【サマーウォーズ】陣内家は実在する？モデルは武田家の家臣だった真田家？

サマーウォーズのメインヒロインである篠原夏希は、陣内家の一人です。今回は、サマーウォーズにおいて重要な立場にいる陣内家の家系図やモデルといったことを紹介します。

細田守監督の作品である「サマーウォーズ」は、2009年8月1日に全国公開された映画です。映画版のほかに2009年7月から「ヤングエース」でコミカライズ版が連載スタート、コミカライズ版3巻には本編の後日談を描いた「未来は未知数なのだから」が掲載されました。また、2009年7月・8月に2種類の小説版「サマーウォーズ」が出版、著者は岩井恭平さんと蒔田陽平です。

また、キングカズマこと池沢佳主馬を主人公とした「サマーウォーズ クライシス・オブ・OZ」が2010年8月に出版されました。こちらの著者は土屋つかささんです。

東京都内にある久遠寺高校に通う高校2年生の小磯健二は、物理部員の友人である佐久間とともにOZの保守点検のバイトをしていました。そんなときに、健二が恋心を抱いている先輩の篠原夏希からバイトに誘われます。そのバイトとは、偽物の婚約者として夏希の本家である陣内家に向かうというものでした。そして、サマーウォーズの物語は動いていきます。

ここからはサマーウォーズに登場する陣内家について紹介します。陣内家がある場所は長野県上田市だとされています。ちなみに、陣内家はかなりの豪邸ですがそのモデルは長野県上田市にある上田城です。しかし、陣内家がある場所は上田城とは別の場所です。それでは陣内家はどこにあるのでしょうか?それは、上田城の外城として築かれた砥石城・米山城跡だとされています。

砥石城・米山城跡は現在建造物などは残っていません。しかし、上田市が一望できるロケーションが素敵だとして人気のスポットです。また、健二たちがサマーウォーズの作中で利用した伊勢山バス停はこの近くにあります。聖地巡礼をしたいときは、伊勢山バス停と砥石城・米山城跡を一緒に見ることで効率がよくなります。

サマーウォーズの陣内家は戦国時代から続く名家で、作中に登場する栄おばあちゃんこと陣内栄は16代目当主です。ちなみに、陣内家は実在する家系ではなくサマーウォーズオリジナルの設定です。しかし、その陣内家にはモデルがあるとされています。それが、のちに紹介する第2次上田合戦などで活躍した、真田家であるというものです。

真田家は武家の一門のため、陣内家は武家の家系であるといえます。どうして真田家がモデルになっているかという点については、のちの項で考察します。

陣内家は明治時代に紡績業で財を成して、第二次世界大戦前は本家の山から一望できる土地をすべて所有していたとされています。しかし、第15代当主の陣内徳衛がその財産を浪費してしまい、それまでの財産の数多くを手放してしまったようです。ちなみに、陣内徳衛のエピソードについては映画版サマーウォーズではなく小説版のサマーウォーズで詳しく描かれています。

そして、自動クラックAIプログラム「ラブマシーン」を開発した陣内侘助は陣内徳衛が愛人との間につくった子供です。

陣内家の人脈は、国すら動かせるレベルのものがあります。それは、現当主の陣内栄の実力が影響しています。教師をしていた陣内栄の優秀な教え子や古くから交流がある武田家臣団のメンバーが、政財界の要人になっています。そして、陣内栄はカリスマ性があり、ラブマシーンの騒動のときは栄の呼びかけで事態が収拾しました。

現在の陣内家は、資産という面だけを見ると大きくありませんが、栄から引き継がれる人脈が陣内家の大きな財産になるといわれています。

サマーウォーズの陣内家は、武田信玄や武田勝頼に仕えていた真田家であるとされています。武田信玄や武田勝頼に仕えていた真田家であるとされている、その理由については以下の項を参考にしてください。

サマーウォーズの陣内家のモデルが真田家である理由のひとつとして、第2次上田合戦があります。第2次上田合戦とは、1600年に真田家と徳川家で戦った合戦です。サマーウォーズの作中で「不利な戦いだとしても、うちのご先祖様は勇猛に戦ってきた」と語られています。これが、第2次上田合戦のことだとされています。

