【七つの大罪】ヘルブラムの声優は誰？キングとの関係は？過去や性格の変化を考察

「七つの大罪」の作者は鈴木央（なかば）で、週刊少年マガジンで2012年から2020年の17号まで連載されていました。コミックは41巻まで発売中で、発行部数は3700万部を超えています。アニメ版は2014年から2020年3月まで4シリーズが放送され、2021年1月から「七つの大罪 憤怒の審判」が放送予定です。2018年に公開された映画「劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人」は、映画だけの物語が描かれています。

「七つの大罪」は、人間ではないものと人間が同じ世界に生きていた古代を舞台に、七つの大罪人による騎士団「七つの大罪」の、戦いの日々を描いた漫画です。「七つの大罪」の外伝として「迷え!七つの大罪学園!」（全4巻）と「七つの大罪プロダクション」（全4巻）発売されています。

ブリタニアの大国リオネス王国は、繰り返される聖戦と聖騎士たちの暴走によって荒廃しています。主人公は「七つの大罪・憤怒の罪」の騎士・メリオダスです。彼はやってもいない騎士団長殺害という罪を着せられたことから素性を隠して酒場をやっています。ある時、王国を救いたいと願う王女・エリザベスと出会ったメリオダスは、各地に散らばっている仲間「七つの大罪」の騎士たちを探す旅に出るのでした。

ヘルブラムは妖精族で、背中に羽の生えた少年ですが、年齢は1300歳、自身を「俺っち」と呼びます。ヘルブラムは初期の頃は聖騎士・アルドリッチという人物に姿を変えていました。そのため、アルドリッチがヘルブラムだということは分かっていませんでした。アルドリッチは髭面で眼帯をした大柄な中年男性で、ゴールドの甲冑を装着しています。騎士団長の一人、ヘンドリクセン派の聖騎士で、七つの大罪と敵対しています。

ヘルブラムの初登場はバイゼルの喧嘩祭りです。この時のヘルブラムは喧嘩祭りの審判を務めるラブヘルムという人物で、兜を被り、マントをまとった小柄な体のコミカルなキャラクターでした。喧嘩祭りでの試合が進む中、聖騎士たちの乱入によって試合は滅茶苦茶になります。聖騎士のギーラとジェリコはそれぞれメリオダスとバンを攻撃。そこへキングが駆けつけ、神器による攻撃でギーラとジェリコを追い詰めます。

キングの攻撃によって戦闘不能になったと思われたギーラとジェリコですが、その二人を救ったのがラブヘルムでした。ラブヘルムがマントを翻すと、ヘルブラム（老兵アルドリッチの姿）に変わりました。ヘルブラム（アルドリッチ）は聖騎士の中でも聖騎士長にも迫る実力者です。神器を使った攻撃でキングを追い詰めたヘルブラム（アルドリッチ）は、メリオダスが魔神化したことに気づきます。

そして、メリオダスとヘルブラム（アルドリッチ）の戦いが始まりました。このようにヘルブラムは、初登場時は喧嘩祭りの審判・ラブヘルムとして登場し、キングやメリオダスと戦う時は、聖騎士アルドリッチの姿となりました。

「七つの大罪」のヘルブラムの初登場を紹介しましたが、ヘルブラムはラブヘルムの姿で初登場し、キングやメリオダスと戦う時はアルドリッチの姿でした。アニメ「七つの大罪」では、ヘルブラムがアルドリッチの時と、本来のヘルブラムの時を担当する声優が2人います。ここからは、ヘルブラムを担当する声優の置鮎龍太郎（おきあゆりゅうたろう）と神谷浩史（かみやひろし）について紹介します。

声優の置鮎龍太郎はヘルブラムがアルドリッチに変装している時の声を担当しています。声優・置鮎龍太郎は1969年11月17日生まれ、声優事務所「青二プロダクション」に所属している声優、舞台俳優です。置鮎龍太郎の声優デビュー作は1989年「ドラゴンクエスト」のリリパットで、初主演は1996年「地獄先生ぬ～べ～」の鵺野鳴介でした。

また、置鮎龍太郎は劇団「ヘロヘロQカムパニー」に在籍しています。座長は関智一、中心メンバーは長沢美樹で毎年1回ずつ公演が行われていますが、2020年3月の公演はコロナウイルス感染予防のため中止されました。

