【ヘタリア】アルアサは喧嘩するけど仲が良い?二人の過去と公式エピソードを紹介

「アルアサ」とは、国を擬人化した作品「ヘタリア」のアルフレッドとアーサーをまとめた呼称です。アメリカであるアルフレッドと、イギリスであるアーサーは、前者が後者から独立したという過去を経ています。公式でも多くのエピソードによって、ふたりの思い出や葛藤、複雑な心理や関係性が描かれました。アルアサが喧嘩しながらも互いを無視できない様子の数々を、公式エピソードに沿って紹介します。

【ヘタリア】アルアサは喧嘩するけど仲が良い?二人の過去と公式エピソードを紹介のイメージ

目次

  1. アルアサとは?
  2. アルアサは喧嘩するけど仲が良い?過去と公式エピソード集
  3. アルアサの声優
  4. アルアサのグッズ集
  5. アルアサに関する感想や評価
  6. アルアサまとめ

アルアサとは?

アルアサとは、国を擬人化した作品「ヘタリア」のアルフレッドとアーサーというキャラクターのカップリング名です。アルフレッドはアメリカ、アーサーはイギリスを擬人化した存在で、両国の歴史や因縁を象徴するように互いを特別視し、皮肉を言い合ってはぎこちなく歩み寄る姿が公式のエピソードでも描かれ、その関係性がファンからの人気を集めて、アルアサと呼称されるようになりました。

ヘタリアの作品情報

ヘタリアの概要

「ヘタリア」は日丸屋秀和のWeb漫画です。世界各国を擬人化し、それぞれの歴史や国民性等を反映したキャラクター達の言動や会話がコミカルに、時にシリアスに描かれます。第1~6期がアニメ化され、7期も新シリーズ「ヘタリア World★Stars」として2021年4月1日から配信予定です。

第二次世界大戦で驚異的に弱かったと揶揄された「へたれなイタリア(軍)」がタイトルの由来です。初期は戦時中のエピソードが多く、悲惨な歴史と現在にも絡む複雑な国際問題を人間同士の友愛や対立等に見立ててユーモラスに表現し、支持と関心を集めました。

ヘタリアのあらすじ

楽天家イタリア、真面目すぎるドイツ、一歩引いた日本という枢軸国3国が、気の抜けるやりとりを通して結束します。一方、己の正義を信じ時にパワフルに暴走するアメリカ、その独立をしつこく皮肉るイギリス、漁夫の利を狙うフランス、イギリスを筆頭に西洋人が嫌いな中国、隙あらば南下(領地拡大)を試みるロシアと、連合国の面々も様々な思惑を抱えています。国の誕生から現代まで、彼らはその心を動かしてきました。

アルアサはアルフレッド・F・ジョーンズ×アーサー・カークランド

アルアサは、アルフレッド・F・ジョーンズ(アメリカ)と、アーサー・カークランド(イギリス)の組み合わせです。アメリカがイギリスから独立するまで、アーサーが幼いアルフレッドを新大陸で育てた過去があります。その後の独立戦争でアルフレッドが自立を志した結果アーサーと戦場で対立し、両者の悲哀も公式で描かれ、アルアサのファンが多く生まれました。

独立を許していない姿勢を見せるために辛辣な態度をとるが、育てた「兄」として口うるさく構ってしまうアーサー。正義と自由を掲げ強気にアーサーの干渉や批判をはねのけるが、彼に育てられた日々を折に触れて懐古してしまうアルフレッド。反発しながらも互いを意識するアルアサは、「味覚音痴コンビ」とも呼ばれ、時に似ているところも見せます。

アルアサのアルフレッドとアーサーという人名は、作者が「もしキャラクターに人間風の名前をつけるとしたら」と考えたものです。「ヘタリア」のキャラクターたちは基本的に国名で呼び合っていますが、国名で表記すると実在の国と混同されやすく、作者が答えた人名がアルアサ等のカップリング名に流用されています。

ヘタリアドットコム:アニメ「ヘタリア The World Twinkle」 公式サイト

アルアサは喧嘩するけど仲が良い?過去と公式エピソード集

公式エピソード①アーサーを呼び会議を開くアルフレッド

「ヘタリア Axis Powers」(第1期) 第7話の序盤で、WW2(第二次世界大戦)中にアルフレッドが連合国を集め、枢軸国に対抗するため会議を開きました。アルフレッドはリーダーシップを発揮したがりひとりで話を続けますが、ハンバーガーを食べながら喋るため聞きづらいとアーサーが苦言を呈します。「食べるのをやめろ」と叱られたアルフレッドは、「ああ、君はバカだからな」と返答しました。

