【クズの本懐】漫画最終回をネタバレ！8巻とその後を描いた9巻（番外編）の結末は？

この記事ではクズの本懐の8巻最終回結末をネタバレ紹介し、9巻の番外編についてもネタバレ紹介していきます。そして、その前にまずはクズの本懐の概要とあらすじについて紹介していきますので、ぜひご覧ください！

まずは、クズの本懐の概要について紹介していきます。クズの本懐の作者は横槍メンゴで、月刊ビッグガンガンにて2012年から2017年まで連載されていました。最終回のその後を描く番外編「クズの本懐 décor」は2017年から2018年まで連載されており、単行本9巻に収録されています。また、クズの本懐のアニメは2017年1月より3月まで放送され、実写ドラマも2017年に放送されていました。

次に、クズの本懐のあらすじについて紹介していきます！クズの本懐は一見すると理想のカップルに見える安楽岡花火と粟屋麦が主人公の物語となっています。しかし、二人にはある秘密がありました。麦と花火はそれぞれ別の人が好きで、そのさびしさを埋めるために恋人のフリをするというストーリーとなっています。

ある日の夜、茜と一緒にお風呂に入る麦。茜は、麦と一緒にいながら鳴海とのデートを思い出しています。「（男遊びを）やめなくていい」と言う鳴海の意外過ぎる言葉に動揺する茜。鳴海の考えていることはさっぱり理解できませんでした。なんとなく茜は麦に「私が他の人と寝るのイヤ？」と尋ねます。茜の突然の質問に驚きながらも、麦は「嫌です」と答え「茜さんは逆にないすか？」と逆に聞き返します。

それに対し、茜は「こっちにオチそうかなと思っている相手が他の所へ行ったら、ちょっと悔しいかな」と答えます。そんな茜の子供っぽい言葉を聞いて、麦はそのギャップにさらにドキドキするのでした。後日、麦は花火と屋上で会いながら、花火の「本気で人を変えたいなら、まず自分が変わらなきゃね」という言葉に大きく頷きました。しかし、そう言いながらも麦は花火に未だに依存している自分がいることに気づいています。

そして麦は茜のベッドで目を覚まし、採点中の茜を後ろからそっと抱きしめます。そして、「デートがしたいです」と茜に告げるのでした。茜は「どこ行く？」と楽しそうに笑い出します。

電車で熱海へ向かっている茜と鳴海。鳴海に感じたモヤモヤの正体を知りたいと思った茜は、手っ取り早く結論を出すため一泊旅行を条件に鳴海のデートの誘いを受けたようです。旅館に到着し、子どものようにはしゃぐ鳴海。しかし茜は早く答えを出したくて仕方なく、ベッドに横になり「先に休みません？」と誘うのでした。それを見て鳴海は真っ赤になり、露天風呂へ逃げ込みます。

露天風呂でキレイな星空を見ながら、「部屋で一緒に星を見よう」と思い立った鳴海は部屋に戻ろうとします。しかし、メガネを踏んで壊してしまいました。ぼやけた視界で苦労しながら、なんとか部屋に辿り着いた鳴海を出迎えたのは、浴衣姿の美しい茜でした。

茜は、暗い部屋で鳴海に酒を飲ませることにします。鳴海は良い具合に酒が回ってきたように見えます。そして、茜は事が始まる前にずっと聞きたかったことを鳴海に聞くことにします。「（男遊びを）やめなくていいってどういう意味ですか？」その質問に、鳴海は普通に「好きでやっているんでしょう？やめなくていいですよ」と答えるのでした。

まるでただの趣味をやめなくていいというような鳴海の言葉にイライラした茜は、さらに問いただします。鳴海は少し考えこんでおり、茜は答えを待つ間これまでにないほど緊張していました。鳴海は何かを言いかけますが、それを遮るように茜は「嫌がってくれないと嫌です」と言うのでした。しかし、鳴海は「それでも好きです」と本音で応えるのでした。

