【約束のネバーランド】邪血の少女の一族とは?ムジカの正体や体質を考察

邪血の少女とは約束のネバーランド(約ネバ)でキーパーソンとなる鬼の一族の名称。今回はそんな邪血の少女の一族の特徴や、エマ達の友達となる邪血の少女が正体のムジカ、そしてムジカと行動を共にしている鬼のソンジュについて解説していきます。邪血の少女一族と普通の鬼の違いや、ムジカとソンジュが人間を食べなくても知能や姿が劣化しない理由、邪血の少女に関しての読者の感想・評価までご紹介!

【約束のネバーランド】邪血の少女の一族とは?ムジカの正体や体質を考察のイメージ

目次

  1. 邪血の少女が登場する約束のネバーランドとは?
  2. 邪血の少女の一族とは?
  3. 邪血の少女はムジカの正体?体質を考察
  4. 邪血の少女に関するその他の謎を考察
  5. 邪血の少女に関する感想や評価
  6. 邪血の少女の一族まとめ

邪血の少女が登場する約束のネバーランドとは?

約束のネバーランド(約ネバ)の概要

邪血の少女が登場する約束のネバーランドとは、集英社から発行されているサスペンスファンタジー漫画。約束のネバーランドは2016年8月から2020年6月まで週刊少年ジャンプで連載されていた人気作品です。2020年6月時点での単行本発行部数は2100万部を突破し、その人気からアニメ化もされました。

約ネバアニメ1期は2019年1月から同年3月まで放映され、2期においては2021年1月からの放映予定も立っています。約束のネバーランドの作者は原作と作画で分かれており、ストーリーを構成する原作は『白井カイウ』先生、それをイラストに書き起こす作画は『出水ぽすか』先生が担当しています。約束のネバーランドには番外編の『お約束のネバーランド』という作品もあり、全1巻12話編成での作品となっています。

約束のネバーランド(約ネバ)のあらすじ

孤児院「グレイス=フィールドハウス」で育った11歳の少女エマ。エマは毎朝実施されているテストで満点を取り、運動神経も抜群。同い年のノーマンとレイも同じく満点を取る優秀な成績を収めていました。ある日里親の元に旅立つ予定だった少女コニーが、大切にしていたぬいぐるみを持って行くのを忘れていたことに気付いたエマ。それを届けようとノーマンと共に「近づいてはいけない」と言われていた孤児院の門に向かいます。

門を抜けるとコニーを迎えに来た車はまだそこにありましたが、辺りには人の気配がありません。コニーが乗っているかもしれないと荷台の布を開くエマ。しかし彼女が目にしたのは息絶えたコニーの姿でした。動揺するエマに気付き同じく荷台を覗いたノーマンもその姿を目にします。その時、物陰から声が聞こえ、二人は車の下へ身を隠します。そしてそこに現れたのは化け物の形をした生き物とエマ達の育ての親イザベラでした。

TVアニメ「約束のネバーランド」公式サイト

邪血の少女の一族とは?

邪血の少女とは約束のネバーランドに登場する鬼の一族で、鬼の中でも"超特異固体"と言われる特殊な生態をもつ存在です。約束のネバーランドでは鬼は自分が食べたものと近しい知能や姿を得られる生き物として描かれており、人間を食べた鬼も同様に、人間と同じような知性・見た目を得られるようになります。そのため鬼は人間を農場で育て生産する程人間の肉を欲していますが、邪血の少女は人間を食べることはありません。

その理由は"人間を食べる必要が無い"から。邪血の少女は鬼でありながら人肉を食べずともその知性・姿を保つことができる存在なのでした。またその性質は他の鬼への影響も同じで、邪血の少女の血を飲んだ鬼は人間を食べなくても人型を保ち、人間と同等の知能もそのまま維持できるようになります。また邪血の少女の血を飲んだことにより、人間以外の生き物を口にしても他の生き物の形質に影響されることも無くなります。

しかしその特異体質が仇となり、邪血の少女の一族は『王家』や『五摂家』と呼ばれる貴族達に捕まり捕食されてしまったという暗い過去を持っています。その被害は一部に留まらず一族を全滅させるまでのものでした。しかし約束のネバーランドに登場した少女ムジカは、絶滅したとされるその邪血の少女の生き残りとして、エマ達の力になってくれる存在として登場します。

考察①人工的に作られた存在?

