2020年06月01日公開
2020年06月01日更新
【ワンピース】空島のマントラ(心網)について考察!見聞色の覇気と同じ?
『ワンピース』の空島編では、エネルという強敵が登場しました。エネルはマントラ(心網)という技を使い、ルフィ達の行動を全て察知していました。『ワンピース』の新世界編に突入する時にはマントラ(心網)と似ている見聞色の覇気というものが登場しました。新世界編ではルフィも見聞色の覇気を使えるようになっています。この記事では『ワンピース』の見聞色とマントラ(心網)は同じなのか考察をまとめています。
目次
ワンピースとは?
ワンピースの概要
『ワンピース』は海を冒険する海賊達を描いた少年漫画です。『ワンピース』は週刊少年ジャンプで連載されており、原作漫画だけでなくアニメやゲームなども人気です。長期連載されている漫画ですが『ワンピース』96巻から伏線回収が始まりました。ちなみに、この記事で紹介するマントラ(心網)は、『ワンピース』217話から始まる空島編で敵が使っていた能力のことです。
ワンピースのあらすじ
『ワンピース』の主人公・ルフィは17歳で海賊になり、グランドラインという危険な海を冒険していました。ルフィは麦わらの一味と共にアラバスタ王国を支配していたクロコダイルを倒し、次の島に向かっていました。すると突然空から船が降ってきて、ログポースが書き換えられてしまいます。ロビンはこの現象に空島が影響していると言いました。ルフィは空島に興味を持ち、早速向かうことにします。
ワンピースの空島のマントラ(心網)とは?
マントラ(心網)とは?
マントラ(心網)は『ワンピース』の空島編で使われた能力です。マントラ(心網)とは、相手の行動を先読みしたり感情を読み取ることができる能力です。マントラ(心網)は精度を上げることによって、攻撃パターンを読んで回避することもできます。しかし心が乱れると精度が落ちてしまい、相手の行動を読むことができなくなってしまいます。
マントラ(心網)は空島でエネルが使用
マントラ(心網)は『ワンピース』の空島編で登場するエネルというキャラクターが使っていました。エネルとは、空島を支配する自称「神」で初登場時は37歳でした。誕生日は5月6日で、「ヤハハハ」という笑い方が特徴的な人物です。エネルは空島にあるスカイピアという国を制圧し、神として君臨していました。
エネルは国の人々全ての行動を把握しており、自分の意志に反する者がいれば制裁を加えるという恐怖政治をおこなっていました。エネルは自然系のゴロゴロの実の能力者で雷人間です。この能力は自分の体を雷に変化させるだけでなく、たくさんの応用が効く能力です。例えば移動速度が秒速150km〜200kmと雷と同じで、金属を介して移動することもできます。
さらには心臓が止まった時に、能力を使って心肺蘇生をすることも可能です。攻撃から回復まで多様に使える能力なので、歴代最強ではないかと考察されています。エネルはこのゴロゴロの実の能力で電波を使うことで、島全体の人々の会話を盗聴しました。この能力とマントラ(心網)を使うことでスカイピアの人々の行動を把握して支配していたのです。また戦闘においてもエネルはマントラ(心網)を使っていました。
エネルは自然系の能力者なので、武装色の覇気を纏った攻撃でなければ効きません。当時は武装色の覇気を使える者がいなかったので、全く太刀打ちできませんでした。しかしルフィのゴムゴムの実は電気を通さないので、ルフィからの攻撃にはダメージを食らってしまいます。エネルはゴムという物質を知らなかったので、ルフィへ雷の攻撃が効かないことにはとても驚きました。
しかしすぐにエネルは対策を取ります。エネルはマントラ(心網)と槍を使って攻撃をしました。ルフィはマントラ(心網)で攻撃を読まれてしまい、追い詰められてしまいます。そこで自らの拳を壁に叩きつけ、跳ね返ったランダムな拳でエネルを攻撃しました。跳ね返った拳には意志がないのでマントラ(心網)では回避することができません。マントラ(心網)は便利な能力なのですが、ルフィには何度も攻略されてしまいました。
この時のルフィは覇気を習得していないので、ほぼアイデアと電気を通さないゴムの能力に頼ってなんとかエネルに勝つことができました。こうしてエネルは敗れてしまい、その後は月へと旅立ちました。マントラ(心網)という言葉は空島編しか登場しませんが、もしエネルが再登場するのであればまたマントラ(心網)を使う姿を見ることができるかもしれません。
ワンピースのマントラ(心網)は見聞色の覇気と同じ?