茜がどんなに男好きでも性格が悪くても、ありのままの茜を無条件で好きでいてくれる鳴海。そんな鳴海のことがわからない茜は「私なんかのこと好きなの？」と問いながら、一筋の涙が頬を伝うのでした。すると、鳴海はそんな茜のおでこに軽くキスし、優しく抱きしめるのでした。「俺は好きな人にはただ元気に生きてほしい」そう言う鳴海に、茜は身を任せました。

翌朝。二人は二日酔いで目を覚まします。起きた直後、鳴海は改まったように茜に向き合います。そして「結婚してください！」と突然求婚するのでした。その言葉に驚きつつも、茜は「いいけど。めちゃくちゃ浮気しますよ」と答えるのでした。OKの返事に、鳴海は子供のように大喜びするのでした。

麦は、茜との初デート場所へ。待ち合わせた二人が向かったのは、スカイツリーでした。初デートっぽいやりとりにはしゃぐ麦でしたが、これが最後のデートになることをなんとなく分かっていました。その後、レストランで食事する麦と茜。茜は嬉しそうな麦に「私ね、結婚するの」と告げるのでした。そんな茜が美しく見えた麦は「おめでとうございます」と祝福の言葉をかけます。

レストランを出て少しだけ会話をし、二人は別れます。歩きながら麦はこれまでの茜の姿が胸をよぎりました。ボロボロと涙を流しながら、麦は茜に向かって叫びます。麦はずっと茜を変えたいと思っていたけれど、それは間違いでした。変わってしまう前の茜が好きだったから。「俺は忘れません！」と叫びながら、麦の恋は本当の意味で終わりを迎えました。

季節は秋になりました。花火の家に鳴海が結婚報告にやってきました。鳴海はこの前の旅行でメガネを割ってから、コンタクトにしたようです。「私はメガネの方が良かったけど」と花火は思いました。その後、学校では文化祭が始まります。一人で文化祭を回っていた花火は、ファッションショーでひと際目立つ女子生徒を見つけます。それは、ウェディングドレスを着たモカでした。

その後、花火は文化祭の出し物の準備をサボり、人気のない倉庫へ向かいました。少しだけ眠っていた花火が目を覚ますと、隣には麦がいました。

久し振りに顔を合わせた花火と麦は、最初に契約を交わしたあの頃を思い出します。二人とも失恋した今、契約は無効になったのか、それとも新しい契約を結べるのかと花火は少しだけを期待をしますが、「ゴメン」と麦が謝ります。申し訳なさそうな麦を見て、それはもう無理なのだと花火は再確認しました。そして麦と他愛のない話をし、花火は「あのね、私…」と何かを言いかけます。

その後あっという間に時は過ぎ、卒業式に。花火たちのクラスは春に結婚する茜と鳴海のためにお祝いをすることになりました。生徒から祝福を受ける茜は、花火に近づき「ブーケトスよ」と一輪の花を差し出すのでした。そこには、「次は盗られちゃダメよ」とイタズラっぽく笑う茜がいました。

花火が帰ろうと下駄箱へ行くと、そこには麦がいました。花火は文化祭の時に倉庫で麦に言ったことを思い出します。「あのね、私…麦に出会えてよかったなぁ」そう言って花火は精一杯の笑顔を作りました。見つめ合い、最後のハグをする二人。心の中ではお互い「離さないでほしい、終わりたくない」と思っていました。しかし、「さよなら」と告げてお互いの身体を離します。本物を探すために。

モカは、その後服飾デザイナーを目指し進学していました。がむしゃらに頑張るモカでしたが、ある日仕方なく行きたくもない合コンへ顔を出すことになりました。しかし、合コンにロリータ服を着て行ったモカに男たちはドン引き。「恋はまだいい」と思っているモカにとってロリータ服は鎧でした。しかし、以前からモカのことが気になっていたという男子に「それって用足せんの？」と話しかけられます。

失礼な一言でしたが彼には悪気があったわけではなく、単に可愛いモノが大好きな乙女系男子だったからなのです。「自分を貫ける人はかっこいいよなあ」と言う男子に、モカは「なれるよ！」と背中を押すのでした。

