【怪物事変】シキの母親は死亡？生きてる？蓼丸との関係や金の糸についてもネタバレ

怪物事変の主人公・夏羽（かばね）と共に隠神探偵事務所のメンバーとして怪事件を追う少年・シキ。シキは夏羽と同じく両親がいない人間と怪物のハーフです。こちらの記事ではそんなシキの母親・蜘蛛の怪物"アラクネ"の『組（くみ）』が生きているのかを解説。またシキの出身地の群馬県錦糸郷に伝わる伝承・錦蜘蛛伝説に登場する"金の糸"や妹・綾についても考察していきます！

シキが登場する作品『怪物事変（けものじへん）』は、集英社発行の漫画雑誌・ジャンプスクエアにて掲載している漫画家・藍本松（あいもとしょう）先生が描くファンタジーバトル漫画です。漫画連載が開始されたのは2016年からで、アニメ怪物事変も2021年1月～3月まで1期が放映され、2期の登場も期待されている人気作品となっています。

怪物事変の作者・藍本松先生は第33回ジャンプ十二傑新人漫画賞を受賞し『花咲か姫』でデビューを果たし、その後週刊少年ジャンプに『保健室の死神』も掲載されています。怪物事変は怪物が人間社会に潜んで暮らしている世界が舞台となっており、探偵事務所を営む化け狸の"隠神（いぬがみ）"の元で、人間と鬼のハーフ"夏羽"が怪事件を解決しながら心を学んでいく物語が描かれています。

赤子の頃に両親の消息が不明となった少年・夏羽。田舎の旅館を経営する母方の叔母の元で育てられてきた夏羽ですが、口数が少ない性格や半ば押しつけられて育てることになった経緯から、叔母やその息子、そして地域の住民にも疎まれていました。そんなある日、家畜の変死が相次ぐ事件が起き、東京から隠神と名乗る1人の男が街にやってきます。

• 誕生日：11月10日
• 年齢：14歳
• 身長：163センチ
• 体重：48キロ
• 家族：母、妹
• 出身地：群馬県錦糸郷
• 好きな食べ物：ピザ
• 声優：花江夏樹（幼少期/くまいもとこ）

こちらでは母親が生きてるのかということに注目が集まっているキャラクター『シキ』こと蓼丸織（たでまるしき）についてネタバレを含みつつご紹介していきます。シキは主人公・夏羽が隠神探偵事務所に来る前から隠神の元で居候をしていた住人の1人。歳は14の少年で、白髪の髪に赤系のスポーティーな上着が特徴的なキャラクターです。

夏羽が隠神の元に来た当時は粗暴な発言や挑戦的な態度が多く見られていたシキですが、共に仕事をこなしていくうちに面倒見の良い一面や年齢相応の無邪気さを徐々に見せていきます。また仕事に対しては冷静な判断をするタイプで、無謀なことでも淡々とこなそうとする夏羽にフォローを入れる場面も見られます。そんなシキの正体は蜘蛛の怪物の母親と、人間の父親を両親にもつ人間と怪物のハーフ。

母親の能力を受け継いだシキは蜘蛛の糸を自在に操ることができます。母親とは幼い頃に生き別れており、父方の叔父である蓼丸昭夫（たでまるあきお）に育てられました。その後蜘蛛の能力を活かし、化け狸・隠神の元で探偵事務所の仕事を受けることに。雪男子（ゆきおのこ）の晶とともに隠神探偵事務所に居候することになるのでした。

幼少期は母親と共に幸せに暮らしていたシキ。しかし、ある日を境にシキは叔父・蓼丸昭夫の元で生活することになります。怪物事変の物語の中で始めの頃は「親に捨てられた」と思っていたシキ。しかし夏羽との会話で「母親が生きてる」という可能性を見いだし、幼い頃母親と共に過ごした群馬県錦糸郷へ向かうことにします。錦糸郷に着くと幼い頃の記憶が蘇り、シキの足はある場所に向かいます。

しかしその記憶はおぼろげで、断片的に思い出した映像を頼りに道を進んでゆきます。そしてたどり着いたのは1つの小屋。その古びた扉を開いたとき、シキは母親に関するある記憶が蘇るのでした。そしてそのおぞましい記憶が蓼丸昭夫によって捏造され、母親と離ればなれになるキッカケとなったことも思い出すのでした。また母親とは生き別れてしまったシキですが、父親はシキが生まれた頃には既に山の転落事故で他界しています。

幼い頃小屋で母親の悲劇を目撃してしまったシキ。目撃した直後に後頭部を何者かに殴られ気絶させられてしてしまった事と、大きな精神的ショックを受けた事が重なってか、シキは小屋で見た出来事を忘れてしまうのでした。そしてシキが目覚めると、叔父・蓼丸昭夫は「母親が怪我で暫く動けなくなる。シキの母親は人間ではないから人間の医者に診せるわけにはいかないから、回復には暫くかかるだろう」ということを伝えます。

