2020年08月26日公開
2020年08月26日更新
【約束のネバーランド】ウィリアム・ミネルヴァの正体とは?本名や生死について考察
約束のネバーランド(約ネバ)にて子供達を導く存在のように描かれながらも長らくその正体が不明だったのがウィリアム・ミネルヴァです。子供達の脱走を手助けするべくペンを残し姿を見せないままに子供達を導きました。今回はウィリアム・ミネルヴァについてその正体や本名、生死について、そして作中でウィリアム・ミネルヴァを名乗る事になるノーマンとの関係性などもまとめて紹介していきます
目次
ウィリアム・ミネルヴァとは?
約束のネバーランド(約ネバ)作中において序盤から終盤までその名前が利用される事になるのがウィリアム・ミネルヴァという名前です。正体不明ながらも孤児院からの脱走やその後についてまで子供達の道標として使用される事になりました。今回はそんなウィリアム・ミネルヴァの正体についてまとめて紹介していきます。
約束のネバーランド(約ネバ)の作品情報
約束のネバーランド(約ネバ)の概要
約束のネバーランド通称約ネバは2016年から週刊少年ジャンプにて連載されていた脱出劇をテーマとしたダークファンタジー漫画です。ファンタジーな世界観を持つジャンプ作品でありながらバトルには主眼を置く事なく、心理戦をメインとした展開、何より主人公の子供達の年齢層も相まって特に共感を覚えやすい低年齢者層から高い人気を集める作品となりました。
その描き方は一見するとジャンプらしくない作品とされながらも本質的には見せ方を変えたジャンプらしい作品であるという点からも評価されており、アニメ化や小説化、映画化などのメディアミックス展開も積極的に行われており、また海外からも注目され、ドラマシリーズの題材として使用されるなどしています。
約束のネバーランド(約ネバ)のあらすじ
ハウスと呼ばれる孤児院で暮らす子供達はあるきっかけでその孤児院が鬼達の農園である事を知る事になります。生き残る為に脱走を計画する子供達ですが優しくしてくれママと呼ぶシスターもまた鬼側の管理者である事からママを出しにく必要性、また孤児院では一切得られない孤児院の外の情報を求めるようになります。そんな折に子供達の脱走の導き手として名前が登場するのがウィリアム・ミネルヴァです。
ウィリアム・ミネルヴァのプロフィール
ウィリアム・ミネルヴァは姿こそ見せないものの、様々な形で孤児院のエマ達に危険信号を送っていた謎の人物です。代表的な物は孤児院に寄贈された本で、ウィリアム・ミネルヴァという名前は本の寄贈者という形で登場しました。そのメッセージの内容や、後にエマ達が手に入れる事になるペンなども含めて子供達を導く存在として認識されるようになります。
ウィリアム・ミネルヴァの正体や謎を考察
考察①ウィリアム・ミネルヴァをレイやエマが知った理由
エマやレイなどハウスの子供達がウィリアム・ミネルヴァの存在に気づいたきっかけも上記で紹介した寄贈された本です。ウィリアム・ミネルヴァはハウスと呼ばれる孤児院グレイス=フィールドに多数の本を寄贈しており、フクロウのマークと共にその名前が刻まれていました。そしてこの本のフクロウマークには欠けた円のようなマークがありそれがモールス信号になっていた事から注目される事になりました。
そのモールス信号には「収穫」「怪物」「農園」などというフレーズが込められており、子供達に対して危険を知らせるメッセージになっていた事、自身の危険を顧みずにこのような行動をする事から子供達から信用される事になりました。ちなみにこのモールス信号に気づいたのは5歳のフィルで、フィルが仲の良いエマに教えた事でエマが様々な本に描かれている事などに気づくきっかけとなりました。
考察②ウィリアム・ミネルヴァのペン
エマ達からある種の信頼を得ていたウィリアム・ミネルヴァですがその信頼をより強くした存在になったのがペンです。元々はシスター・クローネが孤児院に来る前に手に入れた物で、そこからノーマン、エマへと手渡されていきました。ペンは座標が表示されるようになっており、脱出後のエマ達の行動の1つの指針となっています。
このペンによる導きによってエマ達は安全地帯となるウィリアム・ミネルヴァが用意したシェルターに辿り着く事が出来ました。さらにはこのペンはシェルターの入り口を見つける為の暗号が込められていたりゴールデン・ポンドにはペンの先に取り付ける事ができる端末が手に入りその結果多数の情報が得られたりとペンの形をしてはいますがかなり高性能なデバイスとなっています。
考察③鬼と人間世界を行き来できる?
