【のんのんびより】加賀山楓（駄菓子屋）とれんちょんの関係は？声優やキャラ情報は？

「田舎あるある」を主軸にしたコメディ漫画の『のんのんびより』が大人気です。作画タッチは萌え系のホンワカした少女たちですが、田舎に住んだ経験があれば「くすっ」と笑えて頷けるネタがそこかしこに散りばめられて大ヒット作品になっています。閉鎖空間ともいえる田舎であるために、『のんのんびより』の登場人物は限られています。その『のんのんびより』の登場人物の中で、加賀山楓がかわいいと評判になっています。

『のんのんびより』は詳細不明の漫画家である「あっと」氏によるコメディ漫画です。2009年11月から『月刊コミックアライブ』で現在も連載中です。2013年10月にアニメ『のんのんびより』がテレビ東京で放映され、2015年7月には続編の『のんのんびより・りぴーと』が、2018年8月に劇場版アニメ『のんのんびより・ばけーしょん』が公開されました。更に2021年1月にアニメ『のんのんびより・のんすとっぷ』が放映予定です。

一話完結の田舎あるある日常コミック漫画が、『のんのんびより』です。2009年11月の『月刊コミックアライブ』に連載が開始されてから、2010年3月にはコミック化され、2016年時点での累計発行部数は140万部を超す人気作品になっています。そして2013年にはテレビアニメ化され、その年には登場人物の一人である「れんちょん」こと宮内れんげの挨拶言葉「にゃんぱすー」がアニメ流行語大賞金賞を受賞しています。

小学5年生の一条蛍が両親の仕事の関係で、東京から転居してきました。一条蛍は小学校と中学校が合わさった「旭丘分校」に転校生として入学します。学校には「宮内れんげ」「越谷夏海」「越谷小鞠」「越谷卓」の4人の生徒しか在籍しておらず、しかも学校の先生の「宮内一穂」は宮内れんげの長姉でした。村中の人間が知り合いという濃い人間関係の中で、美しい自然に囲まれた村の中でクスっと笑える時間が過ぎていきます。

加賀山楓（かがやまかえで）は、旭丘分校の卒業生です。宮内一穂の後輩にあたります。設定上は20歳で、祖母から継いだ「かがや」という駄菓子屋を経営しています。駄菓子屋は民宿やレンタル業や通販の取り寄せなども代行する「よろず屋」です。加賀山楓の性格はさっぱりしており、言葉遣いも男言葉でスクーターにも乗っているため、不良娘といわれることがあります。加賀山楓は実際には真面目で面倒見の良い娘です。

加賀山楓は子供たちの面倒見がよく、料理も上手です。宮内れんげたちに豚汁やお好み焼きを作ってあげるシーンがあります。そういった反面、中学生の頃から金銭に関しては敏感な面もあり、駄賃欲しさに村人からの頼まれごとを引き受けることもあります。ぶっきらぼうな男言葉を使い、金髪で、格好もパンツスタイルのラフな格好しかしておらず、スクーターにも乗っていることから怖いイメージがありますが、実際には優しい娘です。

加賀山楓は宮内れんげに対してだけは、とても優しいです。反して、いたずらの度が過ぎる越谷夏海に対しての加賀山楓はとても厳しく、制裁を加えるのが常となっています。一般に、田舎での人間関係は、とても濃いものです。生まれた時から兄弟姉妹のように育ち、村から出ていかなかった場合は村中の人間が親戚のような関係になります。宮内れんげと加賀山楓は血縁ではありませんが、非常に近しい関係で書かれています。

加賀山楓の年齢は20歳です。6年ほど前、加賀山楓が中学生の頃のことです。加賀山楓は、1歳程度の宮内れんげのベビーシッターをしました。加賀山楓はそのころ、子供好きというわけではありませんでした。赤ん坊の扱いに長けていたわけでもありませんでした。単に、駄賃欲しさで引き受けたに過ぎません。それ以来、加賀山楓が何度も宮内れんげの面倒を見るようになると、お互いに慣れていきました。

加賀山楓が宮内れんげの面倒を見るようになると、宮内れんげは実の姉以上に加賀山楓になつきました。加賀山楓も、宮内れんげを実の妹のように可愛がるようになりました。宮内れんげが出かけるときは、実の姉の宮内一穂たちよりも、加賀山楓と一緒にいることの方が多くなります。宮内れんげの自転車の練習に付き合ったり、風邪をひいた宮内れんげを看病したりと、加賀山楓は宮内れんげの保護者のような関係になりました。

アニメ『のんのんびより』の加賀山楓の声は、少し低めの独特な声です。初代『機動戦士ガンダム』のマチルダ・アジャン（声優は戸田恵子）のような、落ち着いた声です。そしてぶっきらぼうで、どちらかといえば男言葉を使うので、加賀山楓のドライな性格が声優の声で更に際立っています。この加賀山楓の声を担当している声優が、既にベテラン声優の域に入っている佐藤利奈です。

1981年5月2日生まれの声優の佐藤利奈は、福岡県北九州市生まれです。その後山口県や広島県や愛媛県などに転居し、愛媛県松山市で高校を卒業すると2001年に東京都新宿区にある「俳協ボイスアクターズスクール」に通い、翌年の2002年に正式に俳協所属となりました。アニメ声優としてのデビューは2003年の『犬夜叉』の娘の役でした。

