【るろうに剣心】明神弥彦が大人になった時の強さは？逆刃刀を剣心に返した理由は？

明神弥彦（みょうじんやひこ）が登場する漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』は"るろ剣"の愛称で親しまれている剣劇少年漫画。1990年代にアニメ化され、小説やゲーム、舞台や実写映画化もされる人気作品です。

2021年現在では俳優・佐藤健（さとうたける）さんが主人公・緋村剣心（ひむらけんしん）を演じている実写映画シリーズ最終章『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が話題となっています。また、るろうに剣心の原作漫画は1999年に完結していますが、その後の物語『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』が2017年から再始動しています。

こちらの記事でご紹介するキャラクター・明神弥彦が登場する『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』は、漫画雑誌・週刊少年ジャンプにて1994年～1999年まで連載されていた剣劇漫画。作者は『武装錬金』も手がけた漫画家の和月伸宏（わつきのぶひろ）先生です。

本編は『東京編』『京都編』『人誅』編の3部構成に分かれており、『東京編』は剣心が明神弥彦・神谷薫（かみやかおる）・相楽左之助（さがらさのすけ）などの主要キャラクターと出会う物語となっています。『京都編』は、志々雄真実（ししおまこと）が率いる組織の明治政府襲撃を阻止しようと剣心一行が立ち向かう物語。

るろうに剣心の最終章ストーリー『人誅編』は、明神弥彦たちと出会う以前に"人斬り抜刀斎"として名を馳せていた剣心に姉を殺され、その恨みから剣心に復讐をはたそうとする雪代縁（ゆきしろえにし）率いる一行が立ちはだかる話です。

他にも『番外「春に桜」』や『弥彦の逆刃刀』などの番外編もいくつか登場しています。またるろうに剣心の本編が完結した後、2017年からは宗次郎が仲間となって北海道を舞台に巡っていく『北海道編』が月刊漫画雑誌・ジャンプスクエアにて連載開始されています。

明治11年。剣で弱き者を助けながら旅をしている流浪人・緋村剣心は、ある日一人の少女に竹刀で襲いかかられます。話を聞くと、彼女の剣術道場・神谷活心流の使い手を名乗る"人斬り抜刀斎"という人物が街のいたる所で事件を起こしているとのこと。そんな話をしていると警官たちの笛の音が一面に響き渡り、"人斬り抜刀斎"が現れたと声が聞こえてきます。

• 年齢：10歳（初登場）→15歳（人誅編最終回）
• 生年月日：1868年8月（明治元年）
• 血液型：B型
• 身長：128センチ
• 体重：23キロ
• 声優：冨永みーな（アニメ）、高山みなみ（ドラマCD）

明神弥彦（みょうじんやひこ）は主人公・緋村剣心たちの仲間の中で最年少の少年。剣心たちと初めて出会った時には"集英組"というヤクザに加担しスリをして生活していました。しかし元々は武家の出で、父が戦死し母が病により逝去。そこへ明治維新の混乱も加わり孤児となったところを集英組に拾われたのでした。

それまで集英組の一員として悪行を働いていた明神弥彦でしたが、剣心・薫と出会い武士の志を取り戻した明神弥彦は集英組との関係を絶ち、薫を師範とする神谷活心流を学んで剣心たちと行動を共にすることにするのでした。そんな明神弥彦は初登場時は10歳と幼かったこともあり、年上の人物にも小生意気な態度をとることも多々ありました。

しかし、幼いときに亡くした父や母に対しては尊敬の念を抱いている一面もあります。そして剣心たちと共に戦っているうちに、剣心の剣技"飛天御剣流"を模した技を扱えるようにもなり、"十本刀"の刈羽蝙也や"六人の同志"の乙和瓢湖、"四神"の玄武などに打ち勝つほどの強さを手に入れます。るろうに剣心の連載が終了した後には、明神弥彦を主人公とした番外編『弥彦の逆刃刀』も制作されています。

剣心たちの頼もしい仲間の一人である明神弥彦。るろうに剣心の本編での年齢は初登場時10歳でしたが、物語の最終回『人誅編』で15歳まで成長しました。そして『北海道編』として再始動したるろうに剣心での年齢は16歳。現代ではまだまだ大人とは言いがたい年齢ですが、るろうに剣心の物語の舞台である明治10年代では男子は15歳、女子は14歳前後から成人として扱われているため、大人の仲間入りとなりました。

そのため、北海道編の明神弥彦は明治当時の一般的な感覚では立派な大人として扱われる年齢となっています。様々な経験を得て剣士としても人としても大人になった明神弥彦は、元服の際に祝い品の贈り物として剣心の相棒ともいえる逆刃刀を渡され、仲間達からも大人として認められるのでした。

