【呪術廻戦】シン・陰流の簡易領域を考察！領域展開・領域展延との違いや使用者は？

今回のまとめでは、大人気アニメ「呪術廻戦」に登場するシン・陰流の簡易領域とはどんな能力なのかについてまとめていきます。シン・陰流の簡易領域と、領域展開や領域展延にはどんな違いがあるのか、また、シン・陰流の簡易領域を使うキャラクターについてもまとめていきますので、最後までご覧ください。それでは、シン・陰流の簡易領域についてまとめていく前に「呪術廻戦」の概要やあらすじについて見ていきましょう。

テレビアニメ「呪術廻戦」は、2020年秋より2021年3月現在も放送されているテレビアニメです。原作は、2018年より『週刊少年ジャンプ』にて連載されている芥見下々さんが描く呪術をテーマにしたダークファンタジー漫画です。コミックは現在15巻まで刊行されており、本編の前日譚となる『呪術廻戦0巻 東京都立呪術高等専門学校』も発売されていますので、そちらもぜひチェックしてみてください。

主人公の虎杖悠仁は、仙台市に住むごく普通の男子高校生でしたが、ある日を境に日常が一変していきます。虎杖の通う高校には特級呪物があり、都立呪術高専の伏黒恵はその特級呪物の両面宿儺を回収にやってきました。その晩、虎杖の所属するオカルト研究会の先輩2人がその呪物を開封してしまったのです。虎杖に接触した伏黒は、共に学校へ向かいますが、既に呪霊が蔓延っている酷い状態となっていました。

では、原作漫画『呪術廻戦』内でも度々登場する「簡易領域」とは一体どんな能力なのでしょうか？簡易領域とは、シン・陰流の簡易領域と呼ばれており、平安時代に考案された結界術式のことです。平安時代は、呪術前世の時代で、その時代の呪術師・芦屋貞綱（あしやさだつな）が領域展開をできない”弱者の術師”の為に考案したものと言われています。

作中で登場する「領域展開」は、展開した者にかなりのメリットをもたらしますが、限られた僅かな呪術師しか習得していません。その他の呪術師は、自分よりも強い呪霊や呪詛師を攻撃することは愚か自分を身を守る為の術式が呪術前世の時代にはなかったことが考えられます。そこで考案されたのがシン・陰流の簡易領域なのです。このことから、簡易領域は「弱者の領域」と呼ばれているのです。

この簡易領域は、ごく僅かな呪術師しか出せない領域展開の中に入っても領域展開内で身を守ることができる術式となります。領域展開は領域に入った者全てに攻撃を必中必殺できますが、簡易領域を使えば領域の中であっても攻撃を中和できるというメリットがあるのです。また、この簡易領域はごく僅かな呪力で使用することができるので、能力が高くない呪術師でも出せる術式となっています。

続いては、作中でシン・陰流の簡易領域を使用したキャラクターを一覧で見ていきましょう。簡易領域を使用した1人目のキャラは、呪術高専京都校の2年生である三輪霞（みわかすみ）です。三輪霞は4月4日生まれ、身長は約170㎝、三級呪術師として登場します。水色のロングへアーがトレードマークで、戦闘時は刀を使用するという特徴があります。

三輪霞は京都校の学長・楽巌寺嘉伸（がくがんじよしのぶ）の秘書のような役回りをしており、一見真面目ですが、実はミーハーで流されやすい性格をしています。そんな三輪霞は、京都校と東京校の交流戦で簡易領域を使用しました。因みに、三輪霞が簡易領域を使用したのが作中でも初めてでした。簡易領域は半径2.21mと僅かな距離ですが、簡易領域内に侵入した全ての術師を全自動モードで迎撃することができます。

ですが、交流戦では呪力を持たない禪院真希だったことから、簡易領域内に入ってこられてしまい負けてしまうこととなったのでした。禪院真希に負けたことに精神的打撃を受ける姿が描かれました。

