【鬼滅の刃】嘴平伊之助の死亡説の理由は？遊郭での戦いと過去・素顔も紹介

「鬼滅の刃」に登場する伊之助は、独自に編み出した獣の呼吸法を使う鬼殺隊の隊士です。炭治郎、善逸とは同期で、非常に仲良しでした。上半身は裸で、頭にはイノシシのマスクをかぶっているという風変わりな格好をしています。作中では、何度もピンチに遭遇しており、度々死亡説が浮上しました。遊郭潜入編では女装をしており、店の人からも美形と評されていました。

「鬼滅の刃」は、集英社が刊行する「週刊少年ジャンプ」で連載された作品です。2016年11号から連載され大ヒットとなりますが、2020年24号で最終回を迎えました。監督に外崎春雄、制作プロデューサーに近藤光を迎えたアニメ第1期は、2019年4月から9月にかけて放送され、その続編となる映画「無限列車編」の公開が2020年10月に予定されています。

先祖代々受け継いできた炭焼きの仕事を担う主人公の炭治郎は、ある日住んでいた山をおりて町へと炭を売りに出かけました。帰りに、知り合いの男性から、鬼が出るから泊まっていくよう声をかけられます。その言葉を寂しさからの建前だろうと受け取った炭治郎は、一夜男性宅に泊まり帰路につきました。しかし、家に帰ると、家族は外から侵入した鬼に殺されていました。

「鬼滅の刃」伊之助は、4月22日生まれで、主人公の炭治郎と同じ15歳です。頭にはイノシシのマスクを被り、鬼殺隊から支給された制服はズボンのみを着用しています。身長は164cm、体重は63kgで筋肉質で柔軟な身体を持ちます。

赤ん坊の頃から山で野生のイノシシに育てられ、周囲の生物との力比べを生きがいとしていました。二刀流の剣術で、全集中の呼吸法は独自に編み出した獣の呼吸を使います。藤の花の家紋の家で、女将に出されて以来、天ぷらが好物になったようです。

鼓屋敷の鬼を倒した後、「鬼滅の刃」主人公の炭治郎、伊之助、善逸は、藤の家紋の家で束の間の休息をとることになります。傷が癒えた頃、上から那田蜘蛛山に向かうよう司令が出されました。那田蜘蛛山の麓までくると、命からがら下山した1人の隊士と合流します。話を聞こうと駆け寄ると、隊士は見えない糸に引っ張られるようにして、再び山の中へと引き戻されるシーンがあります。

炭治郎と伊之助は、怯える善逸をおいて山の中に入ります。そこでは、糸をつけた相手を操り人形のように扱う血鬼術を持つ母蜘蛛がいました。伊之助は母蜘蛛の位置を炭治郎に教え、母蜘蛛を倒すことに成功します。しかし、その後、父蜘蛛が2人の前に現れました。父蜘蛛は、非常に硬い皮膚を持つ鬼であり、日輪刀で切ることも困難でした。炭治郎は、父蜘蛛に遠くへ飛ばされます。

残された伊之助は、1人で父蜘蛛と戦うことになりました。腕を切り落とすことに成功しますが、父蜘蛛は木の上で脱皮し、先ほどよりもひとまわり大きなサイズになります。脱皮した父蜘蛛を前にした伊之助は、死を悟りますが、最後まで戦うことを決めます。しかし、頭を握り潰されそうになり、走馬灯を見ました。死亡説が浮上したシーンの一つでした。しかしその後、駆けつけた水柱の冨岡義勇に助けられて、一命を取り止めます。

鬼が潜んでいる可能性のある遊郭に、音柱・天元の3人の妻が潜入捜査に入っていました。定期的にカラスを使って文のやりとりをしていましたが、全員と連絡がつかなくなります。「鬼滅の刃」天元は、炭治郎、伊之助、善逸の3人を女装させ、怪しいと睨んでいる3つの遊郭にそれぞれを潜入させました。ときと屋には「鬼滅の刃」主人公の炭治郎、荻本屋には伊之助、京極屋には善逸が入ります。

