2018年10月09日公開
2018年10月09日更新
のんのんびよりの聖地巡礼!小川町立小川小学校下里分校や和歌山での場所は?
のんのんびよりは田舎町の長閑な風景と、そこで暮らす子供達の何でもないような日常を描いた作品で、現代社会のオアシス的な存在として人気を博しました。のんのんびよりで特に評価が高かったのが、視聴者の子供の頃を思い起こさせるような田舎の風景です。この見事な風景の元となった聖地はあるのか?そしてそれはいったいどこなのか?のんのんびよりファンなら気になってしかたない聖地巡礼の場所をご紹介します。
のんのんびよりの聖地巡礼!和歌山などの聖地巡礼場所を紹介!
のんのんびよりは誰もが体験した、または今現在体験している子供時代を思い起こさせるような日常を描いた作品です。ノスタルジーを感じさせる大きな要因の一つは、田舎独特の風景を魅力的に描いている点です。そうなると気になるのが舞台になった場所、いわゆる聖地ではないでしょうか?今回は思わず聖地巡礼したくなるような魅力的な舞台をご紹介します。
のんのんびよりとは?
原作は、あっと氏による漫画作品。2013年10月に第一期であるアニメ『のんのんびより』、2015年7月には第二期の『のんのんびより りぴーと』が放送されました。さらに2018年8月には映画『のんのんびより ばけーしょん』が上映されています。全校生徒がわずか5人しかいない小中併設校の旭丘分校に通う個性豊かな美少女たちが織り成す、田舎ならではのスローライフを描いた作品です。
のんのんびよりの聖地はどこ?
作者によると、自宅周辺や祖父母の家の記憶から混ぜこぜで取り出してきたとのことで、どこか特定の町を舞台にしたのではないようです。また、田舎出身の知り合いに土地勘のある場所を案内してもらってロケハンを行っていると語っています。日本であることは確定のようです。
しかし全国の、のんのんびよりファンの方々の熱心なリサーチの結果、作者が参考にしたであろう聖地の情報がぞくぞくと報告されてきています。それによると和歌山県、埼玉県、千葉県そしてなんと東京都も聖地となっているようです。
のんのんびよりの和歌山県等の聖地巡礼場所を紹介!
ここからは全国の熱いのんのんびよりファンから寄せられた聖地巡礼場所を紹介していきます。素朴で素敵な、のんのんびよりワールドを巡礼してみましょう。
聖地その1 和歌山県伊都郡かつらぎ町天野の里
こちらは和歌山県の北東部かつらぎ町の南部に位置する、天野の里の田園風景です。高野山の麓にあるこの場所は、のんのんびよりの登場人物たちが住む地域のモデルとなりました。世界文化遺産に登録されている丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)が有名です。四季折々の美しい風景に囲まれて、れんちょん達は育ちます。
のんのんびより2話に登場したカットとの比較で、丹生都比売神社前の交差点です。完全に一致しています。ストリートビューでもこのカットを見られるので、ぜひ見てみてください。
真ん中のミラーの下に見える、飛び出し注意の看板もアニメできっちりと再現されていました。
のんのんびより1話にちらっと写る祠です。上記の交差点の階段を上がった場所にあります。大念仏一結衆宝篋印塔(だいねんぶついっけっしゅうほうきょういんとう)と呼ばれる祠です。
1416年に大念仏衆によって建てられた歴史ある祠で、以後この地では大念仏宗が浸透することになったのだそうです。
かつらぎ町天野の里の西端付近の何気ない風景ですが、ほぼ完全に一致しています。聖地巡礼に行った方が現地で聞いた話によると、2012年に製作陣が実際に視察に訪れたそうで、この一年後の2013年にアニメ『のんのんびより』が始まります。
アニメにはある右のハウスが写真では無くなっています。これは製作陣が視察した後に、大雪でハウスが崩壊してしまったからだそうです。
のんのんびより4話でれんちょんが渡った橋です。丹生都比売神社の駐車場のすぐ前にある風景です。
のんのんびより4話はれんちょんが初めて同年代の子と友達になる回で、すこし大人になる回です。印象的な話なので覚えている人も多いのではないでしょうか?