鳴海と結婚した茜は、結婚したからといって自分は何も変わっていないと思っていました。そんなある日茜は「髪の毛きりたいの」とずっと言いづらかったこと言います。もちろん鳴海はダメなんて言いません。髪が短くなった茜を見た鳴海は、「すっごく似合ってます」と心から褒めてくれました。「俺は死ぬまで浮気しません」と言いながら抱きしめる鳴海に、「私はするけど」と茜は答えます。

しかし、鳴海は茜が浮気をしていないことを知っていました。鳴海の無償の愛に包まれている茜は、もう男を求めなくても十分に満たされているのでした。

大学生活にすっかり慣れた早苗。しかし、一つだけ慣れないことがありました。それが篤也です。クリスマスの夜、帰ってきた早苗に篤也はばっちりサプライズを用意していました。篤也がいても、早苗は孤独でした。早苗は本当の恋を知っているからこそ、この恋がそうではないことを知っていました。花火を思い出し涙を流す早苗。そんなある日、早苗はゆかという女性にナンパされてホテルで一晩過ごしてしまいます。

翌日、ゆかは早苗の大学に代理教師としてやってきました。年上だったと知り驚く早苗。そんな時、篤也は最後に「本当に大好きだった」と早苗に思いを伝え、彼女の前から去っていきます。その後、早苗は学校にバラさない代わりにとゆかをデートに誘いました。ゆかへの感情が恋なのか分かりませんでしたが、「わからないってことは好きなのかも」と思いをゆかに伝えました。

嬉しそうなゆかは、その後早苗の家にやってきます。孤独だと思っていた早苗とは反対に、家に灯がついているのを賑やかだと言うゆか。そんなゆかを見て早苗は本当に楽しそうに笑うのでした。

麦は目指す夢も目標もありませんでした。この世で信じられるのは、兄一人だけ。しかし、麦はある日兄に「彼女と住むから」と家を追い出されてしまいました。そして結局自立できず、女の家にいることになった麦。夢の中で花火が「嘘つき」と言っています。麦だってこの状態が良いとは一ミリも思っていません。これまで麦は何度も考えました。「あの日あいつの元に走れば良かったのか？」と。

本当はずっとあの日あの瞬間、あの時の全てが本物だったことに気づいていました。それでも、どれだけ後悔しようと過去には戻れません。麦はずっと前に進めずにいるのです。

二度とないかもしれないと思っていた早苗との時間を楽しむ花火。今では普通に友達として接することができるようになっていました。そんな花火が悩んでいることは「やりたいことが見つからない」ということでした。一方麦はバイトをしており、今は幼なじみの恭一の家に居候させてもらっていました。そんな中、友達に誘われて行くことになった音楽のイベントで、花火と再会を果たします。

花火は自分のやりたいことを見つけ、ライブハウスで働きながらイベンターを目指していたのです。頑張っている花火を見て、麦は思わずキスをしてしまいます。そして、麦は花火に「彼氏つくんのちょっと待ってて」と告げました。今の自分ではまだ花火に思いを告げることはできないけれど、麦は歩き出すことを決意しました。果たして本物の恋になるのか、それは神様にだってわかりません。

それでは、最後にクズの本懐の漫画最終回に関する感想や評価について紹介していきます。クズの本懐の漫画最終回に関しては、なんだか寂しい終わり方だったという感想が多くありました。ドロドロした終わり方を期待していた方も多かったようです。

また、クズの本懐の最終回のその後を描いた9巻を読み、何度も泣いたという感想が多くありました。はっきりと答えが出たわけではありませんが、9巻を読んですっきりしたファンも多かったようです。

また、花火のことを考えてモヤモヤしていた麦に対し、花火は麦のことをあまり考えていなかったことがリアルだと思ったという感想もありました。

この記事ではクズの本懐の8巻最終回結末や、9巻の番外編についてもネタバレ紹介してきましたが、いかがだったでしょうか？もしクズの本懐について気になった方がいましたら、8巻からではなくぜひクズの本懐の漫画1巻からぜひ読んでみてください！