【終わりのセラフ】柊真昼と一瀬グレンは元恋人？柊深夜とは許嫁の関係？

終わりのセラフの小説版にてヒロインを務め、物語のキーパーソンにもなるのが柊真昼です。今回はそんな柊真昼と一瀬グレンの関係性についてまとめて紹介していきます。

終わりのセラフは2012年から漫画版が集英社のスクエアジャンプで、小説版が講談社のラノベ文庫レーベルから発売されている作品です。漫画と小説で時間軸が異なり、小説版は人間社会が滅亡する8年前から、漫画版は世界崩壊4年後を描いた作品で、平行して進む物語性は深みのあるキャラクター性を生み高い人気を集める作品になっています。

元々メディアミックスして始まった作品である本作はその後も積極的にメディアミックスが行われ2013年にはVOMIC化、2015年には漫画版をベースにアニメ化なども行われている作品になっています。

ここでは今回メインとなる小説版のあらすじをまとめて紹介します。小説版の主人公で呪術組織「帝ノ月」宗家の後継者候補である一瀬グレンは反目し合う呪術組織「帝ノ鬼」が牛耳る呪術師養成学校「第一渋谷高校」に入学する事になります。周囲が全て敵という環境の中でグレンは差別などに耐えながら少しずつ周囲と関係を気づいていくのでした。

柊真昼は小説版終わりのセラフにおけるヒロインで帝ノ月の後継者候補の1人です。呪術師として高い実力を誇り、グレンが全力を出しても上回る程に圧倒的な強さを誇っています。その強さは本来全く歯が立たないと言われる吸血鬼相手にすら一刀で切り捨てる程で人間の域から逸脱していると言われる程になっていました。

基本的には冷静かつ一部を除いては非情な一面を持ち合わせたキャラクターであり、元は帝ノ鬼の人体実験の被験者にして「鬼の要素を受け継いだ形」で生まれた存在でした。高校の時点では元々自身に宿っていた阿朱羅丸、そして妹のシノアに宿っていた四鎌童子の2匹の鬼を宿しています。

柊真昼と一瀬グレンの関係性を一言で言うなら「元恋人」という関係性にあります。元々は漫画版5巻にて先行する形で元恋人という事が明らかになっていましたが詳細は不明でした。そして小説版にて2人の恋人時代の事が明らかにされる形になっています。

上記でも紹介したように柊真昼は帝ノ鬼による「鬼の要素を受け継ぐ」という人体実験の結果生まれた存在です。しかし正確には生まれた当時は鬼の要素を受け継いでいるとは見なされておらず、「優秀なただの人間」と判断されていました。人体実験こそ中断されたものの、柊家に母親を殺されたという過去を持っている事から柊家の事を嫌っていました。

元々柊真昼が一瀬グレンに近づいたのは一瀬グレンが反目し合う帝ノ月の後継者候補であった為です。柊家の事を嫌っていた柊真昼は父親に対しての嫌がらせとして一瀬グレンに近づいたのでした。当時まだ5歳前後であった2人ですがお互いに惹かれ合っていき恋人のような関係になっていきます。

2人は家に隠れて会っていたのですがある時、2人が会っている事が柊家にバレてしまいます。その結果、グレンは真昼の護衛にボコボコにされた挙げ句、引き離される事になってしまいました。2人はお互いに自分を責めますが結果的に高校で再会するまで1度も会う事はありませんでした。

高校生になった一瀬グレンは周りは敵だらけの第一渋谷高校に入学する事になります。第一渋谷高校は表向きは普通の学校ながらもその実は帝ノ鬼が管理・運営する呪術師養成学校でした。一瀬家の人間はこの学校では200年もの間、ずっと冷遇されておりグレンもまた嫌がらせを受ける事になるのでした。

ある日、クラスメイトであった柊深夜から本気の攻撃を受けて医務室に運ばれた一瀬グレン。医務室で目を覚ました時そこにいたのが柊真昼でした。真昼はグレンの怪我を心配して様子を見に来たのです。しかしグレンはすっかり他人行儀に話しており、真昼は悲しそうな表情を見せるのでした。

