2021年08月31日公開
2021年08月31日更新
【時をかける少女】ラストシーンのセリフを考察!「未来で待ってる」の意味とは?
細田守監督の大ヒット映画「時をかける少女」のラストシーンをご存知でしょうか?「時をかける少女」はある日突然タイムリープの能力を手に入れた真琴が様々なトラブルに立ち向かっていく物語です。そんな「時をかける少女」のラストシーンは、「未来で待ってる」というとても印象的なセリフが登場していました。そこで今回は、「時をかける少女」のラストシーンのセリフ「未来で待ってる」についてその意味を考察していきます。
時をかける少女とは?
「時をかける少女」は細田守監督によるアニメ映画で、「タイムリープ」というSFなテーマの中に、若者達の青春や恋愛要素も組み込まれた作品になっています。そんな「時をかける少女」について、まず初めに作品概要やあらすじ、さらには「未来で待ってる」というセリフで締め括られているラストシーンについてもネタバレ紹介していきます。
時をかける少女の概要
映画「時をかける少女」は、2006年に公開された細田守監督作品です。「時をかける少女」の原作は筒井康隆先生の小説になっており、細田守監督の名前を一躍有名にした作品となりました。そんな映画「時をかける少女」は、興行収入2.6億円を突破するヒット作品で、「第61回毎日映画コンクールアニメーション映画賞」や「第11回アニメーション神戸賞 作品賞・劇場部門」など数々の賞を受賞しています。
時をかける少女のあらすじ
出典: https://ciatr.jp
真琴はある日、学校内で不思議な体験をします。その後、自分が「タイムリープ」する能力を手に入れてしまった事に気付きました。真琴はこの能力を使い、自分の欲望を満たしていきますが、真琴のタイムリープによって他人に影響がある事に気付きます。そしてついには、自分の親友が真琴のタイムリープの代償によって命を落としそうになります。真琴はタイムリープによって歪んでしまった未来を取り戻す事ができるのでしょうか?
時をかける少女のラストをネタバレ
映画「時をかける少女」のラストシーンは、千昭の「未来で待ってる」というセリフが印象的になっています。真琴の事を想いながら素直になれない千昭と、そんな千昭への想いを認められない真琴の切ないラストシーンがファンの中では感動すると言われていました。そんな「時をかける少女」のラストシーンについて、詳細をネタバレ紹介していきます。
ラストネタバレ①千昭の正体
映画「時をかける少女」のラストシーンについてネタバレしていきます。真琴の横をブレーキの壊れた自転車に乗った功介が通り過ぎ、そのまま踏切へと突入してしまう瞬間に時を止めた千昭は、自分が未来からやって来た人間である事を真琴に明かしました。千昭はタイムリープの装置を使って、「ある絵」を見に未来からやって来たと言います。その絵は、「この時代にこの場所で」しか見れない貴重な物だと言います。
千昭は自分が未来へ帰る為の残り1回を、踏切事故にあう功介を救う為に使ってしまい、未来に戻れなくなったと話します。そして過去の人間である真琴に「タイムリープ」の事を話すのは規約違反で、千昭はこの後姿を消すと話します。千昭は真琴の叔母が修復していた「白梅二椿菊図」を見るだけの為に過去に来ていましたが、真琴や功介と過ごす日々が居心地が良く、長居してしまったと明かしました。そして千昭はいなくなりました。
ラストネタバレ②千昭と真琴の別れ
「タイムリープ」の事を話し姿を消してしまった千昭ですが、残された真琴は千昭を失った喪失感でひどく落ち込んでいました。そして真琴は自分を好きだと言ってくれた千昭の告白をタイムリープで「なかった事」にしてしまった事を悔やみます。しかしそんな中で、真琴は自分の「タイムリープ」があと1回できる事に気付きました。それは千昭がタイムリープの能力を使った為、真琴のタイムリープの回数が1回戻った為でした。
