発した一言「うまく見つけてくれるといいのだけれど」が気になって琴子に依頼を持ちかけたのです。琴子は依頼者の大蛇を納得させるため、犯人とされる女の言葉に合理性を持たせる”虚構推理”を展開します。

ところが、依頼主の大蛇が思いのほか頭がよく、琴子の推理をことごとく論破していきます。最終的には、「うまく見つけてくれるといいのだけれど」とは犯人が死体を大蛇に見つけてもらい食べてもらおうと沼に捨てたというところに落ち着きます。この作品で、琴子がなぜ虚構推理を行うのかも明らかになります。虚構推理ファン必読の書ではないでしょうか?

第2話:うなぎ屋の幸運日

続いて第2話「うなぎ屋の幸運日」に移ります。この作品では、岩永琴子は推理探偵ではなくメッセンジャーガールとして話が展開していきます。ここからネタバレになります。それは琴子がなぜウナギ屋にいたかという真相。それは「今夜、恋人の部屋に泊まるので、精をつけておこうとふと思い立ちまして」というオチでした。

同じ時にうなぎ屋にいた梶尾という男にメッセージを伝えてほしいと、彼の亡き妻の幽霊から琴子に依頼があり、琴子はその依頼に応えます。ところが最近体の調子が悪いのでお祓いをしてほしいという梶尾の依頼はきっぱりと断ります。琴子のスタンスがよくわかる作品になっています。また、琴子が最後に呟いた述懐「わけのわからない恋人を持つと苦労する」がこの物語の結論と言えるのではないでしょうか?

第3話:電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを

琴子のところに怪異たちが依頼を持ってやってきます。その依頼とは、ある港町で人形が暴れ回っているので何とかしてほしいというもの。人形はひとりでに動き出し電撃を放ち攻撃してくるので、手も足も出せないということでした。

琴子が調査してみると、この事件にはある老人が関与していることが判明します。善太という名のその老人には孫娘がいたのですが、観光で町を訪れていた大学生の運転する車に轢かれて亡くなってしまいます。孫を失った悲しみも癒えぬまま、善太は一心不乱に人形制作に打ち込みます。完成した人形・ピノッキオが、今まさに暴れている人形でした。作品は、ミステリーの枠を外れバトル漫画の様相を呈してきます。

人形ピノッキオはなぜ暴れているのか?を推理し、ピノッキオの暴走を止めるのが今回、琴子に与えられた役目になります。善太が大学生に恨みを持っているのは確かなのですが、人形ピノッキオは大学生たちを攻撃していません。この謎を琴子はどう解決するのでしょうか?

第4話:ギロチン三四郎

続いての第4話「ギロチン三四郎」は、最初から最後まで熟睡していた琴子になり代わって、彼氏の九郎が活躍する作品です。今回九郎が立ち向かう怪異は、何とフランスで発明された処刑道具であるギロチンです。

そして依頼主はギロチンに憑いているいる神さま。依頼内容は、義弟をギロチンで殺害したとして逮捕された容疑者・甲次郎の言動に納得がいかないので真相を究明してほしいというものです。

ここからネタバレになりますが、探偵として活躍する九郎が事故死してしまうなどサプライズの連続です。ただ、発生した殺人事件よりも怪異たちの依頼を優先する琴子のいささかもぶれないスタンスやストーリー展開はいつもの通りでした。

第5話:幻の自販機

第5話「幻の自販機」は、第1作「ヌシの大蛇は聞いていた」と同様に、事件の真相を受け入れらない依頼者に虚構推理を行うことで納得してもらうというストーリーになっています。

依頼主は狸の怪異。そして依頼内容は、依頼主が設置した幻のうどんの自販機を警察の手から守ってほしいというものです。なぜ自販機が警察の捜査対象になったかというと、ある事件の容疑者として取り調べを受けた男がその自動機を利用したことを供述。利用時間によってはその男のアリバイが成立するため、警察が自販機を調べることになったのです。

本作の見どころは、刑事と真向から対峙して、あり得たかもしれない虚構推理を展開する琴子の雄姿にあると言われています。刑事の反論をものともせず、さらにその上を行く論理的思考に痺れてしまった読者も多いことでしょう。

あらすじネタバレ③虚構推理 スリーピング・マーダー

原作小説第3作のネタバレです。岩永琴子の今回の依頼主は23年前に妖狐に頼んで妻を殺してもらったという大金持ちの老人です。そして依頼内容は、自分が妻を殺した犯人であることを親族に認めさせてほしいというもの。問題は嘱託殺人なので、老人には完璧なアリバイがありました。さらに妖狐に依頼したと言ったところで、誰も信じてはくれないでしょう。そこは虚構推理を標榜する琴子の腕の見せ所です。

さらにネタバレをすると、琴子の生い立ちから高校時代をどのように過ごしていたかまで詳しく書かれています。さらに、第1作「鋼人七瀬」に登場した九郎の従姉・六花のその後も描かれており、シリーズファンの要望に応えるような内容となっているのではないでしょうか?