幼少期には恋人のような関係だった真昼とグレンですが、その後真昼は「次期当主候補」という事で許嫁を決められる事になります。許嫁候補はお互いに殺し合いをさせられそれに生き残った柊深夜が真昼の許嫁として柊家に養子に入っていたのです。2人には「柊家を嫌っている」という共通点こそありましたがそこに一切の恋愛感情はありませんでした。

あくまでも許嫁は家が取り決めた関係である真昼と柊深夜でしたが、真昼は柊深夜と表向きは仲良くして「隠れ蓑」にする事で家からの追求を逃れていました。

小説版で主人公を務めたグレンは漫画版では24歳となり漫画版主人公の百夜優一郎の命の恩人のような形で登場する事になります。グレンは優一郎達にも与えた「黒鬼」シリーズを自身でも所持しておりその名前は「真昼ノ夜」と言います。この真昼ノ夜の正体こそ、鬼となった真昼です。

ちなみにこの真昼ノ夜は他の黒鬼装備と異なり、色が赤いのが特徴的で、また鬼となった真昼は瞳こそ赤くなっていますが、角や耳など他の特徴はなく、服装も第一渋谷高校のセーラー服になっています。

真昼は小説版において行方を眩ませ、暗躍して回る事になります。その過程で吸血鬼のクルルと取引を行い吸血鬼化します。そして世界が崩壊する日、真昼を救おうとするグレンとその仲間達と交戦、グレンの仲間を殺した上で、真昼自身はグレンの持つ日本刀「ノ夜」で自ら心臓を突き刺し心臓を同化させました。これにより元々ノ夜が宿っていた日本刀に真昼が「真昼ノ夜」として宿る事になったのです。

アニメ終わりのセラフは漫画版をベースにしており、真昼は「真昼ノ夜」として出演、その真昼ノ夜の声優を担当したのが遠藤綾さんです。2001年にデビューした声優さんで当初はなかなか役に恵まれなかったものの、2007年に「らきすた」の高良みゆき役で出演した事で知名度を高め、その後は多数の作品に出演する事になりました。

遠藤綾さんがこれまでに演じてきたキャラクターとしては「セキレイ」の松役、「マクロスF」のシェリル・ノーム役、「とある魔術の禁書目録」のオルソラ＝アクィナス役、「とある科学の超電磁砲」の鉄装綴里役、「夢喰いメリー」のエンギ・スリーピース役、「アクセル／ワールド」の倉崎楓子役、「ギルティクラウン」の供奉院亞里沙役、「ネオアンジェリーク」のアンジェリーク役などがあります。

ここからは既に終わりのセラフを視聴した人の真昼とグレンの関係性などについての感想をまとめて紹介していきます。終わりのセラフは漫画版と小説版で並行する事でお互いで補完するような形になっているのが面白いという声が多く、特に真昼とグレンの関係性については、終わりのセラフ漫画版で仄めかした後に終わりのセラフ小説版で詳細に描かれた事が良かったとする声も多くなっています。

その反面終わりのセラフの小説版は漫画版という「未来」が並行して描かれる事で結末が見えており、2人の関係性や漫画版終わりのセラフでのグレンの行動などに至る経緯などが描かれているのが凄いという声も多いです。

また小説版終わりのセラフではヒロインであり暗躍する事になる真昼の真相は衝撃的だったとする声も多くなっており、小説版終わりのセラフの方もアニメ化してほしい、漫画版終わりのセラフのエピソードの中で過去編としてでも描いてほしいという声も多くなっています。

終わりのセラフの真昼は小説版のヒロインであり、物語のキーパーソンとなる存在です。主人公であるグレンの元恋人であり深夜とは許嫁の関係にあるなどそれぞれのキャラクターとの関係性も深く、だからこそそのキャラクターが深くなっているとする声も多くなっているキャラクターです。まだ終わりのセラフを視聴していないという人は真昼にも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？