「(バカな)君が理解できるように」と言ってハンバーガーを食べるのをやめたアルフレッドは、大きな音を立てて今度はジュースを啜り始めます。変わらず聞きづらく内容不明な演説の後、アルフレッドは最後だけ明瞭に「つまり俺が正義だ」と結論を述べます。アルフレッドが遠慮なく我を通しアーサーに毒づく姿が描かれました。行儀の悪さを指摘するアーサーの態度は兄のようです。

公式エピソード②可愛らしい妖精たち

「ヘタリア Axis Powers」(第1期) 第11話で、連合国間で意見がまとまらず疲れて帰ってきたアーサーを迎えたのは、羽根が生えた小さな妖精でした。他にもユニコーン等多くの妖精の友人を持つアーサーは、彼らに親身に励まされて癒されます。そこへアーサーの様子を見にアルフレッドが訪れ、何も無い空間を撫でたり突いたりして嬉しそうに独り言を発するアーサーを発見し、生温い眼差しで沈黙します。

アルフレッドには妖精の姿も声も知覚できないため、アーサーの虚しい一人芝居か、友達が居ないあまりに幻覚を見ていると思ったようです。アーサーの国イギリスには数多の伝承とファンタジー文学があり、目に見えない存在を信じる国民も多く、その影響でアーサーは妖精と親しく交流できるようです。彼の家を訪れると、アルフレッド以外のキャラクターたちは妖精を見ることがあります。

一方、アルフレッドの国アメリカにはUFOが突っ込んできたり、上司(その国の偉い人間)が宇宙人の友達だったりという不可思議な一面があります。アーサーが怪しむ宇宙人の存在をアルフレッドは信じ、しかし同居するトニーが宇宙人だとは気づかないという独特の感性を持ちます。アルアサのふたりは、普通は目に見えない存在との親和性が高い点が共通しているのに、そのジャンルがすれ違っています。

公式エピソード③倉庫の掃除

ある日、アルフレッドは自宅の倉庫掃除を思い立ちます。百年も未整理だった理由は、何度挑んでも良い思い出と悪い記憶が甦って手が止まるからでした。幼い頃贈られて喜んだアーサー手製のおもちゃの兵隊、青年期にきちんとした服装をしろと小言と共に押しつけられたスーツと、物に纏わる当時のアーサーの様子や自分の心情を思い返し複雑な気持ちになり、もう使わない、古いと理由をつけて「捨てるか」と呟きます。

その後アルフレッドは古いマスケット銃を見つけます。その中央にある傷を見て、アルフレッドは独立戦争での雨の一幕を思い出しました。その銃を負傷したアーサーに向けて、アルフレッドは「自由を選ぶ」「もう子どもでも君の弟でもない」「君から独立する」と言いました。認めてほしいと頼もうとした瞬間、アーサーは自分の銃剣をアルフレッドの銃の木製部に刺して払いました。

上は原作者の「ブログのような竹林prototype」より転載しています。銃を落としたアルフレッドに銃口を突きつけ、アーサーは「詰めが甘い」と言った後、「撃てるわけねーだろ」と自ら銃を取り落とし、膝をついて泣き出します。アルフレッドは過去のアーサーが笑顔で自分に手を差し出した姿、手をつないで歩いた記憶を思い返し、地面に座り込んだアーサーを悲しげに見下ろして「あんなに大きかったのにな」と呟きます。

結局「色々思い出して捨てられない」とアルフレッドは苦笑します。この倉庫掃除の後、上記の手作りの兵隊の人形をアーサーに見つからないよう慌てて隠そうとするアルフレッドの姿も描かれました。「ヘタリア Axis Powers」(第1期) 第20話が本編ですが、同17話でも導入部分が描かれ、名エピソードのアニメ化への期待を煽る演出が加えられました。

公式エピソード④2大味オンチ

「ヘタリア Axis Powers」(第2期)第40話で、諸国が新大陸の開拓を競い合っていた頃、生じ始めたアメリカ文化を象徴する幼いアルフレッドも発見され、彼の「兄」(宗主国)の座も争われました。自国の美食を餌に釣ろうとするフランシス(フランス)に対し、特に食に関しては自信のないアーサーが涙目になると、アルフレッドは心配してアーサーに近寄って行きました。

