【ハンターハンター】メルエムとコムギに恋愛感情はあった?二人の関係と最後を考察

『ハンターハンター』のメルエムとコムギに恋愛感情はあった?二人の関係と最後を考察していきます。『キメラアント編』で初登場し、強力なキメラアント達の王として君臨していたメルエムは、非情な性格が目立ちました。しかし、人間の女の子であるコムギに対してのみ心を開いていた様子なので、今回は2人に恋愛感情があったのかどうかを、泣けると話題の感動の最後と共に考察していきます。

【ハンターハンター】メルエムとコムギに恋愛感情はあった?二人の関係と最後を考察のイメージ

目次

  1. メルエムとコムギとは?
  2. メルエムとコムギに恋愛感情はあった?
  3. メルエムとコムギの泣ける感動の最後を考察
  4. メルエムとコムギの関係を考察
  5. メルエムとコムギに関する感想や評価
  6. メルエムとコムギの恋愛関係まとめ

メルエムとコムギとは?

メルエムとコムギの恋愛感情についてや、感動の泣ける最後について考察していく前に、2人のプロフィールをまとめていきます。『ハンターハンター』の中でも人気の高い『キメラアント編』に登場しているメルエムとコムギですが、いったいどんなキャラなのでしょうか?また、ここでは『ハンターハンター』の作品概要やあらすじも紹介しますので、メルエムとコムギについて詳しく無いという方も楽しめる内容となっております。

ハンターハンターの作品情報

ハンターハンターの概要

『ハンターハンター』は、冨樫義博が1998年から『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始した漫画作品で、2020年現在単行本は36巻までが刊行されています。主人公の少年ゴン=フリークスが、父親に会うためにハンターと言われる職業につき、強敵と戦いながら仲間との絆を深めていくという物語で、少年漫画らしい冒険活劇となっています。しかしその反面、グロテスクな描写も多いため、少年漫画ギリギリのラインでもあります。

また、休載が多い事も特徴で、いつ再開されるのかという事が度々ネットニュースに取り上げられていました。さらに、内容も複雑で難解で文字数も多いため、現在進行中である『暗黒大陸編』はいまだに暗黒大陸に到着しておらず、船内にいる状態が続いています。しかし、物語の進みが遅いのには理由があり、原作者である冨樫義博が、非常に複雑な伏線を日々考え抜いているからだという事です。

ハンターハンターのあらすじ

くじら島に住んでいる少年・ゴン=フリークスは、森でキツネグマに襲われているところをハンターであるカイトに助けられました。カイトはゴンの父はこの世で最高のハンターである事をゴンに告げます。ゴンは父親に会いたいという気持ちから、自分もハンターとなるために、くじら島を旅立つのでした。ゴンはハンター試験を潜り抜け、多くの仲間達と出会い、強敵との戦いに身を投じていきます。

メルエムのプロフィール

メルエムはキメラアントの女王から生まれた、キメラアントを統べる王です。生まれた時から自分が王であるという自覚を持っており、プライドの高い性格をしています。口癖は『二度言わすな』で、自分を不快にさせた者ならキメラアントの兵士であっても躊躇無く殺害します。高い身体能力を持っている他のキメラアント達とは比較にならないほどの強さを誇り、王直属の三戦士ですら全く歯が立たないほどの力を持っています。

ゴンやキルアが苦労して体得した念能力を生まれた時から会得していて、原作ではどの系統かははっきりとは描かれていませんが、どの系統の能力にも当てはまらないため特質系ではないかと言われています。その能力は『オーラを食う能力』で、念能力者のオーラを身体ごと食べる事で、そのオーラを自分の物にする事が出来るという能力です。また、食べた念能力者の使用していた技も使用可能となります。

誕生した当初は、念能力者を多く捕食するために東ゴルトー王国の総帥を殺害して国を乗っ取り、国民500万人を選別し、暴力によって支配する暴君となっていました。人間を家畜としか扱っていませんでしたが、暇潰しに始めた東ゴルトー王国の『軍儀』を始めた事で、軍儀の王者であるコムギと出会い、少しずつ人間への価値観が変わっていきます。

少しルールブックを読んだだけで、将棋や囲碁などの名人に勝ち、そのたびにその名人を殺害してきたメルエムでしたが、コムギにだけは勝つ事が出来ないため戸惑いを覚えます。メルエムはコムギと過ごすうちに、人間にも少数ではあるが価値のある者が存在するというように認識を改め、それからは弱者を守り、平等な世界を作るために自分の力を使う事を決意するのでした。

コムギのプロフィール

コムギは、東ゴルトー王国の客員棋士で、東ゴルトー王国発祥の遊戯『軍儀』の世界王者です。盲目であるため常に目を閉じており、ボサボサヘアーに鼻水を垂らしているなど、あか抜けない見た目をしています。口調は常に慌てたような自身の無い喋り方をし、東北弁のような訛りがあるという特徴の多い少女です。この事から、客員棋士として家族の中でも稼ぎ頭であるにも関わらず、疎まれて育てられてきました。

しかし、軍儀での勝負となったら天賦の才を発揮し、勝負するごとに強くなっていくメルエムをさらに引き離すかのように、コムギ自身も新しい一手を思いつき、そのうちには念能力のオーラまで身に纏う気迫を見せていました。

『HUNTER×HUNTER』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト

メルエムとコムギに恋愛感情はあった?

