【時をかける少女】タイムリープの方法・条件を解説！回数は何回？矛盾点も考察

「時をかける少女」は筒井康隆の同名の小説が原作ですが、物語の内容は原作の20年後を舞台にしたものです。アニメ映画版「時をかける少女」主人公の紺野真琴は、原作の主人公である芳山和子の姪です。そんなアニメ映画版「時をかける少女」は2006年7月15日に公開、監督は「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「竜とそばかすの姫」などで知られる細田守さんです。

アニメ映画版「時をかける少女」は、もともとは全国で21館のみの上映という小規模な興行規模でした。しかし、インターネットをはじめさまざまな場で「面白い」という口コミが広がり、興行規模を拡大しました。そして、各国の映画祭などで多くの賞を受賞するといった高い評価を得た作品です。そんな「時をかける少女」は2021年4月2日に4DX版が公開されました。

東京下町にある倉野瀬高校に通う紺野真琴は、偶然立ち寄った理科準備室で不審な人影を目撃しました。この人物を見ようとした真琴は不思議な空間に入る体験をしました。この体験こそがタイムリープでした。このことを叔母の芳山和子に相談すると、「それはタイムリープといって、真琴の年頃の少女にはよくあることだ」と言われます。そして真琴は自分の意志でタイムリープを成功させてしまいました。

ここからはアニメ映画版「時をかける少女」でもっとも重要な要素といえるタイムリープの方法や条件、矛盾について紹介します。アニメ・実写映画・ドラマ・ゲームといったさまざまなジャンルで、タイムリープが題材となっている作品があります。とくに、アニメでは「シュタインズ・ゲート」「君の名は。」「Re:ゼロから始める異世界生活」をはじめさまざまな人気作品があります。

そして、それぞれの作品によってタイムリープの方法や条件が変わります。アニメ映画版「時をかける少女」におけるタイムリープの方法とはどのようなものなのでしょうか?ちなみに「タイムリープ」と似た要素として「タイムトラベル」があります。タイムトラベルは時間を超えて旅行するため、自分自身が同じ時間軸に2名存在する可能性があります。

一方タイムリープは過去の自分自身に戻るので、同じ時間軸に自分自身が2名存在することはありません。それではアニメ映画版「時をかける少女」のタイムリープの方法を紹介します。真琴がタイムリープをする方法は、走ってジャンプすることです。アニメ映画版「時をかける少女」のBD表紙に描かれているように、作中でなんどもタイムリープをするために高いところからジャンプをする真琴が描かれます。

しかし、アニメ映画版「時をかける少女」の作中でジャンプをせずにタイムリープをするシーンが複数回あります。そのシーンは基本的にシリアスなため、あえてジャンプを描写しなかったとされています。しかし、高いところからジャンプ以外に真琴がタイムリープできる可能性があります。

真琴がタイムリープをする方法として高くジャンプすることを思いついた理由は、はじめてタイムリープをしたシーンから考察されます。それは、自転車で踏切に突っ込み電車にはねられそうになったシーンです。「もう死ぬんだ」と覚悟した真琴でしたが、高く宙を舞ったあとに気が付いたらタイムリープをして坂道の途中に戻りました。

その体験から、ジャンプすることがタイムリープする条件だと真琴が考えたのではないかと言われています。実際に、叔母の芳山和子にタイムリープはよくあることと言われたあとに、自分自身でタイムリープを試して成功させました。

タイムリープものの作品の場合、タイムリープという設定に矛盾があるのではないかと言われることが多いです。実際にアニメ映画版「時をかける少女」のタイムリープの条件などについても、矛盾点があるという意見があります。まず、タイムリープの設定としてタイムリープをした本人が記憶を持ったまま過去へ戻ることがあります。そこから、矛盾点が出るシーンがあります。

このあとの項で紹介しますが、真琴が使えるタイムリープの条件のひとつに使用回数の制限があります。そして、真琴がタイムリープを使い果たしたあとにブレーキの壊れた自転車に乗った功介と果穂が踏切に突進するシーンが登場します。このシーンで真琴は「止まれ止まれ!」と念じますが、タイムリープの回数がなくなっているため能力が発動しません。

しかし、真琴が気づいたときには2人が来る前の時間に戻っていました。これは、真琴ではなくおなじくタイムリープの能力をもつ千昭のおかげでした。タイムリープの条件のとおり、タイムリープしたときの記憶は真琴にはありません。ちなみに、この戻った時間は真琴がタイムリープを使い切る前であったため、タイムリープの回数が1回になっています。このとき、真琴は1度タイムリープの回数が0になったことを覚えていました。

この記憶が残っている点が矛盾しているといわれる点です。しかし、原作作者の筒井道隆さんはタイムリープの設定について「突っ込もうと思えばいくらでも突っ込める」と語っています。物語の面白さを重視して、矛盾点が出てもある程度は許容するということがこういった作品の場合は仕方がないといわれているようです。そしてこのほかのシーンについても、厳密に考えると矛盾していると感じるシーンがあるとされています。

先ほど紹介したとおり、真琴のタイムリープ能力の条件として上限が設定していることが挙げられます。真琴がこの条件に気づいたのは、タイムリープをしたときに腕のあざが「06→05」と減少したことからです。つまり、真琴がこの回数の条件に気づいたのはタイムリープの回数が残り5回になったタイミングでした。

