【キングダム】尾到は信を守り抜いた飛信隊伍長！恋人・友理や最後の死亡シーンも解説

尾到が登場するメガヒット漫画『キングダム』は圧倒的な人気を誇る漫画であり、尾到はその中でもストーリー序盤で大活躍した信の仲間の一人です。暗くなりがちな戦場で常にコミカルにふるまい、信が率いる飛信隊伍長として重要な活躍をしています。ここでは尾到について紹介する前に、『キングダム』の基本情報と尾到のプロフィールを簡単にまとめていきましょう。

『キングダム』は社会現象を巻き起こした漫画であり、アニメや実写化作品も大きな話題となったことで一般の人にも高い知名度を誇ります。個性的なキャラクターが数多く登場し、壮大なスケールで描かれる歴史物語が著名人なども虜にしています。ここからは『キングダム』の概要と簡単なあらすじを紹介していきましょう。

『キングダム』は原泰久によって描かれる漫画作品であり、『週刊ヤングジャンプ』で2006年から連載されています。『第17回手塚治虫文化賞』でマンガ大賞を受賞しており、その評価は漫画界でも随一のモノとなっています。コミックスの累計発行部数は6,800万部を突破しており、アニメや実写映画などのメディアミックスも多く行われているメガヒットコンテンツとなっています。

紀元前の中国は500年の争乱が続く春秋戦国時代でした。そんな中で孤児として奴隷同然に働いていた少年「信（しん）」と「漂（ひょう）」は『天下の大将軍』になるために、修行の日々を送っていました。そんな二人の前に偶然現れたのは秦国大臣である昌文君であり、彼は「漂（ひょう）」を見て驚いたような表情を見せました。そしてしばらく経って、「漂（ひょう）」は突然宮廷に召し上げられることになったのです。

漂が召し上げられて、しばらく経って宮中が騒がしくなっているという噂が村にまで下りてきていました。信はそんな噂は信じていませんでしたが、ある夜傷だらけになった漂が姿を現します。漂は瀕死の重傷を負っており、信にある場所へ向かってほしいと頼み絶命します。信は悲しみをこらえて漂の伝えられた場所に行くとそこには票と瓜二つの少年がいました。その少年こそが秦国第三十一代目大王・政だったのです。

尾到のプロフィールを見ていきましょう。尾到は信と同じ城戸村の出身であり、信とは幼馴染のような関係です。兄に尾平がおり、二人兄弟として戦場に来ています。兄の尾平はお調子者、尾到は冷静な情報分析家という役割分担がされています。背が高く、体格も大きいため戦闘力もそこそこあります。その見た目とは裏腹に、冷静で武将として成長していく信の変化にもいち早く気づいていました。

尾到のかっこいいポイントは冷静という点です。兄である尾平はお調子者でムードメーカー的な存在となっていますが尾到は冷静に周りを見ており、信のことを最優先にしなければならないこともしっかりと理解していました。そのためならば命を懸けることも厭わない覚悟を持っており、死に際には信の大将軍になるという夢を信じ続けていました。

ここからは尾到のストーリー上の活躍について見ていきましょう。尾到は信を守り抜いた飛信隊伍長であり、信にとっても故郷からの間柄ということで頼もしい存在でもありました。信の初戦から信を支えて、信を生かすために命がけで戦った頼もしき仲間でもありました。信と尾到の関係は他の仲間とは違った絆があり、二人の関係性にも注目が集まっています。

尾到は信を守るために戦った頼もしき仲間です。元々は同じ故郷出身で信のことを知っていましたが、腕っぷしこそ強いものの暴れん坊で言う事を聞かない信とは良好な関係とは言い難く、互いに避けているような場面も当初はありました。しかし、やむを得ず同じ『伍』で戦うことになったことがすべての始まりであり、尾到は信を守るために戦い、死んでいった仲間として信の心に強く刻まれています。