「鬼滅の刃」善逸は、遊郭の京極屋に潜んでいた上弦の陸・堕姫に遭遇し、血鬼術の帯に捕らえられました。この術は、人間を帯の中に閉じ込め、食料として保管する役割がありました。伊之助は、堕姫の帯が大量に保管されている食料庫に到達します。そこで、帯に捕まっていた善逸、天元の妻のまきをと須磨を助け出しました。そこへ「鬼滅の刃」天元も助けにやってきますが、その時に開けた穴から帯は逃げ出します。

「鬼滅の刃」伊之助たちは、地上に逃げた帯を追いかけます。地上では、先に堕姫と戦っていた炭治郎がいました。堕姫の首を切り落とした天元でしたが、彼女は消滅せず背中から兄の妓夫太郎が登場します。上弦の陸は、堕姫と妓夫太郎の2人で1つの鬼であり、倒すには2人の首を同時に切り落とす必要がありました。「鬼滅の刃」伊之助と善逸は堕姫を、天元と「鬼滅の刃」主人公・炭治郎は妓夫太郎を相手取ります。

伊之助と善逸は、堕姫の首を取りに行こうとしますが、堕姫の血鬼術と妓夫太郎の血鬼術が合わさり、近くことができません。天元の妻の1人の雛鶴は、妓夫太郎に毒を塗った大量のクナイを浴びせます。天元は、妓夫太郎の首を今にも切ろうとしていました。同時に切らなければ倒せないと焦る伊之助に善逸は、焦らないようアドバイスをして勇気づけます。天元たちは、妓夫太郎の首をとることに失敗しました。

堕姫の首は非常にしなやかなため、一つの方向からでは切り落とすことは困難でした。堕姫との戦いに炭治郎も加わり、二刀流の剣技を使う伊之助が堕姫の首を取りに行くことになりました。伊之助が堕姫の元まで到達できるよう、炭治郎と善逸がサポートに入ります。堕姫の近くにたどり着いた伊之助は、陸ノ牙・乱杭咬みで首を落としました。

炭治郎と善逸のサポートで堕姫の近くにたどり着いた伊之助は、陸ノ牙・乱杭咬みで堕姫の首を切り落とします。再生できないよう、首を持って切り離した堕姫の身体から離れようとしました。しかし、後ろからやってきた妓夫太郎が伊之助の心臓を鎌で刺し、堕姫の首を取り返します。堕姫の首は身体に戻され、再生しました。

「鬼滅の刃」妓夫太郎は、掠るだけでも死ぬほどの非常に強い毒を使います。「鬼滅の刃」伊之助は、この毒の鎌で心臓を刺されました。致命傷である上、猛毒も撃ち込まれたことから、このシーンで伊之助の死亡説が浮上します。実際、妓夫太郎から心臓を刺された後、「鬼滅の刃」伊之助はその場に倒れました。しかし、その後起き上がり、善逸と共に遊郭の京極屋に潜んでいた堕姫の首を切っています。

「鬼滅の刃」伊之助と善逸は遊郭の京極屋に潜んでいた堕姫の首を切り落とし、炭治郎たちは妓夫太郎の首を落とします。しかし、心臓を妓夫太郎に刺された伊之助の心音は、確実に小さくなっていました。「鬼滅の刃」禰󠄀豆子は、血鬼術で伊之助を燃やし、体内の毒を浄化します。

死亡説が浮上した「鬼滅の刃」伊之助でしたが、これにより死亡せず再び元気な姿を見せます。しのぶ曰く、伊之助は毒が効きにくい体質だといいます。心臓を毒の鎌で刺されて即死に至らなかったのは、こうした体質も関係しているようです。

「鬼滅の刃」の伊之助は、イノシシのマスクを被った風変わりなキャラクターです。両親や兄弟はおらず、何かと生い立ちは謎に包まれていました。しかし、童磨との戦いで山に捨てられた理由が発覚します。ここでは、「鬼滅の刃」伊之助の過去シーンや、マスク下の素顔などを紹介していきます。

「鬼滅の刃」伊之助の母・琴葉は、夫の暴力や姑のいびりから逃れるため、赤ん坊だった伊之助を抱えて、童磨が教祖を務める万世極楽教の寺に逃げ込みます。童磨は、信者を食べていた鬼でしたが、琴葉のことは気に入り、食べずにそばに置いておくことにしました。しかしある日、琴葉は童磨が信者を食べていた鬼であると気がつきます。伊之助を抱えて外へ逃げるも、追い詰められ行き止まりに差し掛かります。

