【結界師】原作漫画の最終回をネタバレ！打ち切り終了だった？結末や感想は？

漫画「結界師」とは、夜の学校を舞台に、結界術を駆使して妖を退治していく結界師の主人公・ヒロインの活躍を描いた和風ファンタジー作品です。以下では、漫画「結界師」の最終回あらすじネタバレと最後をはじめ、アニメ版との最終回の違い、「結界師」の打ち切り終了の真相、漫画版の最終回や最後の謎のネタバレ考察、気になる感想や評価をネタバレ紹介します。

田辺イエロウ先生の漫画「結界師」は、2003年～2011年にかけて「週刊少年サンデー」で連載された和風ファンタジーで、単行本は全35巻で構成されています。2006年度・第52回小学館漫画賞・少年向け部門を受賞した「結界師」は、2006年～2008年にかけて、読売テレビ発日テレ系列でアニメ版が放送されました。

400年にわたって妖退治を生業とする結界師一族の正統後継者・墨村良守と雪村時音は、昼間は普通の学園生活を送りながら、夜になると烏森の地に集まる妖を退治する日々を送っていました。妖が集まる烏森の地は、その特異な力ゆえにそれらを狙う妖の集団や、人間の異能集団で構成された裏会が目をつけ、烏森を巡る新たな事態に、良守・時音は巻き込まれていきます。

宙心丸を異界に閉じ込めるべく、自ら犠牲になる決断を下した守美子と良守の対話や、烏森の宿命から解き放たれた墨村・雪村家のその後を描いた「結界師」の最終回は、多くの感動を呼びました。以下では、「結界師」の最終回あらすじと感動の最後を、ネタバレ紹介します。

時音が、裏会本部にいた土地神・まほら様へ、扇家の土地へ移るように説得している頃、扇七郎は、現在の土地神を殺害し、まほら様が移れるように整えていました。時音に説得されたまほら様は、扇家の土地に移り、裏会本部では宙心丸を封印する準備が行われます。裏会本部の最深部の真界に異世界を生みだした良守は、城や遊び相手を作り、宙心丸を喜ばせます。

しかし、宙心丸を異界に封印するためには、内側から異世界の扉を閉じる必要があり、その役目を良守の母・守美子が引き受けます。良守の必死の説得をよそに、守美子は意を決して異世界の扉を閉じ、姿を消します。守美子の犠牲により、墨村・雪村家は烏森を守る役目から解放され、和解を果たします。

雪村家では、繁守と時子がお茶を楽しんでおり、墨村家には時音が訪れ、良守からチーズケーキの作り方を教わりながら、お互いの夢を語り合いました。

「結界師」のアニメは、原作漫画通りのストーリー展開でしたが、視聴率の低迷により、打ち切り終了を余儀なくされました。また、アニメ版では、単行本・13巻までの内容が放送されたため、原作漫画での最後とは異なる展開で締めくくられています。

キャラクターの深堀や、綿密な設定が人気に拍車をかけた漫画「結界師」でしたが、一部では物足りない最後から打ち切り終了との噂もささやかれています。以下では、「結界師」の漫画及びアニメ版の打ち切りの真相を考察しました。

結界師の漫画が打ち切りと言われる理由について、キャラクター達の過去や因縁など、細部まで作り込まれていた作風が、終盤ではあまり深堀りされていなかったことが挙げられます。また、原作者も、巻末にてまだ描き足りないことを匂わせるようなコメントを残しており、打ち切り説を強めています。一方で、11年に及ぶ長期連載を経て、最終回を迎えるタイミングを見計らった結果とも考えられるでしょう。

また、最終回にかけてのストーリーも、打ち切り作品にありがちな無理やりやこじつけたような展開はなく、結末に向かって描かれたとも捉えられ、打ち切り説は否定的な意見となっています。

原作漫画では、長期連載となった「結界師」でしたが、アニメ版の最終回は打ち切りだったことが判明しています。「結界師」のアニメ版は、2006年10月から、日テレ系列のゴールデンタイムに放送されるも、放送初期から視聴率の低迷が目立ちました。2007年10月以降は、一部の放送局にて深夜枠での放送が実施されるも、2008年2月に打ち切り終了を余儀なくされました。

