クズの本懐のネタバレまとめ！漫画最終巻までのあらすじ・感想と番外編も紹介

2017年1月からフジテレビのノイタミナ枠で放送され話題になった「クズの本懐」！この記事では、そんなクズの本懐の漫画についてネタバレ紹介していきます！クズの本懐の漫画全巻のあらすじやネタバレ感想もまとめて紹介していきますので、ファンの方もそうでない方も必見です！

では、クズの本懐の漫画やアニメに登場するメインキャラをネタバレ紹介していきます！これを読めば、クズの本懐の複雑な人間模様について理解できること間違いなしです！

最初に紹介するのは、クズの本懐の主人公の安楽岡花火です。花火は成績優秀で特進クラスに在籍しており、さらに容姿も美少女で学校中の男子の注目の的になっています。そんな花火ですが、ある事情があり表向きは麦と付き合っていますが、本心では幼い頃から面倒を見てくれていた鐘井先生に恋をしています。アニメでの花火の声は安済知佳さんが演じています。

次に紹介するのは、クズの本懐のもう一人の主人公である粟屋麦です。粟屋麦は花火をと同じように容姿端麗で、クラスメイトからはモテるといわれています。麦はある事情から表向きは花火と付き合っていますが、本心では中学時代の家庭教師だった茜先生に恋をしています。アニメでの麦の声は島崎信長さんが演じています。

次に紹介するのは、鐘井鳴海先生です。鐘井先生は花火のクラスの担任の先生で、花火のことは妹のように思っているようで、花火の恋心には一切気づいていないようです。また、鐘井先生は茜先生に一目ぼれしてしまいます。アニメでの鐘井先生の声は野島健児さんが演じています。

次に紹介するのは、皆川茜先生です。茜先生は花火たちのいる高校に赴任してきた音楽教師で、美人で優しくて生徒から大人気の先生です。しかし、その一方で茜先生には裏の顏があるようです。物語が進むにつれて少しずつ明らかになる茜先生の本性は必見です！ちなみにアニメでの茜先生の声は、豊崎愛生さんが演じています。

まずは、クズの本懐1巻のあらすじをネタバレ紹介していきます！クズの本懐の物語は、一見理想の高校生カップルにしか見えない花火と麦の奇妙な関係から始まります。傍から見ると仲睦まじい二人には、ある秘密がありました。それは、お互いに別に好きな人がいるということ。花火の好きな人は幼い頃から面倒を見てくれていた近所のお兄さんで、今では花火たちの高校の新任教師をしている鐘井先生です。

一方、麦の好きな人は中学の頃の家庭教師だった先生で、今では花火たちの高校の新任教師をしている茜先生です。このように二人は、お互いに叶わない恋の辛さを抱えていたのです。そこで、二人は相手を利用することでお互いの寂しさを埋める契約を交わしたのです。それが都合の良い恋人関係でした。

二人の決めたルールは3つあります。第一に「お互いを好きにはならないこと」、第二に「どちらかの恋が成就したらこの関係は終わり」、第三に「お互いの身体的欲求はどんな時でも受け入れること」というのが二人の決めたルールです。このように花火と麦は、相手を好きな人の代わりとして利用する関係を貫くことを決めたのです。

次はクズの本懐2巻のあらすじをネタバレ紹介していきます！クズの本懐2巻では、花火と麦に本気で恋をしている人たちの苦悩が主に描かれています。その一人は花火の唯一の女友達の絵鳩早苗です。早苗は受験という大事な日に痴漢に遭い、そこを花火に助けてもらったことがきっかけで花火と親友になりました。

それからというもの花火は早苗を友人として大事に想っていますが、早苗の方は花火を友人以上として恋愛対象に見るようになっていました。早苗は自分の秘めた想いを悟られてはならないと、花火と麦が付き合うことになっても自分の想いはひた隠しにして祝福していました。しかし、ある日早苗はふとしたことから花火が麦のことを本気で好きではないことを察します。

なぜ花火は好きでもない相手と付き合っているのか？色々と疑問が駆け巡る早苗でしたが、ついに早苗は秘めた想いを隠しきれずに花火にキスしてしまいます。「私でいいじゃん。私でも慰められるかもしれないよ」そう言った早苗はすぐに我に返り、「気持ち悪いことを言ってごめんね」と告げて帰っていきました。残された花火は、以前自分に告白してきた相手に放った言葉を思い返していました。