続いてシン・陰流の簡易領域を使用したキャラクターは、三輪霞と同じく呪術高専京都校2年生のメカ丸こと与幸吉（むたこうきち）です。メカ丸は、「天与呪縛」という高い呪力を持った人物です。「傀儡操術（かいらいそうじゅつ）」という術式を人型ロボットを通して使用しています。先天的な身体に不自由があったことから、普段は地下室にいながらロボットを通してコミュニケーションなどを行っていました。

そんな自身の肉体を憂いていたメカ丸は、偽夏油らに身体を治してもらうことを条件に内通者として情報を渡していたのです。そして、真人によって健康的な肉体を手に入れます。ですが、京都校には手を出さないと条件を反故にされてしまったのです。その後、真人と交戦することとなりました。その際にメカ丸は、シン・陰流の簡易領域を使用しました。

メカ丸は恐らく、これまでに簡易領域を使用したことはありませんでしたが、簡易領域を使用する三輪を思い出し、簡易領域を突発的に発動しました。ですが、メカ丸の健闘も空しく、最後は真人らに敗北してしまうこととなりました。

続いてシン・陰流の簡易領域を使用したキャラクターは、同じく京都校3年の東堂葵です。東堂葵は強靭な肉体を持つ1級呪術師です。身長は190cm以上あり強面な見た目をしていますが、アイドルが好きだったり友だち思いな性格だったりと見た目とのギャップがあります。強引で粗野、傲岸不遜な一面を持つ東堂ですが、主人公の虎杖とは非常に相性がいいです。

そんな東堂葵は、「不義遊戯（ブギウギ）」という術式を使います。この術式は、”一定以上”の呪力を持ち、範囲内にある2つのモノの位置をチェンジするというものです。単純な術式ですが、戦闘時の役割や効果は抜群で重宝します。東堂葵がシン・陰流の簡易領域を使用したのは、渋谷事変でのことでした。渋谷事変を聞き駆けつけた東堂葵は、真人と交戦することになったのです。

真人は、宿儺を宿す虎杖を警戒しながらも0.2秒の領域展開を試みました。その時、東堂葵は身を守る為に簡易領域を発動したのです。一方、虎杖は領域展開が発動される前に阻止しようと動き出しました。虎杖の行動のお陰で真人の領域展開は失敗に終わります。東堂葵が簡易領域を発動した際、九十九由基直伝と言っていることから、呪術師となるキッカケの九十九から教えてもらったことが窺えます。

続いてシン・陰流の簡易領域を使用したキャラクターは、1級呪術師である冥冥（めいめい）の弟・憂憂（ういうい）です。憂憂の姉である冥冥は五条悟らより先輩ですが、憂憂は10～13歳だと言われています。どこにも所属せずフリーランスの呪術師として動く姉の冥冥と共に任務あたることが多い憂憂は、幼いながらに渋谷事変では姉の冥冥や虎杖らの班として行動していました。

姉の冥冥から溺愛されており、また、憂憂の姉に対する情もかなりのものがあります。お互いにブラコン、シスコんであることが窺えます。また、冥冥同様に憂憂という名前は偽名であり、本名などについての詳しいプロフィールなどは明かされていません。そんな憂憂の術式は、冥冥との合言葉である「命をかける」というフレーズがなければ発動できないというものです。

そんな憂憂がシン・陰流の簡易領域を使用したのは、渋谷事変でのことです。渋谷事変を聞き駆けつけた冥冥と憂憂は、疱瘡神という呪霊と戦うことになりました。疱瘡神は戦闘開始直後に領域展開をしてきました。領域展開されても2人の連携は整っており、憂憂が簡易領域を使用している間に冥冥の術式「神風（バードストライク）」によって疱瘡神を倒すことができました。

続いては、シン・陰流の簡易領域のメリットとデメリットとは一体どんなものがあるのかについて見ていきましょう。まず、簡易領域のメリットについてです。簡易領域のメリットは、誰でも使用することができることと、少ない呪力の消費で使えることが挙げられます。まず、誰でも使用できるということについてですが、誰でもというのは”一定以上”の呪力を持っている人に限られます。