その後フランシスが英仏両国の料理を持って来た時、アルフレッドはどちらも美味しいと言いました。固くて苦そうなイギリス料理と多彩で自慢のフランス料理を同列に扱われ、アルフレッドの味覚を案じたのかフランシスは震えます。彼を筆頭にアーサーの家(イギリス)の料理を批判するキャラクターが多い中、それを食べてアルフレッドは「味覚音痴コンビ」の片割れに育ちます。

しかしふたりはまた別種の味音痴です。成長したアルフレッドがハンバーガーを食べていると、アーサーは「体に悪そう」とコメントしながらマーマイトを投げ渡しました。栄養豊富なペースト状の食品で、戦時中もイギリス軍はビタミン補給に頻用しました。「倒れたら困る」と体調管理を説くアーサーは得意げですが、食べたアルフレッドは「ひどい」と泣いて抗議します。

「いくら嫌いだからってこんなまずい物を食べさせるなんて」とアルフレッドが責めると、焦ったアーサーは「お前は嫌いだが変な物じゃない」と返します。アルフレッドは「俺だってきらいだ」と泣いて走り去ります。アーサーは「味覚がお子様め」と鼻を鳴らした後、「アメリカ(アルフレッド)のバカ」と叫んで号泣します。独立して食生活でも我が道を爆走するアルフレッドの健康を心配した兄心は、伝わりませんでした。

公式エピソード⑤牛を投げ飛ばすアルフレッド

アニメ「ヘタリア Axis Powers」(第2期)第40話で、フランシス等に勝ってアルフレッドの「兄」の座を得たアーサーは、幼いアルフレッドを抱きかかえ、保護者になったからには責任重大、新大陸で国になる過程で多くの苦難に遭うだろうアルフレッドに、色々なものを与えて守ってやりたいと決意し、支え合って生きていこうと覚悟します。

その直後アーサーの腕からアルフレッドが飛び出しました。角を持つ牛に近づくアルフレッドを、アーサーは青ざめて呼び止めます。野生の牛はとても凶暴で危険だからです。しかし小さなアルフレッドは、笑顔で牛の前足を掴んで宙に浮くほど振り回して見せました。もしかしてこいつは一人でもやっていけるのでは、とアーサーは苦笑いし、幼いアルフレッドの想定外のパワーに少し恐怖しました。

当時イギリスは宗主国でありながら、税金・宗教・輸出入等あらゆる面でアメリカの自由を認め、驚くべき寛容さを示しました。各国の技術や思想等のほぼ無制限の流入・混合がアメリカ独自の文化の形成や、やがてイギリスをも凌ぐ程の産業力を育みます。アーサーが良き保護者、兄であろうと多くを与え過ぎたが故に、アルフレッドの独立が早まりアルアサの決別につながった、という見方もできます。

作者は「イギリス(アーサー)がアメリカ(アルフレッド)を独占できたのは10~20年ととても短い」という旨の記述もしています。その短い期間のことを、ふたり共が何年経っても思い返し、時代が変わっても互いを意識し続けているという点が、アルアサの特徴の一つです。

公式エピソード⑥刷り込み

「ヘタリア Axis Powers」(第1期) 第25話で、少年に育ったアルフレッドは、久しぶりのアーサーの訪問を喜び嬉しそうに彼の手料理を食べます。そこで、国としては「生まれたて」で味もよくわからないが「これっておいしいってものかい?」と尋ねられ、アーサーは青ざめつつ「うまいに決まってるだろ」と答えてしまいます。それをアルフレッドが素直に頷いて納得し、「味オンチ二大国」ができました。

アーサーに負けてアルフレッドの「兄」になり損ねたフランシスは、後に「イギリス(アーサー)のせいでかわいげなく育った」と成長したアルフレッドをからかいます。「うるさいよ」と言い返しながらもアルフレッドはたじろぎます。アーサーから多くの影響を受けたのは事実でも、素直な「弟」だったことを全否定したくはないが反発せずにいられない、複雑な心境のようです。

公式エピソード⑦寝言

「ヘタリア World Series」(第4期)第32話で、会議中に居眠りしているアーサーを、「寝かせているほうが静か」だと素直でない言葉でアルフレッドが気づかいます。疲れている様子なので休ませようと考えたようです。アーサーは幼いアルフレッドの夢を見ていて、「まーたおねしょか」と寝言を言います。照れたアルフレッドは「会議中に寝るなんて非常識だぞ」と言い分を反転させ、アーサーの頭を殴ります。