アニメ版ヘルブラム（アルドリッチ）の声優・置鮎龍太郎のアニメでの主な出演作を紹介します。1994年「SLAM DUNK」三井寿、「ママレード・ボーイ」松浦游、1997年「名探偵コナン」沖矢昴、2000年「真・女神転生デビチル」大魔王ルシファー、2001年「フルーツバスケット」草摩紫呉、「テニスの王子様」手塚国光、2003年「鋼の錬金術師」スカー、2011年「Fate/Zero」バーサーカー、2013年「DD北斗の拳」シン。

声優・置鮎龍太郎のアニメでの主な出演作の2014年以降は、2014年「魔法科高校の劣等生」九重八雲、2015年「影鰐-KAGEWANI-」木村雅貴、2017年「弱虫ペダル NEW GENERATION」柿本竜大、2018年「食戟のソーマ」薙切宗衛、2019年「聖闘士星矢 セインティア翔」双子座のサガ、教皇、「エガオノダイカ」イザナ・ラングフォード、「バビロン」齋・開化、2020年「理系が恋に落ちたので証明してみた。」池田教授。

声優・神谷浩史は本来のヘルブラムの声を担当しています。声優・神谷浩史は1975年1月28日生まれ、千葉県出身です。声優事務所「青二プロダクション」に所属する声優、歌手です。声優デビュー作はドラマCD「三國志DX4 三國志満漢全席グレート」で、生徒役を演じました。デビュー当時の仕事はナレーションが多く、現在でも情報番組でのナレーションを担当しています。

声優・神谷浩史は子どもの頃からの憧れだった「ガンダムシリーズ」で、キャプテンガンダム役、ティエリア・アーデ役、ゼハート・ガレット役などの主要なキャラクターをいくつも演じています。「ガンダムシリーズ」に関われたことは、声優という仕事に就いて良かったことの一つに挙げています。また、声優・神谷浩史は「声優アワード」で最多得票賞を5年連続で獲得しており、「声優アワード」の殿堂入りとなっています。

声優・神谷浩史のアニメでの主な出演作を紹介します。1999年「ONE PIECE」トラファルガー・ロー、2004年「SDガンダムフォース」キャプテンガンダム、「月詠 -MOON PHASE-」森丘耕平、2005年「ハチミツとクローバー」竹本祐太、2007年「機動戦士ガンダム00」ティエリア・アーデ、2008年「夏目友人帳」夏目貴志、「マクロスF」ミハエル・ブラン、2009年「〈物語〉シリーズ」阿良々木暦。

声優・神谷浩史の2010年以降の主なアニメ出演作を紹介します。2010年荒川アンダー ザ ブリッジ」市ノ宮行、「デュラララ!!」折原臨也、2012年「機動戦士ガンダムAGE」ゼハート・ガレット、2013年「進撃の巨人」リヴァイ、2016年「文豪ストレイドッグス」江戸川乱歩、「斉木楠雄のΨ難」斉木楠雄、2018年「Fate/EXTRA Last Encore」間桐シンジ、「イナズマイレブン アレスの天秤 / オリオンの刻印」灰崎凌兵。

キングは妖精族の王で本名はハーレクインと言います。ヘルブラムにとってキングは親友で、700年前は妖精界で共に暮らしていました。キングは外見は小柄な少年にしか見えませんが、妖精界にある神樹に選ばれた王で、妖精の森の守護者として君臨しています。強大な魔力を操ることからキングと呼ばれるようになりました。ヘルブラムはそんな妖精界の王であるキングの弱点を熟知しています。

キングは700年前、親友のヘルブラムが姿を消したため、妖精の森を妹エレインに任せ、妖精界から飛び出して行くなど、ヘルブラムとキングの関係は良好だったようです。しかし、ヘルブラムがアルドリッチに姿を変えると、キングとの親友関係も変化していきます。

本来のヘルブラムはキングという親友を持ち、明るく何にでも興味を持ち、行動力のある妖精だったということですが、過去のある出来事によって激しく人間を憎悪することになります。その出来事によってアルドリッチという人物に変装したヘルブラムは、聖騎士団長の一人、ヘンドリクセンの「新世代」計画に加担し、聖騎士たちを使い捨てにするような残虐な性格になりました。

