【ハンターハンター】コアラ型キメラアントの正体は？前世やカイトとの関係は？

週刊少年ジャンプによって1998年14号から連載がスタートした「ハンターハンター（HUNTER×HUNTER）」は、2018年10月の時点において第36巻まで単行本で刊行されました。山形県新庄市出身の漫画家である冨樫義博（とがしよしひろ）さんによって描かれたハンターハンターでは、仲間思いなゴン＝フリークスはプロハンターとなって父親であるジンを探すため仲間と修業しながら成長する姿が描かれています。

ハンターハンターで第32巻の第337話である「懺悔」では、黒いスーツに身を包んだコアラ型のキメラアントが人間時代に背負っていた思いやキメラアントになってからの人生についても深いセリフで語り、赤髪のキメラアントに懺悔をしていました。そこで、名前が付けられていないコアラ型のキメラアントの正体や前世、赤髪のキメラアントに転生したカイトとの関係、彼女に発した懺悔のセリフなどをご紹介します。

7200万部（2019年の時点）の累計発行部数を記録しているハンターハンターは、週刊少年ジャンプにおいてはワンピースに次ぐ長期連載作品です。残酷でグロテスクなシーンが多く描かれたダーク・ファンタジー作品「ハンターハンター」は、主人公をいつでも殺すつもりで描いているそうです。非常に複雑な構成になっているハンターハンターは、休載期間が非常に長い作品となっています。

毎年少なくても10回以上（1999年以降）の休載が続くようになりました。そのため連載が再開されるとネットニュースで掲載され話題となることが多くなっています。収集の面白さが描かれているハンターハンターでは、さまざまなプロハンターが宝石などさまざまなものを収集していました。キメラアント編においては非常に過激なシーンが多くなっていますが、深い内容が盛り込まれており注目を集めています。

父親であるジンを探すためハンターになることを目指したゴンは、ハンター試験で合格しプロハンターとなります。試験会場では同じ志を持った仲間と出会い、さまざまな試験を通して絆を深め合うことができました。仲間と一緒に試験を受けながら苦楽を共にすることで信頼関係を築いたゴンは、頭の回転が速いキルアや中性的な雰囲気のクラピカ、飄々とした性格のレオリオと仲良くなり、それぞれハンターとして活動し始めます。

ハンターハンターの第32巻の第337話である「懺悔」に登場しているコアラ型のキメラアントには名前が付いていません。ジェイル隊に所属しており兵隊長を務めている見るからにコアラの容姿のキメラアントには、公式でも「コアラ型」としか書かれておらず、名前は明らかになっていないのです。また、コアラ型のキメラアントの念能力や正体も明らかにされていませんが人間だった時の記憶は残っていました。

ハンターハンターで正体が不明のコアラ型のキメラアントは、人間だった頃はやくざやマフィア、暗殺者のように人を殺害するような仕事をしていたようです。彼がしていた仕事は明らかではありませんが、人を殺していたことに対して懺悔していたのです。さらに、常に黒いスーツに身を包んでいるコアラ型のキメラアントはかつて自分が赤い髪の少女を殺して深く後悔した記憶をはっきりと覚えておりそれについても懺悔していました。

そのため、ハンターハンターで頑丈な身体を持ったコアラ型のキメラアントになった彼は、キメラアントになった現在も人間時代と同様に人を殺している姿にゾッとします。自分はコアラ型のキメラアントになっても全く成長せずにまた人間を殺していると深く反省し、かつて殺害した赤い髪の少女にそっくりなキメラアントに出会い懺悔をしたのです。あまりにも意味深なセリフが多いためコアラの正体は誰かと話題になりました。

ハンターハンターで丸太で叩かれてもびくともしない頑丈な身体を持っているコアラ型のキメラアントは、自分が人間だった頃に殺してしまった赤髪の少女にそっくりなキメラアントに出会ったことでかつての行いを懺悔しています。そのセリフがかなり抽象的でありながらも深い内容となっていたために、コアラ型のキメラアントの正体に注目が集まるようになりました。