ですので、呪力を持たない非術師が簡易領域を使うことはできません。ですが、もともとは弱い立場の呪術師の為の術式なので、初心者であっても呪術師であるならば簡易領域を使うことができます。また、簡易領域は自分だけを守る弱者の術式であることから、呪力の消費が少なくすむのも利点の1つと言えます。領域展開には劣りますが、領域展開内であっても身を守ることができるのは大きいでしょう。

続いて、簡易領域のデメリットについて見ていきましょう。簡易領域のデメリットは、術式ではない攻撃は結界を貫いてしまうという点が挙げられます。簡易領域は、領域展開内であっても必中必殺の術式を中和するというメリットがあることを先述していますが、これは呪力を纏った術式だけに限定されます。術式ではない肉体攻撃や柔術などを交わすことはできないのです。

ですので、術式を交わすことはできても、術式なしでも戦うことのできる能力ができなければ攻撃を受けてしまいます。分かりやすいエピソードとして、三輪霞と禪院真希の交戦でそれが見られます。三輪霞は、禪院真希との交戦時に簡易領域を作りました。術式ではなく、呪具を用いて戦う呪力を持たない禪院真希にはこの簡易領域が通用しませんでした。

もう1つのデメリットは、門下生でなければシン・陰流の簡易領域を使用することができないという点です。今のところ簡易領域を使用できるのは、三輪霞、東堂葵、メカ丸、憂憂の4人でした。メカ丸以外は、門下生であることが窺えますが、メカ丸は三輪霞を思い出して使用したので、禁じ手であることが考えられます。ですが、門下生でないメカ丸が使えたのは、特殊な術式を持っていたからということが考えられます。

続いては、シン・陰流の簡易領域を使える可能性のあるキャラクターについて見ていきましょう。まず1人目は、呪術高専東京校の2年生の担任である日下部篤也（くさかべあつや）です。日下部は１級呪術師で、ハードボイルな見た目にいつもキャンディを持っているのが特徴的なキャラクターです。気だるげで飄々としていますが、臆病な心も持ち合わせています。1級の呪術師でありながら、術式は持っていません。

術式を持たずに1級まで上り詰めた実力者であり、呪力探知にも長けています。三輪と同じく刀を使った戦闘を主とし、シン・陰流を習得しています。実際に日下部が簡易領域を使用しているシーンは今のところ描かれていませんが、シン・陰流を会得していることから、簡易領域も使用できることが窺えます。

続いて、シン・陰流の簡易領域を使用できる可能性のあるキャラクターは、東堂葵に教えたとされる九十九由基（つくもゆき）です。九十九は、特級呪術師として登場する女性で、高専の関係者ですが高専には所属せず、海外を放浪している呪術師です。長身にロングヘアーが特徴的で、ラフな性格をしています。東堂葵が呪術師となったのは、九十九との出会いがキッカケであり、それ以来東堂葵からは師として影響を与えています。

作中では、過去篇や回想などでの登場ですが、東堂葵が九十九からシン・陰流の簡易領域を教わったということから、彼女もまたシン・陰流を会得しており、簡易領域も使用することができるのではないかと考えられます。今後作中での九十九の登場や活躍にぜひ注目してみてください。

ここまで、シン・陰流の簡易領域についてざっくりとまとめてきましたが、簡易領域の能力や謎について考察も含めながら1つずつ見ていきましょう。まず1つ目は、術式の中和に関してです。簡易領域は、領域展開のできない”弱者”に作られた術式で、少量の呪力でも使える領域です。弱者の領域とは言っても、結界である領域には変わりはありません。

簡易領域のメリットとして、必中必殺の領域展開内で身を守ることのできる術式として弱者の呪術師にとっては非常に重宝する術式なのです。「呪術廻戦」の中では、領域展開をすることができる呪術師は極僅かであり、領域展開に少量ながらも対抗でき、抗うことのできる少ない術式の1つと言ってもいいでしょう。簡易領域を使用できれば、自分より上の呪詛師や呪霊から身を守ることは可能です。