ヘルブラムの強さについて見ていくと、闘級は1400で、数値だけを見るとそれほど強くないように思われますが、アルドリッチに姿を変えている時のヘルブラムは魔力、剣術、どれをとっても高いレベルで、聖騎士の中でも相当な実力者だということです。ただし、妖精族としての魔力は、変装によってすでに魔力を消耗しているということで、本来の実力を発揮しきれないようです。

ヘルブラムは魔神化したメリオダスと戦ったことがあります。バイゼルの喧嘩まつりでベロニカによって石の中に封じ込められたメリオダスが、石から出るために魔神化したのですが、その魔神化したメリオダスとアルドリッチに変装したヘルブラムが戦ったシーンがありました。アルドリッチの姿では魔力が十分に使えないはずのヘルブラムですが、見事な剣術で魔神化したメリオダスと互角に戦いました。

アルドリッチの姿となって悪行を繰り返すヘルブラムの前に現れたキング。ヘルブラムは人間を憎むあまり、狂暴な性格になってしまっており、かつて親友だったキングに容赦ない攻撃を仕掛けるのでした。キングは妖精王ということで強い魔力を持っており、ヘルブラムはキングに敗れるのですが、ヘルブラムはキングの弱点を知っており、両者の戦いは熾烈を極めました。

ヘルブラムは妖精族で、本来の姿は背中に羽が生えており、見た目は十代の少年といった容姿をしていますが、ある事が原因でアルドリッチの姿になりました。アルドリッチ（ヘルブラム）は騎士団長の一人であるヘンドリクセン派の中でも上位の聖騎士として確固たる地位を築いています。

他の聖騎士たちとの関係については、コミュニケーションをとることはせず、単なる駒の様に思っています。そのため、仲間意識などは持っておらず、ただヘンドリクセンと交流するのみです。アルドリッチが妖精族のヘルブラムだということをヘンドリクセンは知っています。

このように、妖精族のヘルブラムはアルドリッチとなり、七つの大罪を苦しめる存在となっています。ヘルブラムは、何故アルドリッチという聖騎士に変装しているのでしょうか？それは、ヘルブラムの過去に原因があるようです。ここから、ヘルブラムの過去に迫っていきます。

ヘルブラムはキングとの戦いで死亡するのですが、妖精族は死亡しても肉体は腐りません。そのため、死亡する度にヘンドリクセンが「死者使役」によってヘルブラムを蘇生してきました。しかし、3度目にキングと戦い死亡した際、長期間に渡って憎悪と怒りに支配されていたヘルブラムの心は、ようやく元の優しい心を取り戻し、キングに「チミの親友でよかった」という言葉を遺して安らかな死を迎えることができました。

ヘルブラムの妖精族時代について見ていくと、当時のヘルブラムは人間に対して良い印象を持っていました。ヘルブラムは、妖精にくらべ短い寿命の中で精一杯、その生をまっとうしている人間たちを健気で愛しく思っていました。しかし、キングの考え方はヘルブラムとは違います。キングは、常に同族で諍いが絶えない人間に対して不信感を持っています。

人間たちに興味が尽きないヘルブラムは、頻繁に人間界を訪れます。キングはそんなヘルブラムに対して、人間を信用し過ぎるといつか痛い目に遭うだろうと忠告します。すると、ヘルブラムは「そうなったら君が止めてくれよ」という意味の言葉を残して人間界へ出かけていきました。そしてとうとうキングが恐れていたことが起こります。

妖精の羽を求める闇商人とその手下の聖騎士・アルドリッチに騙され、ヘルブラムは捕まってしまいました。妖精たちはアルドリッチによって次々と羽を奪われ、死んでいきます。人間たちの恐ろしい所業を目の当たりにしたヘルブラムは、これまでの人間に対する考え方が変わり、強い憎しみと嫌悪感を抱くようになりました。

好意を持って人間を見ていたヘルブラムでしたが、残虐な行為を目の当たりにしたことで、憎しみを持って人間たちを見るようになりました。ヘルブラムは妖精たちを殺し続けるアルドリッチを殺害しました。そして、これ以降、ヘルブラムは人間に対する憎しみや怒りを忘れてしまわないために、自身が殺したアルドリッチの姿になって500年間、手当たり次第に人間たちを殺害することになったのでした。