2005年に『魔法先生ネギま!』の主役声優で大ブレイクし、その後は多くの主役キャラクターの声を演じました。声優以外にも2005年から音楽活動（歌手）にも取り組み、また舞台女優としても2014年から「劇団東京ジャンケン」の舞台に立っています。2016年に一般人と結婚し、第一子男子を出産しています。猫好きで2匹のフウネとライネという名前の猫を飼っています。

2020年3月から『報道ステーション』のナレーターも佐藤利奈が担当しています。ゲームの声優や海外作品の吹き替えなども多くこなしています。アニメ声優としては、年間20作品以上も出演作があります。中でも2007年の『みなみけ』の南春香、2009年の『夏目友人帳』の多軌透、2010年の『アマガミSS』の棚町薫、2014年の『咲』の臼沢塞、2016年の『美少女戦士セーラームーン』の火野レイなどが有名です。

『のんのんびより』は舞台が田舎であるため、登場人物は全員が全員、何らかのつながりを持っています。田舎になればなるほど、村民の全員が知り合いであるということです。『のんのんびより』も、こうした田舎の人間関係を踏襲している作品なので、加賀山楓とのつながりがあるキャラクターは全員ともいえます。しかも加賀谷楓は田舎の唯一の情報発信基地である「駄菓子屋」を経営しているので、村人とのつながりは太いといえます。

「なっつん」こと、越谷夏海と加賀谷楓との関係は、じゃれあう姉妹といった関係です。悪ふざけが過ぎる越谷夏海は、加賀谷楓につねられるなどの制裁を加えられます。年齢関係としては、20歳の加賀谷楓と中学1年生の越谷夏海とでは7歳も離れています。それにもかかわらず、越谷夏海は加賀谷楓には言葉遣いも友達言葉であり、おちょくったりします。それだけ仲が良い証拠ということです。

越谷夏海の年子の姉が越谷小鞠です。妹の夏海が加賀谷楓に全力でからかったり、制裁を加えられたりしているのに対して、姉の越谷小鞠はあまり会話をしていません。しかし、加賀谷楓の駄菓子屋には他の子どもたちと一緒に買い物に来たりしています。特別仲が良いとも言えませんが、中が悪い要素はありません。文化祭のときに越谷小鞠が着ぐるみを着ているところを、加賀谷楓が笑う場面もあったので、いたって普通の関係といえます。

「ほたるん」こと一条蛍は、東京から来た転校生です。実は『のんのんびより』の舞台である「田舎」には、おばあちゃんが住んでいたので毎年来ていたことから、土地勘は多少ありました。それでも加賀谷楓とは面識はありませんでしたし、駄菓子屋にも一人で買い物に行くこともありませんでした。あるとき加賀谷楓からお菓子作りを提案され一緒に作り、それをきっかけとして仲良くなりました。

宮内一穂は宮内れんげの長姉です。旭丘分校の先生をしています。24歳の設定なので、加賀谷楓と先輩後輩の関係です。加賀谷楓が電話で話すときなどは「先輩」と呼んでいます。加賀谷楓は宮内一穂に対して敬語で話しているところが多く、こうした上下関係をしっかり守る様子も、加賀谷楓がヤンキー娘ではないかと誤解される原因となっています。

『のんのんびより』には少女キャラクターが多く登場します。その中でも加賀山楓はかわいいと、大人気のキャラクターになっています。見た目は金髪で男言葉をしゃべり、普段はパンツスタイルでスクーターにも乗ることから不良娘と思わせながら、子供たちの面倒を見たり、料理上手だったりと、意外性をもったキャラクターなのです。

作品中の加賀谷楓は、暇な店番でアンニュイとした態度を取ることが多く見られます。その様子と何かが起こったときのギャップが大きく、そこのことが人気の理由になっているようです。「子供好きで、面倒見がよくて、ツンデレってことでしょ？」「駄菓子屋、出てくるとキュンキュンすることが多い」など、加賀谷楓がかわいいという声が多く聞かれます。

一つ一つのエピソードにはハチャメチャなギャグも含まれているのですが、アニメ『のんのんびより』の制作は「美しい日本の田舎」を意識して作られました。それは、『のんのんびより』の原作コミックが「田舎あるあるだよね」「田舎では、人間関係は濃いです」「大人は農作業で忙しいから、こういう関係って普通だよね」などと、ほのぼのさを評価する声が多く聞かれます。

日本のどこかに実在するであろう世界観が、『のんのんびより』の最大の評価点です。「ジーンとする回も、クスっとする回も、好き」「自分も楽しんだし、自分の子供にも見せたい」などと、『のんのんびより』の癒し効果を評価する声が多く聞かれます。見た目は今どきの少女たちではあるものの、田舎生活がドタバタコメディーの舞台になっている点が良いのだという声が多く見られました。

田舎での生活を経験していないと、『のんのんびより』が楽しめないのかといえば、それは違います。誰もが子供の頃に経験した思い出を、『のんのんびより』はテーマにしています。ネットでは加賀谷楓が宮内れんげに自転車の練習に付き合うシーンが大人気です。夕焼けに染まった空が切なく、大げさに喜ぶシーンもなく、それでいて風邪を引いた宮内れんげを見舞う加賀谷楓が、かわいいとネットでは評判なのです。

加賀谷楓は美形少女でありながら、とても自然体で、かわいい女性です。それは『のんのんびより』が田舎を舞台にしているために、肩ひじを張らず、自分らしく生きている子供たちを描いているからです。原作者の「あっと」氏も、「れんちょんの姉がだらしがないので保護者役として描いた」と証言している加賀谷楓です。不思議少女の「れんちょん」こと宮内れんげを溺愛する加賀谷楓の行動に、今後も注目してみましょう。