【ジョジョ】ボインゴのスタンド能力は予言？兄オインゴとの関係や声優も紹介

ボインゴは、DIOの手下であるエジプト9栄神に属するスタンド使いです。臆病で内気な性格であり、兄のオインゴ以外の人間には心を開いていません。兄のオインゴとともに、エジプトを訪れたジョジョ一向を襲撃しますが失敗します。その後、ホル・ホースに誘拐され、強制的にダッグを組まされ再登場しました。登場回のテレビアニメのエンディング曲には、オインゴやホル・ホースと歌う「アク役◇協奏曲」が起用されました。

「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの第3部「スターダストクルセイダース」は、集英社の漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」で1989年16号から1992年19号にかけて連載されました。作者は、宮城県仙台市出身の漫画家・荒木飛呂彦です。

ジョースター家の宿敵・DIOとの熱いバトルを描いた、シリーズ屈指の人気回となっています。漫画の話数は全152話、コミックスは全17巻あります。人気声優が多数起用されたテレビアニメは、david productionがアニメーション製作を担当し、第1部が2014年4月から9月、第2部が2015年1月から6月にかけて放送されました。

主人公・空条承太郎は、悪霊に取り憑かれ周囲の安全のため留置場に閉じこもります。そんな彼の元に、海外に住む祖父のジョセフ・ジョースターが、友人のモハメド・アヴドゥルを連れて面会にやってきます。2人は悪霊の正体はスタンドと呼ばれる精神エネルギーが具現化した存在であると説明し、承太郎を外へ連れ出します。そんな中、ジョースター家の宿敵であるDIOが復活するという事態となります。

ボインゴは、エジプト9栄神であり「トト神」のスタンドの使い手です。ボリュームのある癖っ毛で、サンバイザーのような帽子をかぶっています。エジプトのヌビア地方を訪れたジョジョ一向を兄のオインゴとともに襲撃しました。兄共々名前の由来は、ロックバンドのオインゴ・ボインゴからです。兄のオインゴのことが大好きであり、べったりくっついています。

誕生日や年齢は不明ですが、ネットでは10歳前後ではないかという憶測が多く見られます。テレビアニメの声優はくまいもとこ、3部格闘ゲームの声優は高木早苗、「ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル」の声優は菅沼久義でした。

性格は内向的で口下手であり、兄のオインゴにか心を開いていません。変わった笑い方も特徴としてあげられます。ホル・ホースと再登場した際は木箱に隠れながら移動しており、警戒心も強いことがうかがえます。思ったようにことが進まないことに慌てふためくオインゴやホル・ホースを落ち着けようと声をかけるなど、場の空気を読んで行動できる賢い面もあります。

初登場時、兄のオインゴとともにジョジョ一向を襲撃しましたが、失敗に終わり、2人して病院送りとなっています。その後、ホル・ホースに誘拐され、強制的にダッグを組まされて再びジョジョたちを付け狙います。しかし、時間を間違え予言通りに行動できなかったことで、ホル・ホースは再起不能となりリタイアします。

その様子を見たボインゴは復讐はやめて、スタンドを人々の幸せのために使おうと考えます。しかし、そう考えた直後、蹴り飛ばした木箱がイギーにぶつかり、怒りを買って叩きのめされ病院送りとなります。この一件から、さらに暗い性格になってしまったといいます。

ボインゴのスタンドは、エジプト9栄神に属するトト神です。少し先の未来を予言するスタンドであり、その内容はボインゴが常に持っている本に漫画形式で簡潔に描かれます。シュールで個性的な絵柄であり、色使いは鮮やかです。書物に印刷された未来を変えることは、ボインゴですらできません。しかし、ジョジョ一向の暗殺に関する予知をするなど、それなりにボインゴ本人の希望に沿った予言をしてくれるようです。

戦闘向きのスタンドではないため、持続力の評価はAですが、その他の項目はE評価が付けられています。有用なスタンドですが、その反面デメリットもあります。予言通りの行動をとらなかった場合、予想の斜め上を行く悲惨な結果になることもあります。さらに、予言は簡潔な内容の行動と結果のみが印刷されるため、解釈が難しいケースも多々あります。

ボインゴのスタンド・トト神の能力は、少し先の未来を予言するというものです。予言は、ボインゴがいつも持ち歩いている書物に漫画形式で印刷されます。一番最初に作中に登場したトト神の予言は、バスで死傷事故が起こるというというものでした。この予言が出たことにより、オインゴとボインゴは後のバスに乗って事故に巻き込まれるのを回避しました。

ジョジョ一向を襲撃した際は、毒入りの紅茶を彼らが口にするという予言が印刷されました。予言通りにことを進めるも、口にはしたけれど飲み込まなかったというオチが印刷され、失敗に終わります。その次の予言は、オインゴ仕掛けた爆弾によって承太郎の顔が真っ二つになるというものでした。結果は、承太郎に変身していたオインゴがこの未来を辿りました。

ホル・ホースに誘拐され無理やりダッグを組んで登場した時は、正午ぴったりの時間にホル・ホースの弾丸が脳天をぶち抜くという予言が出ました。しかし、ホル・ホースが少し時間を間違えてしまったため、弾丸は承太郎の額をブチ抜いた後にホル・ホースに当たるという予言が後から印刷されました。予言通りの行動や解釈が難しいこともあり、悪用する場合はしっぺ返しを食らうケースもあります。

オインゴとボインゴの兄弟は、エジプトを訪れたジョジョ一向を襲撃します。弟のボインゴが予言の能力を持つトト神のスタンドを持っています。それに対し兄のオインゴは、姿形だけでなく、においや声まで再現できる変身の能力を持つクヌム神のスタンドを持っていました。トト神の予言には、ジョジョたちが毒入りの紅茶を飲むというものが出現しました。

