【ポケモン】アニメのピカチュウはオスメスどっち？性別が確定した理由・シーンとは？

アニメポケモンことポケットモンスターは1996年に発売したゲーム「ポケットモンスター赤・緑」を原点とする作品で、1997年に放送を開始したアニメです。ポケモンマスターを目指す10歳の少年サトシが相棒となるピカチュウと共に旅をする作品で、最新のゲームが発売しアニメの冒険に区切りが着く度に改題を繰り返しながらも2021年現在も放送し続けているアニメです。

サトシのピカチュウはサトシがアニメ1話にて初めて手に入れたポケモンであり、アニメポケモンシリーズを通してサトシの相棒として登場し続けるキャラクターです。アニメポケモンでは新しいシリーズでは新しいポケモンを登場させるべくサトシはそれまで連れていたポケモンをほぼ全てのオーキド博士に預ける等して置いていきますがピカチュウだけは常に同行を続けています。

ポケモンは本来モンスターボールに入っているがサトシのピカチュウはモンスターボール嫌いで常にボールから出続けている、ライチュウへの進化を頑なに拒否しているなど主人公ポケモンらしい要素を内包しています。また主人公ポケモンになった理由として、初代のポケモンの中で女の子受けが良さそうだった事、ゲームで選べる最初の3匹のいずれかを相棒にすると別のポケモンを選んでいた子供達が可哀想という事で選ばれました。

元々ポケモンにはゲームでもニドランオスメスを除いて性別の概念がなく、アニメポケモンでも明確に言及される事はありませんでした。しかしサトシは初代アニメ（通称無印）の時点から「男同士がんばろうぜ」というセリフを用いるなどオスとして扱っていました。

後にメスのピカチュウには「しっぽの先がハート状になっている」という設定が付与されアニメの描写的にもサトシのピカチュウは明確にオスだと見分けられるようになりました。

元々初期設定ではゲームポケモンにも性別がなかった事もありサトシのピカチュウの性別は設定されていませんでした。ゲームポケモンでは2世代目である「金・銀」から性別の概念が取り入れられていましたが、アニメでは以降も性別に由来するエピソードがない限り明確に性別を描いた描写は少なくなっており、サトシのピカチュウに関しても男っぽい雰囲気はあったものの、確定はしていませんでした。

上記で紹介したメスのピカチュウの尻尾での見分け方については「ポケットモンスター　ダヤモンド＆パール」からです。サトシピカチュウの性別が確定したのはこの設定が登場してからですが、同じくダイヤモンド＆パールの中でいくつかのエピソードの中でサトシのピカチュウの性別がオスである事を前提にしたエピソードが展開されています。

サトシのピカチュウといえば初代の頃からサトシ、及びサトシの旅の同行者のポケモンのリーダー的な存在であり頼れる存在として描かれる事も多いですが、ダイヤモンド＆パールではヒカリのミミロル（メス）から猛烈なアプローチを受けているなどモテる描写も多いです。明確な好意を描かれているのは他のポケモンとしては少ないですが、少なくとも信頼されている場合が多いです。

サトシのピカチュウの代名詞になっている技が10まんボルトです。アニメ5話にて習得して以来、上位技とも言えるかみなりやボルテッカーを使用出来る時点でも覚え続けていました。アニメでも高い人気になりポケモンで1番知られる技とも言われており、ゲーム初代ポケモンのマイナーチェンジ版であるピカチュウでは地力で習得出来るようになるなどゲームの方にも影響を与えた技の1つになっています。

サトシのピカチュウによるジャイアントキリング技としても有名で、相手の身体に飛び乗った上で直接10まんボルトを放つのが十八番になっています。ちなみにこの電撃を1番食らっているロケット団は食らいすぎてその苦痛具合でピカチュウの調子が分かるようになる程でした。

10まんボルトと同じく長年サトシのピカチュウが愛用している技がでんこうせっかです。サトシが得意とする「スピードタイプの攻撃型」と言われる所以にもなっている技で直接的な攻撃手段としてはもちろん撹乱やフィールドの利用・破壊、ヒットアンドアウェイなどにも利用される技になっています。

