【鬼滅の刃】竈門カナタは炭治郎とカナヲの子孫？燈子との関係や性格を考察

2020年に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が興行収入320億円を超え、映画界の歴代興行収入1位を獲得した鬼滅の刃。若者やアニメファンのみならず、日本中で鬼滅の刃が話題となり一躍注目の的となりました。

原作漫画も最終回を迎え、そのラストでは仲間キャラクター達がそれぞれ自分の子孫として登場したり、また鬼との戦いで命を落とした者は転生者となったりと、各々幸せな生活を手に入れた姿が描かれています。こちらの項目では、そんな大人気となった鬼滅の刃の『作者・作品の概要』や『あらすじ』をご紹介。作品を振り返って確認したい方はこちらをチェックしてみてください。

竈門カナタが登場する鬼滅の刃は鬼を狩ることを目的とした集団"鬼殺隊"に主人公・竈門炭治郎が入団し、家族を惨殺した鬼の頭首・鬼舞辻無惨（きぶつじむざん）を倒す物語。原作漫画は集英社から発行されている漫画誌・週刊少年ジャンプで2016年～2020年まで掲載されていました。作者は吾峠呼世晴（ごとうげこよはる）先生で、自画像がワニのイラストなことから『ワニ先生』という愛称で親しまれています。

単行本コミックでは炭治郎が大正時代を舞台に活躍する本編の他に、『中高一貫!!鬼滅学園物語』という学園パロディが各話の間や巻末に掲載されています。またアニメはアニプレックスが作成しており、2021年現在では第26話までで構成されているTVアニメと、その続編である「無限列車編」の内容を描いた劇場版が公開されています。

山奥で弟妹・母と共に暮らしている炭治郎。亡くなった父親の代わりとして、長男の炭治郎は炭を麓の村に売り家族の生活を支えていました。ある日いつものように炭を売って家に帰ろうとしますが、日が暮れてしまったため途中の道にある家の主に「遅くなると鬼が出るから泊まっていけ」と促されます。好意に甘え翌日家族の待つ自宅に戻った炭治郎。しかし彼の家族たちは何者かに襲撃され、見るも無残な姿に変わり果てていたのでした。

鬼滅の刃のラストでは主人公・炭治郎たち鬼殺隊が鬼舞辻無惨を見事に打ち破り、鬼のいない平和な世界を取り戻しました。しかし無惨との戦いで多くの仲間を失ったその結末は読者の心にしこりを残しました。そんな中、最終回の205話では物語が一変し、舞台が大正時代から現代へ移り変わります。

その舞台で炭治郎によく似た人物に声をかけた少年が竈門カナタ（かまどかなた）です。彼は炭治郎とカナヲの子孫・竈門カナタでした。そして鬼殺隊として炭治郎と戦い命を散らせていった仲間達も、竈門カナタと同じく生前と瓜二つの姿で現代に転生していたのでした。

栗花落カナヲと炭治郎の子孫である竈門カナタ。顔や見た目はカナヲとそっくりではありますが、性別はカナヲと反対の男性となっています。また竈門カナタは竈門禰󠄀豆子（かまどねずこ）と善逸の子孫である我妻燈子（あがつまとうこ）と親しい姿が描かれています。

最終話205話の扉絵では、炭治郎の子孫で竈門カナタの兄弟・竈門炭彦、善逸と禰󠄀豆子の子孫で我妻燈子の姉弟・我妻善照、嘴平伊之助（はしびらいのすけ）の子孫・嘴平青葉（はしびらあおば）たちと共に登場。竈門カナタと燈子が仲良く手を繋いで登校する姿が描かれています。しかし公式設定で「竈門カナタは彼女がいない」とされているので、読者の間ではその後の2人の関係が注目されています。

「竈門カナタ」と「竈門炭彦」。名前の通り、二人は炭治郎とカナヲの子孫で兄弟の関係となっています。竈門カナタが寝起きの悪い弟・炭彦に「28回も同じこと言ってるんだけど」と言いながら登校の準備をしている様子を見ると、炭治郎とカナヲのように良好な関係であることが伺えます。しかし炭彦は特技のパルクールで1人で登校していることから、べったりな兄弟仲というわけではなく程よい距離感であるようです。

竈門カナタと似た容姿であったカナヲは、幼い頃の環境のせいもあってか鬼滅の刃で登場した初期の頃は控えめな性格が目立ちましたが、炭治郎たちと出会い、物腰の柔らかさは変わらないながらも自分の意志を示す芯の強さを見せていました。そしてカナヲの分身ともとれる竈門カナタもその資質を引き継いでいます。