そこで真琴は自分が「タイムリープ」の能力を手にした日に戻り、千昭に全てを話しました。真琴から事の顛末を全て聞かされ、理解した千昭は「規約違反」によって未来へ戻る事になりました。いよいよ千昭が未来へ戻るという時、千昭は真琴に告白をしようとしますが、肝心なところではぐらかされてしまいました。そして千昭は「じゃあな」と言い残し姿を消してしまいます。
千昭とのあまりに呆気ない別れに真琴はその場で泣いてしまいました。涙をボロボロと流し泣きじゃくる真琴の元へ、行ってしまったはずの千昭がもう一度戻ってきて、真琴を抱き寄せました。そして真琴の耳元で「未来で待ってる」と告げます。そんな千昭の言葉に真琴は笑顔になり、「すぐ行く、走って行く!」と強く伝え、2人は別れました。
時をかける少女のラストシーンのセリフの意味を考察
映画「時をかける少女」のラストシーンとして有名なセリフ「未来で待ってる」ですが、次はそんな千昭の「未来で待ってる」というセリフの意味を考察していきます。普通に考えれば、未来の人間である千昭と過去の人間である真琴が再び巡り合う事は難しいと言われています。しかしそれでも「未来で待ってる」と真琴へ告げ、再会を誓った千昭の真意など様々な考察がされていました。そんな考察をご紹介していきます。
考察①「未来で待ってる」という千昭のセリフの意味
映画「時をかける少女」のラストシーンで、「じゃあな」と言い残し呆気なく真琴の前から姿を消してしまった千昭ですが、子供のように泣きじゃくる真琴の元へ戻って来ました。そして真琴を引き寄せて、千昭は「未来で待ってる」というセリフを言い残します。この千昭の「未来で待ってる」というセリフの意味を考察していきます。
考察として有力とされているのは、「未来で絵が見られるのを待っている」というものでした。千昭は元々自分の生まれた時代で見れなかった絵を見に過去へやって来ています。その絵を真琴は「何とかして未来へ残すよ」と千昭に約束していました。この事から、千昭は真琴と交わした約束から「未来でも絵が見られるのを待っている」と真琴へ言い残したのではないかと考察されていました。
考察②「走っていく」という真琴のセリフの意味
次に、千昭の「未来で待ってる」というセリフに対し、「すぐ行く、走って行く」と返した真琴のセリフの意味を考察していきます。真琴が「走って行く」というセリフを言った意味は、真琴と叔母との会話にヒントが隠されていました。千昭が姿を隠してしまい、会えなくなってしまった事を嘆く真琴に、叔母は「真琴は待ち合わせに遅れた人を待つのではなく、走って迎えに行く性格」と言いました。
このセリフを聞いて真琴は千昭を未来へ帰す方法がないか考えるようになりました。真琴が前を向くきっかけになったセリフで、この「真琴は走って迎えに行く」というセリフから、ラストシーンの「すぐ行く、走って行く」というセリフへ繋がったのではないかと言われています。「走って行く」という表現が、走ってタイムリープを繰り返していた真琴らしい表現で、活発な性格の真琴をよく表していると言われています。
考察③千昭が真琴に告白・キスをしなかった理由
千昭は「時をかける少女」の作中で真琴に一度「俺と付き合えば?」と告白をしています。しかし今の関係が壊れてしまう事を恐れた真琴によって、この告白はないものになってしまいました。そして別れ際、千昭はもう一度真琴へ想いを告げようとします。しかし結局告白には至らず、少し憎まれ口を叩いて誤魔化してしまいました。この千昭の告白もキスもしないという行動には、ある意味があるのではないかと考察されていました。
その意味と言うのが、「2度と会う事はできない真琴に期待をもたせない」と言う想いの表れではないかというものでした。真琴と千昭は違う時代を生きており、タイムリープの事を知られてしまった以上、千昭は真琴の側に残る事はできなくなってしまいました。この先の人生再会する事ができない事を悟った千昭は、真琴には前を向いて生きていて欲しいと願いを込めて、自分の気持ちは伝えずに去ったのではないかと言われています。
時をかける少女のラストのその後を考察
考察①真琴はどのような仕事に就く?
