2020年07月28日公開
2020年07月28日更新
ハイキューの打ち切り終了の可能性を考察!漫画の最終回と結末を大胆予想
『ハイキュー』は「週刊少年ジャンプ」の2020年33・34合併号で完結しました。人気漫画なだけあり、『ハイキュー』は最終章が始まった時点でSNSなどでとても話題になりました。そんな『ハイキュー』は打ち切りだったのではないかという考察がされています。この記事では『ハイキュー』が本当に打ち切りだったのか、また最終回を迎える前に考察されていた結末の予想などをまとめています。
目次
ハイキューとは?
ハイキューの概要
『ハイキュー』は「週刊少年ジャンプ」で連載されていた漫画です。バレーボールを題材としており、主に宮城県を舞台に描かれています。2012年12号から連載され、2020年33・34号に掲載された402話で最終回を迎えました。人気の高い『ハイキュー』は、連載開始から2年後の2014年にはアニメ化されました。アニメは2020年までに4期放送されています。
ハイキューのあらすじ
『ハイキュー』の主人公・日向翔陽は、憧れの「小さな巨人」といわれるエースがいた烏野高校のバレー部に入ろうとしたもののライバルの影山と喧嘩してしまい、主将から互いに仲間だと認識するまでバレー部の入部を認めないと言われてしまいます。そこで日向と影山は先輩と試合をして勝って仲間だと証明してみせると宣言しました。こうして一緒に練習していくうちに影山は日向の才能を見出していきます。
ハイキューの作者
『ハイキュー』の漫画の原作者は古舘春一です。古舘春一は1983年3月7日生まれの漫画家です。元々中学・高校でバレーをしており、バレーボールを題材とした漫画を描きたいと思っていたようです。バレー部でのポジションはミドルブロッカーでした。初めて持ち込みをしたのは25歳の時で、第14回JUMPトレジャー新人漫画賞で佳作を受賞しました。
バレーボールを題材とした漫画はもっと経験を積んでからの方が良いと助言され、2010年には『詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。』で初連載を獲得しました。そして『詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。』が打ち切りとなった後、1年間の推敲を経て2012年に『ハイキュー』の連載が決まります。『ハイキュー』では『詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。』に登場したヒロインの中島の兄が強豪校のバレー部の選手として登場します。
ハイキューの打ち切り終了の可能性を考察
打ち切り終了の可能性①展開が早い?
『ハイキュー』の最終章が始まり、打ち切り終了の噂がされた理由は春高バレーで烏野が敗退してからの展開が早かったからです。春高バレーの鴎台戦で敗退した後物語はすぐに最終章に入り、春高バレーから5年後に一気に飛びます。この展開に驚いた読者が多いようで、打ち切りが決まったから最終章に入ったのではないかといわれていました。
『ハイキュー』のその後の展開としては、春高バレー優勝で最終回を迎えるか、春高バレー敗退でも日向達が2年生になってまた新しいメンバーと全国大会優勝を目指すストーリーが描かれるのではないかと考察されていました。しかし読者の考察はほとんど外れ、最終章で主人公の日向はインドアからビーチバレーへと転向して読者をさらに驚かせました。
あまりの急展開に打ち切りが予想されましたが、最終章に入ってからすぐ結末を迎えたわけではありません。漫画原作者の古舘春一は2019年5月に最終章でリオのビーチバレーを描くためにリオ・デ・ジャネイロへ取材に行っています。打ち切りの場合は編集側がすぐに終わらせたがるので、ほとんど伏線未回収で突然話が終わったりするのですが、『ハイキュー』の場合は作者がわざわざ取材まで出向いています。
さらに最終章は急展開に思われましたが、日向のビーチバレーやVリーグの試合を通してこれまでの5年間の出来事が詳しく語られます。そして『ハイキュー』の最終章は370話から402話と長期間連載されました。打ち切り作品は早くて15話前後で終わるといわれているので、『ハイキュー』は最終章だけでもとても長いことが分かります。これらのことから『ハイキュー』は打ち切りではなかったと考察されています。
打ち切り終了の可能性②人気はある?