また炭彦の世話をする姿からはしっかり者な一面も見てとれるでしょう。燈子に対しては、炭治郎の面影を彷彿とさせる自然な褒め言葉がサラッと出てくるあたり、女子からの人気も高いのではないかと推測できます。性別こそカナヲと逆ではありますが、その落ち着きのある紳士な性格はカナヲ譲りのものと言えるでしょう。

鬼滅の刃「子孫キャラ」の1人目は我妻善照（あがつまよしてる）。我妻善逸と見た目も中身もそっくりなキャラクターです。竈門カナタの彼女と見られている我妻燈子の姉弟で、原作で登場した過去の善逸を彷彿とさせる黒い髪をしています。

そして太めの眉や毛先を切りそろえた特徴的な髪、涙もろい性格やテンション高めのノリなどはまさに善逸。また鬼が消えた後に善逸がその経験をしたためた書物『善逸伝』を読んで感動している姿は善逸の生き写しと言っても過言ではない人物です。

鬼滅の刃「子孫キャラ」2人目は宇随天元（うずいてんげん）の子孫・宇随天満（うずいてんまん）です。炭治郎たちの子孫が登場する鬼滅の刃205話では宇随天満の詳しい情報はあまり公表されておらず、スマホのニュースサイトで"フィギュアスケートで金メダルをとった"という描写で描かれました。

見た目は天元と同じように端整な顔立ちをしており、天満のニュースを見た燈子は「かっこいい！」と絶賛しています。しかしカメラに向かって中指を立てたり記者の首を絞めたりと、マナーが悪い事が囁かれているようです。

「子孫キャラ」3人目は鬼滅の刃のメインキャラクター嘴平伊之助（はしびらいのすけ）の子孫・嘴平青葉（はしびらあおば）。竈門カナタを始めとする他の子孫キャラクター・転生キャラクターたちは先祖と似た性格の持ち主ですが、青葉は異例となっており、伊之助とは正反対の大人しい性格をしています。

その姿は伊之助よりも、彼の母親である琴葉似と言えるかもしれません。また炭治郎の子孫・炭彦、善逸の子孫・善照は学生ですが、青葉のみ成人しています。そして伊之助と正反対なのは性格だけではなく、その頭の良さ。植物学者として活動しており、鬼滅の刃の最重要アイテムとなった『青い彼岸花』の研究をしています。

しかし、不手際により研究材料であった青い彼岸花を全て枯らしてしまうといった事件を起こし、あらゆる方面から批判されてしまった青葉。子孫達の生きる世界にとっては大損失ですが、再び鬼を産み出すきっかけともなり得る青い彼岸花を消滅させたことに、読者の間では「ファインプレー！」と評価されています。

劇場版が大人気となり、TVアニメ第2期も確実と囁かれている鬼滅の刃。その後の展開もアニメ化するとなれば最終話まで放映される可能性も高いでしょう。そのため、もし竈門カナタをはじめとする子孫たちが登場する際には声優が誰になるかと話題に出されることもあるようです。

子孫の中で唯一元のイメージとなるキャラクターと性別が変わった竈門カナタ。そのためキャストがカナヲの声優・上田麗奈さんになるのか、もしくは別の男性キャストに変更されるのかと気になっているファンの声が聞こえています。

炭治郎達は大正時代の人間のため、竈門カナタたちの時代には存在していません。竈門カナタからみて炭治郎は高祖父となると物語中で発言されていますが、一方、善逸は燈子・善照の曾祖父。「他の子孫の家系より1代上の人物となったのは痣の体質が関係しているのでは？」と読者の間で考察されています。

205話でとても親しげにしている描写から「竈門カナタと燈子は付き合っているのでは？」という鬼滅ファンの声が多く見られています。しかしカナタの紹介文の中では"彼女なし"とされているため、公式の間では彼氏彼女の設定ではないようです。"まだ"付き合っていないのか、それとも姉弟のように仲が良いだけなのか。子孫キャラクターの仲でも気になる関係の2人なのではないでしょうか？

以上、鬼滅の刃の最終話で登場する『竈門カナタ』についてご紹介してきました。炭治郎とカナヲの玄孫(やしゃご)であり、他のキャラクター達の子孫と違い、元のキャラクターであるカナヲと逆の性別と設定されている竈門カナタ。しかしその落ち着いた物腰や、炭治郎が元となっている子孫キャラクターの炭彦との仲の良さは先祖譲りのものとなっているようです。