人間たちに興味を持ち、心を寄せてきたヘルブラムでしたが、キングの忠告通りのことが起こり、人間を憎悪するようになりました。その結果が500年もの間続けた人間への殺戮行為でした。ヘルブラムの人間に対する憎しみは深く、強いものなのでした。

ヘルブラムは親友だったキングの手で安らかな死を迎えましたが、魂だけが現世に留まっています。ヘルブラムの魂は現在、かつて大切に持っていたカブトに宿っており、そのカブトはキングの手に渡っています。ヘルブラムの魂はカブトを通じてキングとコミュニケーションを取ることができます。

ヘルブラムの魔力「同調（リンク）」について見てみると、人の魔力を借りるというもので、その場合ヘルブラムの意思に同調（同意）することが求められます。同調した人物はヘルブラムの求めに応じて自身の魔力を差し出します。複数の人物から同時に借りることができるので、ヘルブラムの魔力をより強力なものにすることができます。

ヘルブラムの魔力「付和雷同（ブラインド・フォロー）」は、魔力「同調（リンク）」によって魔力を借りている相手を完全に洗脳し、支配下に置くことで魔力を強制的に差し出させるというものです。

ヘルブラムの魔力「狩玉（ハンターウィスプ）」は、敵を追いかけるために球状のもの（狩玉）を無数に放ち、攻撃するというものです。敵に当たったときの威力は相当なもので、敵に強いダメージを与えることができます。

ヘルブラムの魔力「氷山（キラーアイスバーグ）」は、魔力「同調（リンク）」によってヘルブラムが借りた魔力で、この魔力の持ち主は聖騎士・グスタフです。この魔力は氷を思うままに扱うというもので、鋭くとがった巨大な氷を放って敵を攻撃します。

ヘルブラムの魔力「地獄の呼び声（コール・オブ・インフェルノ）」は、この魔力も「同調（リンク）」によってヘルブラムが借りたものです。この魔力は辺り一面に「死の霧」を放つというもので、この霧を吸い込むと死亡します。

アニメ「七つの大罪」のアルドリッチ（ヘルブラム）の声優は置鮎龍太郎ですが、その置鮎龍太郎に関する感想です。アニメ「七つの大罪」はミスキャストと思われる声優は一人もいないところが驚きだということと、アルドリッチ（ヘルブラム）の声優・置鮎龍太郎はまさにハマリ役で、「北斗の拳」のラオウや「鋼の錬金術師」のアレックス・ルイ・アームストロングなどを演じた故・内海賢二さんの様な声質だという感想です。

声優の神谷浩史は「ガンダムシリーズ」や「夏目友人帳」の夏目貴志や「進撃の巨人」のリヴァイなど、多くのアニメで主要なキャラクターを演じています。アニメ「七つの大罪」では、本来の姿であるヘルブラムを担当していますが、このヘルブラムの演技が感動的だという感想です。

アニメ「七つの大罪」のヘルブラムを担当している声優・神谷浩史についての感想です。ヘルブラムには怒りに満ちた過去があり、そのために長期間、憎しみを抱いて生きてきましたが、最後の瞬間、心優しかった本来のヘルブラムに戻っていきました。そんなヘルブラムを担当した神谷浩史は、心情が伝わる演技で、凄い声優だという感想です。

アニメ「七つの大罪」で、本来の姿であるヘルブラムを担当したのが神谷浩史で、ヘルブラムが変装したアルドリッチを担当したのが置鮎龍太郎です。神谷浩史と置鮎龍太郎という両者は、多くの人気アニメで主要キャラクターを担当している声優です。そんな両者が出演していることが豪華だという感想です。

いかがでしたか？アニメ「七つの大罪」のヘルブラム（アルドリッチ）を担当している声優について紹介し、ヘルブラムの過去や性格、キングとの関係、アルドリッチの姿になった経緯、死亡した時の様子などを見てきました。アルドリッチを担当したのが声優・置鮎龍太郎で、本来の姿であるヘルブラムを担当したのが声優・神谷浩史でした。

置鮎龍太郎と神谷浩史は共に様々な人気アニメで主要なキャラクターを演じている実績ある人気声優だということで、アニメ「七つの大罪」は豪華なアニメだという感想も寄せられていました。ヘルブラムの演技が泣けるという感想も寄せられているアニメ「七つの大罪」を、置鮎龍太郎と神谷浩史の演技に注目してお楽しみください。