尾到の初陣は蛇甘平原の戦いです。信にとっても正式な戦いへの参加は初めてでしたが、すでに戦闘経験はあり周囲とは経験値が違いました。尾兄弟も同じく蛇甘平原の戦いに参加していて、強い伍にはいることを目的にしていました。しかし、気づけば余り者になってしまい、信と同じ伍に入らざるを得なくなります。そこには経験豊富な伍長・澤と圧倒的な戦闘力を持つ羌瘣もいました。

澤の巧みな戦略と羌瘣の戦闘力、そして信の戦闘センスで尾兄弟はなんとか生き残りました。さらに蛇甘平原の戦いでの勝利に貢献したことで、信は高い評価を獲得します。この五人の出会いは運命的であり、後に戦場に名をとどろかす飛信隊の主要メンバーの初陣になりました。五人はその後も同じ飛信隊で活動することになりますが、無名から信と共に戦った尾兄弟は信にとっても頼もしい仲間となりました。

蛇甘平原の戦いで百人将になった信は尾兄弟たちや共に戦った仲間を率いるリーダーとなりました。その舞台は『飛信隊』と呼ばれて、徐々にその名を上げていきます。特攻部隊として最初に敵と交戦して、大暴れしているためその名は敵将にも知れ渡るほどになっていました。その中でも尾平や尾到、澤と羌瘣など蛇甘平原の戦いで共に戦った仲間たちは抜群のチームワークを見せていました。

尾到は伍長として仲間を率いた飛信隊の幹部のメンバーでもあります。尾到はその冷静な判断力と信との信頼関係もあり、伍長として部下を率いる立場に出世しています。共に戦ったメンバーも出世しており、澤は第十一伍長で、兄の尾平は第十二伍長に任命されています。尾到も伍長として仲間を率いる素質があるために任命されており、戦術会議などにも参加していました。

尾到と信は同郷のため、他のメンバーにはない信頼関係があります。リーダーとなって多くの部下を持つようになり尊敬にされるようになった信ですが、彼の過去を知っている尾兄弟はこうした姿を誇らしく思っていました。信のために働くことを決めて、よき仲間としてサポートし続けます。そして、信にとって最大のピンチである龐煖との戦いの後にはついに命を懸けることを決めました。

ここでは尾到の恋人・友理について紹介していきましょう。尾到に故郷には恋人がいて、その恋人・友理はその可愛さもあってファンにも注目の存在となっています。尾到が戦場で奮起する理由でもあり、友理は恋人として尾到を待ち続けていました。そして二人に訪れる別れの瞬間はファンにも悲しい瞬間となってしまいました。

尾到には故郷である城戸村に恋人がいます。名は友理と言って、初登場は趙が秦へ攻め込んできた時でした。尾到も兄と共に徴兵され、故郷では彼らを送り出す村人が集まっていました。その際に尾到のそばに駆け寄ってきたのが友理でした。尾到にハグしてキスをしていた美女が友理です。二人はすでに付き合っており、村でもそのことは広く知られている様子を見せていました。

尾到と友理は結婚を考えていますが、尾到が兄の尾平に義理立てしているため結婚を先送りにしていることも判明しています。戦争中は何の情報も村には入ってきません。友理はそんな中で、尾到の帰りを村で待つことしかできないことがイヤで毎晩祈っていました。友理は尾到が村へ生きて帰ってくることを信じて待ち続けていました。しかし、願いは無情にも叶わずに、残酷な別れが待っていました。

ここからは多くの『キングダム』ファンに衝撃を与えた尾到の最後の死亡シーンを解説していきましょう。序盤から登場していた信の仲間の中でも重要なキャラクターだったため、その死亡は多くのファンを悲しませています。信にとっては大きすぎる出来事であり、大将軍になるために精神的にも成長しなければならない瞬間になってしまいました。

『飛信隊』は敵の将軍馮忌を討ち、宴会をしながら野営していました。そんな矢先、趙三大天の一人として伝説的な強さを誇っていた龐煖が突如として現れます。『飛信隊』も標的となり、信は龐煖と戦うことになり瀕死の重傷を負ってしまいました。尾到、尾平と澤が命がけで信を救出して『飛信隊』は山の中に逃げ込み、敵の追撃を受けて窮地に追いやられてしまいました。