兄弟はジョジョたちが訪れたレストランの店員に扮し、毒入りの紅茶を出します。しかし、紅茶を口には含んだものの、イギーに邪魔され吐き出してしまいます。次は、承太郎が爆弾の起爆に巻き込まれ顔が真っ二つになるという予言が出ました。オインゴは、オレンジ爆弾をジョジョ一向の車に仕掛けます。しかし、ジョセフとポルナレフに見つかり、すぐさま承太郎に変身して誤魔化します。

変身したオインゴは、そのままジョセフとポルナレフとともに車に乗る流れとなり、最終的には承太郎の代わりに爆破に巻き込まれます。反撃をしようと決意する中、先ほど暴力を奮って金品を巻き上げた男が復讐のため仲間を引き連れてやってきて、オインゴとボインゴを病院おくりにします。ジョジョ一向は、最後までオインゴとボインゴの襲撃に気づくことなく、先を急ぎます。

病院でオインゴと入院していたボインゴでしたが、ホル・ホースに誘拐されてしまいます。強制的にダッグを組まされ、再びジョジョ一向を襲撃することになりました。いきなり誘拐され恐怖に震えるボインゴでしたが、兄の仇を打ちたいという強い気持ちがあり、ホル・ホースに協力します。ホル・ホースは、ボインゴのスタンド・トト神の能力を確認することにしました。

トト神の予言には、近くを通る女性の首筋を蹴ったらお礼を貰えたと出ました。半信半疑ながら蹴り飛ばすと、女性の首元に潜んでいたサソリを潰すという結果となり、予言通りにことが運びました。トト神の能力を信じたホル・ホースは、ジョジョたちを付け狙います。今度の予言は、正午ぴったりの時間にホル・ホースが放った弾丸が承太郎の脳天をブチ抜くというものでした。

しかし、時間を少し間違えて撃ってしまい、弾は承太郎の額をブチ抜いた後にホル・ホースにあたるという予言になります。結果は、書物に印刷された承太郎の脳天を通過してホル・ホースに当たりました。ホル・ホースの行く末をみたボインゴは、復讐はやめにして人々の幸せのためにスタンドの力を使おうと快心し、近くにあった木箱を蹴飛ばします。木箱は、運悪くイギーにぶつかり、叩きのめされて再び病院送りとなりました。

ボインゴのスタンド・トト神は、予言の能力を持ちます。予言は、ボインゴがいつも持っている書物に漫画形式で印刷されます。今まで一度も予言がはずれたことがない経験則から、絶対的な信頼を置いています。内向的で臆病な性格ですが、トト神の予言のこととなると揺らぎがありません。こちらは、そんなボインゴの気持ちが現れた名言となっています。

アニメ「ジョジョ」でボインゴ役を演じた声優は、くまいもとこです。くまいもとこは、東京都出身1970年9月8日生まれ、声優事務所・81プロデュースに所属しています。1990年代から活動しており、主に少年キャラクター役を多く演じています。西川伸司原作のSFアニメ「YAT安心!宇宙旅行」星渡ゴロー役や、安西信行原作のロー・ファンタジーアニメ「烈火の炎」小金井薫役などで注目を集めます。

声優・くまいもとこの主な出演作品に、「ハートキャッチプリキュア!」コフレ役、「海月姫」ばんばさん役、「GON -ゴン-」ゴン役、「カードキャプターさくら」李小狼役、「SHAMAN KING」チョコラブ・マクダネル役、「ドーラといっしょに大冒険」ドーラ役、「ねぎぼうずのあさたろう」あさたろう役、「アリソンとリリア」ヴィルヘルム・シュルツ役、「花田少年史」花田一路役、「地球防衛家族」大地大役などがあります。

オインゴとボインゴが登場したアニメ「ジョジョ」第27話のエンディング曲は、2人がデュエットする「アク役◇協奏曲 〜オインゴとボインゴ〜」でした。さらに、ホル・ホースと登場した回のエンディング曲は、ホル・ホースとボインゴのデュエットでした。中毒性のある楽曲として、ファンの間でも話題となりました。ボインゴの声優・くまいもとこの歌い方が可愛かったという感想もありました。

「ジョジョ」のボインゴは、非常に内気で気弱な性格であり、大好きな兄のオインゴ以外には心を開いていません。しかし、病院送りにしたオインゴの仇をとるため、臆病な性格ながらホル・ホースと手を組んで再びジョジョたちに挑みます。ボインゴの成長する姿に好感がもてたという感想もありました。

ボインゴのスタンドは、少し先の未来を予言するトト神です。予言は、ボインゴがいつも持ち歩いている書物に漫画形式で印刷されます。予言の的中率は100パーセントであり、有用性のあるスタンドとして知られています。しかし、予知通りに行動できなければ、しっぺ返しを食らうというデメリットもあります。ボインゴのスタンド・トト神は、扱いにくい印象を受けたという感想もありました。

ボインゴは、一回目は兄のオインゴとともに登場し、二回目はホル・ホースとともに登場します。一回目は暴力を奮って金品を巻き上げた男から復讐されて病院送りとなり、二回目はイギーに叩きのめされて病院送りとなりました。シリアスな回が多い「ジョジョ」ですが、ボインゴが登場する回はいずれもギャグ回となっており、面白くて和むという感想もありました。

「ジョジョ」3部に登場するDIOの手下のスタンド使いであるボインゴのプロフィールやスタンドの能力、作中での活躍、アニメ版の声優、声優の代表的な出演作などを紹介してきました。敵とはいえまだ子供であり、兄のオインゴ共々憎めないところがあります。テレビアニメ登場回のエンディングでは、オインゴやホル・ホースと歌う「アク役◇協奏曲」が起用され話題となりました。