2020年11月27日公開
2020年11月27日更新
【とある魔術の禁書目録】御坂美琴の人気の理由は?かわいいだけじゃない魅力を考察
とあるシリーズに数多くいるヒロインの中でもやはり人気が高いのが御坂美琴です。ヒロインとしてかわいいのはもちろん、戦闘面などかっこいい一面も持ち合わせている点がそれまでに少なかった新しいヒロイン像の形として確立されとあるシリーズはもちろんラノベ界隈全体でも高い人気を誇るキャラクターになっています。今回はとあるシリーズの御坂美琴について人気の高い理由についてまとめて紹介します。
目次
御坂美琴がかっこいい
出典: https://gamy.jp
とあるシリーズ、ひいてはラノベ界隈でも高い人気を誇るキャラクターが御坂美琴です。今回はかわいい、かっこいいとどちらの声もあるラノベ界隈屈指のヒロイン御坂美琴についてまとめて紹介していきます。
とある魔術の禁書目録の作品情報
とある魔術の禁書目録の概要
御坂美琴が活躍するとあるシリーズは元々はとある魔術の禁書目録として2004年から電撃文庫レーベルにて刊行されているラノベシリーズです。SFとファンタジーを織り交ぜた世界観と誰もが主人公になれると言われる程の個性豊かなキャラクター性が高い人気を誇る作品で、ラノベの1つの形を作り出したとも言われる作品になっています。
漫画化、アニメ化、ゲーム化など幅広いメディアミックス展開が行われる一方、高いキャラクター性を活かしたスピンオフ展開もされており、今回紹介する御坂美琴を主人公にした「とある科学の超電磁砲」、同じく人気キャラクター一方通行を主人公にした「とある科学の一方通行」がそれぞれに展開、総じて「とあるシリーズ」として継続して展開されているシリーズになっています。
とある魔術の禁書目録のあらすじ
超能力が科学として解明された世界、舞台は超能力を開発する事を時間割に組み込んだ学園都市です。巻き込まれ体質の主人公上条当麻は自身の部屋のベランダに引っかかっていた少女インデックスと出会った事をきっかけにそれまで知らなかった魔術の世界を知る事になります。インデックスは自らが追われていると話し、上条当麻はその境遇からインデックスを助ける事に決めるのでした。
御坂美琴のプロフィール
御坂美琴は学園都市に6人しかいない学園都市レベル5の1人です。学園都市にあるお嬢様学校、常盤台中学の2年生で能力名がそのまま代名詞となっており「超電磁砲(レールガン)」と呼ばれています。とあるシリーズのキャラクターに多い特徴的な口調や語尾などは持っていないものの、化粧いらずの整った顔立ちはそれだけで作中でも人気を集める程の特徴を持っています。
サッパリした勝気で活発で非常に正義感が強い性格をしている一方で、どこか少女趣味な一面も持っており、小動物や子供向けのマスコットなどを好んでいるといった二面性を持っています。登場人物の中でも早い段階から学園都市に住んでおり、小学校に上がる前から学園都市に住んでいました。
御坂美琴の人気の理由やかわいい魅力
人気の理由①暴力系ツンデレのラノベヒロイン
御坂美琴が初めてとある魔術の禁書目録で描かれた2000年代には主人公に自身の想いを隠す故に乱暴を振るってしまうタイプのヒロイン、いわゆる「暴力系ツンデレヒロイン」がラノベ界隈のヒロインとして人気を集めていました。御坂美琴のスタート地点は時代の流れを受けた形になっています。しかし2010年代に入るとラノベ界隈でも暴力系ヒロインこそ減っていきますがそんな中でも御坂美琴だけは高い人気を保ち続ける事になります。
これはあくまでも暴力系ツンデレヒロインという側面が御坂美琴の一面でしかない為です。特に御坂美琴の場合、自身が主人公として活躍する「とある科学の超電磁砲」での活躍もあり、とあるシリーズ全体の主人公である上条当麻と接点を持たない場面も多く描かれている事からラノベの「暴力系ツンデレヒロイン」として以外の一面も多く描かれているのがポイントになっていると言えます。
人気の理由②禁書目録での活躍
上記でも紹介したようにとある魔術の禁書目録での御坂美琴はヒロインの1人であり、主人公上条当麻の視点で描かれているのでいわゆるかわいいヒロインとしての御坂美琴が押し出される形になっています。
ただとある魔術の禁書目録の中でもその行動は変化しており、当初は暴力を振るう面が多かったものの、自身の恋心を認識してからは「恋する乙女」としての行動が多くなるなどしています。自身の想いに困惑し上条当麻を前にすると正直になれないかわいい一面など、どちらかといえばかわいいと言われる御坂美琴の一面が全面に押し出される形になっています。
人気の理由③超電磁砲での活躍
出典: https://note.com