ハンターハンターで名前が付けられていないコアラ型のキメラアントは、作者の冨樫義博さんではないかと考えることができます。コアラが赤髪のキメラアントに発している懺悔のセリフは、休載が多くなりがちな作者の読者に対する懺悔のセリフなのかもしれません。

常に全力で連載しているものの休載が続いてしまったり、後からああすればよかったと後悔が押し寄せてくる日々でも必死にやれることをやっていこうという気持ちも込められている前向きな懺悔のセリフとも考えることができるでしょう。

ハンターハンターで人間として生きていた前世で人を殺していたコアラは、かつて自分が殺害して後悔している赤髪の少女に似たキメラアントに向かって、かつての自分の生き方や後悔の念を話し、最後は意味深なセリフを放って立ち去ろうとしました。赤髪の女の子のキメラアントは、猫型の蟻となっているピトーによって死亡したカイトが転生したキメラアントとなっています。

また、ハンターハンターで心優しかったカイトが転生した赤髪のキメラアントはキメラアントの王を務めているメルエムの双子の妹ともいわれていました。全盲のコムギとも深い関りがあるとも考察されています。そこで、殺し屋の記憶を持つコアラ型キメラアントの前世や赤髪のキメラアントに転生したカイトとの関係を考察していきましょう。

ハンターハンターで人間として生きていた前世の記憶を持っているコアラは、前世で自分が殺してしまった赤い髪の少女にそっくりな死亡したカイトが転生したキメラアントに出会った際に上記の懺悔をしています。前世で殺し屋をしていたコアラでしたが、本当は人を殺したくないと思っていたことを語っていました。しかし、最終的には自分自身が傷つきたくなくて罪のない赤い髪の少女を殺したと認めています。

ハンターハンターで猫型の蟻となっているピトーによって死亡したカイトは赤髪のキメラアントに転生して生まれ変わっています。女王の蟻の体内に生き残っていた赤ちゃんはレイナと名付けられてコルトによって大切に育てられていましたが、自我が目覚めると「カイト」と自ら名乗るようになります。女王の体内に生き残った赤髪のキメラアントは正体は明らかになっていませんが王であるメルエムの双子の妹といわれていました。

ハンターハンターで黒いスーツに身を包んだコアラが前世の罪を全て打ち明けている際、赤髪の女の子の姿となっているキメラアントは黙って彼の話を聞いています。しかし、全ての告白が終わり殺し屋であったコアラが立ち去ろうとした際には厳しく引き留めていました。その時放っていたセリフが上記の画像のものです。心優しかったカイトが転生している赤髪の女の子は、「自分の傍から絶対に離れるな」と話しています。

どんなに辛くても逃げないで、かつてコアラが殺した自分と一緒に過ごすことが大きな罪を犯してきたコアラの義務だとも話していました。決して自殺はさせない、毎日謝りながら生きていくように話し、今懺悔した覚悟が少しでも墜落した時には自分が殺してあげるから安心するように伝えていました。彼女は死ぬ間際に苦しかったけど精一杯やり切ったと思えるような生き方をしようとコアラに覚悟を持たせていたのです。

ハンターハンターで人間だった前世を持つコアラは、すぐにカッとなったり、ひどく落ち込んだり感情の起伏の激しい性格をしていました。ハンターハンターの第32巻の第337話において彼の放ったセリフである「救えねえ」という意味が明らかになっています。激しく人殺しをしていながらも時に自分は何やっているのだろうか？と深く落ち込む生活をしていたコアラ。

彼は赤髪のキメラアントの少女に出会ったことでかつて自分が残酷に殺してしまった赤髪の少女を思い出します。そのため、かつて殺した赤髪の少女にそっくりな彼女に全てを懺悔して楽になりたいと考えたのかもしれません。また、全てを告白してすっきりした後は自らの命を絶とうと考えていたようです。すぐに辛くなると逃げ出してしまいたい衝動に駆られてしまう彼は、自分に対してこのセリフを放っていたとも考えられます。

