【黒執事】ジョン・ブラウンの正体は人外?目を隠す理由や高速移動など伏線を考察

柩やな(とぼそやな)によるダーク・ファンタジー漫画「黒執事」に登場する、ヴィクトリア女王の馬丁ジョン・ブラウンについて紹介します。常にサングラスで目を隠しているジョンですが、実はその正体は人外の者ではないかと言われています。ここでは、ジョンが人間ではないと思われる理由や伏線について考察していきます。また、黒執事のジョン・ブラウンがイギリスで実在していた人物だということで、その人物についても紹介します。

【黒執事】ジョン・ブラウンの正体は人外?目を隠す理由や高速移動など伏線を考察のイメージ

目次

  1. 黒執事のジョンとは?
  2. 黒執事のジョンの正体は?目を隠す理由や伏線を考察
  3. 黒執事のジョンは実在している?
  4. 黒執事のジョンの活躍
  5. 黒執事のジョンに関する感想や評価
  6. 黒執事のジョンまとめ

黒執事のジョンとは?

黒執事の作品情報

黒執事は月刊Gファンタジーで連載中の漫画で、作者は柩やな(とぼそやな)です。2020年10月時点でコミック第30巻まで発売中です。テレビアニメ版は2008年に第1期「黒執事」、2010年に第2期「黒執事Ⅱ」、2014年に第3期「黒執事 Book of Circus」が放送されました。

また、黒執事のコミック9巻から11巻収録の「ファントムハイヴ邸連続殺人事件編」を描いたOVA「黒執事 Book of Murder」、2015年には黒執事のコミック11巻から14巻収録の「豪華客船編」を描いた劇場版「黒執事 Book of the Atlantic 」が公開されました。黒執事の実写版として2009年からミュージカル作品が上演されており、2021年春には第6弾が上演されています。2014年には実写版映画が公開されました。

黒執事の概要

黒執事は19世紀後半、産業・経済・文化が最も発展した時代のイギリスが舞台となっています。黒執事はオリジナル・キャラクターと共に、当時、イギリスを統治していたヴィクトリア女王や、ロンドンを震撼させた切り裂きジャック事件などを絡めながら物語が進んでいきます。

黒執事のあらすじ

黒執事の舞台はイギリス、時代は19世紀後半のヴィクトリア女王の治世下です。ファントムハイヴ伯爵家は名門貴族で「女王の番犬」と呼ばれ、社会の裏の仕事を任されています。この伯爵家の当主はシエルという少年で、過去に両親と兄が悲惨な事件で殺されています。シエルは悪魔であるセバスチャンに魂を売り、彼を執事として雇い入れます。そしてシエルは、復讐相手を見つけ出し、必ず仇を討つことを決意するのでした。

ジョン・ブラウンのプロフィール

黒執事に登場するジョン・ブラウンはヴィクトリア女王に仕える馬丁です。どんな時もサングラスをかけているため、素顔は明らかになっていません。常に女王の側に仕えており、馬丁兼執事のような存在です。

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黒執事のジョンの正体は?目を隠す理由や伏線を考察

ここからは、黒執事に登場するジョン・ブラウンの正体について見ていきます。ジョンは常にサングラスをかけているため、本当の素顔が分からず、どのような目をしているのかも分かりません。ここではジョンの正体、目を隠している理由について各エピソードの中で伏線となっている事柄を考察していきます。

考察①正体は人外?

黒執事のジョン・ブラウンの正体について、実は人ではないという説があります。その理由を見ていくと、ジョンは黒執事でヴィクトリア女王の馬丁ですが、実は史実でも存在している人物です。史実でも女王の馬丁で、女王にとても気に入られていたと言われています。しかし、黒執事の時代(1889年)には、ジョン・ブラウンはすでに死亡しています。この理由から、黒執事のジョンは人外の存在ではないかと考えられているのです。

考察②目を隠している?

黒執事のジョン・ブラウンが目を隠している理由や伏線について見ていくと、ジョンが目を隠す理由は、死神の特徴である目の色「死神の燐光」を見られないようにするためだと言われています。また、ジョンのサングラスはこの時代(19世紀)のものにしては、かなり近未来的なデザインとなっています。

ジョンのように時代を先取りしたような物を使用しているのが死神たちです。死神たちはボールペン、エンジン、パソコンなど、19世紀には存在していなかった物を使っています。これらの物は死神派遣協会のものだということです。ジョンが掛けているサングラスもその一つではないかと言われており、ジョンの正体が死神だったという伏線ではないかと考えられています。

考察③イギリスからドイツに短時間で高速移動した?

