【ナルト】我愛羅は守鶴（一尾）の人柱力！使用する術・能力や過去についても紹介

我愛羅は『NARUTO-ナルト-』に登場するキャラクターの1人。砂隠れの里の忍で、主人公のうずまきナルトと同じくその身に化け物を宿しています。ここでは、我愛羅の中に存在する尾獣・守鶴（一尾）についてや、我愛羅が使用する術・能力、彼の過去や作中での活躍を紹介。我愛羅の魅力に迫っていきます。

『NARUTO-ナルト-』は1999年から2014年まで『週刊少年ジャンプ』で連載された漫画作品。作者は岸本斉史です。話数は全700話、刊行されたコミックスは全72巻でした。2002年にはテレビアニメ化され、2007年にはテレビアニメの第2部放送がスタート。テレビアニメ化だけでなく、劇場版化や舞台化、ノベライズ化など様々なメディアミックスが展開された人気作品です。

主人公は、木ノ葉隠れの里に住む少年・うずまきナルト。彼はかつて里を襲った「九尾の妖狐」をその身に宿しており、里の者たちから嫌われていました。ナルトは里一番の忍である「火影」となり、自分の存在を里の者たちに認めさせることを決意。数々の試練を乗り越えて成長し、多くの仲間を得ていきます。

『NARUTO-ナルト-』に登場する我愛羅は、砂隠れの里に所属する忍です。誕生日は1月19日で、星座は山羊座。血液型はAB型です。身長は13歳時が148.1センチで、16歳時が166.1センチ。体重は13歳時が40.2キロで、16歳時が50.9キロでした。趣味は戦闘からサボテン栽培に変わっています。

通称「砂瀑の我愛羅」。父母は既に亡くなっており、家族は3つ年上の姉・テマリ、1つ年上の兄・カンクロウです。生まれてすぐその身に守鶴（一尾）を憑依させられた人柱力。実の父親から命を狙われるなど不幸な幼少期を過ごし、その結果人間を憎む残忍な性格になりました。

しかし同じ人柱力であるナルトとの出逢いをきっかけに改心。後に里の者たちから慕われる風影になります。砂を操る能力を持っており、その強さは数多いるキャラクターの中でもトップクラス。『NARUTO-ナルト-』の中でも非常に人気が高いキャラクターです。

凄まじい強さとチャクラ量を誇ることから、各国隠れ里が軍事力拡大のために競って手に入れ使役しようとした存在、それが尾獣です。尾獣の能力はあまりに強大で危険であり、またコントロールができません。そのため各里は生きた人間の体内に尾獣を封印することで、なんとか尾獣を安全に所有し続けようとしました。尾獣の器となった人間を人柱力と呼びます。

砂隠れの里は代々、尾が1本ある尾獣・一尾を所有しており、人柱力として選ばれた我愛羅は体内に一尾を封印されました。一尾の名前は、守鶴と言います。守鶴は巨大な狸姿の獣で、とても好戦的な性格。

守鶴を憑依させられた人柱力は、守鶴に精神を乗っ取られる恐れがあることから不眠症となります。我愛羅の目元に濃い隈があるのは、守鶴の存在による不眠症が原因です。その一方で、守鶴の能力を発揮するためには術者が「狸寝入り」の術で眠らなくてはなりません。我愛羅は守鶴の存在を疎んじていましたが、後に和解。第四次忍界大戦では、守鶴と共闘する場面もありました。

木ノ葉崩しが描かれた『NARUTO-ナルト-』第1部から約2年半後。我愛羅は砂隠れの里の長である風影に就任していました。人柱力として危険視され、砂の正規部隊に入らず兄姉たちと別行動を取っていた我愛羅。

しかし我愛羅はナルトのように努力して皆に認められるべく正規部隊に入り直し、信頼を勝ち取ってついに風影になったのです。風影を目指すと決めてから僅かな期間で本当に風影になれたのは、我愛羅の才能と努力の賜物でしょう。

我愛羅は、背負ったひょうたんの中にある砂を自在に操る能力を持っています。ひょうたんの砂にはチャクラが練り込まれており、我愛羅が攻撃を受けると我愛羅の意思とは関係なく動き、砂の盾を作って彼を守ります。

当初は守鶴の能力だと思われていましたが、後にこの能力は我愛羅の母・加琉羅の意思によるものだと判明。母の息子への愛情が、常に我愛羅を守っていたのでした。砂は防御だけでなく攻撃にも利用でき、また砂の上に乗って移動も可能。ひょうたんの砂は、我愛羅の強さを支える重要なものなのです。