打ち切りを左右するのは読者からの人気です。特に「週刊少年ジャンプ」の読者アンケートは重要だといわれており、掲載順が高いほど人気があるといわれています。ただ近年では中位の連載陣のランキングが本当に人気順なのかと疑問の声もあります。『ハイキュー』の掲載順がどのくらいだったのかというと、最終章に入る前の369話では3位と高順位でした。
これまでの掲載順位を見ても平均5位前後をキープしており、最低で19位になったことがありますが8年半の連載の中で1度だけです。人気が低迷すると掲載順位も下位になりがちですが、『ハイキュー』は下位が続くことはありませんでした。
また2018年には「高校生が好きなマンガ・コミックBEST10」で『ハイキュー』が男子9位、女子1位に選ばれており、長年人気をキープしていた事がわかります。そのため、打ち切りではなかったと考察されている方が多いようです。
ハイキューの漫画の最終回と結末を大胆予想
考察①オリンピックの代表選考まで描かれる?
『ハイキュー』の結末に関する考察の中には、オリンピックの代表選考も描かれるのではないかという考察がありました。なぜなら、2013年の「週刊少年ジャンプ」の巻末コメントで作者が「7年後にはハイキュー!!龍神ニッポンオリンピック編(仮)やります」とコメントしていたからです。
また、最終章で日向はビーチに転向したものの完全に転向したわけではなく、リオではいつインドアに戻っても良いようにインドアのジュニアチームに混ざって練習をしていました。そして2018年、日向は帰国して日本のバレーボールチームのトライアウトを受けます。高校で活躍したからといっても、他の選手とは違って大学まで日本でインドアを続けていなかったのでほとんど無名の状態でした。
しかし日向は無名の状態でVリーグDivision1のMSBYブラックジャッカルに所属することになります。そしてアドラーズとの試合ではいきなりスタメンに起用されていました。そのため、オリンピックの代表にも選ばれるのではないかと考察されていました。
実際に『ハイキュー』の401話ではオリンピックのユニフォームを着た影山と日向の後ろ姿が描かれました。オリンピックの試合で結末を迎えると思われていましたが、厳密には海外進出した日向と影山が「バレーボール男子世界クラブ選手権大会」で再び敵として試合をする姿が描かれて完結しました。
考察②プロ編まで描かれる?
『ハイキュー』は高校で終わるという考察もありましたが、369話では突然数年後に飛んだのでVリーグまで描かれるのではないかと改めて考察されるようになりました。しかし370話では、影山は高校卒業後すぐにVリーグに進んだものの、日向は単身でリオに渡ってビーチに転向していたので多くの読者を驚かせました。Vリーグの試合は日向が日本に帰国した後に描かれましたが、アドラーズとの1試合のみでした。
アドラーズ戦では成長した選手や、今まで劇中に登場したキャラクターが観戦する姿が描かれていました。また、これまで描かれたことがなかった影山視点の過去が明らかになります。Vリーグはアドラーズとブラックジャッカルの1試合しか描かれなかったものの、とても充実した内容になっています。
考察③ブラジル編の伏線とは?
日向がビーチをしていたブラジル編には伏線が隠されていました。まずは日向自身がリオで修行をしていたことです。これは物語の結末に「バレーボール男子世界クラブ選手権大会」で日向がブラジルのチームとして影山と試合をする伏線となりました。日向は日本に帰国した後今度はインドアで海外進出し、再びブラジルに戻ったようです。
そしてもう一つの伏線が及川です。日向は落ち込んでいる時にたまたま及川とリオで再会しました。及川はバレーを続けるか迷った時期もありましたが、憧れの選手を追いかけて高校卒業後単身でアルゼンチンに渡りました。そして現在はアルゼンチンのリーグで選手として活躍するようになっていました。そして及川が遠征でリオに来ていた時に日向を見つけます。
その後及川が再登場したのはオリンピックでの日本VSアルゼンチンの試合です。日向がリオで及川と出会ったのはオリンピックの伏線だったのです。及川はこれまで『ハイキュー』の劇中ではとても強い選手として登場しましたが、高校卒業後すぐにアルゼンチンに渡ったので試合の解説では「日本に居た学生時代はほぼ無名の選手」として紹介されていました。
ハイキューの漫画の最終回はいつになる?
考察①ハイキューは最終章へ向かうと発表された?