さらに、黒執事のジョン・ブラウンの正体が人外の存在と言われる理由や伏線について見ていくと、「緑の魔女編」で女王の執事チャールズ・グレイが言った「今、ドイツでしょ?一体どうやって届けたの?」というセリフがあります。このセリフは、セバスチャンが「狼の谷」からイギリス王室に届け物をした時、その移動時間が人間ではありえない速さだったことから、チャールズ・グレイが思わず呟いたのでした。

セバスチャンが人間とは思えない速さで移動したことに対して、ジョン・ブラウンも人間とは思えない驚異的な速さで、セバスチャンがいる人狼の森まで手紙を届けています。人間が人狼の森を抜けるには護符が無ければ難しいのですが、ジョンは馬に乗らずに連れて来たというのです。さらにジョンはこの人間離れした能力を隠そうともしません。このエピソードもジョンの正体が人外の者(死神)だという伏線であると考えられています。

考察④アルバート人形の意味

黒執事のジョン・ブラウンは、ヴィクトリア女王の亡き夫そっくりに作らせたアルバート公の人形を保管しています。アルバート公をこの上なく愛していた女王は、時折、夫を偲んで落ち込んでしまいます。そんな時、ジョンがアルバート人形を取り出して腹話術で話しかけると、女王は再び元気になるのでした。

ジョンがもし死神であれば、例えば人形の中にアルバート公の遺髪か何かを入れておくことで、蘇生させることができるかもしれません。ただ、このアルバート人形の件は確かな根拠はなく、ジョンが死神であるという伏線とは考えにくいということです。

考察⑤正体はファントムハイヴ本邸を襲撃した人物?

次は、黒執事のジョン・ブラウンの正体が実はファントムハイヴ家襲撃事件の実行犯で、ヴィクトリア女王が黒幕だという説があり、その可能性について考察します。「女王の番犬」として任務を遂行してきたファントムハイヴ家ですが、シエルの父・ヴィンセントがイギリスの伝統について否定的な発言をしたことがあります。

王室に対する反逆と捉えた女王は、ヴィンセントを廃し、幼い子どもを当主に据えようと目論み、ジョンら人外の者たちに襲撃を命じたと考えられています。以後、当主となったシエルは「女王の番犬」として女王の忠実な部下となったのでした。

考察⑥正体は死神?

以上の考察から、黒執事のジョン・ブラウンの正体が死神で、そのことを女王も知っていると考えられます。なぜ、女王は死神と知っていてあえて側に置いておくのでしょうか?その理由を考察していくと、まず、ジョンは女王の前であろうと目を覆うサングラスを外すことはありません。位の高い人を前にしてサングラスをしたまま会うことは考えられず、女王はジョンが死神だと知っているからこそ許していると考えられます。

次に、女王が死神と知っていて側に置いているのは、ファントムハイヴ家以外にも自分の意のままに動く存在がいるからだと考えられます。女王は思い通りに国家を統治するためなら、どのような手段でも使うという人物です。ジョン・ブラウンが死神だとすれば、女王の思想に適う最適な人物だということです。

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黒執事のジョンは実在している?

ここまで、黒執事のジョン・ブラウンの正体が死神と言われる理由や伏線について考察してきました。いくつかの理由や伏線を考察した結果、ジョンは人外の者(死神)だという可能性が高いことが分かりました。このジョン・ブラウンはヴィクトリア女王同様、実在の人物だったと言われています。ここでは、実在のジョン・ブラウンについて紹介します。

ジョンは実在していた人物だった

黒執事のジョン・ブラウンが実在の人物だったことが分かっています。実際にヴィクトリア女王の私的な使用人で、女王の寵愛のほどは相当なものであったということです。実在したジョン・ブラウンはスコットランド出身、1826年に誕生、1883年に死亡しています。ヴィクトリア女王の逝去が1901年なので、その前に亡くなったということです。ジョン・ブラウンと女王の出会いは、女王とアルバート公が購入したバルモラル城でした。

城の屋外使用人でしたが、アルバート公の死後、女王の私的な使用人となりました。女王とジョンは主従関係であるにも関わらず非常に親密で、女王はジョンの献身的な奉仕に対してメダルを贈ったり、肖像画などを作らせたりしました。女王の寵愛があまりにも深いので、女王の子どもたちや大臣などの周りの人間の中には、ジョンを憎む者もいたということです。また、二人の親密さから秘密結婚しているなどという噂もあったそうです。

実在のジョンと黒執事のジョンの異なる点

ヴィクトリア女王が寵愛した実在のジョン・ブラウンは1883年に死亡しています。黒執事の舞台となっている時代は1889年頃なので、ジョン・ブラウンはこの黒執事の時代にはすでに死亡している人物ということになります。すでに死亡している人間が女王の馬丁として仕えていることこそが、黒執事のジョンが人外の者だと考えられる一番の理由だと言われています。