砂縛柩は、砂を操って敵を捕らえる我愛羅の捕縛術です。砂が生き物のように動いて敵を覆い拘束。そのまま動きを封じておくこともできますし、砂で捕らえた敵を押し潰すなど攻撃として使用することもできます。様々なことに使える、便利な術です。

狸寝入りの術とは、守鶴の人柱力である我愛羅が自ら眠りに就くことで守鶴に身体の主導権を渡し、尾獣としての強さを最大限に発揮させるための術です。上手く尾獣の力を引き出すことができれば確かに相当な強さを得ることができますが、眠ってしまうということは完全に守鶴に乗っ取られてしまう可能性もあるということ。そのため、基本的にはあまり使わないほうがいい術です。

我愛羅は砂隠れの里に、四代目風影の息子として生まれました。母親は我愛羅を生んですぐに死亡。我愛羅は出生時に風の国の兵器として守鶴（一尾）を憑依させられ、人柱力となります。人柱力となった我愛羅は実の父親から命を狙われ、里の者たちから恐れられ、兄姉たちと触れ合うこともなく、孤独な時間を過ごしました。

そんな彼に唯一優しく接し、いつも一緒にいてくれたのが世話係であり叔父でもある夜叉丸です。我愛羅は夜叉丸の存在に支えられていました。しかしある日、我愛羅の心を決定的に歪ませてしまう事件が起きます。1人の忍が、突如我愛羅を襲撃。我愛羅の砂の力で返り討ちに遭ったその人物は、我愛羅が最も信頼していた夜叉丸でした。

夜叉丸は我愛羅に、自分の姉の命と引き換えに生まれた我愛羅をずっと憎んでいたこと、我愛羅の母は我愛羅を愛していなかったことを告げ、死にました。この事件がきっかけで我愛羅は世界と人間に絶望し、全てのものを破壊し殺戮する残忍な性格になってしまいます。兄姉や里の者たちとの溝は、深まるばかりでした。

『NARUTO-ナルト-』に我愛羅が初登場したのは、第1部の中忍試験のストーリーです。木ノ葉隠れの里で中忍試験が行われることになり、木ノ葉には各里から中忍候補の下忍たちが集結しました。砂隠れからは、我愛羅と兄のカンクロウ、姉のテマリが参加することになります。

実は彼らの目的は中忍試験ではなく、大蛇丸率いる音隠れの里と共に、木ノ葉に戦争を仕掛けて木ノ葉崩しを行うことでした。我愛羅は木ノ葉崩しになくてはならない、砂の切り札です。我愛羅はナルトと激突。守鶴の力を見せつけますが、それでもナルトに敗北しました。

この戦いがきっかけで、我愛羅は自分と同じ人柱力であるナルトの強さの理由が他者との繋がりであることを知り、人柱力として過酷な運命を背負っていてもそれは努力で変えていけることを学びます。我愛羅は悲しい過去があっても他者との繋がりを大切にし、周囲から認めてもらおうと努力するナルトのようになりたいと思い、これまで拒絶していた兄姉たちに歩み寄る姿勢を見せました。

木ノ葉崩しは失敗に終わり、大蛇丸にハメられる形で木ノ葉を攻撃した砂は降伏。砂と木ノ葉は再び同盟国として歩み寄ることになります。その同盟が活かされたのは、里を抜けて大蛇丸のもとへ行こうとするうちはサスケの奪還任務でのことでした。

サスケの里抜けを手引きしているのは、大蛇丸の部下たち。彼らはそれぞれ相当な強さと能力を誇っており、サスケの後を追うナルトたちサスケ奪還チームを苦しめます。そんな彼らの助っ人として現れたのが、我愛羅・カンクロウ・テマリでした。我愛羅は中忍試験時よりも成長した技・能力を使って敵に勝利。木ノ葉に協力しています。

成長した我愛羅は父の後を継ぎ、五代目風影に就任。兄姉との関係は改善され、里の者たちからも尊敬される忍になっていました。そんな彼は体内にいる守鶴（一尾）を暁に狙われ、拐われてしまいます。守鶴を身体から抜けれた我愛羅は一度命を落とすこととなりました。しかし砂隠れのくノ一・チヨバアの転生忍術によって復活。我愛羅を助けるために駆けつけたナルトと、より絆を深めます。

忍五大国の影たちが集まる五影会談では、最年少ながら他の影たちに負けない知性と貫禄を見せ、その存在感を示しました。五影会談の会場に姿を見せたサスケとの戦いでは、風影の名に相応しい強さも見せつけています。我愛羅はサスケに対し復讐を思い直すよう説得しますが、サスケはそれを拒絶。後にナルトの前に現れ、サスケのために何ができるのかよく考えるよう言い残し、里へと戻りました。