瀕死の信を尾到は背負い、仲間たちと共に山を進んでいきますが、万極軍の追撃で仲間たちはバラバラにされてしまいます。ともに傷を負った尾兄弟は信を守るために尾平が囮になり、信を生かすために二手に分かれることを決めました。尾平の作戦通り、信を逃がし休息をとれるところまで逃げることができましたが、致命傷を負っていたのは尾到の方だったのです。

二人で地面に伏した信と尾到ですが、二人は昔話を始めます。信は仲間たちに死を悔いていました。しかし、尾到は『今夜、けっこうな仲間が死んだかもしんねぇが下向く必要はねぇ』と信に言います。信を生かすことこそが最も大事であり、仲間たちは信の夢を一緒に見ていたと語ります。そして尾到は静かに息を引き取りました。そして、その思いは兄である尾平が継いでいき、信はより強くなることを誓うのでした。

尾到は最後の最後まで信の夢を共に追い、信にとって最も大切なことを教えて逝きました。そして、最後の瞬間に尾到が思い出したのは恋人である友理のことでした。

ここからは尾到の声優は誰なのかを見ていきましょう。尾到の声優は二人いて、どちらも実力派声優なのでアニメ界でも注目されています。尾到はアニメの序盤でかなり重要なキャラクターであり、アニメ『キングダム』のファンにとってはその死は衝撃的なモノでした。そのシーンは声優の演技力も相まってアニメ『キングダム』の名シーンとして知られるようになりました。

尾到の声優ベテラン声優の高塚正也です。大人時代の尾到の声なのでアニメではほとんどが高塚正也の声で展開されます。高塚は正也は1969年8月15日生まれの男性声優であり、ナレーターとしても高い評価を獲得しています。兵庫県加古川市出身で、大手声優プロダクション『青二プロダクション』に所属しています。『ゲゲゲの鬼太郎』や『ONE PIECE』などの数多くの東映作品に出演しています。

『キングダム』では尾到の声優以外にも多くのキャラの声を担当していて、ナレーションや徐完、ランカイ、左慈など挙げればキリがないほどのキャラの声を担当しています。その演じ分けには称賛の声があり、重厚な世界観にあった低音ボイスをしています。

高塚正也の代表作を紹介していきましょう。高塚正也は1996年に『ゲゲゲの鬼太郎（第4作）』でテレビアニメデビューを果たし、その後多くのモブキャラやゲストキャラを担当します。2000年には『真・女神転生デビチル』でメインキャラクター・ビビサナを担当し、メインキャラクターを担当する機会も増えていきます。近年では『戦国無双』の直江兼続で知名度を大きく上げました。

尾到の幼少期の声優は超人気女性声優の日笠陽子です。尾到の幼少期は主に回想シーンで登場し、その時の声優は高塚正也ではなく日笠陽子が担当しました。日笠陽子は1985年7月16日生まれの女性声優であり、アーティストとしても人気が高い声優です。神奈川県出身であり、人気の声優事務所『アイムエンタープライズ』に所属しています。

『キングダム』では超人気キャラクター・羌瘣の声優を担当しており、尾到の幼少期を担当していたことはあまり知られていません。 

日笠陽子の代表作を見ていきましょう。テレビアニメデビュー作は『スケッチブック 〜full color's〜』の根岸みなもであり、本人にとっても思い出深い役であると語っています。ブレイクしたきっかけは『けいおん!』の秋山澪役であり、実際のバンド活動でも高い実力を見せています。その他にも『ハイスクールD×D』のリアス・グレモリーや『戦姫絶唱シンフォギア』のマリア・カデンツァヴナ・イヴなども好評です。

日笠陽子の近年の出演作品に『はたらく細胞BLACK』の白血球や『SHAMAN KING (2021)』の麻倉葉』、『魔法科高校の劣等生 来訪者編』のアンジェリーナ＝クドウ＝シールズなどがあり、日本を代表する女性声優の一人とされています。