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虚構推理の原作小説と漫画版を読む順番

虚構推理の原作小説を読む順番

続いては原作小説と漫画版を読む順番を紹介します。最初は原作小説の読む順番からになります。現在刊行中の作品の順番は以下の通りです。

  1. 「虚構推理」
  2. 「虚構推理短編集 岩永琴子の出現」
  3. 「虚構推理 スリーピング・マーダー」

虚構推理の原作小説は、2021年8月現在第3作スリーピング・マーダーまで刊行されています。その続きが読みたい場合は、漫画版の第12巻「雪女のジレンマ編」をご覧ください。

虚構推理の漫画版を読む順番

続いて虚構推理の漫画版を読む順番を紹介します。漫画版虚構推理は、小説・虚構推理を原作として漫画化され、講談社の「少年マガジンR」に掲載されています。単行本は講談社コミックスより以下のように15巻まで刊行されました。読む順番は出版された順番のままで大丈夫です。

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虚構推理のアニメ2期制作決定!放送日はいつ?

虚構推理のアニメ2期制作決定

虚構推理特集の最後に、虚構推理のアニメ2期の情報を紹介します。2020年11月27日に「虚構推理」公式Twitterにてアニメ2期制作決定の発表が行われました。

虚構推理アニメ1期では、原作小説第1巻と原作小説第2巻の第1話までが使われていました(漫画版第6巻まで)。したがって、アニメ2期では原作小説第2巻の第2話以降(漫画版第7巻以降)のエピソードで構成されると考えられます。

虚構推理のアニメ2期の放送日はいつから?

2021年8月現在、虚構推理アニメ2期の放送予定日は未だ発表されていません。通常アニメは、制作発表から1年前後で放送されることが多いと言われています。ただ、昨今の新型コロナ感染拡大の影響から放送予定日が延期されたり中断した事例が相次ぎました。虚構推理も例外ではないでしょう。

こうした状況を考え合わせると、虚構推理のアニメ2期の放送日は2022年新春以降となる可能性が高いと考えられます。

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虚構推理に関する感想や評価

ここまで、虚構推理・原作小説のネタバレあらすじを中心に解説してきましたが、最後に虚構推理に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する虚構推理に関する感想や評価は、アニメ虚構推理1期を最後まで観た方のツイートからです。観終わった感想はとても面白かったということでした。

でっち上げた嘘で怪異事件を解決するという前代未聞の発想が良かったようです。私にはとても書けないと脱帽した上で、アニメ2期を楽しみにしていると言ってツイートを結んでいました。

続いての虚構推理に関する感想や評価も、アニメの視聴を終えた方のツイートからです。感想は、主人公・岩永琴子の可愛らしさが前面に出ていて面白かったそうです。反面、鋼人七瀬編では説明が多くてキツかったとも。

Twitterでの感想・評価を見ると、この方のように「鋼人七瀬の話が長い」という評価と原作がほぼ七瀬の話なのだから仕方ないという評価に分かれているようでした。

最後に紹介する虚構推理に関する感想や評価は、原作小説「虚構推理スリーピング・マーダー」を読了したという方のツイートからです。ストーリー展開が見事だったと絶賛しています。

また、琴子のキャラに危うさを感じたことや、九郎が琴子のことをどう思っているかがわかるエンディングもうれしかったといいます。特に最後の二行が印象的だったようなので、気になる方は原作小説を読んでみてはいかがでしょうか?

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虚構推理の原作まとめ

ここまで、漫画やアニメも制作されている虚構推理の原作小説のあらすじや収録エピソードをネタバレで紹介、さらにアニメ2期に関する情報もお届けしてきました。いかがでしたでしょうか?

まとめのイメージ

虚構推理はコミカライズやアニメ化がされている作品ですから、漫画やアニメでご覧になった方も多いことでしょう。この記事で初めて知った方も含めて、この機会に原作小説を読んでみてはいかがでしょうか?原作小説には、漫画やアニメにはない「後日譚」が書かれています。漫画やアニメをご覧になった方でも、新たな発見でさらに楽しめるかも知れません。

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