シキは来る日も来る日も母親の身を案じ、蓼丸昭夫に「母親の体調は良くなったか」と聞きますが、蓼丸の口からはいつも「もう少しかかるだろう」という後ろ向きな答えばかりが出てきます。そして月日が経ち、成長したシキはいつしか母親について聞くのを辞めてしまいます。

シキは叔父が嘘をついていることをなんとなく感じてはいましたが、「もし真実がよくないものだったら」と真実を知ることに恐怖を覚え、「母親は死んだ、もしくは自分は捨てられた」という考えを持つようになっていったのでした。

それでは、ここからは怪物事変のシキの母親についてネタバレをしていきます。夏羽との会話により、母親が生きてる可能性にかけ故郷の錦糸郷に赴いたシキたち。そしてそこで判明した事実は「母親は生きている」そして「金の糸を生み出す実験に利用されていた」というものでした。

その計画を企てたのはシキの叔父・蓼丸昭夫。蓼丸昭夫は、幼い頃に熱を出し倒れたシキを人間の医者に見せるために助けを求めてきたシキの母親・蜘蛛の怪物"組（くみ）"にある話を持ちかけます。その内容というのは、「金の糸を作る」という蓼丸昭夫の野望に手を貸すこと。錦糸郷に古くから伝わる錦蜘蛛伝説に登場する"金の糸"を組の体を使って生み出すという実験でした。

人間の病気にかかってしまった息子を、自分で人間の病院に連れて行くことも、通院するための資金を工面することもできない組はその蓼丸の誘いに乗ってしまいます。そして『ネタバレ考察①シキは母親と離れ離れになった』の項目でネタバレとなった"あるおぞましい記憶"である、"怪物との交配"という実験に加担していくことになります。

『ネタバレ考察③シキの母親は蓼丸昭夫の金の糸の実験に利用されていた』の項目でネタバレとなった、シキの母親が行わされていた金の糸を生み出す実験。その実験を目撃し気絶してしまった幼いシキに、蓼丸は「母親は怪我をしていて暫く動けない」と説明していましたが、その悲惨な実験の末、組は精神が壊れ実際に眠ったままとなってしまいました。

その頃には、あらゆる病気や怪我を治す事ができる"金の糸"の能力を持つ『綾』を既に生み出していた蓼丸。綾のその力を使って組を金の糸の繭に閉じ込め、綾には場所を告げずに組を隠してしまいます。一方、綾は母親の行方が分からなくなり、彼女の行方を探すこととなりました。

そして錦糸郷にシキたちが訪れ、蓼丸の悪事を暴き、山中の泉の中に金の糸の繭があることを突き止めます。その後、錦糸郷での事件を解決し金の糸に包まれた組・綾と共に東京に帰還したシキ達は、怪物を扱う病院に組を連れて行き、無事に組を目覚めさせることができたのでした。

• 誕生日：11月22日
• 年齢：8歳
• 身長：121センチ
• 体重：19キロ
• 声優：本渡楓

『ネタバレ考察④シキの母親は泉の中で生きていた』で"金の糸"の正体と判明した蓼丸綾（たでまるあや）。こちらの項目ではそんな蓼丸綾のプロフィールやシキとの関係をご紹介していきます。金の糸として蓼丸昭夫に重宝されていた綾ですが、彼女自身は蓼丸昭夫について良い印象は持っていませんでした。

蓼丸はあくまで"金の糸"として綾を道具扱いしていたため、地下室に監禁したり、金の糸の繭に包まれた母親・組を突如綾から引き離したりと、シキだけではなく綾からも反感をかっています。また錦糸郷で綾は白いフェミニンな洋服を着用していましたが、これは蓼丸の趣味であることが後に判明します。金の糸編後の綾は自分好みのスポーティーな服装に着替え、蓼丸が用意した服のことを「少女趣味」と嫌悪しています。

また綾の印象として変わったのは服装だけではなく、東京に移ってからは夏羽に積極的に好意をアピールしたり、恋敵である狐の紺を挑発したりと、本来の強気な性格が表面化しています。兄のシキに対しても、出会うまでは優しい兄を想像し夢見ていましたが、実際に会った後では「子供なのに働くなんて危ない」というシキの心配よりも自分の意思を通すなど、兄を尻に敷いている強気な性格がうかがえます。

以上の怪物事変ネタバレ考察で、シキの妹であることが怪物事変の物語で明かされた蓼丸綾。母親もシキと同じ蜘蛛の怪物・組であることが判明しましたが、一方、父親については触れられていません。そこで、こちらの項目では怪物事変のあらすじを元に、綾の父親が誰なのかを考察していきます。

