【名探偵コナン】千葉刑事がダイエットして痩せたのは何話？三池苗子との恋愛事情も紹介

名探偵コナンに登場する刑事の中でもぽっちゃりとした特徴をしているのが千葉刑事です。今回はそんな千葉刑事のアイデンティティであるぽっちゃりがダイエットで痩せてイケメンになったエピソードを紹介していきます。

千葉刑事が活躍する名探偵コナンは1994年から週刊少年サンデーにて青山剛昌先生が連載している推理漫画です。日本を代表する推理漫画として日本はもちろん海外でも人気が高く、2018年11月には25の国と地域で翻訳版が発売され世界累計で2億3000万部を発行する程の人気作で、同時に第46回小学館漫画賞少年部門を受賞するなど漫画業界でも高い評価を集めている作品になっています。

メディアミックス展開も積極的に行われている作品で、1996年から放送を続けているアニメ、1997年から毎年公開を続けている劇場版映画の2つを筆頭に、テレビドラマや小説、単独ゲームなどはもちろん、体感型ゲームやイベントなども頻繁に行われるような日本を代表する漫画の1つになっています。

高校生探偵として名を馳せていた工藤新一。しかし幼馴染の毛利蘭と行った遊園地で怪しい取引現場を目撃してしまった事で身体が小学生に逆行してしまいます。正体を隠し江戸川コナンを名乗って生きていく事になったコナンは、各地で遭遇する事件を毛利小五郎を「眠りの小五郎」として解決する事になります。そんな事件の数々で登場する事になるのが今回紹介する千葉刑事です。

千葉刑事は警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係に所属する刑事で、目暮警部の部下として登場する事になる巡査部長です。元々は高木刑事の同期として描かれていましたが後に正式に後輩として描かれる事になりました。名探偵コナン、特に警察関係者に多い、アニメ138話で初登場し、その後原作にも27巻から登場するようになった逆輸入の形のキャラクターです。

名前やその見た目はアニメで声優を務めた千葉一伸さんの登場当時の姿をモデルとしています。そのような登場の経緯もあって元々はそこまで個性のあるキャラクターではありませんでしたが登場機会が増えると少しずつプロフィールが明らかになっていきました。

特撮マニアで特に仮面ヤイバーの大ファンで、ハマり込具合には目暮警部にも呆れられている程です。また部屋が汚い、遅刻が多いなどズボラな性格である事も明らかになっています。またそのような性格故か目暮警部の部下の中で唯一スーツではなく私服で捜査をする事が多いキャラクターでもあります。

メタボな体型が特徴だった千葉刑事が痩せたのは何話だったと言えば、原作では89巻収録の942話～944話、アニメでは847話、848話の前後編で展開された「千葉のUFO難事件」での事です。このエピソードは何話にも渡る長編エピソードが増えている名探偵コナンにおいてはかなり短いストーリーですが、この2話の間に作中時間が大きく経過し、千葉刑事は「痩せた→リバウンドした」という流れをこの2話の中だけで成立させています。

余談ですが、千葉刑事は原作でも27巻から登場し、その後も何話にも渡って定期的に登場するレギュラーキャラになっていましたが、フルネームが「千葉一伸」であるという事が判明したのはこの「千葉のUFO難事件」での事であったりします。

この「千葉のUFO難事件」は作中でも比較的長い期間をかけて調査されているにも関わらず、その主題は千葉刑事と三池苗子の恋物語になっているのが特徴です。

千葉刑事は3ヶ月前に杯戸高校で起きた殺人事件について追っていました。千葉刑事は目撃情報を求めて交通課の仕事で事件当日杯戸高校周囲を警邏していた宮本由美と三池苗子にも聞き込みを行います。聞き込みを終えて走り去っていく千葉刑事に対し、「メタボ」「早死するタイプ」などと好き勝手な事を言う婦警ら。しかしその中にあって悔しい想いをするのが千葉刑事に恋する三池苗子でした。

三池苗子は「宇宙で一番のあなたのファンより」という匿名で千葉刑事にダイエットマニュアルを渡します。そして千葉刑事も自身の体型を気にしていたのかこれを実践。その効果もあってかどんどん痩せていきます。

最初は頬の肉が落ちてスッキリしたような姿にダイエットした千葉刑事でしたがその後もダイエットを続けていく事で何度も会っている蘭にさえ「どちら様ですか？」と確認される程に痩せてまるで別人のようになってしまいます。しかもただ痩せただけではなく、この千葉刑事はかなりのイケメンに描かれているのです。ちなみにイケメン化した千葉刑事自身は捜査の為に聞き込みに回っていたら痩せたと思っています。