「興味のない人から向けられる好意ほど気持ちの悪いものってないでしょう？」花火は自分の言った言葉の意味、そして人の好意の重さに初めて気づいたのでした。一方で、もう一人花火と麦が付き合っていることで深く傷ついている人間がいました。その人物は、麦の幼馴染で麦のことが大好きな鴎端のり子です。可愛いものが大好きで、自分のことも「最も可愛い」の略で「モカ」だと自称しています。

モカは、幼い頃から麦のことが大好きでずっと一途に麦だけを見てきました。そんなときに麦が花火と付き合うことになり、モカは全く面白くありません。花火の性格の悪さや本当はあまり麦のことを好きではないことに薄々気づいていたため、モカは麦が花火に騙されているのではないかという疑いを持ちます。そのため、モカは何度も二人っきりでいる花火と麦の前に現れては邪魔をするようになりました。

次は、クズの本懐3巻のあらすじをネタバレ紹介していきます！クズの本懐3巻は、美人で優しい茜先生の本性が明かされます。ある日花火と麦が深夜のファミレスにいると、そこに茜先生と知らない男が現れます。花火は茜先生に苛立ちを感じ、次の日学校であの男は彼氏だったのかと本人に聞きます。すると、茜先生は「ええ、やだ。友達です」といつもの笑みを浮かべるのでした。

しかし、花火はそんな茜先生の服が昨日と全く同じで微かにタバコの香りがするのにしっかりと気づいていました。実際のところ、茜先生は多くの生徒が憧れているような清廉潔白な美人教師ではありませんでした。茜先生は中学時代に友人の彼氏を取ったことがあり、その経験から「搾取される側の人間には絶対になりたくない」ということ、そして搾取する側の快感を覚えてしまったのです。

そして最近鐘井先生に近づいているのも、全ては花火が搾取された時の顏が見たいからでした。茜先生はついに鐘井先生から呼び出しを受けます。告白されることを感じ取った茜先生は、事前に同じ時間にその場所に花火がプリントを届けにくるように仕向けていました。そして、茜先生の思惑通りに鐘井先生が告白する姿を見てしまった花火はショックを受けます。

傷ついた花火の心を癒したのは麦ではなく、早苗でした。早苗の家に行った花火は、早苗に抱かれます。早苗は大好きな花火の気持ちが手に入らないのなら温もりだけでも手に入れたいと願い、一方で花火はそんな早苗のことを拒否できずにいます。帰り道、結果的に快感で心の傷を埋めた花火は「自分もあの女（茜先生）と変わらないクズだ」と他人の好意を利用した自分を責めるのでした。

次は、クズの本懐の4巻のあらすじをネタバレ紹介していきます！クズの本懐4巻では、それぞれの関係が着実に壊れていきます。茜先生と鐘井先生は居酒屋デートをしていて、鐘井先生は告白の返事を聞きたいと言います。茜先生は退屈に思っていましたが、酔った鐘井先生が不意に「花ちゃん」と呟いたことから茜先生にスイッチが入りました。そして、そのまま二人はホテルへと消えていきました。

そして、その次の日茜先生はわざと花火に昨晩鐘井先生と寝たことを教えます。その瞬間、花火には今まではなかった黒い感情が渦巻き、茜先生のことを好きな男性全てを自分のものにしたいという想いが芽生えました。花火はあれからも早苗に抱かれていました。しかし麦と真剣に付き合おうと決めた今、早苗との関係も終わりにしなくてはなりません。

そのことを早苗に告げると、早苗は「だから何？利用くらいしてよ」と今までの関係を続けようと言います。花火はいけないことだとわかりつつも、今まで通りまた流されてしまうのです。

次は、クズの本懐5巻のあらすじをネタバレ紹介していきます！クズの本懐の5巻では、花火が茜とファミレスで一緒だった男（タクヤ）と偶然会い、誘惑しようとします。自分がかわいいことを自覚していた花火は男を騙すことは簡単だと考えていましたが、まだ経験が浅く肝心なところで怖がってしまい茜のようにはなれませんでした。