明治10年代当時では15歳からが大人として認められていますが、明神弥彦が元服する前の『京都編』では既に志々雄真実の仲間の十本刀・刈羽蝙也を倒しすほどの強さを見せています。強敵であった志々雄真実一派の一人をこの年齢で倒している時点で、明神弥彦は同年代の間ではトップの強さを持つ剣士だったと言えるでしょう。更にその後も普通の強さでは到底かなわないであろう四神・玄武相手にも勝利しています。

本編の最終回で、大人になった明神弥彦は薫が取り仕切る神谷活心流道場の師範代になれるほどの強さを身に着け、"白刃取り千本制覇"の異名まで授かっています。刀を素手で受け止められるその技術や動体視力までも身につけた彼は、並大抵の相手では太刀打ちできないほどの強さであるといえるでしょう。具体的な強さでいえば、剣心や斎藤には叶わずとも左之助や雪代縁と同等の実力は持っていると考えられます。

大人の仲間入りをした元服の祝いで剣心から明神弥彦に贈られた逆刃刀。しかし、北海道編で明神弥彦はこの逆刃刀を剣心に返してしまいます。その理由は「剣心の人々を守る為の刀は逆刃刀が相応しいから」というもの。

また逆刃刀を上手く扱うためには、打撃の瞬間に繊細な力加減をしなければいけなかったり、相手との力量を測る経験が必要であり、そのためには実際に人を斬り殺す経験を重ねないと本領を発揮できないというデメリットもあると話しています。そのため、今の明神弥彦の経験では逆刃刀の真価を引き出せないことを悟り、剣心に逆刃刀を返却するに至りました。

• 生年月日：1966年4月3日
• 出身地：広島県
• 血液型：O型
• 身長：162センチ
• 所属事務所：東京俳優生活協同組合
• デビュー作：大草原の小さな家（キャリー役）

明神弥彦のアニメ版の声優は冨永みーな（とみながみーな）さん。1970年代から声優として活躍しているベテラン声優の1人です。有名な役では『それいけ！アンパンマン』のロールパンナや2代目ドキンちゃん、『サザエさん』の3代目・磯野カツオ、『地獄先生ぬ〜べ〜』の細川美樹などを演じています。

るろうに剣心は映画や舞台など、実写化も数多くされている作品。そんな実写版るろうに剣心では、作品ごとに明神弥彦の役が変わっており、複数人の俳優が明神弥彦役を演じています。下記では各作品で明神弥彦を演じた俳優陣を紹介しているので、気になった人はチェックしてみてください。

• 実写映画『るろうに剣心（1作目）』…田中偉登（たなかたけと）
• 実写映画『京都大火編（2作目）』『伝説の最期編（3作目）』…大八木凱斗（おおやぎかいと）
• 実写映画『るろうに剣心 最終章 The Final（4作目）』…大西利空（おおにしりく）
• 舞台『るろうに剣心』…彩みちる（いろどりみちる）

るろうに剣心の開始当初は年齢が10歳だったということもあり、戦力としても少し心許なかった明神弥彦。しかし、北海道編では16歳となり大人の仲間入りをはたし、師範代になれるほどの実力もつけています。そんな彼の姿や努力がかっこいいとファンの間で話題となっています。

剣心たちと共に旅をして、徐々に実力をつけていった明神弥彦。始めは大きな戦力にはならなかったものの、物語が進むに連れて強敵を次々と倒していくまでになった彼の姿に感動する読者も多いようです。『弥彦の逆刃刀』は明神弥彦が主人公の番外編となっているので、本編を完読した人は是非こちらも読んでみてはいかがでしょうか？

るろうに剣心本編の最終回で元服の祝いとして剣心から逆刃刀を贈られた明神弥彦。番外編の物語として『弥彦の逆刃刀』が登場したものの、北海道編で剣心に逆刃刀を返してしまう流れとなりました。剣心が相棒である逆刃刀を渡すシーンに感動した分、その明神弥彦の行動に驚いた読者も少なくなかったようです。

以上、るろうに剣心に登場する明神弥彦の大人になった時の強さや、元服の祝いで贈られた逆刃刀を剣心に返した理由についてご紹介してきました。本編中で強敵を次々と倒していった明神弥彦は、大人になる前から既に同年代でかなう相手がいないほどの強さの持ち主となっていたと推測できます。また剣心が人々を救うために使う刀は逆刃刀が相応しいという考えから、剣心に逆刃刀を返しました。

そんな明神弥彦が登場する、るろうに剣心の原作漫画は1999年に一度完結しましたが、2017年から『北海道編』として、一時は敵として対峙した宗次郎が剣心たちの仲間に加わったその後の物語が連載開始されているので、るろうに剣心ファンの人は是非北海道編も読んでみてはいかがでしょうか？