【エヴァンゲリオン】碇シンジの名言「逃げちゃダメだ」を考察！名セリフの登場シーンは？

「逃げちゃダメだ」という名言が有名な碇シンジは、『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公です。本記事では「逃げちゃダメだ」の名言について、登場回や回数などを考察していきますが、その前にまずは『新世紀エヴァンゲリオン』の作品情報について紹介していきます。

『新世紀エヴァンゲリオン』はGAINAX原作によるSFアニメで、アニメと漫画のメディアミックス作品でもあります。漫画は1994年12月より連載開始、アニメは1995年10月から放送開始、そして2006年からは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとして『序』、『破』、『Q』が公開され、2021年には第4作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開される予定となっています。

2000年9月13日に起きた、世界人口の半数が失われることとなった大災害「セカンドインパクト」から15年が経った2015年。主人公の14歳の少年・碇シンジは、それまで疎遠だった父からNERV（ネルフ）に呼び出され、人型決戦兵器エヴァンゲリオン初号機のパイロットになるよう命じられます。それを拒否した碇シンジの目の前に傷だらけの少女・綾波レイが現れたため、碇シンジはエヴァ乗り、使徒との戦いに身を投じていくことになるのです。

碇シンジは「セカンドインパクト」が起きた翌年、2001年6月6日生まれの14歳、A型、身長は157cmと小柄で料理やチェロ演奏を得意としています。そしてサードチルドレンであり、エヴァンゲリオン初号機のパイロットです。幼いころに母を亡くし、父とは疎遠だったために親からの愛情を知らず、ナイーブな面があります。

兄弟はおらず父は特務機関NERV最高司令官である碇ゲンドウ、母の碇ユイは表向きは実験中の事故で死亡したことになっていますが、実際はエヴァ初号機に肉体ごと取り込まれて同一化しています。

「逃げちゃダメだ」のセリフの登場回と回数を見ていきましょう。「逃げちゃダメだ」の登場回は、エヴァンゲリオンのアニメ第壱話「使徒、襲来」。疎遠だった父に呼び出された碇シンジは、エヴァンゲリオンに乗って使徒と戦うか帰るかを余儀なくされます。断る碇シンジの前に、シンジの替わりにエヴァンゲリオンに乗って戦うという、傷だらけの綾波レイが登場。その姿を見た碇シンジは、エヴァンゲリオンに乗る決心をします。

そうはいってもいきなり巨大な人型兵器に乗せられ、怖くないわけがありません。そんな碇シンジが自分に言い聞かせるように呟いた名言が「逃げちゃダメだ」です。ではこのセリフを呟いた回数はどれくらいだったのでしょうか？第壱話で「逃げちゃダメだ」というセリフが出た回数は5回。このあと第拾弐話「奇跡の価値は」でも「逃げちゃダメだ」という名言が再登場します。

「逃げちゃダメだ」という名言の登場回は前述した通りで、今や碇シンジの代名詞にもなっているこの「逃げちゃダメだ」というセリフ。リアルでも逃げ出せないような場面で「逃げちゃダメだ」と思わず口に出てしまうほど有名にもこのセリフですが、これは当時の庵野秀明監督の心境をそのまま現した言葉だとも噂されているようです。

「逃げちゃダメだ」というセリフは、碇シンジが自分自身に言い聞かせるように言っていたセリフですが、このように自分を鼓舞させるために5回もの回数「逃げちゃダメだ」と言い聞かせるのは実は逆効果だったと言われています。理由は単純に「逃げる」、「ダメ」という、否定的な言葉を使っているからだそう。

「逃げちゃダメだ」と思ったとき、「逃げる」という感情に気持ちが引っ張られてしまい、結果的に「逃げたい」と思ってしまうのだそうです。「逃げちゃダメだ」と必死に言い聞かせていた碇シンジですが、皮肉なことにこのセリフは逆効果だったのです。