花火が猫を被ってかわいい彼女を演じようとしていたことに麦は気づいており、麦は「クズ女レーダー」が反応してそそられると密かに思っていました。それと同時に、麦はそんな自分はクズだとも思っていました。その一方でそんな麦にまっすぐに想いをぶつけてくる人間がいます。それは、麦の幼馴染のモカです。しかし、麦はそんなモカに対して「クズ女レーダー」が全く反応しないから魅力を感じないと思っていました。

そんなある日、麦は気まぐれにモカをデートに誘います。すると、意外にもあっさりモカはその誘いを受け入れます。モカは、麦が自分のことを女として見ていないことはよくわかっていました。それでもいいと思えるほど、モカは麦のことが好きだったのです。麦とのデートは、モカにとって幸せすぎる一日でした。しかしデートも終わりに差し掛かったころ、モカの頬を自然と涙が流れます。

「一生の思い出にするね」という言葉を震えながら告げるモカに、麦は思わずキスをしてしまいました。その後、二人は麦の家に行きます。薄暗い麦の部屋で、麦の手がそっとモカの体に触れます。

次は、クズの本懐6巻のあらすじをネタバレ紹介していきます！クズの本懐6巻では、花火と麦の叶わない恋にも区切りがつきます。ですがその前に、前巻のモカと麦の関係から紹介していきます。結局のところ、麦にはモカを抱くことはできませんでした。麦はどうしようもなくモカが大切で特別で、誰かの代わりにして汚すようなことはできないとモカに謝ります。

モカはそれでも麦に触れてほしかった、汚してほしかったのだと言い、「そんな特別はいらない」と長年大事にしてきた麦との特別を捨てる決意をします。一方、麦と花火の関係にもけじめがつこうとしていました。麦と花火は、いつしかお互いがお互いを誰かの代わりとして見れなくなっていました。そこで、ひとつのけじめとして二人はそれぞれ好きな相手に告白をすることにします。

そして告白をして振られたら、22時に公園で待ち合わせをして慰めあうという約束も交わしました。まずは、その日の昼に花火が鐘井先生に告白をしました。鐘井先生は驚いた顏をしましたが、すぐに花火の想いを察してそっと花火を抱きしめます。花火は、優しい鐘井先生の胸の中で泣き続けました。「ありがとう、花火ちゃん」この鐘井先生の言葉で、花火の長年の片思いは終わりを告げました。

一方、麦はその日の夜に茜先生に告白をしました。振られるのを覚悟で告白しましたが、茜先生の答えは「わたしも麦ちゃんのこと、好きよ」でした。麦は茜先生のその答えは本心からのものではないと重々わかっていましたが、誘惑に負けふたりはホテルへと行きます。そこで、麦は「俺があなたを変えたい」という想いを強くして、茜先生を抱きます。その間、花火は待ち合わせ場所で麦を待ち続けていました。

次は、クズの本懐7巻のあらすじについてネタバレ紹介していきます！クズの本懐7巻は、鐘井先生も麦も同時に失ってしまった花火が早苗と旅行に行く話から始まります。早苗は二人っきりの旅行だと浮かれていましたが、早苗の従兄弟である篤也も勝手についてきていました。篤也は早苗のことが好きで、早苗と花火の事情もわかったうえでこの旅行に参加していました。こうして、三人での奇妙なバカンスが始まったのです。

花火と早苗には、相変わらず肉体関係があります。それでも、花火は早苗の気持ちには応えることができず中途半端な関係がずるずると続いていました。そんな花火に、篤也は「早苗は誰かの代わりにしていい人じゃない」ともっともなことを言うのでした。花火はやはりこのままの関係を続けるのはよくないと決め、早苗にそれを告げようとします。

しかし、早苗は花火に言われる前に「今まで付き合わせてごめんね」と告げ、花火の前から去ろうとします。そんな早苗に花火は思いも寄らない言葉を投げかけます。「これからもわたしと友達でいて！」花火の言葉は、早苗にとっては何よりも残酷な言葉でした。それを聞いた早苗は思わず花火に怒鳴ってしまいますが、花火の中に怯えの色を感じ取ると「いつになるかわからないけど」と早苗は花火の申し出を受け入れたのでした。

一方、麦は自分に対して茜は本気ではないとわかっていながら、茜先生を抱くことをやめられずにいました。茜先生にとって自分は数ある男性のうちのひとりに過ぎないのだ、ということも思い知って複雑な感情になっていました。