ここからは、本題であるメルエムとコムギの恋愛感情について考察していきます。生まれた当初から冷酷な性格で残虐な行為を平然とやってのけるメルエムと、素朴で優しいコムギに果たして本当に恋愛感情は生まれたのでしょうか?原作での2人の行動を元に、2人の関係性に詳しく迫っていきます。軍儀以外の時間は平凡なコムギですが、とあるコムギの一面がメルエムの心を動かしているようです。

考察①分かりやすい愛情表現の言葉を使っていない

メルエムとコムギは、作中で一度も分かりやすい愛情表現の言葉を使ってはいません。深くお互いの事を思っていながら、『好き』『愛してる』などといった言葉を一度も発する事は無く、『キメラアント編』は終わりをむかえました。メルエムは生まれたばかりの存在なので言葉のバリエーションが少なく、自分の感情を言葉にするのが難しかったと考えられます。

コムギは、自分の立場をわきまえて言葉を選んでいる様子なので、好きであったとしても王であるメルエムに対して『愛してる』などといった言葉は恐れ多くて使わなかったのではないでしょうか。しかし、メルエムはコムギが瀕死の状態に陥ってしまった時には今までに無く動揺し、部下であるネフェルピトーにすぐ治すように命令するなど、コムギに他の人物には抱かない特別な感情を抱いていた事は間違いありません。

考察②コムギのギャップ

普段のコムギは、鼻水を垂らして舌ったらずで会話するというどこか抜けている印象を受ける女性ですが、ひとたび軍儀となると恐るべき集中力を発揮します。また、他のキメラアントがメルエムに対して恐怖にも近い忠誠心を持っている事に対して、コムギは王に対しての立場をわきまえながらも全く恐れる事無く対等に近い接し方をしていました。他の者とは違うコムギの態度に、メルエムは感情を揺さぶられたと考えられます。

あまりに強力な力を持つキメラアントの巣窟に乗り込んだら、念能力の使い手たちも普通の精神ではいられない事が多かった中で、盲目だからとはいえ動じる事の無かったコムギは普通では無い状況で普通で居られる特別な心を持っていました。メルエムはこの事から、コムギに親や恋人に抱くような愛情を持つようになりました。

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メルエムとコムギの泣ける感動の最後を考察

分かりやすい愛情表現の言葉は一度も使っていないというメルエムとコムギですが、ここからは2人の愛の深さを思い知らされる泣ける感動の最後を考察していきます。まずは出会いから2人の関係を紹介したうえで、どのように最後には愛が生まれるようになったのかという事を順を追って説明します。多くの読者から反響の多かったメルエムとコムギの泣ける感動の最後を見る事が出来ますので、是非チェックしてみて下さい!

考察①出会い

まずはメルエムとコムギの初めての出会いからです。メルエムは世界を自分の支配下に置くために、手始めに東ゴルトー王国を制圧します。部下に東ゴルトー王国に関しての仕事を全て任せていたメルエムは時間を持て余していたため、東ゴルトー王国の将棋や囲碁の名人たちと遊戯をして暇を潰していました。メルエムは生まれたばかりの為、全ての遊戯が初挑戦となっていましたが、持ち前の才能で名人をことごとく破っていきました。

そんな中、軍儀と呼ばれる東ゴルトー王国発祥の遊戯でチャンピオンに君臨している女性・コムギを迎え入れたメルエムは、いつものようにルールブックを一通り確認し、ゲームを開始します。しかし、メルエムは遊戯で初めての敗北を味わいます。何度もコムギに挑戦するメルエムは、瞬く間に腕前を上げていきますが、コムギはどうやらそれ以上に成長をしているようでした。

メルエムは戦略を練り直しながら切磋琢磨し、コムギと軍儀を打ち続けますが、そんな中で日常会話もするようになり、非情だった性格に変化が起こり始めます。他人に興味が無く、自分以外の者は食料や道具としか思っていなかったメルエムですが、コムギに対しては名前を尋ねるなど、少しずつ人間らしい心が芽生え始めていきました。

考察②名前を知らないメルエム

コムギは他の者とは違い、メルエムに敬意を払いながらも気さくに接していました。そんな中で、コムギは軽い気持ちでメルエムに対して名前を尋ねましたが、この時に自分の名前を知らなかったメルエムは、自分の名前について初めて考え始めます。そして、他のキメラアントも自分の事を『王』としか呼ばなかったため、メルエムは初めて、自分と対等であってくれる存在を見つけたのです。

最強の力を持つメルエムですが、対等な存在で居てくれるコムギは非力な存在です。ある時鳥に襲われて傷だらけになってしまったコムギをメルエムはつい助けますが、支配する事しか心の中になかったメルエムは、自分の行動に驚愕します。『余はこいつをどうしたいのだ!?』と自問自答しますが答えは見つかりません。優しさや愛を受けずに育ったメルエムは、自分に生まれつつある感情が何なのかと考えるのでした。