単純な戦力だけを比較すれば、10倍以上の徳川軍が圧倒的に有利な合戦だったのが第2次上田合戦です。この合戦で、徳川軍を破った真田家当主の真田昌幸は全国にその名をとどろかせました。また、1585年に第1次上田合戦がありましたが、この合戦でも数が少ない真田軍が徳川軍を打ち破っています。

続いて紹介するサマーウォーズに登場する陣内家のモデルが真田家である理由は、陣内家の家紋です。陣内家の家紋は「結び雁金」というもので、実際に真田家が使用している家紋です。ちなみに、真田家の家紋といえば六文銭を思い浮かべる方がいるのではないでしょうか?有名な六文銭の家紋も、真田家の家紋であることは間違いありません。

真田家では戦闘時には六文銭、日常では結び雁金を使用していたとされています。真田家に限らず、複数の家紋を使い分ける戦国大名はたくさんいます。

続いて紹介するサマーウォーズに登場する陣内家のモデルが真田家である理由は、信州上田サマーウォーズ実行委員会が認めたことです。信州上田サマーウォーズ実行委員会がつくったサイト「サマーウォーズの里、信州上田へようこそ」には、サマーウォーズの聖地情報をはじめさまざまな情報が掲載されています。

そんな「サマーウォーズの里、信州上田へようこそ」のサイトのロゴには、真田家の六文銭が描かれています。このことから、陣内家のモデルは真田家で間違いないといわれています。

サマーウォーズの陣内家の家系図と登場人物一覧を紹介します。陣内万蔵は陣内栄の長男ですが、サマーウォーズ開始時にはすでになくなっています。陣内万蔵には1人娘がいてすでに結婚、名前は篠原雪子となっています。篠原雪子の娘が本作のメインヒロインである篠原夏希です。

続いて紹介するのが陣内万里子の家系図・登場人物一覧です。陣内万里子は陣内栄の長女で、いまの陣内家の本家です。映画サマーウォーズには、万里子の夫が登場しないのですでに亡くなっている可能性があります。万里子の子供は陣内理香と陣内理一で、2人とも独身です。

続いて紹介するのが陣内万助の家系図・登場人物一覧です。陣内万助には子供が3人いて、年齢が上から順番に陣内太助・三輪直美・池沢聖美です。陣内太助は陣内電気店の店主で、翔太という警察官の息子がいます。三輪直美はバツイチで子供はいません。池沢聖美には子供が1人いて、それがキングカズマこと池沢佳主馬です。また、聖美は作中で妊娠していることがわかります。

続いて紹介するのが陣内万作の家系図・登場人物一覧です。陣内万作には子供が3人いて、上から順番に陣内頼彦・陣内邦彦・陣内克彦です。陣内頼彦は救命救急士として救急車に乗っている姿が描写されています。そして陣内典子という妻と、長女の真緒・長男の真悟がいます。陣内邦彦は諏訪市の消防署に勤務し、消防士長として消防車に乗務しています。妻は陣内奈々で、子供は陣内加奈のみです。

陣内克彦は上田市の消防署に勤務するレスキュー隊員です。妻は陣内由美で、子供は陣内了平・陣内祐平・陣内恭平の三人です。

かなりの登場キャラクターが描かれているサマーウォーズに登場する陣内家の家系図。その家系図を覚える気がしないというファンの方がたくさんいました。

サマーウォーズのなかで、危機に立ち向かう陣内家の団結が好きだという感想の方がいました。

陣内家にはたくさんのキャラクターがいますが、そんなキャラクターたちがみんな個性的で面白いという感想があります。

サマーウォーズに登場する陣内家のモデルが武田家に仕えていた真田家といわれる理由などを紹介しました。モデルが真田家で間違いないという理由がたくさんあります。そんな陣内家に注目して、サマーウォーズを視聴してみてはいかがでしょうか?