暁はある目的のために尾獣を集めており、彼らの目的が達成されることは忍世界の破滅を意味していました。忍五大国の影たちは、前代未聞の忍連合軍の結成を決意。これまで自国・自里の利益のためにいがみ合ってきた各里が協力して、暁と戦うことになります。第四次忍界大戦の勃発です。

しかし、ずっといがみ合ってきた各里の忍たちが、急に1つにまとまれるわけがありません。喧嘩を始めてしまう忍たち。それを止めたのが我愛羅でした。我愛羅はかつて全てを憎んでいた自分を変えてくれた友がいること、その友が暁に狙われていること、友と忍世界を守りたいことを各里の忍たちに真摯に訴えました。彼の真っ直ぐな言葉は集まった忍たちの心を打ち、忍連合軍の心は1つとなります。

大戦が始まると、我愛羅は忍連合戦闘大連隊の連隊長兼第4部隊長として現場の指揮を執り、自らが最前線に立って戦いました。戦いの中で、禁術・穢土転生によって蘇生させられた父・四代目風影と敵として再会。そこで夜叉丸が言った言葉は四代目風影が言わせた嘘であること、我愛羅の母は我愛羅のことを愛していたことを父から聞かされます。

過去の己の行いを悔いる父を見た我愛羅は彼を許し、2人は和解。我愛羅は父から里の未来を託されることになりました。その後も五影の1人として戦場に立ち続け、忍連合軍の勝利に少なからず貢献しています。

うずまきナルトたちの次世代が活躍する作品『BORUTO』でも、我愛羅は風影を続けています。姉のテマリと木ノ葉の参謀である奈良シカマルが結婚して生まれた子供・シカダイを叔父として見守っており、また養子に迎えた少年・シンキのことを気にかけています。

結論から言うと、我愛羅が結婚しているという描写はありません。里の長老たちに嫁を見つけろと言われたためお見合いをした過去はありますが、結局一緒になる人物は現れなかったようです。木ノ葉崩し以降、心を入れ替えて好青年となった我愛羅。里長という立場であり容姿も整っているため非常にモテるのですが、彼自身に結婚願望はなかったようです。そのため彼は1人で、養子である砂鉄使いの少年・シンキを育てています。

アニメ『NARUTO-ナルト-』で我愛羅の声を担当したのは、声優・俳優の石田彰です。石田彰は1967年11月2日生まれ、愛知県出身。所属事務所はピアレスガーベラです。声優活動は1988年から開始しました。

石田彰の主な出演作品は『新世紀エヴァンゲリオン』（渚カヲル）、『ゴクドーくん漫遊記』（ゴクドー・ユーコット・キカンスキー）、『最遊記』（猪八戒）、『機動戦士ガンダムSEED』（アスラン・ザラ）、『七人のナナ』（神近優一）、『クロノクルセイド』（クロノ）、『D・N・ANGEL』（日渡怜）、『エレメンタルジェレイド』（クード・ヴァン・ジルエット）などです。

『NARUTO-ナルト-』に登場するキャラクターたちは皆、物語が進むにつれて様々な経験をし成長していきます。その中でも特に成長したキャラクターが、我愛羅でした。一度は人間と世界を憎み滅ぼそうと考えた我愛羅でしたが、それを乗り越えて人と繋がりを築く努力をし、里の人々から尊敬される風影にまでなったのです。

我愛羅のかっこよさを称えるコメントです。人間を恨んでいた頃の我愛羅はとても強かったですが、全てを力で破壊してやろうという物理的な強さだけが全面に出ていました。ナルトと出逢い更生したあとの我愛羅は精神的な強さを身に着け、恨みの根源である実父にも勝利し、和解しています。我愛羅の成長に感動し、彼を好きになったという人は多いです。

第四次忍界大戦開始直前の演説で、我愛羅は忍五大国の忍たちの心を1つにする見事な演説を行いました。この演説シーンは、我愛羅の成長がよくわかるシーン。我愛羅の魅力を知るのに、演説シーンのチェックは欠かせません。

『NARUTO-ナルト-』に登場するキャラクター・我愛羅の強さや能力、彼に封印されていた尾獣・守鶴（一尾）についてや、アニメ『NARUTO-ナルト-』で我愛羅の声を担当した声優について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか？

我愛羅は『NARUTO-ナルト-』という作品の中で、特に精神的成長が著しいキャラクターでした。改心して好青年となり、風影にまでなった我愛羅に心を動かされたファンは少なくありません。ぜひ漫画・アニメ『NARUTO-ナルト-』を見て、我愛羅の活躍をチェックしてみてください。