碇シンジは自分に向けて「逃げちゃダメだ」と言っています。このように、自分に言い聞かせるように投げかける言葉を「セルフトーク」と言うようです。自らの言葉を意識してコントロールし、それを自身に話しかけることで意識を向上させたりポジティブな思考になるようにさせ、パフォーマンスを向上させることが「セルフトーク」の正しい使用方法だそうです。

そのためネガティブな言葉を自分に向けるのではなく、ポジティブな言葉を自分にかけるのが正しい「セルフトーク」となります。

それでは碇シンジの「逃げちゃダメだ」以外の名言を見ていきましょう！1つ目は「笑えばいいと思うよ…」です。この名言のアニメ登場回は第六話「決戦、第3新東京市」。対ラミエル戦で初号機を守って戦っていた綾波レイの無事を確かめる碇シンジは、綾波レイの生存を確認して安堵の涙をこぼします。そんな碇シンジの涙を見た綾波レイが「こんなときどうしたらいいかわからない」と言い、それに返したセリフがこちらです。

2つ目の碇シンジの名言は「動け、動け、動け、動け、動け…」です。このセリフのアニメ登場回は第拾九話「男の戰い」。碇シンジはパイロットを辞め、一度NERVを去ったことがあります。結局は踵を返すのですが、碇シンジが不在だったためアスカとレイだけで使徒と戦闘。

しかし使徒の圧倒的な強さにより2人は倒されてしまうのです。そこへ駆けつけた碇シンジですが、エヴァが活動限界により動きません。そんなエヴァに叫んだセリフがこちらです。

3つ目の碇シンジの名言は「僕はここにいてもいいんだ…」です。このセリフのアニメ登場回は最終話「世界の中心でアイを叫んだけもの」。幼少期に父母と離れて過ごしていた影響からか人を信じ切れず、自分に自信の持てない碇シンジ。

しかしエヴァに搭乗するようになり、色々な人たちと接することで自分の存在意義を見出していきます。心の中の葛藤に打ち勝った際に出てきたセリフがこちらです。その後、上の動画のように関わった人たちから「おめでとう」と言われる演出となります。

アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で主人公の碇シンジの声優を務めたのは、緒方恵美さんです。緒方恵美さんは1965年6月6日生まれ、東京都出身、1992年から声優として活動を開始しています。Breathe Arts所属。緒方恵美さんの父は東宝で音楽監督などを務め、母は声楽といった音楽一家で育ったため、幼いころから音楽に親しんでいたといいます。そのためか、緒方恵美さんも声優活動と並行して音楽活動も活発に行っています。

緒方恵美さんの声優としての主な出演作には、『幽☆遊☆白書』の蔵馬（南野秀一）役、『美少女戦士セーラームーン』の天王はるか（セーラーウラヌス）役、『魔法騎士レイアース』のエメロード姫役、『遊☆戯☆王』の武藤遊戯役、『人形草紙あやつり左近』の橘左近役、『暗殺教室』の堀部イトナ役などがあります。

ここからは碇シンジの「逃げちゃダメだ」に関する感想や評価を見ていきましょう！「逃げちゃダメだ」というセリフに関して圧倒的に多かったのが、上記のようにやる気を引き出したいときの使用です。これをやりたい、けれども進まない。こういう時に自分を奮い立たせるために使う方が多いようです。

こちらの方は、「失敗が怖くて動けないときにシンジくんみたいに「逃げちゃダメだ」と言い聞かせている」という感想を持たれています。シチュエーションは違えど、上の方と同じように自分を奮い立たせるために使っているようです。

こちらの方も、何かが起きたときに「「逃げちゃダメだ」という思考を持つことを碇シンジから学んだ」という感想を持たれています。何が起きても「逃げちゃダメだ」というわけではありませんが、自分の力でできること、意志を強く持ちたい時などに活用する方が多いようです。

ここまで碇シンジの名言の中でも有名な「逃げちゃダメだ」というセリフについて考察してきました。「逃げちゃダメだ」の登場回や、その回数、また「逃げちゃダメだ」以外の碇シンジの名言もあわせて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか？本記事を読んで碇シンジの名言が気になった方は、『新世紀エヴァンゲリオン』を見返してみてはいかがでしょうか？