アーサーが何度もおねしょの面倒を見ていた相手は自分しかいないと確信し、アルフレッドは今や大国の己の恥ずかしいエピソードが周囲に知られることを嫌がったようです。また一方で、アーサーが今も夢に見るほど自分と過ごした日々を覚えていると目の当たりにして、自分だけが思い出すのではないという安堵と、もうあの頃の自分ではないという反発も感じ、つい大声を出して殴ってしまったようです。

イギリスは島国で「兄」達(スコットランド等)とも仲が悪く、栄光ある孤立、つまり同盟国を作らない方針を採った期間もあり、アーサーは友達が少ないという設定です。周りが敵だらけの環境に尖った気持ちがアルフレッドといる時だけ癒されると、アーサーは独立前の彼との時間をとても大切にし今でも思い返します。多くの植民地を有したアーサーのその扱いがいかに特別だったか、アルフレッドは成長するにつれ理解したようです。

公式エピソード⑧二百年記念のお祝い

「ヘタリア The Beautiful World」(第5期)のDVD第3巻のエクストラエピソード「百年ごとの贈り物」を紹介します。独立記念日をアルフレッドは自分の誕生日として祝いますが、アーサーは「昔を思い出して一週間前から眠れない」「悪夢を見る」等の体調不良に陥ります。しかしプレゼントを贈りたい気持ちはあり、独立前に贈った自由の鐘がひび割れてしまったというアルフレッドの言葉を思い出し、無償で修理しようとします。

しかしアメリカの役所に電話すると不要と断られました。自由の鐘はよく壊れ、既に別の鐘が作られていました。アーサーは20年後、「もう大人で紳士だからあいつの独立を笑顔で祝うくらいできる」と、吐血しながらもアメリカ独立200年記念に新造した自由の鐘を引きずって現れます。その鬼気迫る様子に、アルフレッドは何かの皮肉ではないかと身構えましたが、アーサーが胸を張って鐘を紹介する様子に言葉を失います。

黙って口を開けるアルフレッドに、アーサーは「いらねぇなら別にいい」と強がりを言います。アルフレッドは吹き出し、20年前に自分が言った鐘のひびのことでアーサーが役所に電話したことを指摘します。そして「実に君らしい贈り物じゃないか」「嬉しいよ」「ありがとう」と眼鏡を外して嬉し泣きします。「20年経ってもガキだ」と言ってすぐアーサーは吐血しかけ、アルフレッドは「大丈夫かい」と心配を見せました。

アルフレッドは、今でも吐血するほど傷ついているのに、自分の一言を聞き留めて何かを与えようとし続けるアーサーが、堂々と自分の独立記念に贈り物を持って現れ、一瞬でも笑顔を見せたことが嬉しかったようです。彼の眼鏡は独立後にかけ始めたので、それを外して幼い表情をすると昔を思い出すのか、「ガキだ」と笑った直後にアーサーは口元を押さえて青ざめました。微笑ましくも切ないアルアサの一幕です。

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アルアサの声優

アルフレッド・F・ジョーンズの声優

アルフレッドの声優は小西克幸です。「ヘタリア」では、アルフレッドと双子のように似ているマシュー(カナダ)も演じました。熱血系や三枚目、アニキ系の役柄の演技に定評があります。代表作は「天元突破グレンラガン」のカミナ等で、ゲーム「北斗無双」で主人公ケンシロウを務めた際は、一息で「あたたた!」の掛け声が言えると高く評価されました。「鬼滅の刃」遊郭編では重要な宇髄天元役を担います。

アーサー・カークランドの声優

アーサーの声優は杉山紀彰です。クールな二枚目や悪役、ツンデレな役に合うという評判に加え、高音での叫び声やギャグキャラの好演も目立ち、海外アニメの吹き替え等でも活躍しています。アーサーはまさに「ヘタリア」随一のツンデレキャラであり、絶叫シーンも多く名演が光りました。代表作は「NARUTO -ナルト-」のうちはサスケ、「Fate/stay night」の衛宮士郎等です。