見た目もイケメンになった上に、動きも軽やかになり、該当事件の犯人のトリックを実践して見せる場面ではキレのある動きすらも見せるようになった千葉刑事。イケメンで軽やかな動きを見せる千葉刑事には蘭も思わず「千葉刑事かっこいいー」と見とれてしまう程でした。

その様子に三池苗子の同僚の婦警らも態度を一変させ「かなりイケてる」「刑事ドラマの主人公みたい」と見惚れるようになるのでした。そこまでは隠れてドヤ顔を見せる三池苗子でしたが、その婦警らが本気で千葉刑事にアタックを仕掛けるようになってしまいます。

婦警らの態度に三池苗子は恋のライバルを増やさない為、千葉刑事をリバウンドさせる事を決意し一足早いバレンタインチョコとして再び匿名で大量のチョコを送りつけます。元々自ら望んで痩せたわけではなく、公式にも「色気より食い気」と言われる千葉刑事はそのチョコを食べて瞬く間にリバウンドしイケメンでなくなった事で婦警らの好意もあっという間になくなり三池苗子はホッとするのでした。

上記のダイエットイケメン化～リバウンドまでのエピソードが描かれた「千葉のUFO難事件」はそれまでに何話にも渡って展開されていた2人の物語の一部です。千葉刑事と三池苗子は元々帝丹小学校での同級生でした。学芸会をきっかけに仲良くなった2人はお互いが片思いだと考える「両片思い」のまま、三池苗子が6年生の時に転校してしまい関係が途絶えていました。2人の中では「初恋の人」という形で思い出になっていたのです。

その後成長した千葉刑事が本庁に所属になり、三池苗子は杯戸署に就職する事になりました。ちなみにこの時、三池苗子が千葉刑事を好きになったきっかけは「学芸会の準備をしていて遅くなった帰り道、交通違反を咎めた事」であったとされており、それが後々2人を結びつける事になります。

千葉刑事と三池苗子の2人が揃って描かれる登場回は高木刑事と佐藤刑事の恋模様を何話にも渡って描いた「本庁の刑事恋物語」と同様に、期間を空けて何話にも渡って展開される形で描かれています。

このエピソードではコナンら少年探偵団が帝丹小学校でビデオの山を整理している所からスタートします。帝丹小学校のOBである千葉刑事はコナン達の担任の小林先生に連絡を取り、中に入れてもらいます。千葉刑事は初恋の人が残したという告白の返事を探しにきたのでした。小学生時代の三池苗子はビデオテープの側面にメッセージを残すという驚きの方法で返事を残していた事が明らかになります。

ちなみに千葉刑事が13年も経ってからわざわざ探しにきたのはその日の夜が同窓会である事、同窓会に際し連絡がきて返事があった事を知った為です。小林先生の後押しもあり千葉刑事は同窓会に行きますが、そこに初恋の人は現れる事はなく、しかも「彼女は好きな人と一緒になれた」という情報を耳にして落胆する事になります。そこに現れたのが当時まだ平戸署の所属だった三池苗子です。

現れたといっても同窓会に出席したわけではなく、三池苗子は名前を名乗る事なく婦警として姿を見せ、千葉刑事が正しく取締る事を望んだ事で駐車違反を取締る事になります。ちなみにこの後に三池苗子は本庁へ転属となり宮本由美のパートナーとして登場する事が多くなります。

次に千葉刑事と三池苗子が接点をもったのが75巻収録でアニメでは659話・660話の前後編で展開された初恋の共同捜査です。このエピソードでは非番で友人の付添で車上荒らしにあった千葉刑事に対し、既に何件か起きていた同事件の担当をしていた交通課の宮本由美・三池苗子が関わる形で登場します。

コナンや少年探偵団が上記で紹介した「初恋のビデオレター」で三池苗子の小学生時代を見ていた事、名字も合わせて気づいた事により2人は共に捜査をする事になります。行き遅れを懸念した宮本由美の妨害などもありつつも最後には2人はミニパト内で一緒になりますが、千葉刑事は三池苗子の事を上記で駐車違反を取締った婦警である事は認識し、かつ面影を感じるものの最後まで初恋の三池苗子と繋がる事はありませんでした。

