結界師のOP曲一覧！作詞・作曲はB'zの稲葉浩志？歌詞やED曲も紹介

アニメ「結界師」とは、夜の烏森の地を舞台に、結界師と呼ばれる主人公・2人の妖退治と成長を描いた和風ファンタジー作品です。以下では、B'zの稲葉浩志さんが作詞・作曲を提供し話題となった、アニメ「結界師」のOP曲「Sha la la-アヤカシNIGHT-」の概要と、アニメ「結界師」のED曲の曲名を紹介します。

漫画家・田辺イエロウ先生の代表作「結界師」は、2003年～2011年にかけて「週刊少年サンデー」にて連載された和風ファンタジー漫画です。単行本は、全35巻で構成され、平成18年度小学館漫画賞・少年向け部門を受賞、2009年には累計1200万部を突破しました。また、2006年～2008年には、アニメ「結界師」が放送され、原作からの変更点が多い、オリジナル性の強い作風が特徴です。

作品のタイトルである結界師とは、結界と呼ばれる空間支配術の使用者を指します。結界に閉じ込められた妖怪は、「滅」により内部から押し潰すことで退治される一方、「解」を使用することで、結界を解除することも可能です。アニメ版では、結界の色が家ごとに区別され、墨村家では青、雪村家では緑となっています。

私立烏森学園が建つ烏森の土地は、妖（あやかし）を呼び寄せ、短時間で力を強くする不思議な力を持つ故に、結界師と呼ばれる一族・墨村家と雪村家が、烏森の地の管理を担ってきました。そして、両家の正統後継者である墨村良守と雪村時音は、昼間は、烏森学園の生徒として学園生活を送りながら、夜になると烏森の地に向かい、結界を使って妖退治を行なっていました。

摩訶不思議な結界師の世界観や、ノリの良いリズムが印象的なアニメ・結界師のOP曲「Sha la la-アヤカシNIGHT-」は、かつてアニメ・結界師を視聴していたファンから根強い人気を誇る、知る人ぞ知るアニソンです。以下では、結界師のOP曲と作詞・作曲、OP曲を歌った歌手などを紹介します。

アニメ・結界師のOP曲「Sha la la -アヤカシNIGHT-」は、歌手・宇浦冴香（現在は浦彩恵子）によって歌われ、アニメ50話のOP曲として起用されました。また、結界師のOP曲は、B'zの稲葉浩志さんが作詞・作曲を手掛けたことから大きな話題となり、2007年3月14日に発売され、オリコンチャート最高位・13位を記録しました。

アニメ結界師のOP曲「Sha la la-アヤカシNIGHT-」はB'zの稲葉浩志さんにとって、作詞・作曲の提供に加え、自身以外の音楽プロデューサーを担当した初めての曲でした。そして、B'zの稲葉浩志さんによる作曲の提供は、TUBEの前田亘輝さんのソロアルバム「Feel Me」以来、19年ぶりとなりました。

発売前から大きな話題を呼んだ結界師のOP曲でしたが、妖（あやかし）との緊迫したバトルや、舞台である烏森の地の不思議な雰囲気をイメージした歌詞も注目されました。歌詞には、誘われるかのように、夜の烏森へと向かい、結界で妖を閉じ込める良守と時音の奮闘や、かつて自分の不注意で時音に大怪我を負わせてしまったことをきっかけに、彼女や周囲の人間を守るという良守の強い決意が、表現されています。

また、結界師のOP曲は、曲名や歌詞だけでなく、ノリの良い曲調やB'zの稲葉浩志さんらによるバックコーラスも注目ポイントです。

結界師のOP曲「Sha la la-アヤカシNIGHT-」を歌った浦彩恵子（旧名：宇浦冴香）さんは、1989年生まれ、鹿児島県出身の歌手です。名前が広く知られるきっかけとなった結界師のOP曲は、浦彩さんの2枚目のシングルに当たり、結界師のED曲「マイミライ」も歌いました。現在は、浦彩恵子の名前で活動を行なっています。

主人公・墨村良守と雪村時音の活躍をイメージした世界観が印象的なOP曲とは対照的に、アニメ・結界師のED曲は、2人の密かな恋模様や、犬猿の仲である家の事情により、自身の感情に素直になれない2人の姿を歌い上げた世界観が特徴です。以下では、アニメ・結界師のED曲の曲名と歌手を紹介します。