考察③ウェルフィンの言葉で思い出すメルエム

メルエムは、ハンターの中でも最強であるネテロとの戦いによって重傷を負い、それによって記憶を失ってしまいます。つまり、今までのコムギとの大切な時間も忘れてしまったため、もとの残虐な性格に戻ってしまったのです。しかし、わずかにコムギに関しての記憶が残っており、時折頭の中にビジョンのようなものが浮かぶようになりました。そんな中、師団長であるウェルフィンの言葉によって、ついにコムギの事を思い出します。

かつての自分のように暴力での支配を繰り返すようになったメルエムでしたが、コムギの事を思い出した事で人間性を取り戻します。『大切なモノを想い出せた』という、自分以外の者は認めない当初のメルエムからは考えられないセリフからも、コムギがどれだけ大切であったのかが分かります。

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メルエムとコムギの関係を考察

考察①コムギに会いたいメルエム

コムギの事を思い出したメルエムは、すぐにパーム達が預かっていたコムギの元に駆け付けます。パームはメルエムに立ちはだかろうとしますが、メルエムは暴力を使う事無く、言葉でパームの事を説得しようとし、ついには土下座までしようとします。その時のパームにはキメラアントの遺伝子が入っていたため、本能的にメルエムの土下座を止めます。パームはメルエムの提案を飲み、そして涙を流しました。

その涙の理由は、人間を支配すべき存在であるキメラアントの王・メルエムが、ただ1人の人間であるコムギに対しての尋常では無い想いを知ったからです。また、メルエムが最初からこのような心を持っていたならば、自分はキメラアントになる事は無かったというパームの思いも込められています。メルエムのこれらの行動は、コムギとの関係性が深くなっている事を表している事が分かります。

考察②死にたかったメルエム

メルエムはパームの了承を得たうえでコムギの元に急ぎました。当のコムギは軍儀に関する寝言を言いながらぐっすりと眠っています。メルエムは笑みを浮かべ、コムギを起こすとすぐに軍儀を打ち始めようと言います。以前までのメルエムなら、自分の前で寝言を言うような無礼な者はすぐに殺害していましたが、逆に微笑むという事からも、2人の関係性が愛情に変わっている事が分かります。

メルエムは、ネテロとの戦いで『貧者の薔薇』を受け、猛毒を浴びた事で自分の命が長くない事を悟っていました。そのため、最後の時間をコムギと共に軍儀を打って過ごしたかったと考えたのです。命が尽きる最後の時まで一緒にいたいと考える2人の関係は、非常に深いものです。

考察③生きる意味

いつものように軍儀を打ち始める2人でしたが、メルエムは自分が毒に犯されていてもうすぐ死ぬ事をコムギに告げます。そして、最後の時間をコムギと過ごしたかったという事を伝えると、コムギは涙を流します。メルエムは、自分と一緒にいると毒が感染してしまうため、この場から去るように遠回しに伝えたかったのですが、コムギは『お供させて下さい』と言い、軍儀を打ち続けるのでした。

今までどんな強力な攻撃を受けても表情一つ変える事の無かったメルエムですが、この時は驚きの表情を浮かべ、自分はこの時のために生まれてきたのだと、自分の生きる意味を悟ります。そしてコムギも、軍儀でしか生きる事の出来なかった人生は、今この時のためのものだったと確信し、最愛の人と共に死ぬ事が出来るという事に幸せを感じるのでした。

考察④2人の対比

メルエムとコムギは何の変哲もない会話をしながら軍儀を打ち続けますが、確実に死へと近づいていきます。そしてメルエムがコムギの腕の中で息を引き取ります。この泣ける感動的なシーンは、コムギが以前に瀕死の重傷を負った時の構図と対比しており、2人の関係が一心同体である事を表しています。

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メルエムとコムギに関する感想や評価

『ハンターハンター』のメルエムとコムギの関係が大好きだというファンの感想があります。今まで前述してきたように、恋愛関係以上であるといっても過言では無い2人は、泣ける感動の最後だけではなく、その過程でも深い愛を見せてくれました。そのため大人気の2人となっており、特に女性の読者に人気が高いようです。

『ハンターハンター』の『キメラアント編』の最後の泣ける感動シーンがやばいという感想があります。『ハンターハンター』の作中の中でも屈指の泣ける感動シーンとなっており、戦闘シーンやグロテスクシーンの多い中で、意外性もありました。

メルエムとコムギの恋愛の意外性がさすがだという感想があります。恋愛要素が少ない『ハンターハンター』の中で、キメラアントの王と盲目の少女の恋愛が可愛いという事で、多くの読者から人気となっています。泣ける最後の感動シーンでは、種族の違う2人に本当の愛が芽生えていました。

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メルエムとコムギの恋愛関係まとめ

『ハンターハンター』に登場するメルエムとコムギの恋愛関係や、感動の泣ける最後のシーンについてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?多くの読者が泣ける感動シーンだと話題に上げた『キメラアント編』の最後は、作中でも屈指の名シーンである事が分かります。

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