「鬼滅の刃」琴葉は、助かる可能性にかけて伊之助を崖の下に落としました。その後、追いつかれた童磨に食べられ、亡くなります。運よく生き残った伊之助は、近くにいた野生のイノシシに育てられました。このことを、伊之助は無限城で遭遇した童磨から聞かされます。母親が死亡した理由を知った伊之助は、仇をとると強い意思を固めます。

母親の琴葉は、赤ん坊の頃に伊之助を童磨から守るため、生き残る望みをかけて崖から落とします。無事助かった伊之助は、野生のイノシシに育てられました。伊之助が人間の言葉を喋れるようになったのは、近くに住む老人とその孫・たかはるのおかげでした。働きもののたかはるは、ある日祖父がイノシシのマスクをつけた珍妙な動物の餌をあげているところを目撃します。

得体がしれず、危険と判断したたかはるは、伊之助を追い返し、もう餌付けしないよう祖父に注意しました。しかし別の日、祖父は伊之助を膝の上に乗せて、百人一首を読んであげていました。たかはるは、再び祖父に注意して伊之助を追い返します。その後もやってきた伊之助に、祖父は褌に書かれていた文字を読んであげていました。いつものように追い返そうとしたところ、伊之助は言葉を喋り、たかはるに反撃しました。

いきなり喋り出した伊之助を見たたかはるは、ひどく驚きます。そんなことはお構いなしに伊之助は、いつももらっているおかきを出すよう要求しました。家に上げられた伊之助は、祖父の膝の上でおかきを頬張ります。イノシシに育てられた伊之助が言葉を覚えたのは、この2人と出会ったおかげでした。

「鬼滅の刃」伊之助の母親の琴葉は、非常に美しい女性でした。伊之助も母親によく似ており、善逸は顔は女の子のようと評しています。美しい人間のみを好んで食べる上弦の陸・堕姫も、伊之助の素顔の美しさを見て、生け捕りにして食べようと考えました。

アニメ「鬼滅の刃」で伊之助役を演じた声優は、松岡禎丞でした。1986年9月17日生まれ、北海道出身で、声優事務所・アイムエンタープライズに所属しています。2009年に放送されたノイタミナ枠のアニメ「東のエデン」で声優として活動開始します。2011年に杉井光のライトノベル原作のアニメ「神様のメモ帳」で主人公の男子高校生・藤島鳴海役を演じ、注目を集めます。

代表的な出演作に、「超速変形ジャイロゼッター」速水俊介役、「輪廻のラグランジェ」ダノン・シ・アレイ役、「ダイヤのA」金丸信二役、「恋愛ラボ」池澤雅臣役、「凪のあすから」狭山旬役、「弱虫ペダル」青八木一役、「M3〜ソノ黒キ鋼〜」鷺沼アカシ役、「SHIROBAKO」落合達也役、「バディ・コンプレックス」渡瀬青葉役、「マンガ家さんとアシスタントさんと」愛徒勇気役、「電波教師」小田原丈役などがあります。

山で育った「鬼滅の刃」の伊之助は、初めて目にした汽車を生き物であると勘違いします。強く警戒し、刀を抜こうとしたり頭突きしたりしました。純粋な行動に、「鬼滅の刃」ファンからはかわいいといった感想が多く上がりました。

「鬼滅の刃」伊之助は、近くに住んでいたたかはるという青年とその祖父との出会いによって、人間の言葉を喋れるようになりました。このシーンが好きといった感想も多く、もっと3人が出てくる話を読みたいといった「鬼滅の刃」ファンの感想も多くありました。

「鬼滅の刃」で遊郭に潜む鬼を退治するため、炭治郎、伊之助、善逸は、女装して店に潜入するシーンがあります。遊郭の京極屋には、上弦の陸の鬼である堕姫と妓夫太郎が潜んでいました。「鬼滅の刃」伊之助と善逸の2人は、協力して堕姫を相手取り戦います。このシーンがよかったといった「鬼滅の刃」ファンの感想も多くありました。

「鬼滅の刃」に登場する伊之助の死亡説が囁かれたシーンなどを紹介してきました。死亡説が浮上した「鬼滅の刃」那田蜘蛛山での戦いや、「鬼滅の刃」遊郭での戦いでは、かっこいい伊之助の戦闘シーンを見ることができます。