【空の境界】荒耶宗蓮は事件の黒幕の魔術師!強さや名言・声優も紹介

奈須きのこによる長編伝奇小説および同作を原作とした漫画『空の境界』。本作では、主人公・両儀式と周辺人物を巡る物語が展開されていました。そして、物語の黒幕とも言える存在が荒耶宗蓮です。当記事では『空の境界』の第5章『矛盾螺旋』から登場した荒耶宗蓮について、強さや名言、声優の情報をまとめています。また、荒耶宗蓮の魅力まで紹介していますのでぜひ最後までご覧ください。

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目次

  1. 荒耶宗蓮は事件の黒幕の魔術師
  2. 荒耶宗蓮の魔術師としての能力や強さ
  3. 荒耶宗蓮の名言や名セリフ集
  4. 荒耶宗蓮のかっこいい魅力
  5. 荒耶宗蓮のアニメ声優
  6. 荒耶宗蓮に関する感想や評価
  7. 荒耶宗蓮まとめ

荒耶宗蓮は事件の黒幕の魔術師

『空の境界』に登場する魔術師・荒耶宗蓮は事件の黒幕とも言える存在でした。しかし謎が多い魔術師であり、名言認定されたセリフの数々も解釈しづらいです。荒耶宗蓮が語る根源とは何なのか?何を目的に魔術師をしているのか?ここからは『空の境界』のあらすじや概要を交えつつ、読者に強烈なインパクトを与えた荒耶宗蓮の人物像に迫っていきます。

空の境界の作品情報

空の境界の概要

『空の境界(からのきょうかい)』は、小説家・奈須きのこによる長編伝奇小説および同作を原作とした漫画作品です。2010年からサイト「最前線」にて連載されており、事故によって2年の間昏睡状態にあった両儀式と周辺人物を巡る物語が展開されています。2006年にはufotableによる劇場アニメの制作が全7部作で発表され、2007年の『第一章』を皮切りに順次公開されています。

空の境界のあらすじ

ここでは『空の境界』の第一章「俯瞰風景 Thanatos.」で描かれたあらすじを紹介していきます。1998年の観布子市では、少女の飛び降り自殺が多発していました。少女がなぜ飛び降り自殺をしたのか、自殺と私生活との関連性は不明。さらに、自殺した場所は必ず巫条ビルだったことから不可解な事故として処理されます。

その場所は取り壊しが決まった高層ビルでした。ある日、両儀式はそのビルの上空に浮遊する少女たちを目撃します。その頃、式の友人・黒桐幹也は自殺が多発する巫条ビルに近づいたことで、昏睡状態に陥ってしまいました。そこで、式は幹也を取り戻すために巫条ビルに赴きます…

荒耶宗蓮のプロフィール

『空の境界』に登場する荒耶 宗蓮(あらや そうれん)は、常に黒いコートを着用し、無口で何を考えているのか分からないキャラクターです。

魔術師としての能力はそれほど高くはありませんが、その分結界の分野においては突出した実力を発揮しており、空間の移動や圧縮、生成など限定空間に限れば魔法の域に達します。基本的に『空の境界』の主要人物として数えられてはいませんが、「1人の魔術師が”無”に挑もうとした物語」とも述べられるほどの重要人物です。

空の境界 - TYPE-MOON

荒耶宗蓮の魔術師としての能力や強さ

能力や強さ①不死の存在

荒耶宗蓮は200年もの年月を生きている不死の存在でした。なぜなら、荒耶宗蓮はたとえ自らの肉体が消滅してしまっても、予め用意しておいた人形に肉体を移し替えることができるからです。不死の身体を持っているわけではありませんが、死んだと思っても代わりの人形を使って再び登場するなどもはや不死の存在とも言えます。また荒耶宗蓮は「死」という概念に対するスペシャリストでもあります。

橙子に設計させた小川マンションを工房として利用しており、そこで64人の死体を活用し長い年月をかけて「相互スル螺旋」と呼ばれる研究をし続けていました。この実験は人という存在の意味の有無を求めた先にある根源へと至るために、死の量よりも質を重視した考え方が基になっています。ただ、荒耶宗蓮がいつから不死の存在として人生を歩むことになったのか明らかになっていません。

見た目の年齢から40歳前後だと推測できますが、人形に自らの魂を定着させた可能性があります。そして不死に至る状態を考案したのは魔術協会のようなので、自らが考案したのではなく、また魔術協会に所属してから不死の存在になったと考えられます。

能力や強さ②西洋魔術と思想魔術

荒耶宗蓮の強さを測る上で重要な要素が思想魔術です。思想魔術は中国の魔術でした。そのため、東洋人の荒耶宗蓮はこの魔術を先に身に付けたと考えられます。小川マンションにも思想魔術に使われる太極を用いていました。そして思想魔術の最大の武器として「結界」を使用しており、名前は漢語で「金剛」「蛇蝎」「不倶」となっています。

結界については荒耶宗蓮のプロフィールで簡単に触れていますが、結界の強さにおいては最強魔術師の1人・橙子に「魔法の域」と言わしめるほどの強さがあります。それほどの強さを誇る荒耶宗蓮の結界を破るには、並みの魔術師の強さでは到底不可能と言えるのではないでしょうか?