対して主人公を務める超電磁砲では自身が主人公という事もあって御坂美琴の日常もクローズアップされる内容が多くなっています。後輩である白井黒子、初春飾利、佐天涙子の3人と共に行動する事が多い日常の御坂美琴はかわいいというよりもかっこいい一面が目立つ形になっています。その他にも同級生でもある食蜂操祈にライバル心を燃やしたりと等身大の中学2年生としての御坂美琴が多く描かれる事になっています。
加えて超電磁砲では御坂美琴の持つレベル5「超電磁砲(レールガン)」の力を存分に活かした戦闘面が多くなっている事もかっこいいと言われる要素が多くなっています。
人気の理由④上条当麻との関係
主人公を務める超電磁砲もあるとはいえやはり最大の繋がりとなっているのは上条当麻との関係性です。元々上条当麻と御坂美琴は旧来の知り合いというわけではありません。広い学園都市の中で2人が初めて出会ったのはとある魔術の禁書目録の物語が始まる1ヶ月前の事です。きっかけは御坂美琴がレベル5「超電磁砲」だと知らない不良が御坂美琴に絡んでいた事でした。
ほっとけ無い体質の上条当麻はここ介入し御坂美琴を助けようとします。しかし不良なんて相手にしていなかった御坂美琴は助けられた事、その上に御坂美琴が放った電撃を上条当麻が「幻想殺し(イマジンブレイカー)」で無効化した事でプライドが傷つけられる事になり以降出会う度に勝負を仕掛けるような関係になっていきました。
以降ラノベ「とある魔術の禁書目録」としての物語が始まった後、特に自身に関わる事件を上条当麻の活躍で解決して後は徐々に上条当麻に恋心を抱いていくようになります。
人気の理由⑤とあるシリーズの基準?
御坂美琴について作者の鎌池和馬先生は上条当麻と対比するようにキャラクター性が作られた事を明かされています。性格面でも初期のエリート思考が強めに描かれていたのは庶民感の強い上条当麻との対比であったと良い能力面でも「強さのヒエラルキーを分かりやすくする為の基準となる存在」であるとしています。能力の使い方に応用力が高いのも「にも関わらず上条当麻には勝てない」とする事で上条当麻の特殊性を浮き彫りにする為でした。
このような経緯から御坂美琴はその後「とある科学の超電磁砲」で主人公として選ばれても違和感なく描かれる程に作り込まれた事が御坂美琴のかっこいい一面とかわいい一面を描けるキャラクターになったという声も多くなっています。
御坂美琴の能力や強さ
強さ①能力名は「超電磁砲(レールガン)」
御坂美琴の人気の秘密になっている理由の1つである戦闘の強さを決定づけているのが発電系能力レベル5の「超電磁砲」です。電力を扱えるだけでなくでなく電力を用いて磁力を扱う事もできます。異名にもなっている能力「超電磁砲」はコインを弾丸代わりに指で弾いて飛ばす事で音速を超える速度で飛ばす技の名前で、それがそのまま能力名になるほど御坂美琴の代名詞と言える程の技になっています。
その威力はビルに直径2mにも及ぶ程の大穴を開ける事が出来る程ですが一方で射程は50mと決して長いとは言えないのが弱点になっています。また単純に戦闘面に役立つだけでなく電気信号や電子を操作することも出来るので高度なクラッキングをに使用することもあります。ただし電力の総量には限界があり、能力を継続して使用し続けると一切使用できなくなる「電池切れ状態」に陥る事があります。
ラノベ界隈で見てもシンプルで分かりやすい上に汎用性も高く様々な戦い方・使い方を見せられる能力という面も人気の秘密に繋がっているとも言えます。
強さ②液状被覆超電磁砲(リキッドプルーフレールガン)
普段は犬猿の仲の御坂美琴と食蜂操祈ですが2人は同じレベル5という事もあって高次元の融合技が「液状被覆超電磁砲(リキッドプルーフレールガン)」です。食蜂操祈が持つ水力操作の力のサポートを受けて撃つ超電磁砲で、一方通行ですら傷1つ付けられなかった「窓のないビル」に大穴を開ける程強力な威力を誇る技になっています。
とある科学の超電磁砲では主人公である御坂美琴のライバルポジションでありいがみ合うことも多い2人だけに協力するシーンは滅多に見られませんが協力すれば強力な力になるのがかっこいいと言われる理由の1つにもなるほどになっています。
御坂美琴にそっくりな妹達や闇落ちフラグを考察
考察①妹達(しすたーず)の正体
とあるシリーズにおいて御坂美琴を語る上で欠かす事の出来ないのが妹達(しすたーず)についてです。妹達は御坂美琴のクローンで、学園都市第1位の能力者である一方通行をレベル6にする為の計画の為に作られた存在です。クローンという事で見た目は非常にそっくりで判別できない程ですが、能力までは完全にコピー出来ておらず、能力は個体差がありレベル2~レベル3程度になってしまっています。