「結界師」のアニメの視聴率の低迷について、専門用語の多さから、視聴者層のストーリーへの理解が難しく、ゴールデンタイム向きの作品ではなかったことや、放送枠と視聴層が合わなかったことが原因だと推測されています。一方で、アニメファンからは、丁寧な作画や分かりやすいストーリー展開が人気を集めており、最後まで放送されることなく、突然の打ち切り終了にがっかりしたとの感想も見られました。

以下では、複雑な事象が絡み合った終盤から感動の結末を迎えた、「結界師」の漫画最終回や最後の謎をネタバレ考察しました。

「結界師」の主要舞台・烏森は、かつて間時守が、ウロ様から譲り受けた土地で、本編では良守・時音が通う烏森学園が建てられています。長らく謎とされてきた烏森の真相は、間時守によって明かされました。時は400年以上前にさかのぼり、異能者ゆえに孤独な人生を強いられた時守でしたが、霊感の強い姫・月影と出会い、やがて2人は恋愛関係に発展します。

月影は、時守の子を身ごもるも、時守との身分違いを問題視され、2人は離ればなれとなります。そして時守は、生まれてくる我が子へ、世界の全てを与える呪い（まじない）をかけます。生まれた子供は、宙心丸と名付けられるも、周りの全ての命を奪う強大な力を秘め、月影を含めた城の者たちの生命を奪いました。

宙心丸の力を抑えようと奔走する時守をよそに、宙心丸は、気に入った者には力を与え、そうでない者に対しては命を奪う行為を繰り返し、多くの村を滅ぼしていきます。時守は、ウロ様の神佑地にたどり着き、ある土地を譲ってもらい、真界で異界を作り、自らを封印することで、宙心丸の力を抑えようと試みます。しかし、宙心丸の力は衰えることなく、烏森の土地が誕生し、墨村・雪村家によって管理されることとなりました。

墨村・雪村家は、時守が裏会から素養のある者を弟子として迎え入れて作られた結界師一族です。当初は、複数家が存在したものの、わざと争わせることで能力の向上を図る時守の目論みの結果、墨村・雪村家だけが残る結果となりました。

日永による神佑地狩り・裏会破壊の原因は、400年以上前に起きたある出来事が発端でした。天女がいると言われる龍仙境の地で水月で出会った日永は、彼女と夫婦になります。しかし、月久（夢路）の精神支配の能力により、日永は記憶を改竄、水月を奪われてしまいます。そして、400年前、間時守の協力により、日永・月久兄弟は裏会を設立、総帥の座には日永が就きます。

しかし、実権はナンバー2の月久が握っており、日永は傀儡的存在となっていました。一方、月久に攫われた水月は、裏会のデータバンクに改造させられ、月久の部下におさまります。それから、400年間、日永・月久は、人の体を乗り換えることで存命できたものの、長年の肉体の変化の影響でその記憶は変質していき、偶然再会した水月の記憶から、日永は月久の本性を知ります。

月久に復讐を誓う日永は、彼が築き上げた裏会の破壊を決意、水月・零号・参号を率いて異界の城を脱出すると、強力な力を求めて神佑地狩りを決行します。一方、日永の異変を察した月久も、神佑地狩りに乗り出し、十二会の幹部殺害による裏会の混乱に乗じて、裏会の立て直しと掌握を目論みます。2人の戦いは、日永が月久を道連れにする形で正守の絶界に入り消滅、水月も眺める者に身を捧げて消滅し、遥の命を救います。

「結界師」終盤のキーパーソンである扇七郎は、時守に代わり訪れた守美子によって神殺しを決意します。扇家は、「荒ぶる神・繭香へ捧げられた人柱から生まれた異能者」と説明され、扇一族は、繭香から力を与えられる対価として、繭香の機嫌を取るため土地に縛られた奴隷のような存在でした。そのため、扇七郎は、繭香から力を与えられることを嫌っているような節も見られました。