こちらは1日6組限定のリゾートホテル「山荘 天の里」近くの風景です。以上が、のんのんびより聖地巡礼の地その1である、和歌山県伊都郡かつらぎ町天野の里の紹介になります。アニメ同様に、疲れた心を癒してくれる優しく長閑な風景がたくさんある場所です。
和歌山県伊都郡かつらぎ町天野の里へのアクセス情報を簡単にですが紹介します。大阪難波駅から南海高野線で橋本駅へ(51分)、橋本駅からJR和歌山線に乗り換えて妙寺駅または笠田駅(15~20分)となります。駅からかなり遠いのでかつらぎ町コミュニティバス等をご利用ください。かつらぎ町では観光にも力を入れている模様なので、ぜひ気になった方は足を運んでみてください。
聖地その2 埼玉県比企郡小川町下里 小川小学校下里分校
この学校は、のんのんびよりの皆が通う旭丘分校のモデルになったとされる校舎です。1964年に建てられた木造校舎で現在は廃校になっています。平日週二回ほど管理人さんが巡回して管理されているようで比較的綺麗に保たれています。
入り口にはなんと聖地巡礼ノートがあります。全国から多くの、のんのんびよりファンが聖地巡礼に訪れています。
さらに教室の近くには聖地巡礼マップがあります。アニメファンにも理解があるようで、こういった対応はなんだか嬉しく感じられます。れんちょんたちの学校生活に思いを巡らせて学校内を巡礼してみましょう。
兄貴がはまったこの廊下。原作とアニメでは雨漏れで床が腐っていました。現実ではどうかというと?
ぴかぴかでとても綺麗に管理されています。兄貴もはまっていません。ちなみに、校舎内は原則立ち入り禁止となっていて、許可をいただかないと入れないので注意です。
のんのんびよりのOPや1話に登場する特徴的なカラフルタイヤです。特にOPは桜とのコントラストが綺麗で印象的でした。
なんと色あせ具合もよく似ています。小川小学校下里分校は、春の天気のよい日にはお花見に来ている人も多いようです。時間がゆっくりと流れていくような、そんな雰囲気がここにはあります。
出典: https://yryr.me
教室内の黒板には、のんのんびよりのキャラクターたちが!こういう演出もうれしくてありがたいです。そして黒板左上には地元出身の声優、杉田 智和氏とフリーライターマフィア梶田氏のサインがあります。収録でいらっしゃったのでしょうか?
原則校舎への立ち入りが禁止されている小川小学校下里分校ですが、一年に一度だけ一般の方でも校舎に入ることができる日があります。それが『下里さくら祭り』の日です。毎年4月の最初の日曜日に開催されるイベントで、地元飲食店の出店、雑貨等の手工芸品の販売等と共にのんびりお花見を楽しむ会となっています。
小川小学校 旧下里分校への簡単なアクセス情報です。東武東上線・JR八高線「小川町駅」より徒歩40分。駅近くにある観光案内所「楽市おがわ」からレンタサイクルで20分です。バス利用なら駅から「小川パークヒル」行きバス「伝統工芸会館前」下車後、徒歩17分・「下里」下車後、徒歩13分となります。桜が本当に綺麗なので、巡礼に行くなら断然春がオススメです。
聖地その3 東京都葛飾区小菅 高橋商店
のんのんびより2話が初登場で、その後も数回登場する駄菓子屋。そのモデルになったのがここ、東京都葛飾区小菅にある「高橋商店」です。小菅駅から徒歩5分ほどの閑静な住宅街にある高橋商店は、のんのんびよりの他、映画「20世紀少年」に出てくる駄菓子屋ジジババの店のモデルになっています。
木造平屋のお店で、なんと創業60年を越える老舗です。店番は1923生まれのおばあちゃんがやっています。近所の子供達はもちろん、散歩中の年配の方々など客層は様々ですが、ただ一つ同じなのは皆がこのお店を大切な場所だと思っていること。この場所だけ昭和に戻ったような雰囲気は、のんのんびよりの世界感を思い起こさせます。
聖地その4 千葉県南房総市 吉井の大井戸
こちらは、のんのんびより4話でれんちょんが友達のほのかちゃんと訪れた水車小屋のモデルになった、千葉県南房総市の吉井農村公園にある水車小屋です。この吉井の大井戸・水車小屋は観光地としても紹介されています。吉井の大井戸は南房総市指定文化財に指定され、また環境省の「名水百選」に選ばれるほどの名水でも有名です。
どんなにひどい日照りでも決して枯れることはないと言われる吉井の大井戸。昔はこの水源を利用して水車を動かし、米やソバをつくのに利用していたそうです。老朽化によって一時は回らなくなったこともありましたが、現在は復旧しています。
吉井の大井戸の親水池にはなんと鯉が泳いでいます。見ても分かるとおり非常に澄んだ綺麗な水です。近くには天然のクレソンが自生していたりして、とても長閑な雰囲気を味わえます。交通アクセスは、JR内房線岩井駅から市営路線バス富山線「井野」下車、徒歩約5分となっています。
のんのんびよりの聖地巡礼場所まとめ!
今回は、のんのんびよりの聖地巡礼の地を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?のんのんびよりには特定の一箇所だけという聖地は存在しません。各地方特有の素晴らしい景色や雰囲気、そしてそこに住む人達の想いなどが込められた場所をモデルにしています。のんのんびよりのキレイな背景やのんびりした雰囲気が生まれてきたのも納得できるはずです。