邪血の少女の一族は約ネバの作品中に登場する記録で「700年前に救世主として現れた存在」として残っています。しかしその一族の出自は不明で、何の前触れも無く出現したことから、人為的に発生した可能性があるのでは?と読者に考察されています。絶滅したとされている邪血の少女が現存していたことを知ったノーマンが126話で「"まだ"生きていた」と驚いたような発言があります。

その「まだ」という発言は、見方によっては一時的に作製された存在であり、自然の摂理の中で生きている者ではないという見方もできます。また邪血の少女であるムジカと彼女に同行している鬼のソンジュが守っている教え『原初信仰』の内容からも邪血の少女が人工的な存在ではないかと垣間見える台詞があります。そのシーンは6巻の「神が作り出した命をいただくのなら神への反逆には当たらない。天然物なら俺は食うぜ」という発言。

「神が作り出した命をいただくのなら」とは、つまり"神の作り出したものではないなら食べない"という意味にとれます。それは神以外が作ったもの、つまり"人工的に作った生き物が約ネバの世界に存在する"という風に解読することもできます。

考察②ノーマンの反応

鬼の中でも特殊な存在として認知されている邪血の少女。その血を飲めば鬼は人間を食べる必要がなくなり、知性や姿が退化することを心配する必要も無くなります。鬼にとって夢のようなその体質の存在がいたことをノーマンは知識として知っていましたが、聞いた話では絶滅したとされていたことから、エマ達が実際に出会ったと聞いて「まさか…信じられない…"邪血の少女"の一族はまだ生きていたのか」と驚きを露わにしました。

考察③原初信仰

原初信仰とは邪血の少女が正体であるムジカとその相棒ソンジュが守っている信仰です。原初とは「ものごとの一番初め」という意味があり、信仰という言葉は「神聖なもの(神や仏)を敬い尊ぶこと」という意味。その二つが合わさると「神聖なものへの敬いの心を説いた一番初めの教え」という意味になります。約ネバの作品内ではソンジュが発した次の言葉により原初信仰の内容の一部が明かされています。

「狩猟という形で神がつくり出した命をいただくのなら神への反逆には当たらない」その"神が作り出した命"という言葉には"神以外が作った命"もあることを示唆しています。その信仰の出所は食料である人間の筈はなく、人間を食べる事が常識となっている鬼ということも考えにくいです。そのため人間でもなく鬼でもない、そして鬼の性質を超越した存在である邪血の少女の一族が広めたとの見方が最も強く考察されています。

Thumb約束のネバーランドの鬼の正体や伏線・種類は?人間を食べる理由が発覚? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

邪血の少女はムジカの正体?体質を考察

邪血の少女ムジカとは?

約ネバの作中で登場する邪血の少女のムジカは、エマ達が森の中で危機に瀕していたときに助けてくれた人物で、一緒に時間を過ごす事によりエマ達の友人となった鬼の少女です。普通の鬼とは違い人間を食べることを必要とせず、エマ達を食べないどころか森から抜け出すための道まで教えてくれた人間に友好的な鬼。別れ際にはお守りのペンダントと共に「7つの壁を探しなさい」という言葉まで送ってくれました。

「信仰している教えにより人間を食べない」という風にエマ達に人間を食べないことを伝えましたが、その後ムジカの正体が人間を食べなくても平気な邪血の少女の一族ということが判明します。人肉を食べずに人型と知能を保つことのできる"超特異固体"の鬼。その『邪血の少女』という存在の正体とは一体何なのでしょうか?以下では邪血の少女の正体の考察や特性の解説をしていきます。

考察①ムジカは人間とのハーフ?

ムジカと同じ原初信仰の教えを守っているソンジュですが、ムジカと違い「もう一度養殖でない人間を食べたい」という気持ちがあることが約ネバの作品中で描かれています。その様子から、原初信仰を守っている者全てが人間を食べる欲求が沸わかないというわけではないことが分かります。

約ネバ6巻のストーリー中でソンジュは「お前は(人間を)食ったことも食う必要もねぇからわからねぇのさ」とも発言しています。ムジカが人間を食べたいと思うこともなく今の人型を保っていられる理由は、他の鬼とは違う形で人間の遺伝子を体内に維持している可能性が考えられます。

また食べたものの遺伝子を新たに自分の体に取り込む普通の鬼とは違い、口にしたものの遺伝子が体に影響を及ぼすこともないことから、ムジカは鬼の遺伝子が弱いという見方ができます。そしてムジカの血を飲んだものは人間を食べた場合と同じ効果が現れる。つまりムジカの正体は鬼の遺伝子と人間の遺伝子を保持するハーフであると推測できます。

考察②人の形質と知能を保つ

邪血の少女について約ネバ127話で「生まれて一度も人間を食べたことがない。人を食べなくても人型の形質と知脳を保てる超特異固体」と明言されています。普通の鬼は人間を食べなければ知性が退化し、姿も人型を保つことが不可能となります。

食用の人間を育成する施設まで存在する約ネバの世界においてその体質は特異希なものであり、王族や貴族までもが求める貴重な性質です。人間を食べなくても人と同等の性質を維持できるムジカ。その邪血の少女の体質により一族は滅ぼされたため、ムジカの正体・存在が鬼達に知られることは彼女の命を脅かす事となります。

考察③邪血の少女の血を一滴でも飲むと体質は伝染

ムジカの正体である邪血の少女の特性には鬼を自分と同じ体質にできるというものがあり、約ネバ127話で「彼女の血をたったひと口飲むだけで、その鬼は彼女と同じ体質を手にできたんだ」と解説されています。食べたものの形質を取り込むことができる鬼の能力は邪血の少女の形質に対しても例外ではなく、邪血の少女の遺伝子を取り込めば彼女と同じく人間を食べる必要がなくなる体質に変わることが可能です。

考察④ムジカやソンジュは食べた動物の影響もない?