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黒執事のジョンの活躍

黄執事での活躍

黒執事のジョン・ブラウンの「黄執事編(4巻~5巻)」での活躍を見ていくと、ヴィクトリア女王の馬丁兼執事として仕えているジョンは鞭の扱いにかけては超一流です。その見事な鞭使いが披露されたのが、女王に付き従ってやって来たカリー品評会です。同時優勝が発表された際、ジョンはトロフィーを鞭で絡め取り、奪い去ってしまいました。

また、女王が亡き夫のアルバート公を偲んで泣き始めると、ジョンはアルバート人形を取り出し、腹話術で女王の心を慰め、再び元気になれるよう励ますのでした。

サーカスでの活躍

黒執事のジョン・ブラウンの「ノアの方舟サーカス編(6巻~8巻)」での活躍を見ていくと、子どもが誘拐されると噂されているサーカス団に、女王の命令でシエルとセバスチャンが潜入します。シエルは子どもたちを誘拐したのがケルヴィン男爵だと突き止め、追い詰めた末に子どもたちがいる男爵邸に放火しました。

女王の執事たちと共にジョンもその場にいて、燃え尽きていく男爵邸を眺めています。女王の命令は犯人を突き止めることと子どもたちを救い出すことでしたが、子どもたちの状態は手遅れだったとシエルは嘘の報告をしました。ジョンは現場で目撃していましたが、シエルの虚偽の報告について何も言いませんでした。

ファントムハイヴ城事変での活躍

ファントムハイヴ城で起こった事変「ファントムハイヴ邸連続殺人事件編(9巻~11巻)」でのジョン・ブラウンの活躍を見ていくと、女王の命令でシエルがファントムハイヴ邸で正餐会を開きました。そこで起きた連続殺人の犯人にされたのが招待客のウッドリーでした。執事のグレイが連行してきたウッドリーを馬車で運んだのがジョンです。その道中、グレイがウッドリーを殺害しますが、ジョンは沈黙を守りました。

寄宿学校での活躍

黒執事のジョン・ブラウンの「寄宿学校編(14巻~18巻)」での活躍を見ていくと、名門ウェストン校の生徒たちが校内で次々と行方不明となる事件が発生します。行方不明の生徒の中には女王の甥であるデリックもおり、シエルは調査を開始します。ジョンはこのエピソードの中で、怪物を怖がる女王に「アルバート様に代わってお守りします」と言い、女王を勇気づけるために心を配るのでした。

緑の魔女での活躍

黒執事のジョン・ブラウンの「緑の魔女編(18巻~22巻)」での活躍を見ていくと、女王がドイツにある「人狼の森」の調査をシエルに命じます。そこで採取された薬草などに含まれる成分を女王が怖がったので、ジョンがいつものようにアルバート人形で女王の心を落ち着かせます。

その後、「人狼の森」にいるセバスチャンに宛てた女王の手紙を、ジョンが人間とは思えない速さで届けました。その際、ジョンは「人狼の森」の瘴気にさらされても平気でした。このエピソードは、ジョンの正体についての伏線・考察のところで紹介しました。このように、ジョンが人外の者であるという伏線がいくつか描かれており、今後の展開でジョンの正体が判明すると考えられています。

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黒執事のジョンに関する感想や評価

黒執事のジョン・ブラウンは、ヴィクトリア女王を慰めるためにアルバート人形を使って腹話術を披露します。そんなジョン・ブラウンが好きだという感想です。いつもサングラスで目を隠しているジョンは人間ではないという説がありますが、それでもジョン・ブラウンが好きだいうことです。

黒執事のキャラクターの中で、葬儀屋(アンダーテイカー)も良いけれど、ジョン・ブラウンも好きだということと、サングラスで目を隠していても良い顔だという感想です。

黒執事のヴィクトリア女王の執事たち(チャールズ・グレイなど)が好みだということですが、様々な伏線から人外の者の可能性が高いジョン・ブラウンも好きだという感想です。

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黒執事のジョンまとめ

いかがでしたか?黒執事のジョン・ブラウンの正体が人外の者(死神)と言われる理由や伏線を考察してきました。女王の馬丁であるジョンは、死神の特徴である目を隠しており、さらに、人間とは思えない能力を隠すことなく見せています。これらの伏線から死神である可能性が高いということでした。いつかジョン・ブラウンの正体が明かされる時がくると言われており、そんなジョン・ブラウンに注目して黒執事をお楽しみください。

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