魔王様、リトライ！ はパクリ作品？オーバーロードとの共通点と似てる理由を考察

魔王の姿で異世界に転生した主人公の活躍を描いたライトノベル魔王様、リトライ！。魔王様、リトライ！はライトノベルの中でも高い人気を博しているものの、似てる共通点の多さからオーバーロードのパクリではないかといった批判がされています。そのため一部からはつまらないといった悪い評価が集まっています。本記事では魔王様、リトライ！のパクリ疑惑について似てる共通点や作者などを交えながらご紹介していきます。

ではまず魔王様、リトライ！のパクリ疑惑やオーバーロードと似てる共通点などをご紹介していく前に、魔王様、リトライ！の簡単な作品情報や物語のあらすじについてまとめてご紹介していきます。本記事でパクり疑惑をご紹介する魔王様、リトライ！とは神埼黒音が作者を務める日本のライトノベル作品です。魔王様、リトライ！は元々｢小説家になろう｣で連載されていた作品であり、2016年に書籍として刊行が開始されました。

2016年に書籍が刊行された魔王様、リトライ！は異世界に転生した主人公が魔王として活躍するといった典型的な内容の異世界作品となっており、これまで合計5巻単行本が発売しています。そんな魔王様、リトライ！はシリーズの累計発行部数が20万部を越えるほど高い人気を博しており、アニメや漫画といったメディア展開が行われています。しかしパクリ疑惑などでつまらないといった悪い評価も一部から寄せられてしまっています。

魔王様、リトライ！の主人公・大野晶はラスボスとして｢GAME｣というゲームをプレイしていた時、突然異世界の森に転生してしまいます。異世界に転生した大野晶は｢九内伯斗｣と呼ばれる魔王の姿になっていました。すると大野晶の前に｢アク｣と名乗る少女が逃げ出してきます。大野晶は混乱状態のままアクを助け、世界の情報を聞き出そうとしました。そして大野晶は魔王としてアクを連れ、果て無き異世界の冒険へと旅立つのでした。

ではここからは魔王様、リトライ！がオーバーロードのパクリ作品だといわれる理由について似てる共通点などを交えながらご紹介していきます。まず最初にパクリといわれる似てる共通点は物語の始まりです。魔王様、リトライ！の主人公・大野晶は｢GAME｣と呼ばれるゲームの開発者であり、15年以上運営を続けていました。しかし上述でご紹介した通り、大野晶はサービス終了と同時に魔王の姿となって異世界に転生してしまいます。

一方大人気ライトノベルオーバーロードの主人公・モモンガはVRMMORPG｢ユグドラシル｣というゲームの最強プレイヤーであり、長く続いたサービスの終了をゲーム内で待っていました。するとモモンガはそのまま異世界に転移し、悪の魔王の姿となって世界の蹂躙に乗り出します。このように、物語の始まりから魔王様、リトライ！とオーバーロードはパクリといわれても仕方無いほど似てるのです。

2つ目に挙げられる似てる共通点は主人公のアバター数です。魔王様、リトライ！の主人公である大野晶は九内伯斗という魔王キャラのアバターを使って異世界で生活を送ります。その中で大野晶は別アバターである霧雨零というキャラクターに変身する時があります。この霧雨零は硬派な正義の味方であり、魔王と違って人間の味方にあたる立場です。一方オーバーロードの主人公であるモモンガにも別アバターが存在しています。

モモンガは普段アインズ・ウール・ゴウンという骸骨姿の魔王となり、多数の部下達を従えて世界中を蹂躙しています。しかしアインズは冒険者となって情報を収集するため、モモンという名前の別アバターを使って人間の味方になる時があります。この主人公が別アバターを使って各勢力の味方をする描写も魔王様、リトライ！とオーバーロードは非常に良く似てるといっていいでしょう。

3つ目に挙げられる似てる共通点は主人公の立場です。魔王様、リトライ！の主人公・大野晶は恐ろしい風貌をした魔王の姿で異世界に転生したため、周囲から敵視される悪役キャラクターになってしまっています。一方オーバーロードの主人公であるモモンガは圧倒的力を持ったアインズとして悪魔の如き大軍団を率い、敵対する者に一切容赦しない残酷極まり無い国を作り上げていきます。