アニメ映画版「時をかける少女」で、真琴がタイムリープをした回数は「22回以上」「26回程度」といったものがあります。しかし、真琴がタイムリープをしたときすべてが作品で描かれてるわけではないという意見があります。

そのため、タイムリープを3回した姿が描かれたカラオケのシーンで「10時間ぐらいカラオケしてた」と言っている真琴は、3回以上タイムリープをしている可能性があります。つまり、真琴のタイムリープの上限回数は30回程度はあったのではないかと考察されます。

アニメ映画版「時をかける少女」で主人公の紺野真琴役を演じた声優は仲里依紗さんです。仲里依紗さんはおもにファッションモデル・女優として活動されていて、アニメ声優としては「時をかける少女」がはじめての作品です。ちなみに、「時をかける少女」と同じく細田守監督作品の「サマーウォーズ」では陣内由美役を演じています。

また、2010年に上映された実写映画版「時をかける少女」では主人公の芳山あかり役を演じました。ちなみに、2010年に上映された「時をかける少女」は実写映画版としては4作目になります。そんな仲里依紗さんは、「レジデント〜5人の研修医レジデント〜5人の研修医」「最高のオヤコ」といったドラマに出演しています。

アニメ映画版「時をかける少女」で間宮千昭役を演じた声優は石田卓也さんです。石田卓也さんは2002年の第15回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でフォトジェニック賞を受賞したことをきっかけに芸能界入り、2005年のテレビドラマ「青春の門・筑豊編」で俳優としてデビューしました。仲里依紗さんと同様に、アニメ映画版「時をかける少女」が声優としてはじめての作品となります。

そんな石田卓也さんは「夜のピクニック」「グミ・チョコレート・パイン」「リアル鬼ごっこ」といった映画で主演を演じたほか、さまざまな映画・テレビドラマに出演しています。

アニメ映画版「時をかける少女」で津田功介役を演じた声優は板倉光隆さんです。板倉光隆さんは、アニメの声優としては「時をかける少女」のほかに細田守監督作品の「サマーウォーズ」に出演しています。板倉光隆さんは主に俳優として活動しているほか、ナレーター・演出家・音響監督・演劇プロデューサーといった幅広い活躍をされています。

声優としては、CMナレーター・インターネットラジオのパーソナリティー・リーディング・朗読劇・映画の予告編のナレーターといったさまざまな活動をしています。

アニメ映画版「時をかける少女」で芳山和子役を演じた声優は原沙知絵さんです。原沙知絵さんは高校生時代にファッションモデルとしてデビューしました。そして、高校卒業を期に上京していまの芸名の原沙知絵に解明し、女優として活動をはじめます。そんな原沙知絵さんが女優としてはじめて出演したドラマは「ビーチボーイズ」で、2000年の「シンデレラは眠らない」で初主演を果たしました。

女優として数々の映画やドラマに出演している原沙知絵さんですが、声優としはアニメ映画版「時をかける少女」のみの出演となっています。

アニメ映画版「時をかける少女」で藤谷果穂役を演じる声優は谷村美月さんです。谷村美月さんは2002年にNHK連続テレビ小説「まんてん」で女優としてデビュー、2005年の映画「カナリア」で初主演を果たしました。この年には第20回高崎映画祭最優秀新人賞を受賞し、その後数々のドラマや映画で主演を演じています。声優としてはアニメ映画版「時をかける少女」が初出演作品です。

そんな谷村美月さんはアニメ映画版「時をかける少女」のほかに、細田守監督作品の「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」といった作品で声優をしています。

アニメ映画版「時をかける少女」で早川友梨役を演じる声優は垣内彩未さんです。垣内彩未さんは「with」の専属モデルをはじめ、多数のファッション誌に出演している人気モデルです。また、女優としてテレビドラマや舞台と言った作品に出演しています。アニメ声優としてはアニメ映画版「時をかける少女」のみの出演となっています。

アニメ映画版「時をかける少女」で紺野美雪役を演じる声優は関戸優希さんです。関戸優希さんは2005年に「スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックス」で準グランプリを受賞した経歴があります。また、2004年からはNHKで放送されたテレビドラマ「中学生日記」に出演しました。アニメ声優としてはアニメ映画版「時をかける少女」のみの出演となっています。

「時をかける少女」の重要な要素としてタイムリープがあります。そのため、「時をかける少女」のファンの方のなかには「テセウスの船」「僕だけがいない街」といったタイムリープを扱う作品が好きという方がいました。また、「時をかける少女」が面白かったからほかのタイムリープを扱う作品に興味がでたという感想を抱く方がいます。

「時をかける少女」のファンの方のなかには「何度視聴しても泣ける」という方が少なくありませんでした。また、アニメ映画版「時をかける少女」のキャラクターのなかで、とくに主人公の真琴が好きという感想がたくさんあります。

「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」、そして2021年に公開された「竜とそばかすの姫」といった人気作品を多数手がけている細田守監督。そんな細田守監督の作品のなかでも「時をかける少女」が一番好きという方がたくさんいます。また、「時をかける少女」をきっかけに細田守監督の作品をチェックしている方がいました。

アニメ映画版「時をかける少女」のタイムリープの方法や回数、条件といったことについて紹介しました。タイムリープが重要な要素となる作品で、いまだにその回数や方法といったことが考察されています。タイムリープが気になった方は、それに注目してアニメ映画版「時をかける少女」をチェックしてみてください。