次は、クズの本懐8巻のあらすじをネタバレ紹介していきます！クズの本懐8巻では、茜先生と鐘井先生の関係に意外な変化が起こります。茜先生は今まで鐘井先生のことをつまらない男だと思っていましたが、次第に自分の方が気になるようになっていきます。そんな時に、自分の本性（どうしようもない男好きであること）が鐘井先生にバレてしまいます。

本性がバレてしまった時点で、鐘井先生との関係は終わってしまったと思った茜ですが、意外にも鐘井先生は「それでもいい」と言います。茜は、初めて男好きである自分を丸ごと受け入れて好きだと言ってくれる男性に出会ったのです。その後二人は熱海旅行に行き、鐘井先生は茜にプロポーズをします。茜はプロポーズを受け入れ、二人は結婚することになりました。

そして、最後にクズの本懐の最終回のあらすじについてネタバレ紹介していきます。クズの本懐最終回では、お互いに失恋した麦と花火の関係がどうなるのか？というところが見どころです。花火は麦との関係性が進展するのではと淡い期待を抱いていましたが、二人はこれまでの関係を解消して恋人のふりをすることもやめました。そんな文化祭が終わり、季節は卒業式の季節になりました。

上級生の卒業を見送った花火たちは、教室で茜先生と鐘井先生の結婚祝いのパーティを開いていました。麦と花火は、それぞれ気まずそうに教室の隅にいます。そして、帰り際の下駄箱で花火は麦の背中を見つけます。二人は最後に視線をそらさずに抱きしめあいます。最後は「わたしたちは本物を探している。そのために、生きていく。」といった言葉で「クズの本懐」の物語は幕を閉じます。

ここでは、クズの本懐のアニメや漫画を最終回まで見た人の感想を紹介していきます！上記のように、クズの本懐は原作もアニメも奥が深い作品で、それぞれの登場人物の心情を読み取ることが大切だという感想が多く見られます。

また、上記のように花火などの登場人物の心情を思うと悲しい！泣ける！という感想も多くみられています。特に最終回の展開を思うと主人公側に立って考えると泣けるという感想も多いようです。

また、最終回に関する感想で多くみられている感想は上記のように「普通はハッピーエンドで終わらせるところをああいう終わり方にするところはよい選択だった」という感想です。他のアニメとは違う終わり方に感動した！という感想も多く見られています。ちなみに、上記の感想は芸能人の藤田ニコルさんの感想です。

一方で、クズの本懐の最終回に納得がいっていなかったという感想も多くあり、クズの本懐の続編で番外編が発売されることを喜ぶ声も多くみられました。次項では、クズの本懐の番外編について簡単に紹介していきます！

では、最後にクズの本懐の漫画最終巻が出た後に発売されたクズの本懐の番外編についてネタバレ紹介していきます！クズの本懐の番外編では、モカや早苗、茜先生たちのその後が描かれています。もちろん主人公の花火と麦のその後も描かれています。最終回では切なくて苦い終わり方をしましたが、この番外編では悲しい思いをした読者が救われるような仕掛けがなされています。

花火と麦はお互いにやりたいことも見つからずに過ごしていました。しかし、ある日二人はライブハウスで再会します。麦は花火に思わずキスをしてしまい、「彼氏つくんのちょっと待ってて」と花火に告げました。その後、ふたりがどのような関係になっていくのかは誰にもわかりません。このように、クズの本懐の漫画の番外編は読者の想像に委ねるという終わり方でした。

この記事では、クズの本懐の漫画全巻のあらすじや感想についてネタバレ紹介してきました。ところで、クズの本懐のタイトルのにある「本懐」の意味とは何なのでしょうか？調べてみると「本懐」とは、「本当の望み」という意味だそうです。つまり、クズの本懐とは「クズの本当の望み」という意味だったのです。

だからこそ、クズの本懐の最終回では「わたしたちは本物を探している。そのために生きていく」という言葉で締めくくられていたのではないでしょうか？このように、クズの本懐という物語は知れば知るほど奥が深い物語です。一度クズの本懐を見たことがあるという方も、初めて見るという方も登場人物たちが本当に望んでいたこと（本懐）を探しながら読んでみるのも面白いかもしれません。