アイアンテールはホウエン地方のカナズミジム戦に向けて習得した技でそれ以降10まんボルトと同じくピカチュウの代名詞になっている技です。元々ピカチュウは身体と同じサイズ感の尻尾がある事から相性が良く、高いレベルで使いこなしています。打撃技という事もあり応用のバリエーションが多い技でもあります。

上記の3つの技は習得後ピカチュウ不動の技の3つとして使用されていますが残り1枠は度々変化しており、2021年現在はエレキネットを使用する事が出来ます。元々は「ブラック＆ホワイト」編にて偶然に習得した「エレキボール」で、しばらくはエレキボールとして使用していましたが、「サン＆ムーン」編にてエレキボールが解けてエレキネットになりました。

エレキボール時代にはどうしても役割が10まんボルトとかぶってしまいがちでしたがエレキネットになってからは相手の拘束、簡易的なバリア、クッション代わりに利用するなどサトシのピカチュウらしい応用力のある使い方を見せています。

大谷育江さんは1986年から活躍する声優さんです。「可愛らしい」と言われる特徴的な声質をしており、その声質は担当した作品のキャラクターのイメージを（原作者を含めて）変えてしまう程であると言われています。特にピカチュウを演じた事で日本はもちろん世界的にも知られる声優の1人となっている他、ピカチュウ役を含め長寿アニメと言われる作品で3本もレギュラーを抱えている声優さんになっています。

ピカチュウ役でもその声質振りは逸話を残しており、実は初代アニメの時点ではピカチュウはニャースと同じく人語を話す予定だったにも関わらずオーディションを受けた大谷育江さんの演じたピカチュウは人語を話さなくとも十分に感情表現が出来た事から人語設定が無くなったと言われています。ちなみにアニメ、及び第6世代以降のゲームを含めて全世界でのピカチュウ役を担当している稀有な声優さんでもあります。

大谷育江さんがこれまで出演していた作品としては、「名探偵コナン」の円谷光彦役、「ワンピース」のチョッパー役、「NARUTO」の猿飛木ノ葉丸役、「爆走兄弟レッツ＆ゴー」の鷹羽二郎丸役などを担当。ポケモンにおいてはピカチュウ以外にもカスミのトサキント役、コジロウのマネネ役、XY編のキャラクターであるショータ役も担当しています。

ここからは既にポケモンを視聴している人のピカチュウについての感想を紹介していきます。ピカチュウのオスメスの見分け方は長らくアニメでは描かれていなかった事から後出しで尻尾の形で見分けるとなった事で過去のアニメでの描写に違和感が生まれてしまったという声も多くなっています。特に無印にあったピカチュウがたくさん登場した「ピカチュウの森」エピソードなどはオスしかいなかったのか！と驚いた人も多くなっています。

ゲームでもこの尻尾での見分け方は繁栄されている他、数多くのピカチュウが登場するピカチュウの谷などのマップなどではオスメスで鳴き声も違うなどの違いも作られるなどピカチュウは徹底してこだわられているという声も多いです。やはり人気が高いポケモンであるだけにアニメに限らずゲームでも優遇されているのが良いという声もあります。

またピカチュウの秘話としてはオスメスの性別と同様初期では喋る予定があったというのに驚いたとする声も多いです。それだけにアニメスタッフ側の設定をも変えてしまった声優の大谷育江さんの演技力が凄いという声も多くなっています。

サトシのピカチュウのオスメスの性別は当初は設定になかったもののサトシとのやりとりなどではオスらしく描かれており、ダイヤモンド＆パールでついに明確にオスとして描かれる事になりました。実はモテたりなど以降のエピソードではサトシのピカチュウの性別がオスである事を前提としたエピソードや設定も取り入れられています。

性別が明確に描かれるようになってからはサトシのピカチュウ以外にも性別を意識した描写も増えており性別が設定されているポケモンも増えているのでポケモンの性別にも注目しながらアニメを視聴してみてはいかがでしょうか？