繭香は、まほら様を扇家の土地・嵐座木神社へ移すために、扇七郎の手で殺害されましたが、七郎にとって扇家や繭香の力からの解放されるための手段と考えられるでしょう。

「結界師」と言えば、独創的な結界術を始めとする綿密な設定はもちろん、人間から妖にいたるまで個性豊かなキャラクターの活躍が注目されています。以下では、「結界師」の最終回の登場人物・キャラクター一覧を紹介します。

「結界師」の主人公で、烏森学園中等部2年生、手のひらに四角の方陣を持つ墨村家の正統後継者です。歴代正当後継者の中で、もっとも烏森の影響を受けており、周囲からはその才能を認められつつも、本人にはその自覚がなく、パワータイプに分類されます。考える先に行動する派のため、無茶な行動に出ることも少なからずあり、時には感情的になる場面も見られます。

雪村家の次期当主・時音に対して密かに思いを寄せつつも、幼い時に妖から自分を庇った時音に怪我を負わせてしまったことを後悔しています。その経験により、自分の周囲の人々が傷つくことを嫌い、彼らを守りたいという思いが、良守の行動に反映されています。一方、私生活では、お菓子作りが趣味で、お菓子の城を作ることを夢見ています。

良守の母で、繁守の娘であり、劇中トップクラスの能力を持ちつつも、人間らしい情緒が備わっておらず、宙心丸に気に入られなかったため、後継者になれませんでした。ある目的から全国各地を放浪し、本編の10年前に狭間時守と出会い、烏森の封印計画に乗り出します。守美子が異界の扉を閉じる役目を担った理由は、跡継ぎを嫌がる良守や、因縁に縛られ続ける家族のために、自分が出来ることとして考えた結果からでした。

「結界師」のヒロインで、烏森学園高等部1年生、左胸に四角の方陣を持つ雪村家の正統後継者です。成績優秀かつ容姿端麗で学園では人気があり、結界師としても精度・技術を駆使したテクニック術を得意とします。また、暴走する良守を制御できる数少ない存在であり、彼から思いを寄せられつつも、時音本人は分からないとしています。烏森に関する事象から解放された後は、数学教師になる夢を語っています。

間流結界術の開祖・間時守と烏森の姫・月影の間に誕生した子供です。時守に禁忌を施されたことで、膨大な力を手に入れるも、彼を危険視した時守の手で烏森の地下に封印され、墨村・雪村家によって管理されることとなりました。最後は、良守の真界に入れられ、守美子が内部から異界の扉を閉じたことで、完全封印されました。

以下では、感動の最終回や、打ち切り終了となったアニメ版の続編を望む声も多数寄せられた、「結界師」の最終回に関する感想や評価を紹介します。

「結界師」の最終回は、結界師一族のしがらみから解き放たれ、新たな人生を歩み始めた両家の日常で締めくくられましたが、主人公の母親が犠牲となったことで迎えた最後は、読者に多くの衝撃を与えました。ファンの中には、最終回を読み終えた後に、心に穴が空いたような気持ちになったとの感想も寄せており、「結界師」に対する思い入れの深さを感じさせるでしょう。

「結界師」のアニメは、放送当時のタイミングの悪さから低視聴が続いたものの、アニメそのものに対する評価は高く、過去にリアルタイムで見ていた視聴者からは、アニメ版の中途半端な終わりを疑問に思ったとの感想も見られます。子供の頃は、打ち切り終了など大人の事情が理解できず、突然のアニメ終了は、続きを楽しみにしていたファンにとって、忘れられない出来事となったでしょう。

「結界師」のアニメを評価するファンの中には、物語の続きを描いた再アニメ化を望む声も多数寄せられています。最終回を迎えた後も高い人気を誇る「結界師」ですが、熱烈なファンからは、物語の最後のシーンまでをアニメで見てみたいとの感想も見られ、原作漫画・アニメ問わず、「結界師」の人気が高まり続けています。

「結界師」の漫画最終回あらすじネタバレをはじめ、漫画・アニメの打ち切り終了の真相、結界師の漫画最終回と最後の謎のネタバレ考察、登場人物一覧、作品に関する感想や評価を紹介しました。原作漫画の連載終了から10年が経過した2021年現在も、「結界師」の人気は衰えることなく、漫画・アニメ共にファンから愛され続けています。