御坂美琴はこの自身のクローンであるこの妹達について、作中で気づくまではその存在を知りませんでしたが、過去に筋ジストロフィーの治療の研究の為にDNAマップを提供した事がありこれが発端であったとしています。妹達という名前の通りクローンである事からも量産化されており既に多くの妹達は一方通行との実験によって死亡していますが今でも複数の個体の生存がとあるシリーズ作中に描かれています。
考察②ラストオーダーの正体
そんな妹達の上位個体として製造されたのが打ち止め(ラストオーダー)です。他の妹達が御坂美琴と瓜二つの見た目をしているのに対しラストオーダーは10歳前後の頃の御坂美琴と近い見た目をしています。妹達が反乱や暴走を起こした時用に製造された特別な個体で、妹達が持つミサカネットワークに対する制御・命令権を持っている個体です。
見た目が幼いのは研究者に扱いやすくする為である一方他の個体とは扱いが違う事も相まって、妹達とは対照的に表情も豊かで明るい性格をしています。ラストオーダー自体は一方通行との関わりが多く、一方通行が主人公を務める「とある科学の一方通行」ではヒロインとして扱われる事になりました。
見た目も相まってかわいいという声が多いです。御坂美琴との繋がりはとあるシリーズ作中ではそこまで強くはありませんが元々が御坂美琴のクローンという事も相まってかわいいと人気が集まるラストオーダーの人気の一部がそのまま御坂美琴の人気の理由に繋がっているという声も見られます。
考察③対魔術式駆動鎧(A.A.A.)とは?
とあるシリーズ作中の中で御坂美琴が手に入れたアイテムが「対魔術式駆動鎧(A.A.A.)」です。元々はアレイスターが設計し木原脳幹が使用していた兵器ですが御坂美琴がこれを拝借、自身の電力でハッキングして改良した上で使用しています。本来は魔術と科学の両方の造詣が深くないと完全に力を発揮できない代物ですが魔術の知識を持たない御坂美琴は食蜂操祈のサポートを受ける形で使用しています。
核となっている部分は魔術である為知識を持たない御坂美琴には負担が大きいですがその火力はかなりの物になっています。御坂美琴としては強さがより際立つかっこいい一面を描く為の装置とも言えます。
考察④闇落ちフラグ
御坂美琴はとあるシリーズの中でも最序盤から登場しているキャラクターでありかっこいい活躍をする場面も多い一方で闇落ちするフラグなのではないかとファンに心配されるような場面も数多く描かれているキャラクターでもあります。上記の(A.A.A.)との接触や魔神との接触で御坂美琴は一時的にとはいえ戦闘狂のような一面を持ってしまった事もあるのです。
しかもそれらの経歴からとあるシリーズ作中でも闇落ちを心配する声が上がる程になっています。仮に御坂美琴が闇落ちすれば人気に影響するのではないかという声もある一方で、そんな闇落ちした御坂美琴を上条当麻が救う展開はかなり熱い展開になり逆に人気が上がるのではないかという声も見られる程になっています。
御坂美琴の名言や名セリフ集
御坂美琴の名言①「戦う気があるなら…」
戦う気があるなら拳を握れ、戦う気が無いなら立ち塞がるな!
とある魔術の禁書目録の中で初めて御坂美琴が本格的に関わったエピソードであり、上条当麻はもちろん、後に主人公となる一方通行もまた関わっているエピソードが「妹達編」です。上記でも紹介したようにそれまで御坂美琴は妹達の存在を知りませんでしたが、妹達の存在と彼女達を使った実験についても知る事になります。
御坂美琴は自身では一方通行に勝てない為、敢えてボロボロに負ける事で実験を中止させようと試みますがそこに立ちふさがったのが上条当麻でした。怒りのあまりに上条当麻に電撃を向ける御坂美琴。ここで上条当麻は敢えて電撃を無効化せずに受け続け自身は一切反撃しようとしませんでした。そんな上条当麻の態度に思わず出た言葉がこの名言です。
御坂美琴の名言②「もう一度頑張ってみよ…」
もう一度頑張ってみよ。こんなところでくよくよしてないで、自分で自分に嘘つかないで、もう一度……。
自身が主人公となるとある科学の超電磁砲では周囲を巻き込まないようにしながら様々な事件に関わる事になる御坂美琴がとある魔術の禁書目録以前に関わった事件である「幻想御手(レベルアッパー)」編でのラストでの戦いで発した名言です。敵である木山春生に話しかけるようにしながら攻撃するという印象的なシーンになっています。
御坂美琴の名言③「どいて…」
私を殺してでも止める覚悟がないなら、どいて
ライバル関係にある食蜂操祈の持つ派閥に監視される事になった御坂美琴。仕方なく御坂美琴は婚后に依頼をしますが自身の依頼で婚后が負傷した事を知ります。食蜂派閥の非情とも言えるやり方に御坂美琴は食蜂操祈に対し正面から啖呵を切るというかっこいい名シーンの名言です。上記でも紹介したとある科学の超電磁砲ではかっこいい御坂美琴のイメージが強いと言われる代表的なシーンにもなっています。
御坂美琴の名言④「全力だぁぁぁぁぁ…」
これが私のっ、全力だぁぁぁぁぁ!