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アルアサのグッズ集

アルフレッド・F・ジョーンズのグッズ

アルフレッドはよく軍服の上にジャケットを着た姿で描かれます。「世界の警察官」(世界を監視する覇権大国の俗称)を自認したアメリカを意識してか、動きやすい服装の刑事のようです。この称号は以前はイギリスのものでした。アーサーから奪った形になった世界一の大国の責任を、アルフレッドは常に羽織っているという見方もできます。アルアサの独立戦争は、単なる兄弟喧嘩のように互いの一存では修復できない亀裂となりました。

丸くデフォルメされたぬいぐるみですが、アルフレッドの特徴が残っています。右上の頭にピンと立った毛束は、本州の北東に位置するナンタケットという三日月型の島を指しています。

眼鏡はテキサスという、諸外国と何度も争い勝ち取った重要な州を表します。独立後の国としての確立を象徴するアイテムです。アルフレッドが映画を見過ぎて視力が落ちてかけ出した、最近はゲームのし過ぎで近視が酷くなっている、という設定もあります。また、「普段はメガネをかけた一般人の正体はヒーロー」という、スーパーマン等のアメリカンコミックスのお約束も踏襲したいようです。

アルフレッドのコスプレ衣装です。「ヘタリア」では軍服の他に民族衣装や仮装等をキャラクターたちが着ることがあります。またアルアサが「味覚音痴コンビ」とも呼ばれるように、多彩なコンビ・トリオ・カルテット・チーム等が生まれた「ヘタリア」は、コスプレイヤーたちにも人気のジャンルです。

アーサー・カークランドのグッズ

小さなアーサーが、バッキンガム宮殿の近衛兵の制服に似たものを着ています。特徴である太い眉毛もしっかりと描かれています。この眉毛は「イギリス国民の紳士的な何か」を表すらしく、アルフレッドに全部剃られた時にアーサーは泣いていました。

過去アーサーはスペインに海賊をけしかけたり、世界の覇権を握る勢いで植民地を増やしたりと攻撃的な一面があり、今も口が悪く、元ヤンとも呼ばれています。また、アメリカ映画を辛口批評することを趣味に数えていますが、独立戦争の影響かイギリス人が悪役として登場する作品も多かったようです。怒って悲しくなるとわかっていながらアメリカ映画を観続けたのなら、アルアサ的な執着の表れとも言えます。

アーサーは自分の料理がまずい自覚があるため、指を切りながら練習もしています。努力家で一途な面があるのに、意地っ張りでつい皮肉を言ってしまう性格が、彼の思惑や期待を裏切る結果を招いてしまいます。アーサーが「兄」として例外的に棘のない思いやりを注いでくれた頃を覚えているからこそ、アルフレッドは独立後のアーサーの辛辣な態度に余計に反発し、またその本心を読み取れた時には懐かしい気分になるようです。

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アルアサに関する感想や評価

「ヘタリア」は1話が6分程の短いアニメですが、話がつながっていたり同じキャラクターが引き続き登場したりと、見始めると止まらない要素も多いようです。倉庫掃除の話は原作漫画で珍しく数ページに渡って丁寧に描き込まれ、内容も叙情的だと高く評価されました。声優2人が好演したアニメも、アルアサのファンに限らず人気が高く、「泣いた」という感想もありました。

作者は何度かハロウィンに纏わる作品を公開し、2014年の漫画「最勝負!」では、ハリウッド映画の技術を用いた特殊メイクに驚いて気絶したアーサーを心配し、倒れないように支えて名前を叫ぶアルフレッドの姿が描かれました。アルフレッドが幼い頃にアーサーの仮装にとても怖がらされたので、アルアサはハロウィンの度に脅かし合いの勝負をします。

アルフレッドは戦争を起こしてまで独立したため、国として堂々としなければ、もうアーサーに甘えてはならないと考えている節があります。一方アーサーは、他の国から守ろうと過保護に接したことが、アルフレッドに過干渉だと嫌がられたのだと、不器用で排他的な己を自省しました。お互いに相手に嫌われているのではという恐れを捨て切れず、アルアサはもどかしい交流を続けます。

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アルアサまとめ

「ヘタリア」のアルアサは、優しい日々を共有したからこそ、独立戦争での対立を今も深い心の傷として抱えるふたりです。お互いに素直になれず皮肉や批判を応酬する仲ですが、その遠慮のない接し方にも「兄」と「弟」だったアルアサ独自の近しさがあります。葛藤を抱えながらも、お互いを特別視してしまうアルアサから、今後も目が離せません。

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