2021年06月02日公開
2021年06月02日更新
【じゃりン子チエ】小鉄はかわいい猫!性格・声優やスピンオフ作品も紹介
1978年10月から1997年8月まで漫画雑誌「漫画アクション」に連載された「じゃりン子チエ」。主人公・竹本チエと並び作品の顔として人気を博したかわいい猫の小鉄をご存じでしょうか?この記事では連載開始から40年以上経た現在も人気のじゃりン子チエに登場する額に傷を持つ小鉄を取り上げ、そのかわいい魅力や彼を主役にしたスピンオフ作品、さらにはアニメの声優・永井一郎の情報までまとめてお届けします。ぜひご覧ください!
目次
じゃりン子チエの小鉄は三日月の傷が特徴的なかわいい猫
じゃりン子チエの作品情報
はるき悦巳による漫画作品「じゃりン子チエ」。本記事のメインテーマ・じゃりン子チエに登場する小鉄の話題に入る前に、まずは作品情報を紹介していきます。初めに作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。
じゃりン子チエの概要
双葉社の青年向け漫画雑誌「漫画アクション」で1978年10月から1997年8月まで約19年間にわたり連載されたじゃりン子チエ(全786話)。単行本の累計発行部数は、2020年6月時点で3000万部を超えています。
じゃりン子チエは、1981年4月にアニメ映画が制作された他、同年10月と10年後の1991年10月にそれぞれテレビアニメ化されています。さらに、舞台化やラジオドラマ、ゲームなど様々な分野で本作をもとにした作品も制作されています。
じゃりン子チエのあらすじ
じゃりン子チエの舞台となっているのは、大阪市内の架空の下町、頓馬区西萩です。主人公のチエは、仕事もせずに博打に明け暮れているダメおやじ・テツに代わってホルモン焼の店を切り盛りする、元気な小学5年生。ある日、別居中の母ヨシ江と久しぶりに外で会ったチエは、休日の楽しいひと時を過ごしていました。ところが、その現場をじっと見ている人物がいました。その人物とは、誰あろうチエの父親テツでした…。
小鉄のプロフィール
ここからは本記事の主題である小鉄の話題に移っていきます。じゃりン子チエのもう一人の主人公と言ってもよい活躍をする小鉄。竹本チエが飼っている猫です。猫と言ってもただの猫ではありません。額に三日月のような傷を持つ小鉄は、「月の輪の雷蔵」と呼ばれ恐れられていた野良猫界最強のボスだったのです。
じゃりン子チエの猫たちの特徴は、人間並みの知能と人間以上の戦闘能力を持っている猛者すらいること。そんな猫の中で最強の小鉄は、作中では人間も含めた動物界最強の存在なのです。
じゃりン子チエの小鉄の性格やスピンオフは?かわいい魅力を紹介
かわいい魅力①性格
じゃりン子チエの世界観の中で、猫たちが特別な存在であるのは前述のとおりです。その中でもダントツの強さを誇る小鉄は、物語の中では事実上のボスとして描かれています。
「月の輪の雷蔵」として喧嘩で傷の絶えなかった頃の小鉄は、極めて荒々しい性格をしていました。チエに飼われるようになってもその性格は変わらず、ご主人の言うことも何のその。扱いに手を焼いたチエは、その狂暴性を生かして番犬の代わりにしていました。
かわいい魅力②必殺技は「必殺タマつぶし」
喧嘩好きで傷の絶えない小鉄でしたが、彼にはとっさに繰り出す必殺技がありました。それが「タマつぶし」と呼ばれる、相手の睾丸を引きちぎるという怖ろしい技でした。飛びかかってきた相手の隙を狙って、素早く相手の股間に入り込み凶行に及びます。
片方の睾丸を取られた相手は、体勢を崩してその場に倒れ込みます。あまりの傷の痛みに戦意喪失し、闘いは続行不能となります。また、両方の睾丸を取られた場合は、傷の痛みはもちろんのこと去勢手術同様にオカマになってしまいます。いずれにしても、猫としてのアイデンティティの危機ともなる、危険極まりない技であることには違いないでしょう。
かわいい魅力③小鉄が主人公の物語がある?
強烈なキャラをした小鉄ですが、彼が主人公となって活躍する物語があるのです。それが、じゃりン子チエのスピンオフ作品として描かれた「どらン猫小鉄」シリーズです。
派生作品という意味を持つスピンオフですが、小鉄の出生にまつわる話と闘いに明け暮れた若かりし日を描いた「どらン猫小鉄」を筆頭に、短編集「じゃりン子チエ番外篇どらン猫小鉄奮戦記」や「帰って来たどらン猫」シリーズがあります。このスピンオフ作品群で、チエの飼い猫となる前の雷蔵の姿を知ることができます。
じゃりン子チエのスピンオフ作品では、野良猫たちがたむろする猫町銀座を舞台に、半グレ猫たちの抗争に巻き込まれた雷蔵が本領を発揮し、功名を立てるまでの日々が描かれています。
野良猫たちの喧嘩は凄惨極まりなく、作中では50匹以上の猫が命を落としています。中には自分の耳を切り取る猫も現れるなど、これらのスピンオフ作品には下町に展開される人情喜劇を基本としたじゃりン子チエとは全く異なる、作者・はるき悦巳の新たな一面を見ることができると言われています。
かわいい魅力④グッズも人気?
連載が開始されて40年以上にもなるじゃりン子チエ。その間、多くの関連グッズが販売されてきました。もちろん、そこには小鉄のグッズも含まれています。小鉄のかわいい魅力は、グッズ人気にも表れているのではないでしょうか?
