【ハイキュー】西谷夕のその後は？ノヤっさんの卒業後の進路と現在の職業は？

西谷夕について紹介する前に西谷夕が活躍するハイキューについても簡単に紹介しておきます。

ハイキューは2度の読み切りを経て2012年から週刊少年ジャンプにて古館春一先生が連載したバレーボールを題材したスポーツ漫画です。漫画的誇張表現の少ない本格さとバレーボールのルールやプレイを知らない人にも読みやすい解説、個性豊かなキャラクター達が高い人気を集めた漫画です。評価も高い作品であり、長期に渡ってクローズアップされる事が多かった作品でもあります。

その世界観から現実とのタイアップも多く、主な舞台になっている宮城県をはじめとした現実の地名や施設名、大会名などもそのまま使用するなどした作品でもあります。メディアミックス展開も盛んに行われており、連載開始当初からVOMIC化が行われた他、2020年7月現在までに4度のアニメ化が行われ、舞台化やゲーム化、オリジナルのカードゲーム「バボカ」の販売なども行われています。

ある日、テレビ中継で春高バレーを見た小柄な少年、日向翔陽はその中継で活躍する「小さな巨人」に憧れてバレーボールを始めます。しかし環境に恵まれず中学ではまともにバレーボールができず、中学最後の大会にようやく出場するも影山要する北川第一に敗れて早々に敗退。高校でのリベンジを誓う日向でしたが、進学した烏野高校で影山と再会する事になります。

西谷夕は烏野高校の2年生でリベロをしているキャラクターです。「ノヤっさん」の愛称で知られ、高いレシーブ力を持ち、加えて抜群の反射神経と勘の良さから「烏野の守護神」と言われています。またハイキュー作中のキャラクターの中でも特にリベロに対してのこだわりが強いキャラクターで背が低いからリベロという固定概念を否定しています。

またハイキュー作中、男子選手の中では最も身長が低く159.3cmしかありません。体重も51.1kgと軽く、運動神経も抜群なのでジャンプの最高到達点は300cmに到達するなどしています。その他判明しているプロフィールとしては誕生日10月10日、好物はガリガリ君のソーダ味でハイキュー作中でも食べているシーンが描かれています。

ハイキュー最終章では日向のブラジル留学から日本への復帰、そして日向が所属するMSBYブラックジャッカルと影山が所属するシュヴァイデンアドラーズの試合を描く中で観戦に来た烏野高校のメンバーや他の高校の主要なキャラクターの現在が描かれる形で展開されていきました。特に烏野高校は仕事で来れないメンバーも含めてほぼ全員の進路が明かされる中、西谷夕だけは何故か登場せずに引っ張られたのです。

少なくとも西谷夕はMSBYブラックジャッカルとシュヴァイデンアドラーズの試合会場には来ておらず、旭がその後を知っているようでしたが、久しぶりに会話をする中で「西谷は・・・」と名前を出した所で試合が始まったので結局話さないままでした。このような意図的に伏せているような描き方から数話の間他校の選手も描かれるにも関わらず西谷夕が描かれない事から話題を集めていました。

ハイキュー最終章でなかなか現在の様子が描かれなかった西谷夕は結果的にファンの間でどのような現在になっているのか多くの考察を呼んでいます。

無難な例として考えられていたのが日本での就職です。日向や影山を除けば烏野高校のメンバーも多くが就職しており、ある意味で一番シンプルな現在であると言えます。ただしそれならわざわざ先延ばしにする必要がないという声や、会場には来れなかったメンバーも別枠ながらも既に描いていた事からそれではつまらないとする考察も多くなっていました。

就職しておらず、かつ会場にも姿を魅せないという事から実は海外でプロとして活躍しているのではないかとする声も上がっていました。西谷夕は烏野高校でも影山に続く天才肌であり、全国でも指折りのリベロでした。この事からプロになっているという道を選んでも不思議ではないと考えられており、西谷夕のスケールの広さならそういう道を選ぶ可能性もあるのではないかとされていたのです。

国内ではないのは国内でプロになった選手も会場に登場している事、日向のブラジル修行編にて及川が海外チームに所属している事を描いているなど選択肢として海外もある事を示していた為です。元々スケールの大きい西谷夕なので海外に羽ばたいていても不思議ではないとする考察が行われていました。

また長年ハイキューを応援していたファンが考察していたのが世界中を放浪しているという考察です。これは高校時代、東峰と体育用具室にて将来について話した時、「俺は少しだけ金貯めてその金で日本でも世界でも行けるところまで行ってみます」という発言をしていた為で、西谷夕ならこの言葉を有言実行していてもおかしくないと考察されたのです。

この言葉は当初東峰の背中を押すような形で描かれており、東峰自身この言葉を受けて東京に出てアパレル関係の仕事についています。元々名言も多く言葉の重みがある西谷夕だけに自身の思いを叶えているのではないかとも考察されていました。

加えて西谷夕は必ずしもバレーボールを優先しない事もこの考察を後押ししています。西谷夕は中学時代、ベストリベロ賞を獲得する程当時から凄腕のリベロでした。当然バレーボールの強豪校から推薦の声がかかってもおかしくない立場にあります。しかし西谷夕は「女子の制服が好み、かつ男子の制服が学ランだから」というバレーボールとは関係ない所で進路を決めているのです。

つまり西谷夕にとってバレーボールは最優先事項ではないという事がこの事から分かり、上手いからといって必ずプロに進む必要がないという道を示す役割を西谷夕は果たすのではないかと考察されていたのです。