しかし、彼の全てを察した赤髪のカイトちゃんは、それを許しませんでした。自分では救うことができなかった弱虫な自分を許し、救おうとしてくれていたのです。厳しく自分の傍から離れないようにといってもらうことで彼は生きていく覚悟を固めています。彼の正体は作者ではないかと考えることができるため、作者の心情を察することができる場面でもありました。

ハンターハンターで黒いスーツに身を包んだ時にかっこいい雰囲気を漂わせているコアラの声を担当したのは声優の堀内賢雄さんです。声優の堀内賢雄さんは、声優以外にナレーターとして活動しています。スポーツが得意だった彼は、中学で野球部においてキャプテンを務め、高校へは野球のスポーツ特待生で入学しました。しかし、1年生で身体を壊してしまったために他校へ転校しています。

• 名前：堀内賢雄（ほりうちけんゆう）
• 血液型：B型
• 生年月日：1957年7月30日
• 出身地：静岡県御殿場市
• 所属事務所：ケンユウオフィス（代表）
• 職業：声優、ナレーター
• 声優デビュー：1983年
• 身長：173㎝

高校生になるとDJを目指すようになりました。東京アナウンスアカデミーに19歳の時に1週間の基礎科集中講座を受講します。その後はクラブやディスコで飛び込みで司会をしたりDJをしたりするようになりました。次第にテレビ番組のレポーターやナレーションを担当することになりますが、役者を進められ声優を志します。たまたま受けたオーディションに合格し声優としてデビューをしました。

声優の堀内賢雄さんの主な出演作品には、銀河漂流バイファムのレアラ・ジェダ役やサイコアーマー・ゴーバリアンのハンス・シュルツ役、超攻速ガルビオンのヘンリー・マクミラン役、よろしくメカドックの東條誠役、忍者戦士飛影のイルボラ・サロ役、機動戦士ガンダムΖΖのマシュマー・セロ役、マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズのルーク・スチュワート役、ロッド・ドリル役などがありました。

その他のテレビアニメとしては、GO! レスラー軍団のベンKゴッド役や、天空戦記シュラトの天王ヒュウガ役、ふしぎの海のナディアのサンソン役、宇宙の騎士テッカマンブレードのバルザック・アシモフ役、ヤマトタケルのツクヨミ役、ナレーション、モンスターファーム〜円盤石の秘密〜のデュラハン役、Get Ride! アムドライバーのランディ・シムカ役、牙狼〈GARO〉-炎の刻印-のヘルマン・ルイス役などがあります。

人間時代に殺し屋だったかつての自分の罪を認め、自分が殺してしまった少女にそっくりな赤髪の少女のキメラアントに懺悔をしているコアラ型のキメラアントがかっこいいと感想を寄せている人は多くいました。自分で自身で救うことができなかった彼でしたが、自分の心の弱さを見抜いてくれる心優しいカイトが転生している赤髪の少女によってかなり救われたようです。

テレビアニメにおいては小柄でありながら強靭な肉体を持っているコアラの声は声優の堀内賢雄さんが担当していました。彼の声がいい声過ぎて感動している人もいたようです。そのため、冷静沈着で素晴らしい洞察力を持っているクラピカの師匠のようにコアラ型のキメラアントにも名前を付けてほしいと思っている人もいました。それくらい愛着が持てるキャラクターへと成長していたようです。

黒いスーツに身を包んだコアラ型のキメラアントみたいになりたいと感想を寄せている人も意外と多くいました。彼のように転生後に贖罪を求められるという第2の人生があったらいいなと考えている人もいたのです。自分の犯した罪を償っていけるというある意味では幸せだけれども、とてもしんどいそんな人生も良いなと考えている人もいました。人間はよく失敗する生き物のため何度でもやり直せることに救われる人は多いようです。

丸太で殴られてもびくともしない強靭な肉体を持っていたコアラは、人間の前世やキメラアントに転生した後も殺し屋として生きていました。生き返っても成長しない自分に嫌気がさしていましたが、彼には名前が付けられておらず、彼の懺悔の内容を聞く限り作者が正体ではと考えることができます。人生は山あり谷ありですが最後は精一杯生きたといい切れるようにコアラは今後生きていくのでしょう。