ウィリアム・ミネルヴァについての情報はあまりにも少なく約束のネバーランド(約ネバ)作中でもいくつかの考察を行っていますが、その中で行われた考察の1つで展開されたのがウィリアム・ミネルヴァは人間の世界と鬼の世界を行き来できる存在であるという事です。この時、エマ達は世界の仕組みを知ったばかりであった事、鬼の世界とハウスにある物の文化レベルの差などから考察する事になりました。
特に約ネバファンが注目したのがハウスで子供達の学力を測定する為に使用されていた機械や、上記でも紹介したペンなどは明らかに高いレベルの技術を必要とするようなものであり、対して鬼がそれほどまでに高いレベルの文化を見せていなかった事などからウィリアム・ミネルヴァが人間の世界から持ち込んだものだったのではないかと考察されるようになりました。
考察④約束をした一族の末裔
出典: https://festy.jp
その後ゴールデン・ポンドにてエマはウィリアム・ミネルヴァの正体がかつて鬼達と世界を分ける約束をした一族の末裔であり、ウィリアム・ミネルヴァ自身が35代目当主である事、ウィリアム・ミネルヴァの家系が代々約束の調停者としての役割を担ってきた事。そのような立場から鬼の世界で生きる子供達の事を知っており、表立っては助けられない代わりに自分からのメッセージに気づけたものだけでも助けたいと考えた事が明らかになっています。
考察⑤ピーターに裏切られた?
しかしウィリアム・ミネルヴァは裏切りによって調停者としての立場を追われる事になります。裏切ったのは弟であり腹心であったピーターです。そして裏切りを悟ったウィリアム・ミネルヴァは自身の死についても言及していました。しかし2031年時点ではピーターはウィリアム・ミネルヴァの死体を探すように言及しており、明確に殺されたかは不明になっています。
ウィリアム・ミネルヴァや生死
ウィリアム・ミネルヴァの本名はジェイムズ・ラートリー
ちなみにウィリアム・ミネルヴァという名前は本を寄贈する際や子供達に向けてメッセージを発信する際に使用していた偽名であり彼の本名はジェイムズ・ラートリーと言います。立場上子供達に向けたメッセージを残す本を本名で送るわけにはいかない事から偽名を使用していたのでした。
ちなみに容姿についても長らく正体不明だったウィリアム・ミネルヴァことジェイムズ・ラートリーですが、ゴールデン・ポンドでエマ達がメッセージを聞く中でその見た目も描かれています。その見た目は30代前後の男性ですが、そもそもこのメッセージが録音であり2031年に収録されたものである事からエマ達が生きる2046年時点では生きていればもう少し年を取っていると考えられています。
ウィリアム・ミネルヴァの生死
出典: https://frequ.jp
ウィリアム・ミネルヴァことジェイムズ・ラートリー自身が自分の生死に関して「このメッセージを聞いている頃には死んでいるだろう」としていますが、実際の所、明確な生死は描かれていませんでした。約ネバファンの間では約ネバは死亡シーンをしっかりと描く事も多い事からボカされているのは実はまだ生きている為ではないかなどと考察もされています。
ウィリアム・ミネルヴァの正体はノーマン?
ノーマンが「ウィリアム・ミネルヴァ」と名乗っていた
実は生きているのではないかと言われたウィリアム・ミネルヴァことジェイムズ・ラートリーはその後、実は鬼の世界で子供達を救う為に活動している事が明かされました。しかしこのウィリアム・ミネルヴァとは実はノーマンの事でジェイムズ・ラートリーではありません。グレイスフィールドから出荷されたノーマンが生きており、子供達の間で知名度と信頼度が高いウィリアム・ミネルヴァという名前を使用していたに過ぎなかったのです。
とはいえノーマンが鬼の世界を終わらせようと活動しているのは事実であり、グレイスフィールドから集荷された後、Λ7214という農園に連れて行かれたノーマンは、そこで出会った仲間と共に脱走し、新型の農園を潰して回り、巨大なアジトを構えるなどしておりエマ達がそのアジトでノーマンと再会した頃にはその活動はかなり大詰めまで進んでいる状態でした。
ウィリアム・ミネルヴァの支援者の存在
出典: https://note.com
ノーマンが子供達からの求心力を得る為にウィリアム・ミネルヴァの名前を語ったのは上記でも紹介した通りですが、それ意外にもノーマンがウィリアム・ミネルヴァの名前を語った理由があります。それは本物のウィリアム・ミネルヴァの支援者との接触です。支援者は本物のウィリアム・ミネルヴァの生死が不明な現在でも活動を続けており、ノーマンは結果的にこの支援者達ともコンタクトを取る事に成功しています。
ウィリアム・ミネルヴァに関する感想や評価