思想魔術以外にも西洋魔術が存在しているのですが、これはおそらく魔術協会に所属した後に学んだのでしょう。荒耶宗蓮が西洋魔術を使用している場面はあまり見ないのですが、自らの肉体を人形に移して何度も生き返る技術は西洋魔術の応用です。

荒耶宗蓮は西洋魔術と思想魔術の利点を最大限活かすことができ、さらに能力を最大限まで引き出すことができる「奉納殿六十四層」も構築することができるため、荒耶宗蓮はまさに作中屈指の強敵と言えるでしょう。

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荒耶宗蓮の名言や名セリフ集

荒耶宗蓮の名言①「私は何者でもない…」

下記のセリフはあまりにも長く生き過ぎてしまったがために、自分がやっている行為に迷いが生じている荒耶宗蓮の名言です。荒耶宗蓮は長く生きている中で、人のあらゆる部分を見過ぎてしまいました。おそらく死に向かっていく人間の行動は分かるのでしょう。しかし、そこに向かっている時の気持ちまでは分っていません。

私は何者でもない。ただ結論が欲しい。 この、醜く汚く下衆で蒙昧な人間共。奴らが死に絶えた後、 歴史にそれしか残されないのなら―その醜さこそが 人間の価値だったのだと結論できる。 醜く、救われない存在こそが人間なのだと、 私は安心できるのだ

さらに人を研究対象のモノとしか見ていないため、結論を導こうとしても未だに掴むことができない状況に苦悩しているのが名言から分かります。長く生きても結論が導けないということから、それだけ人間は複雑な生き物と言えるでしょう。この名言は荒耶宗蓮がこれまでやってきたことに対する本心をシンプルに表現しています。

荒耶宗蓮の名言②「知れたこと。この矛盾した螺旋…」

下記のセリフは最後に蒼崎橙子と交わした荒耶宗蓮の名言です。正確には、まず橙子が荒耶宗蓮に「何を求める」という問いかけに対し、荒耶宗蓮は「真の叡智を」と返します。そして橙子が「どこを目指す」という問いかけに対して返したセリフが下記の名言となっています。

「知れた事。この矛盾した螺旋の果てを」

この名言は前述の名言と同じように、人の存在意義に対する結論を導きたいのだと解釈できます。しかし、それを知ることができないという結論に至った荒耶宗蓮。荒耶宗蓮があまりにも根源という概念にこだわり過ぎたからこそ、虚無感が漂うこの名言が残されることになったのでしょう。哲学者が残すような名言を放つ荒耶宗蓮ですが、橙子の前では「無意味な答えを求めようとするな」と切り捨てる潔さが魅力的です。

荒耶宗蓮のかっこいい魅力

かっこいい魅力①名前の由来

「霊長類の無意識化での同一意見だ。これをね宗蓮。一般的にはアラヤ識と言うんだ。お前が生涯の敵とみなすモノと同じ姓を持って生まれた」

荒耶宗蓮のかっこいい魅力、1つ目は「名前の由来」です。荒耶宗蓮の名前の由来について、橙子が語っているシーンがありました。上記のセリフはその時に語られた内容です。橙子の内容から分かるのは、荒耶宗蓮という名前は矛盾する概念が由来になっているのが分かります。つまり、荒耶宗蓮が皮肉にも矛盾する存在だったということです。さまざまな矛盾を描いた『矛盾螺旋』の最後がこのセリフというのも納得いくのではないでしょうか?

かっこいい魅力②蒼崎橙子とコルネリウス・アルバと同期

荒耶宗蓮のかっこいい魅力、2つ目は「蒼崎橙子とコルネリウス・アルバとの関係」です。荒耶宗蓮は最強と言われる蒼崎橙子とコルネリウス・アルバと同期でした。ただ、荒耶宗蓮と蒼崎橙子、コルネリウス・アルバが顔を合わせる第五章『矛盾螺旋』では、残念ながら橙子が荒耶宗蓮の敵として対峙しています。橙子は魔術師としても「冠位」を持つほどの実力者でした。

そんな橙子と荒耶宗蓮との戦いでは、荒耶宗蓮と橙子の互角の戦いが繰り広げられます。もう1人の同期であるコルネリウス・アルバは「赤ザコ」の名称で親しまれているキャラクターですが、アルバも高い実力を誇る魔術師でした。反証の根源を持っていることが強さの証と言えるでしょう。「Repeat」を使って魔術を連続で使用するなど破格の能力を大いに活かします。ただ、アルバの最後は悲惨極まりないものとなってしまいました。