最初に紹介する小鉄グッズは、じゃりん子チエ・キーホルダーセットです。小鉄の他、主人公チエや父親テツ、アントンジュニアのお守りキーホルダーがセットになっています。
続いて紹介する小鉄グッズは、キャラクターゲーム「SIMPLEキャラクター2000シリーズ」の第4弾として発売されたじゃりン子チエ・花札です。ある購入者は、「テツとカブがしたいと思っていたのですが、夢が叶いました」とレビューを寄せていました。
最後に紹介する小鉄グッズは、ソフトビニール製・小鉄のフィギュアです。小鉄の表情豊かで愛くるしい姿が好評のようです。
じゃりン子チエの小鉄のアニメ声優
永井一郎のプロフィール
- 本名:永井 一郎(ながい・いちろう)
- 出生地:大阪府池田市
- 生年月日:1931年5月10日
- 没年月日:2014年1月27日(享年82歳)
- 身長:159 cm
- 職業:声優、俳優、ナレーター
- 事務所:青二プロダクション
独特なしゃがれた声質のため、若いころから中高年男性の役が多かったという永井一郎。声優としては、アニメをはじめ洋画や海外ドラマの吹き替え、ゲームなど幅広く活躍しました。また、声優の地位向上のための活動にも積極的に取り組みました。俳優・東野英治郎とのアテレコ論争は特に有名です。
永井一郎の主な出演作品
次に永井一郎の主な出演作品を紹介します。声優だけでなく俳優やナレーターとしても活躍した永井一郎ですが、ここではアニメ声優としての代表作を挙げておきます。
- サザエさん(磯野波平)
- ハクション大魔王(大大魔王ほか)
- ゲゲゲの鬼太郎(子泣き爺ほか)
- 宇宙戦艦ヤマト(佐渡酒造ほか)
- 機動戦士ガンダム(デギン・ソド・ザビほか)
- うる星やつら(錯乱坊ほか)
- 悪魔くん(ファウスト博士)
- らんま1/2 熱闘編(八宝斎ほか)
- YAWARA! それゆけ腰ぬけキッズ!!(猪熊滋悟郎)
じゃりン子チエの小鉄に関する感想や評価
ここまでじゃりン子チエの小鉄特集をお届けしてきましたが、最後に小鉄に関する感想や評価をTwitterより紹介します。
「じゃりン子チエ」の世界観が面白いのは、小鉄やジュニアが人間と肩を並べて振る舞っている一方で、チエやお好み焼き屋のおっちゃんがネコ語を解しているわけではなく、人間の世界とネコの世界があくまで別個に存在しているところですね。
— ncc1701 (@ncc170116) May 29, 2021
最初に紹介するじゃりン子チエの小鉄に関する感想や評価は、じゃりン子チエの世界観が面白いと言う方のツイートからです。その理由として、小鉄たち猫が人間と同等にふるまっているものの、猫の世界と人間の世界は別々に存在していることを挙げています。人間の世界とは違った猫の世界のしきたりや風習、価値観が新鮮で面白いということでしょうか?
人生の基礎部分にじゃりン子チエが染み付いてるのを30年忘れてた。いま見てもおバァはんは死んだ大阪の祖母に見かけも性格もそっくりだ。こういう粗野な昭和の澱んだ世界に対する相反する2つの感情、恐れと懐かしさとが自分にあると感じる。人生で最初に好きになった猫は小鉄だ。 https://t.co/SFs1veMIXU
— 鳥羽和久 (@tobatoppers) May 25, 2021
続いて紹介するじゃりン子チエの小鉄に関する感想や評価は、人生、人格形成の基本的な部分にじゃりン子チエが染みついているのに30年ぶりに気づかされたという方のツイートからです。連載開始から40年が経っている本作ならではの感想・評価ではないでしょうか?ちなみに生まれて初めて好きな猫が小鉄だそうです。
サンテレビのじゃりン子チエ、42話と43話の間にナンバリングされてない回があって、調べたら特別編(小鉄とJr.の話) だった。
— アメやん (@ameyan130) May 25, 2021
見てみたら結構原作に忠実。永井一郎さんの関西弁は上方落語の名人のような心地よさ。
小鉄のわざとらしいへりくだりがめっさ良い
最後に紹介するじゃりン子チエの小鉄に関する感想や評価は、アニメで小鉄の声を担当した永井一郎についてのツイートからです。永井一郎の関西弁は上方落語の名人を思わせる心地よさだと言います。小鉄のわざとらしいへりくだり方まで表現されていると感心しきりのようでした。
じゃりン子チエの小鉄のかわいい魅力まとめ
ここまでじゃりン子チエに登場する猫の小鉄にスポットを当て、かわいい魅力や性格を考察、さらにはアニメで小鉄を演じた声優の永井一郎やスピンオフ作品もまとめて紹介してきました。いかがでしたでしょうか?
じゃりン子チエの主人公チエが飼っている猫の小鉄。額に三日月の傷を持ち、かつては「月の輪の雷蔵」と呼ばれ恐れられていた野良猫界最強のボスでした。彼が読者を引き付ける魅力は、荒々しい性格や「必殺タマつぶし」など強烈なキャラを持っていることが挙げられます。その人気により、小鉄を主人公にしたスピンオフ作品や小鉄グッズが続々と登場したほどです。
連載開始から40年以上も愛され続けているじゃりン子チエとその人気の一翼を担ってきた小鉄。Twitterでは幼いころに読んでいたので懐かしいという感想を寄せる方が多かったのですが、若い読者にとっても昭和という時代の匂いが感じられる数少ない作品として今後も変わらず魅力を放ち続けるのではないでしょうか?