余談ですが、この「初恋の共同捜査」エピソードが収録された75巻ではコミック裏側に描かれる「鍵穴キャラ」に三池苗子が選ばれています。そしてこの次に2人のエピソードと呼べるのが上記でも紹介した千葉刑事のダイエットからのイケメン化そしてリバウンドまでが描かれた「千葉のUFO難事件」です。

ここまでに紹介したエピソードと違い千葉刑事と三池苗子がメインの回ではないものの、2人が接点を持っているのが原作80巻収録、アニメでは731話と732話の前後編で展開された「現場の隣人は元カレ」です。このエピソードでは千葉刑事と三池苗子共通の友人であり、既に名探偵コナン作中にも登場していた米原桜子が殺人事件の第一発見者かつ動揺して三池苗子に連絡してしまった事で本来殺人事件には関わらない三池苗子が関わる事になります。

このエピソードのメインは三池苗子の相棒である宮本由美、そしてタイトルにもあるように現場となったマンションに住んでいた宮本由美の元カレでありその後メインキャラになっていく羽田秀吉です。しかし殺人事件という事で捜査一課である千葉刑事も登場、第一発見者である桜子の事にはすぐに気づくも、ここでも三池苗子の事を気づく事はありませんでした。

その後描かれる事がなかった千葉刑事と三池苗子ですが原作95巻及び96巻で何話にも渡って描かれたエピソード、「標的は警視庁交通部」にて再び接点を持つ事になります。この事件ではタイトル通り、警視庁交通部所属の婦警らが犯人に狙われる事になり、三池苗子の同僚が2人殺人事件の被害者となった上で、三池苗子も犯人に「由美」を呼び出す為の餌として拉致される事になってしまいます。

犯人は三池苗子に由美の情報を求めますが、三池苗子は断固として口を割ろうとしませんでした。苛立った犯人は三池苗子を撲殺しようとしますが、間一髪千葉刑事とコナンが間に合います。三池苗子は持っていた予備の携帯を使い犯人に内緒で千葉刑事に連絡を取っており、その時に使用したトリックをコナンが解いた形です。

千葉刑事によって犯人が確保されますが犯人が仕掛けていた罠により、ボウガンが発射され千葉刑事をかばった三池苗子が負傷してしまいます。幸いにも三池苗子が拉致された場所は米花大学病院の近くであり、千葉刑事が背負って三池苗子を病院に送り届ける事になります。途中、赤信号に引っかかってしまい三池苗子の怪我の具合が気になりかつ車も人も通っていない状況に赤信号無視が頭によぎる千葉刑事でしたがそこで三池苗子が口を開きます。

そこで三池苗子が言った言葉は小学生時代、三池苗子が千葉刑事を好きになったきっかけとなった交通違反を咎めるセリフを引用したものでした。その事でようやく千葉刑事は三池苗子が初恋の人だと気づく事が出来たのでした。この後、小さな喧嘩こそあるものの順調に交際をしている姿が描かれています。

名前の由来でも紹介したように千葉刑事の声優を担当しているのは声優の千葉一伸さんです。バイプレイヤーとして数々のアニメに出演する声優さんで、初登場時の千葉刑事はその当時の千葉一伸さんをモデルにしたデザインをされています。その後、歳を重ねた事でメガネを駆けるようになり、体型もスラッと痩せた為、現在では千葉刑事とは大きく異る姿になっています。

千葉一伸さんがこれまでに声優として出演した作品としては「機動戦士ガンダムSEED」のアーノルド・ノイマン役、「ロックマンエグゼ」のバレル大佐役、「ワンピース」のグラディウス役及びハモンド役、「銀魂」の池田夜右衛門役、「BLEACH」の朽木響河役などが知られています。

アニメ名探偵コナンにて三池苗子の声優を担当したのが田中理恵さんです。幅広すぎるキャラクターを演じる声優さんとして知られており、メインに演じているのは10代～30代の女性キャラですが、もっと高齢なキャラを演じる事もあり、さらに演じているキャラクターには性格などの共通点も見られないのが特徴となっています。

田中理恵さんがこれまでに出演した作品としては「ぐらぶるっ」のロゼッタ役、「戦乙女の食卓」の無量塔姫子役、「ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!」のミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ役、「超次元ゲイム ネプテューヌ THE ANIMATION」のネプテューヌ役、「侵略！イカ娘」の相沢千鶴役、「初恋限定。」の山本岬役などがあります。