かっこいい魅力③最後のシーン

荒耶宗蓮のかっこいい魅力、3つ目は「最後のシーン」です。荒耶宗蓮の最後となったのは『矛盾螺旋』でのことでした。彼は両儀式を自らの体内に取り込んだと思っていたのですが、式が自らの力で脱出したためそれは叶いませんでした。両儀式は荒耶宗蓮の能力では抑えきれないほどの強さを持っていたのです。その後、式と荒耶宗蓮との最後の戦いが始まりました。

荒耶宗蓮は威力が高い格闘術を駆使して善戦するのですが、結果は刀を装備した式の勝利。そして荒耶宗蓮は傷を負いながらも小川マンションを倒壊させ、式から逃げようとします。しかし、式も荒耶宗蓮を決して逃そうとはせず、荒耶宗蓮の胸に刀を貫いたままマンション外へと飛んでそのまま落下しました。

その一撃が荒耶宗蓮の最後となります。しかし、橙子はこれが荒耶宗蓮の最後なはずがないと思っていました。予備の人形を用意して復活するだろうと。ところが、荒耶宗蓮は潔く「予備の人形は無い」と言います。自らの死を冷静に宣告したのです。

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荒耶宗蓮のアニメ声優

中田譲治のプロフィール

  • 名前:中田 譲治(なかた じょうじ)
  • 生年月日:4月22日
  • 出生地:東京都
  • 職業:声優、俳優
  • 所属事務所:大沢事務所

『空の境界』の荒耶宗蓮役を演じたアニメ声優は、声優事務所「大沢事務所」で声優、俳優として活動中の中田譲治です。声優としての代表作には『ケロロ軍曹』のギロロ伍長役や『HELLSING』のアーカード役などがありました。主にアニメやゲーム、吹き替え、ナレーターとして活動しており、エヌ・エー・シーと賢プロダクションを経て現在の大沢事務所に所属しています。

声優として活動する前はテレビの刑事ドラマや時代劇、特撮ドラマなどに出演しており、1979年に放送されたドラマ『手錠にかけろ!』の寺泉役でレギュラー出演を果たしています。その後、1980年代から悪役俳優として活躍し、1990年以降から声優活動に仕事の重点を移したようです。

中田譲治の主な出演作品

  • 1996年~:天空のエスカフローネ(フォルケン・ラクール・デ・ファーネル 役)
  • 1998年~:魔術士オーフェン(チャイルドマン・パウダーフィールド 役)
  • 1998年~:ロードス島戦記-英雄騎士伝-(カシュー 役)
  • 2000年~:AWOL -Absent Without Leave-(ネルソン・ザ・ボム 役)
  • 2000年~:ルパン三世 1$マネーウォーズ(アレクセイ・ナビコフ 役)
  • 2001年~:HELLSING(アーカード 役)
  • 2003年~:PEACE MAKER鐵(土方歳三 役)
  • 2004年~:ケロロ軍曹(ギロロ伍長 役)
  • 2005年~:トランスフォーマー ギャラクシーフォース(大帝 マスターメガトロン 役)
  • 2018年~:ゴールデンカムイ(土方歳三 役)

荒耶宗蓮に関する感想や評価

こちらでは『空の境界』の評価と荒耶宗蓮に関する感想があがっています。本作の鮮烈な戦闘シーンと音楽に魅了されているようです。「主人公たち問答も作品の雰囲気を盛り上げてくれる」と言われているのですが、やはりこの印象が強く残ったのは荒耶宗蓮の名言ではないでしょうか?彼の渋さが高く評価されているため、かっこいいキャラとしての印象が強いのかもしれません。

こちらは『空の境界』の荒耶宗蓮に関する感想です。感想では荒耶宗蓮について「己の弱さに耐えられず超越者となった」と言われています。己の弱さという部分については、やはり彼が残した名言・セリフがそのような印象を与えるきっかけとなっているのでしょう。

こちらは『空の境界』の荒耶宗蓮と両儀式戦に関する感想です。2人の戦いについて「目で追いかけて見るのがやっと」と言われていることから、かなり壮絶な戦いになったということが分かります。

荒耶宗蓮まとめ

『空の境界』に登場した荒耶宗蓮について、強さや名言、声優を交えつつ紹介してきましたがいかがでしたか?魔術師としての荒耶宗蓮はそれほどの強さを持っていませんが、結界の分野においては最強と言われる橙子に「魔法の域」と言わしめるほどの強さを誇っていました。最後は両儀式の手で殺害されてしまった荒耶宗蓮ですが、死に間際で「予備の人形は無い」と言い残すなど最後まで潔くかっこいい姿を見せてくれています。

おそらく、荒耶宗蓮は自らが望む世界を長い年月をかけて渇望しながらも、それが叶わないことだと途中で気付いてしまったのかもしれません。いずれにせよ彼の存在感は圧倒的だったと言えるでしょう。当記事では荒耶宗蓮の強さや魅力、名言を紹介していますので『空の境界』をご覧になる際はぜひ参考にしてみてください。

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