【ワンピース】テゾーロがかわいそうと言われる理由は？悲しい過去とステラの死因を考察

この記事で取り上げるテゾーロは、「ワンピースフィルムゴールド」に登場する敵キャラクターです。世界政府も公認するエンターテイメントの町グラン・テゾーロのオーナーであり、マゼンダカラーの派手なスーツに金の指輪やピアスなどの装飾品をつけた大金持ちでした。冷酷ですが、過去のかわいそうな出来事から、かわいそうといった感想が多くあります。

「ワンピースフィルムゴールド」は、2016年7月に公開された映画であり、興行収入は51.8億円を記録しました。13作目にあたる映画であり、プロデューサーには原作者の尾田栄一郎が携わりました。主題歌には、新感覚のロックミュージックが話題のGLIM SPANKYが歌う「怒りをくれよ」が起用されています。

舞台となるエンターテイメントシティで歌手として働くカリーナ役には満島ひかり、コンシェルジュで人から運気を吸い上げる能力ラキラキの実の能力者の美女には菜々緒、警備員のヌケヌケの実の能力者タナカさんには濱田岳など、豪華キャストが多数出演していることでも驚きの感想が上がりました。

麦わら一味は、サウザンドサニー号でテゾーロがオーナーを務めるグラン・テゾーロという船にやってきます。そこは、船でありながら世界政府も認める世界規模のエンターテイメントの町として知られていました。コンシェルジュの美女・バカラは、麦わら一味をカジノへと案内します。カメ車レースやカードゲームなど、順調に勝ち進みコインも貯まる中、VIPルームへと通されました。

ルフィは、グラン・テゾーロのオーナーであるギルド・テゾーロと丁半博打をします。結果がわかる直前に、触った人から運気を吸い取るラキラキの実の能力者であるバカラの力によって、敗北しました。麦わら一味は、ゾロが人質に取られ、3億2000万ベリーの支払いを要求されます。そんな中、グラン・テゾーロの元で歌手として活躍するカリーナに、テゾーロの莫大な資産を盗む計画を持ちかけられました。

ギルド・テゾーロは、世界政府も認める大規模なエンターテイメントの町グラン・テゾーロのオーナーを務める大金持ちの男性キャラクターです。全体の20％に及ぶ世界通過を所持しており、天竜人にも天上金を支払っているようです。これにより、海軍はグラン・テゾーロ内にいる海賊を捕まえることは禁じられており、中立的な地帯となっています。元七武海のドフラミンゴとは、商売を通して付き合いがありました。

傘下の海賊には、シルバー海賊連合、トレジャー海賊団などがいます。マゼンタカラーの目立つスーツに、ホワイトの靴、金の指輪と星型のピアスをつけています。誕生日は金の記念日とされている1月24日で、年齢は41歳でした。

触ったことのある金を自在に操ることができる、覚醒済みのゴルゴルの実の能力者でした。グラン・テゾーロに入る人に自身の力が入った金粉を付着させるため、敷地内にいる人は彼に逆らうことができずにいました。操る金の硬度は非常に高く、ゾロでも切ることができないほどでした。新世界の怪物という異名を持ち、ルフィも彼のことを怪物と感想を述べていました。

部下には、人から運気を吸い上げるラキラキの実の能力者でコンシェルジュのバカラや、壁や床を通り抜けるヌケヌケの実の能力者で警備員のタナカさん、力強く打たれ強くもあるディーラーのダイスなどがいます。カジノで勝ち進んでいった麦わら一味は、VIPルームに通されテゾーロと丁半博打をしました。直前にバカラから運気を奪われたルフィは、敗北し3億2000万ベリーの借金を背負います。

麦わら一味は、イカサマであると抗議し、支払いを拒否しました。テゾーロをはじめとした部下たちは、騙される方に落ち度があると指摘します。テゾーロは、同じ賞金額のゾロを人質にとりました。頭の回転が早く計算高いこともわかるシーンでした。

テゾーロは、過去に触ったことのある金を自在に操ることができる覚醒済みのゴルゴルの実の能力者です。部下に制裁を下す時、はめていた指輪をひとつ外して投げ全身を縛り上げており、質量を大きくすることもできるようでした。グラン・テゾーロに入る人は、テゾーロの力が入った金粉を浴びることになります。これによってテゾーロは、敷地内にいる人々を支配していました。

グラン・テゾーロの全長は、最大で10kmあります。これだけ広大な敷地内にある金を操り管理していることから、相当な強さを誇ることがわかります。麦わら一味との最終対決では、部下に自身の金で作ったゴールドアーマーを提供していました。ルフィとの一騎打ちでは、大量の金で作ったゴールデンテゾーロを使って戦っていました。最終的に、ギア4を使ったルフィに敗北します。敗北直前に、ステラの声が聞こえました。

テゾーロは、金持ちである自分を勝者とし、貧乏人を敗者と見下す冷酷な人物でした。しかし、こうした思想になったのは、過去の出来事が関係していました。貧しい家庭に生まれ育った彼は、早くにギャンブルに依存する父親を病気で亡くします。それから精神的に荒れた母親から当たられるようになったテゾーロは、12歳の時に家から出て行きます。その後、窃盗で手に入れた金で酒やギャンブルをするようになりました。

賭け事で負けた16歳のある日、ヒューマンショップで商品として売られている女性ステラに会います。彼女は、テゾーロの歌を手放しで褒めてくれました。幼い頃からステージで歌うことを夢見ていたテゾーロは喜び、ステラに恋心を抱くようになります。ステラをヒューマンショップから買取り自由にすることを目標に、日々必死に働いてお金を稼ぎ、ステラを買い取れる金額に近づきます。