平安時代に作られた”弱者のため”の領域である簡易領域には、防御のほか攻撃もできるなど汎用性があります。作中では、メカ丸が簡易領域を応用しました。メカ丸は、シン・陰流の一門ではないのですが、三輪が使用していたのを見様見真似で発動したのです。真人との交戦で、メカ丸はカプセルに術式を入れ、それを真人の体内で発動させ攻撃をしました。

一方、三輪霞は簡易領域を使い、身を守りながら、近づいた敵に反撃をするという方法をしました。このように、簡易領域は防御以外にも攻撃をする余力を与えたり、機転を利かせて攻撃をすることができるのです。因みに、弱者のための領域ではありますが、1級術師や特級術師も会得している術式です。

簡易領域は、シン・陰流と言われているように一門相伝の術式です。このことから、簡易領域を門外の人に教えたりすることは禁止となっています。口外した場合はどうなるのか不明ですが、”縛り”によって何らかの制裁があることが窺えます。そこで問題となるのが、三輪霞の簡易領域を見て体現したメカ丸の簡易領域です。

メカ丸が体現した簡易領域は、三輪から”故意”に教えてもらったわけではなく、メカ丸が見様見真似でやったことなので、”縛り”に反することはないことが考えられます。

続いては、簡易領域と領域展延、落花の情について比較していきましょう。まず、領域展延というのは自分を覆うように守る領域で、領域展開内で必中必殺を中和するという術式です。また、落花の情とは禪院家、五条家、加茂家と呪術御三家に伝わる秘伝の”対領域展開術”のことです。落花の情は、膜で自分を包むという点では領域展延と似ていますが、領域展開内で自分に触れた途端に防御をするという術式になります。

これを踏まえた上で3つの術式を比較していきます。まず、領域範囲についてですが、簡易領域は人によって変わりますがだいたい数ｍとなります。領域展延と落花の情は身体を覆います。他の術式との併用に関しては、領域展延は併用不可で、その他2つについては併用に関しては不明です。

続いては、シン・陰流の簡易領域に関しての感想や評価について見ていきましょう。まず1つ目の感想や評価は上記のものになります。シン・陰流の簡易領域の発案者である平安時代に生きた蘆屋貞綱は、シン・陰流の開祖かどうかは今の所不明だという指摘をしていました。また、一門相伝である簡易領域ですが、メカ丸のように”故意”ではなくとも真似ることが可能であるので、簡易領域がシン・陰流であることは不明瞭だというものです。

続いての感想は、メカ丸の簡易領域に関してです。メカ丸は、シン・陰流の門弟ではないものの、同じ京都校の三輪のシン・陰流の簡易領域を見様見真似で体現したことはとてもよかったというものでした。メカ丸の簡易領域に関する感想は多くありました。また、呪術高専を裏切ったことだけを残し、簡易領域を使うも最後は無念の死を遂げたということで、メカ丸に同情する声も沢山見られました。

続いての簡易領域に関する感想や評価は上記のものになります。東堂葵の簡易領域は九十九直伝であることから、特級呪術師である九十九は領域展開を持っているわけではないという事実が可能性と上がってきたことを指摘していました。確かに、領域展開を使用できるなら、”弱者の領域”を持つ意味は特段ありません。九十九由基に関してはまだ不明瞭なことがあるので、これからの展開にも注目です。

続いての簡易領域に関する感想や評価は上記のものになります。シン・陰流の簡易領域が誕生した理由は、自分の身を守る為という真意がありました。そして、日下部は「死にたくない」といういう理由で戦っていることから、「死なない」「身を守る」というシン・陰流のモットーに開祖の好感度が上がったというものでした。

以上、大人気アニメ「呪術廻戦」に登場するシン・陰流の簡易領域に関するまとめでした。簡易領域を使えるキャラクターの今後の動向にもぜひ注目です。「呪術廻戦」は右肩上がりの人気を見せていますので、テレビアニメのほか原作漫画もぜひこの機会にチェックしてみてください。サイト内には「呪術廻戦」に関するほかのまとめもありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。