様々な考察が行われた西谷夕の現在ですが、ハイキュー最終章を展開中の原作386話にてついに描かれる事になります。MSBYブラックジャッカルとシュヴァイデンアドラーズの試合がタイムアウトで中断になった際に菅原が東峰に聞いたのです。東峰の答えに澤村は驚愕して思わず聞き返してしまう程で、澤村、菅原両名を驚かせました。

東峰は西谷夕は現在イタリアでカジキを釣っている発言。その証明とばかりに東峰は西谷夕本人から送られてきた写真を澤村、菅原の2人に見せます。東峰が見せた写真には確かに西谷夕が自身が釣り上げたのであろう身長ほどもあるカジキを漁港で抱えている写真が写っていました。

ハイキュー最終章は最終回である402話にてさらに時が流れ2020年のオリンピック編が展開されます。日向と影山が出場する事から田中家に集まって試合を観戦する烏野高校の面々ですがそこには西谷夕はもちろん東峰の姿もありませんでした。元々チャレンジ精神旺盛な西谷夕に感化されたようで東峰も共に「弾丸世界ツアー」に出発してしまっていたのでした。

最終回の時点では「北極に現地集合」という謎の旅行プランで北極に向かっているようで、かつエジプトにて西谷夕と東峰がピラミッドをバックに撮った写真が描かれています。元々西谷夕は世界を回りたいと考えていた事から考察するに、或いはイタリアでカジキを取っていたのもやりたい事の1つであると同時にお金を稼いで次の行き先の旅費にするのが目的だったのかも知れません。

残念ながら最終回を含めてハイキュー最終章において西谷夕自身が登場する事はなく共に写真での登場という事から最終章そして最終回までの間にどこに回ったか、イタリアでカジキを取る事になった経緯などの詳細は不明ながら世界を見て回るという西谷夕の言葉を有言実行している様子が伺える形になっていました。

アニメハイキューにて西谷夕の声優を務めた岡本信彦さんは2006年から声優として活躍しています。声優としての演技の幅は広く、好青年なキャラクターから冷酷なキャラクター、クールな役、狂気的なキャラクターなど実に多様なキャラクターを演じ分けています。

また声優界では屈指の将棋の強さを持ちニコニコ超会議にてハンデをもらいながらもプロ棋士に勝利するなどエピソードには事欠かない他、生粋のゲーマーでもあり特にポケモンは廃人級である事でも知られており、将棋では「3月のライオン」の二海堂晴信役に、ポケモンではアニメポケモンのセミレギュラーになるなどその趣味をも仕事に活かしている声優さんとしても知られています。

岡本信彦さんがこれまでに出演した作品としては「明日のよいち！」の烏丸与一役、「鋼殻のレギオス」のレイフォン・アルセイフ役、「聖剣の刀鍛冶」のルーク・エインズワース役、「会長はメイド様！」の碓氷拓海役、「バクマン。」の新妻エイジ役、「青の祓魔師」の奥村燐役、「夢喰いメリー」の藤原夢路役、「ダイヤのA」の小湊亮介役、「とある科学の超電磁砲」の一方通行（アクセラレータ）役などを務めています。

近年の作品では「魔術士オーフェンはぐれ旅」のスエイン役、「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。」のデイル役、「明治東亰恋伽」の泉鏡花役、「はねバド！」の立花健太郎役、「殺戮の天使」のザック役、「ヲタクに恋は難しい」の三井健介役、「Phantom in the Twilight」のルーク・ボーエン役、「はたらく細胞」の樹状細胞役などを務めています。

ここからは既にハイキューを視聴した人の西谷夕の現在についての感想の紹介をしていきます。ハイキュー最終章が展開された際、イタリアでのカジキ釣りが描かれるまでなかなか西谷夕は描かれず、意図的に隠しているかのような描き方は多くの読者から様々な声を呼ぶ結果に繋がっています。

一方でカジキを釣っていると描かれた後も衝撃的だったとする声が多く、何故カジキなの？という声も多く上がっていました。西谷夕らしいという声はもちろんありますが澤村と菅原がそうだったように理解が追い付かなかったとする声も見られました。また西谷夕らしいという声も多い一方でやはりプロとして登場してほしかったとする声も見られています。

またハイキュー最終章にて西谷夕がイタリアでカジキを釣っているのを東峰だけが知っているという展開、その後共に旅行に出ているなど2人の関係性が良いという声も多いです。元々高校時代から学年は違うながらも接点が多く対比して描かれる事が多かった2人だけに2人の関係性が良好な形で続いているのが嬉しかったとする声も多く上がっています。

アニメハイキューにて西谷夕の声優を務めた岡本信彦さんに関しては元々原作でも名言が多いとされる西谷夕だけにそのセリフの重みが十分に発揮されている声が非常に良かったとする声が多く上がっています。原作でも名シーンとして人気の高かったシーンがアニメになってより良くなったとする声も多くなっています。

ハイキュー最終章で多くのキャラクターの卒業後の進路が描かれる中、なかなか描かれずに多くの考察を呼んだのが西谷夕です。プロになってる説はもちろん、就職、さらには海外に行っている説など多くの考察がなされました。そしてやっと描かれた西谷夕の現在はイタリアでカジキを釣っているというハイキュー作中でも読者をも驚かせる衝撃的な現在でした。

また同時に西谷夕がカジキを持つ姿が衝撃的だったとする声も多くなっており、絵で見てほしいという声も多いキャラクターになっています。ハイキュー最終章ではメインのキャラクターはもちろんそれ以外のキャラクターもしっかりとその後が描かれているのでまだ視聴していないという人は西谷夕を始めとしたお気に入りキャラクターの現在を追いかけてみてはいかがでしょうか？