マントラ(心網)は覇気の一種だった?
空島ではマントラ(心網)と呼ばれていましたが、後に出てくる見聞色の覇気と同じものです。見聞色の覇気もマントラ(心網)と同様に相手の意志を読むことができます。エネルの場合はゴロゴロの実の電波を使うことで島全体まで範囲を広げることができていましたが、一般的には見聞色の範囲を広げるには相当な鍛錬を積むか素質がなければできません。
エネルは電波を使って島中の人々の声を盗聴していましたが、レイリーやウソップは純粋に見聞色だけで遠くにいる人の位置や島の生物の数を把握することができます。この見聞色を戦闘に特化した場合は、エネルがマントラ(心網)でルフィと戦った時のように相手の行動を先読みすることができます。これはカタクリやルフィが得意とするところです。
カタクリは見聞色の精度を高めた結果、少し先の未来まで見ることができるようになりました。相手がもし暗殺を企んでいるのであれば、それを事前に予測して対処することができるというわけです。カタクリが登場した時にはルフィも見聞色の覇気を使うことができていました。両者とも見聞色を使える場合はより精度の高い見聞色を使う方が有利となります。そのため、ルフィはカタクリ相手に苦戦しました。
ただ、ルフィの場合は戦っていくうちに見聞色の覇気の精度が上がり、最終的にはカタクリと心の中だけで会話するようになっていました。このように、見聞色の覇気は自分を追い詰めることでより精度が高くなっていきます。ルフィの場合は、レイリーとの修行で自分を追い詰めることで見聞色の覇気を取得したのですが、中には生まれつき見聞色の覇気を持つ者もいます。
覇気の根源は「声」?
『ワンピース』の空島編でガンフォールがマントラ(心網)について説明している時、人間は生きているだけで体から「声」を発していると語っていました。この「声」を聞くことができるのが、マントラ(心網)や見聞色の覇気といわれるものです。相手の「声」を聞くためには高い精神力が必要となります。サトリは精神力を乱されるとマントラ(心網)に支障が出ると言っています。
実際にルフィもカタクリとの戦いの中、フランペに邪魔をされたことで「声」を聞く事ができず、カタクリの行動を予測することができませんでした。この「声」を聞く力を極めると「万物の声」までも聞くことができるといわれています。「万物の声」とは、普通なら聞こえない象主や海王類の声です。この「万物の声」については分かっていないことが多いのですが、見聞色の覇気が関係しているといわれています。
これまで「万物の声」を聞くことができたのは、おでん、モモの助、しらほし、ルフィ、ロジャーの5人です。この中でモモの助は象主と、しらほしは海王類と会話をすることができました。モモの助の父であるおでんもまた象主と会話できたのではないかといわれています。しらほしが海王類と会話できるのは古代兵器ポセイドンの能力を持っているからです。しかしモモの助の場合は会話できる理由がまだ分かっていません。
ただ、ゾウは光月家とゆかりの深い場所なので会話できる理由があると考察されています。そして会話はできないものの、「万物の声」を聞くことだけできるのがルフィとロジャーの2人です。この2人の場合は特別な理由はなく、見聞色の覇気を鍛えているから聞こえているのではないかという説があります。ルフィは元々生き物の感情を読み取ることが得意なので、「万物の声」が聞こえやすいのかもしれません。
ワンピースのマントラ(心網)と似ているコビーの覇気とルフィの覇気
マントラ(心網)と似ているコビーの覇気
『ワンピース』の空島編以降マントラ(心網)を使うキャラクターは出てきませんでしたが、マリンフォード頂上戦争ではコビーがマントラ(心網)と同じような能力に目覚めました。コビーは戦場で戦う人々の「声」をダイレクトに聞いてしまいます。そしてその「声」が一つ一つ消えていくのを感じていました。つまり、戦場にいる人々の意志だけでなく人数などもこの時把握していたと考えられています。
人々の「声」を聞いてしまったコビーは最終的に、上司である赤犬に楯突いてまでも戦争を止めようとしました。そしてマリンフォード頂上戦争の後、コビーの能力が見聞色の覇気であることが判明しました。しかしルフィとは違い、コビーの場合は見聞色の覇気で周りを感知しすぎて制御することができませんでした。
普通であればルフィのように、鍛錬によって見聞色の覇気を使えるようになるのですが、コビーの場合は生まれつき見聞色の覇気の才能を持っていたようです。コビーのように生まれつき「声」を聞く素質を持つキャラクターはコビーの他にもいます。『ワンピース』の空島編に登場したアイサや魚人島のオトヒメも、生まれつきその素質を持っていました。
ルフィの覇気はコビーとは対照的?