『ハイキュー』の最終章は「週刊少年ジャンプ」の2019年48号の370話から連載されています。そのため、すぐに最終回になるのではないかという考察がたくさんされていました。「週刊少年ジャンプ」の370話のセンターカラーの煽り文にも「いざ、終章」と書かれていました。当時『鬼滅の刃』や『約束のネバーランド』がそろそろ完結するのではないかと噂されている時期でもありました。
しかし『鬼滅の刃』や『約束のネバーランド』は最終回の予告はされていませんでした。完結が近いといわれている作品の中で唯一『ハイキュー』だけ最終章に入ったので、一番に『ハイキュー』が結末を迎えるのではないかと考察されていました。しかし実際には『鬼滅の刃』と『約束のネバーランド』が先に完結し、『ハイキュー』は最終章も長く連載されて2020年33・34合併号で完結しました。
考察②「もうちょっとだけお付き合いください」というコメント
「週刊少年ジャンプ」の2019年46号の巻末にある原作者のコメントには「もうちょっとだけお付き合いください」というコメントが書かれていました。まだまだ続くと思っていた読者にとってこのコメントは衝撃的で、もうすぐ終わってしまうのではないかと考察されるようになりました。ただこの時、漫画には新章突入とだけ最後に書かれていたので、すぐには終わらないと思っていた方もいたようです。
考察③44巻〜48巻までで終わる?
『ハイキュー』の最終章は370話から402話で完結しており、全部で32話あります。単行本では42巻から最終章が収録されており、ページ増量している話もあるので最低でも48巻までに終わるのではないかと考察されていました。実際には「週刊少年ジャンプ」の2020年33・34合併号の最後の煽り文に最終45巻が11月4日に発売されることが書かれており、45巻で完結することが判明しました。
ハイキューに関する感想や評価
て面白くてもジャンプで続きにくいイメージあったから...
— RRR (@R_R_Rrkgk) July 19, 2020
それがこんな長く続いて(正直まだまだ続いて欲しかったけど...)作者さんが描きたい物をしっかり描いた上で最終回を迎えられたことが凄く嬉しいんですよね。本当に最高な作品をありがとうございました。
『ハイキュー』を連載していた古舘春一の初連載『詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。』は打ち切りとなって終了したのですが、短期連載だったのではないかと思うほど綺麗に完結しています。また打ち切りでも根強い人気があり、『詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。』を連載していた古舘春一の新作だからという理由で興味を持って『ハイキュー』を読み始めた方も多いようです。
ただ、当時はバレーボールを題材にしてここまで人気になるとは思わず、すぐに打ち切りになるのではと心配していた方も多かったようです。しかし『ハイキュー』では打ち切りになることなく、作者の長年の夢だったバレーボールを題材とした漫画が最高の形で最終回を迎えたことに感動している方もいました。
あははは。゚(゚´ω`゚)゚。
— てぽ (@tententepo27) July 20, 2020
あーほんと大好きだよハイキュー‼︎本当に本当ありがとう。打ち切りなく終わってくれて。
ありがとう、嬉しすぎて、
『ハイキュー』の最終回の結末まで読んだ方の多くは打ち切りだと感じていませんでした。『ハイキュー』は2020年に開催されるはずだったオリンピックにあわせて最終回を迎えるということが判明したからです。残念ながら2020年のオリンピックはコロナウイルスの影響で延期されることになりましたが、ここまで計算して綺麗に結末を迎えた作品はほとんどないと称賛の声がたくさんありました。
最終回詰め込みすぎてめちゃくちゃ急ぎ足感じること多かったけど、というか打ち切りしか読んだことなかったからか?!余裕のゴール。ハイキュー、余裕のゴールすぎて終わった感全くないしあおりの次のページエンドロール挑戦者。ずっと、挑戦者…なに言ってるのかわからんけど感動したんだよ総括
— なそま (@nantoma_) July 20, 2020
『ハイキュー』の読者の中には最終回は急ぎ足過ぎると感じている方もおり、もっと最終章で大人になったキャラクターを見たかったという声もありました。しかし打ち切りではない余裕を持った最終回を迎え、さらに最後の2ページにはエンドロールも描かれるという最高の演出がされていました。最終回の演出には感動の声がたくさんありました。
ハイキューの打ち切り終了の可能性まとめ
『ハイキュー』の最終章が始まった時は、あまりの急展開に打ち切りなのではないかという考察がされていました。しかし作者が最終章に向けてリオで取材をしていたり、実際のオリンピックと同じ時期に結末を迎えたことから打ち切りではなかったと多くの方が考えているようです。『ハイキュー』の結末はとても綺麗で、感動したと称賛の声がたくさんありました。
漫画は完結することがとても難しいので、打ち切りにならずに完結した作品は今まで読んだ作品の中で『ハイキュー』が初めてだという方も多いようです。そんな『ハイキュー』の結末は「週刊少年ジャンプ」の2020年33・34合併号、もしくは45巻に収録されるのでぜひ読んでみてください。