結界師ED曲・「赤い糸」は、アニメ結界師1話～15話にかけて起用され、OP曲の作詞・作曲を手掛けたB'zの稲葉浩志さんが歌いました。主人公・良守のアクティブな妖退治と、不可思議な世界観を表現したOP曲とは対照的に、良守・時音の心情を表した哀愁ただよう曲調が特徴です。結界師ED曲「赤い糸」は、稲葉浩志さんのソロアルバム「Hodou」（2010年発売）に収録されています。

結界師ED曲「世界中どこを探しても」は、アニメ結界師16話～23話にかけて起用され、歌手の北原愛子さんが歌いました。ラテン系を彷彿させるエチゾチックな曲調と、良守と時音の切ない恋愛感情を表現した歌詞が注目ポイントです。ED曲「世界中のどこを探しても」は、北原愛子さんの14枚目のシングルで、2007年3月21日にリリースされました。

結界師ED曲「マイミライ」は、アニメ結界師24話～30話にかけて起用された、浦彩恵子さんの曲です。ED曲2曲目と同様に、良守と時音の恋愛感情を表現した歌詞ですが、「マイミライ」では、自分の気持ちに素直になれない２人の姿を歌った、ロックテイストの曲です。ED曲「マイミライ」は、浦彩恵子さんの3枚目のシングルで、OP曲と同様にB'zの稲葉さんが作詞・作曲、音楽プロデューサー、コーラスを手がけました。

結界師ED曲「休憩時間10分」は、同じく浦彩恵子さんが歌った曲であり、アニメ結界師31話～37話にかけて起用されました。OP曲を含めて結界師で使用されてきた曲は、主人公・良守と時音の活躍や、2人の心情を歌った歌詞や曲調が特徴でしたが、浦彩さんの「休憩時間10分」は、曲名の通り、学校の休憩時間10分の出来事を、1人の女子生徒の目線で歌った曲です。

ED曲名である「休憩時間10分」には、退屈な授業や、鏡でメイク直し、髪のまき直し、チャイムが鳴っても友達ともおしゃべりをやめないなど、誰もが一度は経験した、楽しい青春時代を表現した楽しい歌詞・曲調です。「休憩時間10分」は、浦彩恵子さんの4枚目のシングルで、浦彩恵子（宇浦冴香）さんの作詞・稲葉浩志さんの作曲を担いました。

独創的な世界観と、ロックテイストのかっこいいOP曲から、現在も多くのアニメ視聴者から支持されている、アニメ「結界師」のOP曲やED曲に関する感想や評価を紹介します。

人気アニメ・名探偵コナンの前に放送されたことから、アニメ「結界師」の視聴経験のある大人が多く見られ、同時に、結界師のOP曲が印象に残っているとの声が寄せられています。アニメの世界観をイメージしたかっこいい曲調が特徴のアニメ「結界師」のOP曲は、曲名は忘れても、夢中になって聞いていたメロディや歌詞は、鮮明に覚えているとの感想が多く見られます。

アニメ「結界師」のOP曲及びED曲は、主人公・2人の活躍や心情を表現した歌詞・メロディが特徴である一方、ED曲・4曲目に起用された「休憩時間10分」は、学園生活を描いた世界観が注目されました。普通の女の子の何気ない日常生活を歌った「休憩時間10分」は、楽しかった学生生活を思い出させてくれる、明るい曲調が人気を集めています。

ゴールデンタイム枠での視聴率低迷から、アニメ「結界師」は、一部放送局を除く深夜枠への移動を経て、原作の終了を待たずに最終回を迎えました。しかし、ゴールデンタイム枠から視聴していた一部のファンからは、原作に沿ったストーリーを描いた、アニメ2期の制作が望まれています。

インパクトあるOP曲や、独創的な世界観が注目された「結界師」は、他の作品にはない和風ファンタジー要素だけでなく、主人公である墨村良守・雪村時音の関係も人気に火をつけました。家同士が犬猿の仲でありながら、良好な関係を築く良守と時音の活躍は、妖（あやかし）退治だけでなく、自身の好意を素直に打ち明けられない不器用さも注目され、2人の恋愛感情は、ED曲の歌詞にも起用されました。

アニメ「結界師」のOP曲の曲名、作詞・作曲、歌手、アニメED曲の曲名等を紹介しました。アニメOP曲「Sha la la-アヤカシNIGHT-」は、作品の世界観を表現した曲調だけでなく、B'zの稲葉浩志さんによる作詞・作曲の提供も話題となった、知る人ぞ知るアニソンの名曲です。