ムジカとソンジュは人間を食べないので他の動物や植物を食べていると考えられます。鬼は食べた生き物の形質を受け継ぐ特徴があるので、人間以外の動物を食べた場合にはその生き物の姿や知能が取り込まれることになります。しかし、ムジカとソンジュは食べた動物などの形質の影響を受けません。

二人は他の生き物の影響を受けずに人間と同じ知能と姿を維持しています。正体が邪血の少女であるムジカは元々他の生き物の形質を取り込むことはありませんが、ソンジュは昔人間を食べたことがある鬼。そのソンジュが遺伝子の形質を変化させずに食事ができるのは、邪血の少女のムジカの血を飲んだことがあるからだと考えられるでしょう。

Thumb約束のネバーランドのムジカがかわいい!邪血の少女の一族?意外な正体とは | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

邪血の少女に関するその他の謎を考察

考察①ソンジュが人間を食べなくても問題ない理由

正体が邪血の少女のムジカは人間を食べなくても知性や姿がかわることがない体質だと考えられます。しかしソンジュは「人間をまた食べたい」と言っていることから、ムジカとは違い邪血の少女ではなく普通の鬼だと考えられます。そんなソンジュが人間を食べなくても知性や姿が劣化しない理由は『考察④ムジカやソンジュは食べた動物の影響もない?』と同じく、ムジカの血を飲んでいるからだと考えられます。

邪血の少女の血は飲んだ者を邪血の少女一族と同じ体質にすると言われていることから、ムジカとは違いソンジュは元々人間を食べる普通の鬼であったけれど、ムジカの血を飲んでその体質を後天的に取り込んだと読者に予測されています。

考察②記録上は全滅している?

邪血の少女の存在が確認されているのは700年前に記されたの記録の中。それ以前は邪血の少女の記録が無いので、実際はその前から存在していたけれど記録に残っていない可能性もあります。一方、存在が確認されてからの消息については王家と五摂家によって食い殺され絶滅したと記録に残っています。

考察③ムジカは1000年前から生きている可能性も?

正体が邪血の少女であるムジカは1000年以上生きている可能性が示唆される発言があります。それは約ネバ50話でムジカが言った「この1000年で我々はだいぶ無秩序な姿になってしまった」という言葉。「無秩序になってしまった」というこの物言いからは、1000年前に生きていた当初の鬼の姿を知っていなければ出てこない発言と受け取ることができます。

Thumb約束のネバーランドの伏線まとめ!相関図や鬼文字についても解説! | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

邪血の少女に関する感想や評価

邪血の「少女」?

『邪血の少女』という名称で呼ばれている超特異固体の一族。その一員であるムジカも「少女」と言われていますが、1000年以上生きているという予想も上がっているため既に「少女」と呼ぶには少し難しい歳なのでは?と読者のツッコミが聞こえてきます。

邪血の少女の考察が熱い!

約ネバのキーパーソンともなりえる邪血の少女。その血を飲んだ鬼を元から人間の形質に変化させられる能力を持つ邪血の少女の一族は、鬼にとっても利用価値のある存在。なのになぜ王家や五摂家は自らの手で全滅させてしまったのか?謎が残る王家・五摂家と邪血の少女の一族の関係性に読者の考察が盛り上がっています。

邪血の少女="蛇"血の少女?

謎に包まれている邪血の少女の一族。読者の間では邪血の少女は蛇を食べた鬼の進化形態なのでは?という意見も出ています。約ネバの作中に登場したイラストで、それぞれの動物の下にその後の進化形態が描かれた絵が登場しています。その中の蛇の形態のイラストに×印が描かれてその姿が確認できていないのと、ムジカの髪型が蛇のようにも見えることから、蛇と何か関係があるようにも見てとれると話題になっています。

エマとムジカの共通点

鬼でありながら、邪血の少女として人間を食べなかったムジカ。それと同じく人間のエマも鬼への生け贄として育てられながらも鬼を滅ぼさない道を目指しました。鏡あわせのような立場に置かれながらお互いに共存しようと考える二人はどこか似ています。しかしムジカと同じようにエマが鬼を滅ぼさない道を進んだ場合、今の世界の二の舞になるとも考えられるのではないかといった鋭い考察が出ています。

Thumb【約束のネバーランド】 ソンジュの過去と正体をネタバレ!ムジカとの関係は? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

邪血の少女の一族まとめ

約束のネバーランドに登場した"邪血の少女"。その存在は人間を食べずに鬼を生かすという血の能力を持つキーパーソンとしての役割を担っています。鬼でありながら人間のエマ達を助けてくれた心優しい少女ムジカの正体はそんな邪血の少女。アニメ2期が2021年1月から放映される約束のネバーランドでも邪血の少女の登場をお楽しみに!

【約束のネバーランド】邪血の少女とは!正体はムジカ?登場キャラとの関係なども - Selvy

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