千昭と別れた真琴ですが、真琴は今後どのような仕事に就くのでしょうか?千昭に「未来に絵を残せるように頑張る」と約束した真琴は、千昭がいなくなった後に「やりたい事が決まった」と功介に告げました。そんな真琴のやりたい事とは、叔母のような絵の修復をする仕事や、絵の保存に携わる職業ではないかと考察されていました。
考察②千昭と真琴が未来で会える可能性
千昭と別れた真琴ですが、2人は再会する事はできるのでしょうか?現実的に考えると現代を生きている真琴が、何らかの方法でタイムリープをして未来へ向かうというのは難しいと考察されていました。それは真琴も理解しているようで、千昭との別れが一生の別れになる事を悟り号泣していました。そんな真琴の様子からも、再び千昭と真琴が再会する事は非常に難しいと言われています。
時をかける少女のアニメ声優一覧
映画「時をかける少女」は細田守監督作品の代表作とも言われています。そんな「時をかける少女」ですが、声優を務めたキャストも非常に豪華な顔ぶれになっていました。次はそんな「時をかける少女」の声優を務めたキャストについてご紹介していきます。
紺野真琴役/仲里依紗
出典: https://thetv.jp
主人公の紺野真琴役を演じたのは仲里依紗さんです。仲里依紗さんは数々の映画やドラマに出演している人気女優の1人ですが、「時をかける少女」で主人公に抜擢され、初めて声優として出演しました。その後も細田守監督作品の「サマーウォーズ」にも陣内由美役で出演しています。
間宮千昭役/石田卓也
間宮千昭役を演じたのは俳優の石田卓也さんです。石田卓也さんも、仲里依紗さん同様に初めて「時をかける少女」で声優に抜擢されました。石田卓也さんは主に映画で活躍されている俳優で、「夜のピクニック」や「キトキト!」、「グミ・チョコレート・パイン」などで主演を務めています。
津田功介役/板倉光隆
津田功介役を演じているのは俳優で声優の板倉光隆さんです。板倉光隆さんは主に舞台や映画などで活躍されている俳優で、声優としてはテレビアニメや海外ドラマの吹き替えなどで活躍されています。また舞台のナレーションや朗読劇などの「声」をメインとした作品にも数多く出演されています。
芳山和子役/原沙知絵
出典: https://thetv.jp
真琴の叔母である芳山和子を演じているのは、女優でモデルの原沙知絵さんです。原沙知絵さんは、多くのテレビドラマやCMなどで活躍されている女優ですが、「時をかける少女」の重要なキャラクター・芳山和子役に抜擢されています。その後声優としての活動はされていないようです。
藤谷果穂役/谷村美月
功介に想いを寄せている藤谷果穂役を務めているのは女優の谷村美月さんです。谷村美月さんは、「時をかける少女」が声優のデビュー作品になっています。その後、細田守監督作品である「サマーウォーズ」や「おおかみこどもの雨と雪」、「バケモノの子」などでも声優を務めています。
早川友梨役/垣内彩未
真琴の友達である早川友梨役を演じているのは、女優でモデルの垣内彩未さんです。垣内彩未さんは多くの舞台やテレビドラマで活躍されています。声優としての活動はほとんどされておらず、雑誌で活躍される傍らで、CM出演や音楽活動なども行っています。
紺野美雪役/関戸優希
真琴の妹である紺野美雪役を演じているのは、女優でタレントの関戸優希さんです。関戸優希さんは「中学生日記」などにも出演されており、映画やドラマ、CMなどで幅広く活躍されているようです。
時をかける少女に関する感想や評価
『時をかける少女』
— こーき7@ずっとBelle聴いてたい (@koki_casual7) August 20, 2021
アマプラで久しぶりに鑑賞。
青春×SFの超傑作。
タイムリープのアニメーションとか細田監督作らしさで心地いいし、
切なくて美しいストーリーがほんとに好き。
「未来で待ってる」は名シーンすぎるな。
"待ってられない 未来がある。"
#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/N9wp5BUrhD
こちらは「時をかける少女」の「未来で待ってる」というラストシーンが好きだという方の投稿です。「時をかける少女」の作中では、「未来で待ってる」というラストシーンは非常に印象深いようで、名シーンとしてファンの人気も高いようです。
久々に時をかける少女見たら人に見られたらドン引きされるレベルで号泣してしまった。未来で待ってる、の15分くらい前からもうあのシーンの切なさを思い出して泣き、そのシーンでももちろん泣き、エンドロールまで引きずり。朝7時に。笑
— m (@m_MASQUERADE_m) August 21, 2021
こちらは久しぶりに「時をかける少女」を鑑賞していたら、「未来で待ってる」という名言シーンで号泣してしまったという方の投稿です。再び会う事は難しい2人が別れを決意し、それでも未来で繋がる術を模索する様子が感動すると言われていました。
時をかける少女
— AN (@AN20349897m) August 24, 2021
未来で待ってる。
切なすぎてしんどい😭
こちらは「時をかける少女」の「未来で待ってる」というラストシーンが切ないという方の投稿です。未来と過去という本来であれば行き来する事が不可能な世界で、お互いに想いあっていても離れなければならない真琴と千昭の切なさが涙を誘うと言われていました。
時をかける少女のラストまとめ
「時をかける少女」のラストシーンに関するまとめはいかがだったでしょうか。「時をかける少女」のラストシーンは、千昭が真琴に「未来で待ってる」と告げるシーンで締めくくられていました。そんなタイムリープという非現実的な能力によって巻き起こる様々なトラブルに立ち向かっていく真琴の姿が見られる、「時をかける少女」をまだご覧になった事がない方は、ぜひこの機会にご覧になってみてはいかがでしょうか?