千葉刑事は三池苗子との恋愛関係でメインで描かれる前にも何話にも渡って高木刑事と佐藤刑事の恋模様を描く「本庁の刑事恋物語」にて捜査一課で唯一未婚かつ高木刑事の恋を応援する存在でした。そんな千葉刑事が高木刑事に向かって放った名言がこの名言です。この名言が登場したのは「本庁の刑事恋物語4」の中での事です。

このエピソードでは佐藤刑事がお見合いをする事になります。佐藤刑事が偶然にも選んだお見合い相手が白鳥警部でした。佐藤刑事は白鳥警部と「高木刑事が決まった時間までに来なければ結婚する」という賭けをする事になりその事が高木刑事に知らされます。高木刑事はその日発生したコンビニ強盗の捜査をしていました。

なんとか犯人を割り出す事に成功した高木刑事でしたが、その時には既にタイムリミットが迫っていました。諦めるような発言をした高木刑事に対し、同じくコンビニ強盗を追っていた千葉刑事が言ったのがこの名言です。この名言によって何話にも渡って描かれていた2人の関係が発展するきっかけとなります。

上記でも紹介した三池苗子が千葉刑事を好きになるきっかけになった交通違反を咎めるセリフで、後に三池苗子が引用して自身が幼馴染の三池苗子である事を気づかせるのに使用したのがこの名言です。後に警官となる千葉刑事は小学生時代から正義感が強かった事を示す名言となっています。

ちなみにこのエピソードの中では小学生時代の千葉刑事も描かれていますが、当時は痩せていてイケメンだったという事もなく、現在の千葉刑事がそのまま小学生になったようなぽっちゃり体型をしています。

ここからは既に名探偵コナンを視聴している人の千葉刑事のダイエットに関しての感想を紹介します。千葉刑事のダイエットは作中ではある程度時間が経過しているとはいえ、何話にも渡って少しずつ行われたわけではなく、急激な変化でした。そのあまりの変化、そしてそのイケメンぶりには驚いたという声が非常におおくなっています。イケメンになりすぎて面識のある蘭に気づかれないという演出も笑ったという声が多いです。

それを自身の正体を明かさずに操作した三池苗子が凄いという声も多くなっています。名探偵コナン作中では「ダイエットマニュアルを送った」となっていますが千葉刑事が興味を持つであろう内容をしっかり把握していなければできないだろうとして、どのようなダイエット方法だったのか気になるという声も多くなっています。

結果的にリバウンドしてしまう千葉刑事ですがそれも本人の意志ではなく三池苗子の策謀によるものというのが良かったという声も多いです。千葉刑事にはズボラであるという特徴も以前からあった為、自然とリバウンドしてしまったでも成立するにも関わらず急激にリバウンドさせるという方法はそれだけ三池苗子の千葉刑事に対しての想いが強かったのではないかと考察されています。

ただ元々の千葉刑事の性格を考えれば三池苗子が手をくださずともリバウンドしたのではないかとする声も多いです。作中である程度時間が経っているとはいえ急激なダイエットであった事もリバウンドしやすいダイエットの典型であったとされており、どの道千葉刑事のイケメン化は一瞬で終わっただろうという声もあります。

ダイエットさせてイケメン化からのリバウンドなど名探偵コナンでも増えている恋模様とはまた少し違うエピソードが展開された千葉刑事と三池苗子の2人は2020年11月現在は無事に付き合うようになっており、初登場から結ばれるまでがしっかり描かれたのが良かったという声も多いです。2人のエピソードの中でもイケメン化からのリバウンドエピソードはなかなか強烈だったという声も多いです。

千葉刑事がダイエットしてイケメン化しその後リバウンドしたのは「千葉のUFO難事件」というたった1つのエピソードの中で展開された物語です。元々既に描かれていた千葉刑事と三池苗子の恋模様を描く1つのエピソードで、この1つのエピソードの中である程度期間が経過しているとはいえ、急激なダイエットからイケメン化、そしてリバウンドまでが描かれている名探偵コナンの中でも稀有なエピソードになっています。

このエピソードだけ見ても面白いですがやはり三池苗子の想いを知る意味でも何話にも渡って展開されている千葉刑事と三池苗子のエピソードをしっかり知っている方が面白いという声も多いです。何話にも渡っている2人のエピソードとはいえ、高木刑事と佐藤刑事の恋模様を描いた「本庁の刑事恋物語」よりは短いので断片的に追いかけてみても面白いのではないでしょうか？