まず綾の見た目が人間であることから、シキと同じように人間の父親可能性が浮上します。そう考えると、母親である組の一番近くにいた人間である蓼丸昭夫が候補に上がりますが、怪物事変の作者である藍本松先生が「綾の父親は蓼丸昭夫ではない」と発言しているため、蓼丸昭夫の父親説は消えます。

蓼丸昭夫が父親でないとすると、怪物事変の金の糸編で組が登場していたシーンに描かれていた怪物が父親という可能性も考えられますが、こちらは獣の要素が強いので人型の綾が生まれる可能性は低いのではないかと考察されます。そう考えると、怪物事変の物語中には出てこなかった人間、もしくは隠神のような人型の怪物の可能性が最も高いと考えられます。

今回は蜘蛛の糸の能力を持つ怪物事変のメインキャラクター・シキの母親について考察してきました。そこで、ここからはそんなシキのアニメ声優を務めた花江夏樹（はなえなつき）さんについてもご紹介していきます。花江夏樹さんは今回ご紹介した怪物事変のシキの声以外にも多くのアニメのキャラクターの声を務める人気声優の1人。

有名な作品では鬼滅の刃の『竈門炭治郎（かまどたんじろう）』、D.Gray-manの『ラビ』といった主役級キャラクターの声も多くあてられています。そんな花江夏樹さんは1991年6月26日生まれの神奈川県出身の声優。

養成所に通ってから声優事務所に配属されるのを待つ役者も多い中、花江夏樹さんは声優になるためのチャンスを自らつかみ取るため、尊敬する声優・山寺宏一（やまでらこういち）さんが所属する事務所『アクロスエンタテインメント』に自身でボイスサンプルを送るなど積極的に行動しました。

その後、努力が実り見事アクロスエンタテインメントに所属。2011年から現在まで声優として活躍され、社会現象ともなった『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎の役をつかみ取ります。また花江夏樹さんは声優活動だけではなく、ニコニコ動画に"ハナゴエ"名義で歌ってみた動画を投稿したり、YouTubeではゲーム実況動画を配信されたりと幅広いメディア展開をされています。

声の演技では高い評価を貰うことも多く『第9回声優アワード新人男優賞』や『第11回声優アワードパーソナリティ賞』など栄えある賞を複数授与されています。そんなやり手声優の花江夏樹さんは現在結婚されており、プライベートでは双子の父としての顔も持っています。

怪物事変ではぶっきらぼうながらも仲間想いなキャラクター・シキを演じた花江夏樹さん。ここでは花江夏樹さんが過去に演じた主な出演作品とキャラクターを一覧でご紹介！シキや花江夏樹さんのファンの人は、せひ他の作品もチェックしてみてください。

• 小湊春市（ダイヤのA）
• 有馬公生（四月は君の嘘）
• 金木研 / 佐々木琲世（東京喰種トーキョーグール）
• 前田良樹（学園ハンサム）
• 鳥束零太（斉木楠雄のΨ難）
• ジーク（Fate/Apocrypha）
• ユナ・D・海渡（カードキャプターさくら クリアカード編）
• リル・ボワモルティエ（ブラッククローバー）
• 鬼滅の刃（竈門炭治郎）
• ファルコ・グライス（進撃の巨人）

死亡していたと思っていた母親が生きてる可能性にかけ、怪物事変の物語で母親の行方を追ったシキ。そして無事に生きてる母親と再会し共に東京に帰還しました。そんなシキが母親に最初に食べさせてあげたものは、シキの好物であるピザ。普段は強気なシキですが、そんな母親想いな一面が素敵だと話題となっています。

シキの母親が生きてる可能性にかけて錦糸郷に向かった一行。シキの母親は無事生きてることが判明しましたが、その背景はシキのトラウマを蘇らせるほどの過酷なものでした。母親が生きてる点ではハッピーエンドでしたが、そんな鬱展開に怪物事変ファンの間では金の糸編のストーリーが賛否両論を呼んでいるようです。

母親を生きてる状態で連れ戻すことに成功したシキ。東京の病院で生きてる母親を挟んで妹・綾と会話をするシーンは多くの怪物事変ファンの涙を誘いました。そしてそんな2人のやりとりを聞いて長い眠りから目覚める母親・組。辛い過去がありつつも、それぞれの苦悩が報われた名場面となりました。

以上、怪物事変に登場するシキの母親が生きてるのか死亡しているのかについてご紹介してきました。シキが幼い頃に生き別れてしまった母親・組は、蓼丸昭夫の金の糸を生み出す実験により心身ともに疲れ果て深い眠りにつき、娘・綾の傷を癒やす能力を持つ"金の糸の繭"に包まれて山中の泉の中に沈められていました。そしてシキたちに助け出され、無事東京の病院で生きてるままシキと綾に再会する結末に辿り着きました。