御坂美琴の能力は学園都市でも指折りの強さを誇りますが能力の構造がシンプル故に地力で負ける相手、或いは電撃が効かない相手にはどうしても苦戦を強いる事になります。そんなシーンの1つがアニメ1期オリジナルのエピソード「乱雑開放(ポルターガイスト)」編での黒幕テレスティーナ=木原=ライフラインとの戦闘です。そんなテレスティーナを倒す場面での最後の御坂美琴のかっこいい名言になります。
御坂美琴のアニメ声優
佐藤利奈のプロフィール
とあるシリーズのアニメにて御坂美琴役の声優を担当しているのが佐藤利奈さんです。女性としてはやや低い声質が特徴的な声優さんで、幅広い演技力を持ち合わせている声優さんです。2005年に「魔法先生ネギま!」の主人公ネギ役を演じた事で一気に知名度を得て活躍するようになってきました。
佐藤利奈の主な出演作品
佐藤利奈さんがこれまでに出演した作品としては「狂乱家族日記」の乱崎月香役、「夏目友人帳」の多軌透役、「アマガミSS」の棚町薫役、「青の祓魔師」の霧隠シュラ役、「機動戦士ガンダムAGE」のナトーラ・エイナス役、「魔王様、リトライ!」の桐野悠役、「エガオノダイカ」ノレイラ・エトワール役、「すのはら荘の管理人さん」の春原彩花役などがあります。
御坂美琴に関する感想や評価
御坂美琴ほど長年人気のキャラも珍しい気がするな
— しずえ(アローラのすがた)の人 (@cvsushisan) July 28, 2020
ここからは既にとあるシリーズを視聴している人の御坂美琴に関しての感想を紹介していきます。御坂美琴の人気の理由は様々ありますが、ラノベ界隈でも屈指の長寿キャラという声が非常に多いです。ラノベ界隈でみればとあるシリーズ自体が息の長い作品であることも相まって活躍が描かれる場面が多い事もありますが、最初期から登場しているキャラクターだけに人気の長さに驚くという声も多いです。
御坂美琴にハマる理由はなんとなく分かるな、年下おかあさんとかそういう頼もしい女性マスコットの類だと思う、そういうキャラは一定数の人気を絶対確保するよね
— ikuo (@ikuo0) July 10, 2020
御坂美琴がラノベ界隈でも特に息の長い人気を獲得している理由としてはかわいいという声はもちろんかっこいいという声が多いのが大きな理由になっているとする声も多いです。戦闘面でも強くかっこいい一面が描かれているだけにかわいい一面がより際立つとも言われています。かわいいとかっこいいどちらの面もしっかりと描かれている点がより等身大に感じるという声も見られます。
御坂美琴が何で女性にも人気なのかなと思ったら、昔で言うリナインバース的な強さと、絶望や孤独の中で男性が助けてくれる星の元に生まれているからなのでしょうね。それはうらやましい(?)ですよね。
— 蛍光マーカー(緑) (@markermidori) September 28, 2020
また御坂美琴は男性読者だけでなく女性読者にも人気が高いという声も多いです。御坂美琴は強さを確立していながらもラノベ界隈でも王道なヒロインでもあり、上条当麻に何度も救われる場面が描かれています。上条当麻と絡ませる事でかわいい一面も描けるというのが作者公認の御坂美琴の立ち位置である事も相まって様々な側面を併せ持っているので共感性が高いという声も多くなっています。
御坂美琴の人気の理由まとめ
御坂美琴はラノベ界隈の中でも特に息が長い人気キャラクターの1人です。その人気の理由はヒロインの1人としてかわいい一面が描かれる一方で主人公としてかっこいい一面も描かれる多面性にあるという声、男性だけでなく女性にも人気のキャラクターになっている為だと考えられており、作者の鎌池和馬先生にも愛されており作中でも度々活躍する場面が描かれているキャラクターになっています。
また妹達やラストオーダーなど御坂美琴とは直接関係を持たずとも相乗効果的に人気を高める要素が存在している事も御坂美琴の人気が長く続く理由にもなっていると言われています。多面性が見えるのが御坂美琴の良さなのでまだとあるシリーズで視聴していない作品があるという人はぜひ御坂美琴の多面性にも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?