その姿はまさに魔王であり、正義の味方とは一切呼べない生粋の悪役キャラクターとなっています。主人公の立場も同じ悪役キャラクターであるため、パクリ作品と評されて仕方ありません。しかしこれまで魔王が主人公の作品は中々存在しません。なので魔王を主人公に据えたことは魔王様、リトライ！が人気を博す大きな理由にもなっています。

最後に挙げられる似てる共通点は主人公の側近キャラクターです。魔王様、リトライ！の主人公である大野晶は元々｢GAME｣を開発した張本人であるため、異世界で自身が作ったキャラクターを側近として召喚します。オーバーロードの主人公であるモモンガは大人気ゲーム｢ユグドラシル｣で指折りのプレイヤーであるため、多数のキャラクターを現実世界で自作していました。

異世界に飛ばされたモモンガはそこで自作のキャラクター達を側近兼配下とし、魔王アインズとして世界征服に乗り出します。この共通点を見ても魔王様、リトライ！とオーバーロードは非常に似てる作品といえます。これら合計4つの理由が原因となって魔王様、リトライ！は一部からオーバーロードのパクリ作品ではないかと噂されているのです。

上述でご紹介した通り、魔王様、リトライ！はパクリと評されて仕方無いほどオーバーロードと共通点が多すぎる作品となっていました。ではなぜ魔王様、リトライ！はオーバーロードとの共通点が多数存在しているのでしょうか。その理由は魔王様、リトライ！の作者にあります。魔王様、リトライ！の作者である神埼黒音はオーバーロードの大ファンらしく、自身のTwitterでも公表しています。

さらに神埼黒音は昔、オーバーロードを原作にした二次創作小説｢OVER PRINCE｣を小説投稿サイト｢ハーメルン｣で連載していました。これは一時期アクセス数が百万を超えるほどの人気を博し、話題となっていました。このことから魔王様、リトライ！がオーバーロードと似てるのは作者がオーバーロードのファンであるからといって間違い無いでしょう。ただこれが原因でパクリでつまらないと批判されているのも事実となってます。

憧れからか、作者の神埼黒音はオーバーロードに非常に似てる設定を設けて魔王様、リトライ！を描いています。そのため、オーバーロードファンからパクリやつまらないといった誹謗中傷を受けてしまっています。これに対し、オーバーロードの作者である丸山くがねは上述のコメントを公式で公表しています。丸山くがねは似てることを認めて許容しているので、似てるだけで魔王様、リトライ！を批判するのは止めた方がいいでしょう。

では最後に、本当につまらない作品なのか魔王様、リトライ！の感想を見ながらご紹介していきます。魔王様、リトライ！に関する感想では面白いといった感想が非常に多く寄せられていました。確かに魔王様、リトライ！はオーバーロードのパクリでは無いかと噂されている作品です。しかし内容は万人受けする良作品となっており、20万部を越える累計発行部数を記録してアニメ化されるほど非常に高い人気を博しています。

魔王様、リトライ！に関する感想ではオーバーロードのパクリだといった感想も多く寄せられていました。本記事でご紹介した通り、魔王様、リトライ！はオーバーロードと共通点が多すぎる作品となっています。そのため、オーバーロードのパクリ作品だと評されても仕方ないでしょう。しかしオーバーロードの作者も認めているので、特に権利上で問題が発生している訳ではありません。

魔王様、リトライ！に関する感想ではつまらないといった感想も一部見受けられました。魔王様、リトライ！は異世界もの作品の中でも高い人気を博している作品です。しかし異世界もののテンプレ的な作品でもありますので、ありきたりな展開が嫌いな方にはつまらないと感じることでしょう。それでも魔王様、リトライ！はつまらないといった感想よりも面白いといった感想の方が大半を占めています。

本記事では魔王様、リトライのパクリ疑惑についてオーバーロードとの共通点や読者の感想などを交えながらご紹介しました。丸山くがねが了承していたものの、魔王様、リトライ！はオーバーロードと非常に似た作品であることは間違いありませんでした。しかし魔王様、リトライ！はオーバーロードに無い魅力が多数ある超人気作品となっているので、もし気になっている方は書店などで一度手にとってチェックしてみて下さい。