しかし、訪れた天竜人に先にステラを購入されてしまいました。奴隷として連れていかれる中、ステラはテゾーロに、自分のために必死になって働いてくれたことに幸せを感じていたと胸の内を語ります。天竜人に逆らったテゾーロも、奴隷としてマリージョアに連行されました。ほどなくしてステラの訃報を知らされ、もっと金があれば自由にできたと嘆きます。

天竜人に買い取られたステラは、奴隷となり連れていかれた先のマリージョアで命を落とします。「ワンピースフィルムゴールド」作中では、ステラの死因は明らかになっていません。劣悪な環境下で病気になった、主人から暴力を振るわれた、過酷な労働を強いられたといった死因が考えられます。しかし、テゾーロが自分を思って働いてくれた思い出から、笑顔で息を引き取ったとされています。

テゾーロは、周囲の人間が自分より先に笑うことを心底嫌います。部下と共に酒を飲んでいた時、酔っ払った男性スタッフの1人が、海賊王になるという夢を持つルフィのことを笑い飛ばしました。癪に触ったテゾーロは、酒の入ったグラスをわざと落として割り、ゴルゴルの実の能力を使って男性を殺害します。これほどまでに周囲の人間が笑うことを嫌う理由は、天竜人の奴隷として扱われていた過去が深く関係していました。

若かりし頃、明るく接してくれるステラに恋をしたテゾーロは、ステラを買取り自由にするために昼夜問わず働きますが、先に天竜人に買われてしまいました。連れて行かれるステラを止めようと、天竜人に楯突いたテゾーロも、奴隷として連行されます。この奴隷として過ごした過去があるために、テゾーロは周囲の人間が笑うことを嫌うようになったのです。

天竜人の奴隷となったテゾーロは、主人の許可なく笑うことを禁止されていました。奴隷としての経験は、テゾーロの心に深い傷を残します。フィッシャー・タイガーによって奴隷から解放された後も傷が癒えることはなく、自分の前で笑う人に強い不快感を感じるようになりました。天竜人の奴隷として扱われていた過去がテゾーロの歪んだ思想を作り出していたのです。こうして見てみると、やはりテゾーロはかわいそうと言えます。

テゾーロは、16歳の時にヒューマンショップで商品として販売されていた女性ステラに出会います。家庭環境に恵まれなかったテゾーロは、大好きな歌を褒めてくれた上、優しく接してくれた彼女に恋心を抱くようになりました。賭け事や喧嘩、窃盗などから手を洗い、真面目に働いてステラを購入し自由にしようとします。しかし、ステラを購入できる金が貯まる前に、天竜人に買われてしまいました。

ステラは、テゾーロが自分を助けるために働き続けてくれたことを、心から幸福を感じていました。ステラを買った天竜人に楯突いたことがきっかけで、かわいそうなことにテゾーロも奴隷として捕らえられ、マリージョアに連行されます。その後、まもなくしてステラの訃報を知らされました。もしもお金持ちだったならステラを買って苦しみから救うことができたと考え、お金に執着するようになりました。

「ワンピースフィルムゴールド」に登場するギルド・テゾーロ役の声優は、俳優やナレーターとしても活躍する山路和弘でした。配偶者に、同じく声優の朴璐美がいます。1977年に劇団青年座に所属して舞台役者となり、1982年に三菱銀行人質事件を描いた映画「TATTOO＜刺青＞あり」に出演しました。30代半ばから声優や吹き替えの仕事を始めるようになります。

山路和弘の主な出演作に、「PSYCHO-PASS サイコパス」雑賀譲二役、「ドラゴンボール超」ヒット役、「ブブキ・ブランキ」ギー・バルヴィル・アベイユ役、「波よ聞いてくれ」久連木克三役、「6HP/シックスハートプリンセス 」孝ちゃん役、「ワンパンマン」シルバーファング役、「金田一少年の事件簿R」毛利御門役、「破壊魔定光」ポンコツ役、「ジーンシャフト」ラリィ役、「MONSTER」ティンガー役などがあります。

「ワンピースフィルムゴールド」に登場する敵キャラクター・テゾーロに関する感想や評価を紹介していきます。テゾーロは、過去に天竜人から助けたかった女性を先に買われ、自身も天竜人の奴隷として過ごした過去がありました。しかし、周囲はテゾーロの人格が作られたこうした過去を知りません。テゾーロがかわいそうだったという感想も多くありました。

テゾーロは、過去にヒューマンショップで販売されていたステラという女性に恋をします。ステラに自由を与えるため、真面目に働いてお金を稼ぎます。ステラの方も、自分のことを思って必死にお金を稼いでくれたテゾーロの行動を、幸せに感じていたといいます。テゾーロとステラには幸せになって欲しかったといった感想も多くありました。

テゾーロは、勝手に笑った部下に制裁を下したり、金のない人間を負け犬と見下していました。「ワンピースフィルムゴールド」ではそうなってしまったかわいそうな過去が描かれています。嫌いじゃないといった感想や、かわいそうといった感想も多くありました。

「ワンピースフィルムゴールド」で明かされたテゾーロのかわいそうな過去や視聴者の感想などを紹介してきました。貧困家庭に生まれ育ち、友達もおらず、精神的に不安定になった母親からは八つ当たりをされるようになります。家を出てギャンブル、酒、窃盗などを繰り返します。ヒューマンショップに売られていたステラに恋をし、彼女を救うために昼夜問わず必死に働くようになりました。

しかし、ステラを買える金額に到達する前に天竜人に買われ、逆らった自身もマリージョアで奴隷とされます。ほどなくしてステラの訃報を知らされ、お金さえあれば救うことができたと深い悲しみに飲まれます。こうした過去から、ファンの間ではかわいそうといった感想が多く上がりました。