約ネバ13巻読んだ。ウィリアムミネルヴァが生きているってのなんか腑に落ちない。死んだような言い回しあった気がしたんだけど。食用児の楽園作ろうとしてるとか うーんって感じだしレイもなんか気になってる様子…。次巻が気になる。。。
— とも(月) (@tomo0310_ra) March 13, 2019
ここからは既に約束のネバーランド(約ネバ)を視聴した人のウィリアム・ミネルヴァに関しての感想を紹介していきます。ゴールデン・ポンドでの情報から既に死んでいると思われたウィリアム・ミネルヴァが実は生きているという話が登場した際には多くの人が疑問を持ったという声が多く上がっていました。
実際にこのウィリアム・ミネルヴァはノーマンが名乗っているいわば偽者なわけですが明らかに前後に違和感がある形だっただけに驚愕だったとする人も多くいました。同時にノーマンがウィリアム・ミネルヴァを名乗った事が、情報の錯乱をうみ、結果的にどの情報が本物のウィリアム・ミネルヴァの情報なのか、ウィリアム・ミネルヴァの正体が分かりにくくなってしまったとする声も目立っています。
約ネバ、目の前の壁をひとつ越えて目的地に到着すると(例えば孤児院からシェルター、シェルターからGP)そこでミネルヴァさんが食用児たちのために残した世界に関する膨大な情報を得る。これ、今まで自分がいた場所と違う場所に行くことで世界の壁が壊れ、見え方が変わったりすることの象徴だなぁと
— ヘモリチニキ (@moehmocco) February 2, 2020
とはいえウィリアム・ミネルヴァという名前自体もジェイムズ・ラートリーの偽名であった事から、ウィリアム・ミネルヴァという名前自体が約束のネバーランド(約ネバ)という物語においての1つのターニングポイントになっているとする声も多いです。エマ達が目的を果たす時、そこには必ずと言っていい程ウィリアム・ミネルヴァの影がある事も約束のネバーランド(約ネバ)の面白いポイントだとする声もあります。
特に約束のネバーランド(約ネバ)は主人公のエマ達がまだまだ子供という事もあって成長を見守る人という意味でのウィリアム・ミネルヴァの存在も大きく、その正体のいかんに関わらず重要な役割を果たしてくれたとする声も多くなっています。
約ネバ、ミネルヴァさんのペンがなにげにハイテクで、よく考えたら毎朝のテストの機会もハイテクだし、でも鬼との通信機は無線で若干ローテクじゃん、人間の文化が異様に発達してるのかな…
— 🍺ナツノキンムギ🍺 (@sai_705) June 5, 2017
またウィリアム・ミネルヴァ関連で謎が多いと言われているのがペンです。元々かなり謎も多いペンですが、そのハイテクさなどは鬼の世界の文化とはあまりにもかけ離れている為、人間の世界のものだとしてもこれだけ文化に差があるなら世界を二分する以外にももっとやりようがあるのではないかとする声などもみられています。
約ネバ仮に終わるとして、スピンオフやってください、ラムダ脱出編かミネルヴァ編、あるいは、ムジカ編で…。頼みます…。あんな面白そうなエピソード達を全部隠すなんてひどい。見せて欲しい。
— 透 (@33milestoneTPN) May 25, 2020
約束のネバーランド(約ネバ)の物語は基本的にはエマ達の視点で描かれている事からエマ達がいない所での事件や情報が最低限しか描かれておらず、それがもったいないとする声も非常に多いです。スピンオフなどでそれら描かれていない部分を補填して描いてほしいという声が多いです。
そんな中でもやはりウィリアム・ミネルヴァことジェイムズ・ラートリーについて描いてほしいという声は非常に多いです。自身の立場とそのような思考に至った経緯、支援者の作り方など約束のネバーランド(約ネバ)本編ではどうやっても描きにくい部分が多い事から不明点が多くなっている事からジェイムズ・ラートリーを主人公にしたスピンオフを期待している人の声は非常に多くなっています。
ウィリアム・ミネルヴァの正体まとめ
ウィリアム・ミネルヴァは人間の世界と鬼の世界の調停役を務めるラートリー家35代目当主のジェイムズ・ラートリーの偽名であり、その立場から知りうる鬼の世界で生きる子供達の実情を嘆きその正体を隠して子供達にヒントを与え、子供達が生き残る準備を色々と進めてくれた道標的な存在です。実際にエマ達もこのウィリアム・ミネルヴァの情報を頼りにしており、大いに役立つ存在でした。
ジェイムズ・ラートリー自身の生死は不明ながらもその名前の信頼度はかなり高くノーマンが子供達からの求心力を得る為に使用する程です。その正体はもちろん名前自体が約束のネバーランド(約ネバ)において重要な役割を持つとも言える存在なのでまだ約束のネバーランド(約ネバ)を視聴していないという人はウィリアム・ミネルヴァという名前に注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?