ここからは尾到に関するネット上の感想や評価などを紹介していきましょう。尾到は『キングダム』の中でもシリーズ序盤で大活躍し、信を支えた仲間でもありました。その死は衝撃であり、多くのファンが悲しみの声を挙げています。そのため尾到に関する感想や評価はネット上でも数多く見つけることができます。

尾到は面白いキャラとして好評を博していました。コミカルなシーンで多く登場し、兄弟共々モブキャラと当初は考えられていました。それほど序盤ではコミカルなシーンばかりで、これほどまで人気のキャラになるとはファンにも考えられていませんでした。ネット上には『尾到は最初はコミカルなだけのキャラだったのにな』という声や『尾到すぐ死にそうなモブ兄弟だなぁとか思っててごめん』という声などが挙がっています。

尾到の死に悲しみの声が数多く挙がっています。ここまで活躍していたキャラが死んでしまう展開は『キングダム』の序盤では初めてのことであり、多くのファンが涙を流しました。ネット上には『おれ的には王騎が死んだことより尾到が死んだことの方が悲しい』という声や『尾到が死ぬとこはほんと悲しい』という声、『尾到が死んでマジで悲しい気持ちになったわ』という声などが挙がっています。

尾到は実はイケメンキャラクターと言われてもいます。コミカルなシーンも多かった尾到ですが、戦場で活躍するたびにかっこいいい姿を見せていて、死に際にはイケメンキャラとまで言われました。ネット上には『尾到は実は結構イケメンキャラクターだったよな』という声や『尾到の最期とかちょっと揺らいでしまった。最初はモブだと思ったのに格好良すぎる』という声などが挙がっています。

信との関係も注目されています。信とは故郷からの関係であり、名を上げていく信のことを誰よりも喜ばしく思っていたことも多くのファンを感動させました。二人の絆は序盤の見どころであり、ネット上には『尾兄弟と信との昔からの関係とか関係性の変化とかは結構いいよな』という声や『本当に絆と信頼の関係性だし、何回見ても確実に泣く』という声などが挙がっています。

尾到の声優にも注目が集まっています。大人時代も子供時代も実力派の声優がキャスティングされていて、コミカルなシーンからシリアスなシーン、そして死亡するまでを見事に演じて絶賛されています。ネット上には『尾到の子供のころの声優が日笠さんなんか、びっくりした』という声や『声優さん名演技すぎ！なんかただ名前を呼ぶんじゃなくて泣きそうにも聞こえる』という声などが挙がっています。

尾到の恋人として登場した友理との関係性も注目されています。尾到をひたすらに信じて待っていた友理には多くのファンが同情の声を挙げていて、二人の悲劇的な結末にはネット上のファンも悲しみの声が多かったシーンとなっています。ネット上には『信じて待っていた友理がかわいそうすぎるでしょ』という声や『もうねー残された尾到の恋人が可哀想で可哀想でね』という声などが挙がっています。

尾到の最後の瞬間は名シーンという声も多く集まっています。最後で信への期待を口にして、信をより強くした尾到の最後のシーンはファンにもかなりの名シーンとして注目されています。ネット上には『キングダムの名シーンとか尾到さんの死亡シーン以外ない』という声や『尾到が地味に名シーンでかっこいいと思うんだ』という声、『尾到の最後の方が結構きたなー』という声などが挙がっています。

今回はメガヒット作品『キングダム』に登場する尾到についてプロフィールなどの基本情報、信との関係、作中での活躍、恋人である友理、その悲しすぎる最後、ネット上の感想などを紹介してきました。尾到はシリーズ序盤で活躍したキャラクターであり、信の仲間の中でも早い段階で死亡してしまうなど最後の瞬間は『キングダム』の初期の名シーンとしても注目されています。

尾到は最初こそモブキャラと思われていましたが、コミカルなシーンの他にも徐々にカッコいいシーンが増えていき、最後にはかっこいいキャラクターとまで言われるほどの名シーンを生み出しました。恋人である友理との関係も注目された尾到は序盤の人気キャラクターとなっています。尾到の最後の瞬間などにも注目して、『キングダム』をぜひお楽しみください。