まだ覇気についての情報が少ない時は、ルフィが開花しようとしている覇気とコビーの「声」を聞くことができる覇気は対照的だといわれていました。ちょうどルフィが覇王色の覇気に目覚めはじめていた時期で、この頃は覇気を複数持つことができることすら分かっていませんでした。周りに影響を及ぼす覇王色の覇気を使うルフィと、「声」を聞く見聞色の覇気を使うコビーは対照的な存在になるといわれていました。
しかしその後覇気には3種類あり、鍛錬を積むことによって見聞色と武装色の覇気は会得できることが判明しました。覇王色の覇気に関しては才能次第ですが、ルフィは覇王色・見聞色・武装色の3つの覇気を使えるようになりました。これにより、コビーと同じように相手の行動の先読みや生き物の感情を読み取ることができるようになりました。
ワンピースの空島のマントラ(心網)に関する感想や評価
エネルは今の設定だとマントラが見聞色の覇気ってことになってるので、国一つ覆う範囲と未来予知レベルの先読みがヤバすぎることが判明してしまった
— LOLISKY (@qvvXwosbJA) November 20, 2019
エネルの使うマントラ(心網)と見聞色の覇気は同一視されているのですが、新世界編後に出てきた見聞色の覇気の使い手達と比べると、エネルのマントラ(心網)は桁違いの精度を持っていると感じている方もいました。エネルは、少し先の未来が見えるほどの見聞色の覇気を使うカタクリ以上の精度のマントラ(心網)を使っていると考えている方もいました。
エネルのマントラは多分ゴロゴロの能力もあっての島全体の盗聴なんだろうけども
— zeno@コレノ (@zeno1176) March 28, 2020
エネルの使うマントラ(心網)が島全体を把握するほどの精度を持っている理由は、ゴロゴロの実の能力を使っているからといわれています。行動の先読みはマントラ(心網)を使っているのですが、島全体の住人の行動把握は電波による盗聴で把握していました。ゴロゴロの実とマントラ(心網)をあわせることで、より精度が高くなっていると考察されています。
実際ゴロゴロの能力とマントラで空島では最強でしたからね、エネル
— αベッタ (@astvividmuseru) May 20, 2018
鍛えてなかったと言うよりそんな必要無いくらいデタラメに強かったって評価の方が正しいんじゃあ無いかなぁ
能力の強弱はエネルでやりきったので他の事をやるかぁ!みたいな雰囲気は感じますね……
エネルのゴロゴロの実の能力は海軍大将レベルの強さがあるといわれています。それに加えてマントラ(心網)を使うことができていました。ほとんど鍛えていないのにここまで強かったので、もっと鍛えていたら歴代最強になっていたのではないかという考察もあります。もしルフィがゴムゴムの実の能力を持っていなかったら、エネルには太刀打ちできなかったという意見もありました。
覇気をいきなり出すんじゃなくて空島の異文化みたいな感じでマントラって存在として出してくるのが面白いし、数年かけて空島マントラのネタが分かった感じが読んでて楽しかった
— 簾👾 (@botiboti_botti) May 30, 2016
『ワンピース』でマントラ(心網)が使われた時は、まだ覇気という言葉は登場していませんでした。しかし覇気を使うシーンは何度か伏線として登場しており、マントラ(心網)もそのうちの一つでした。空島ではなぜ覇気ではなくマントラ(心網)と呼ばれていたのかというと、地上とは全く違う文化があるからです。新世界編でマントラ(心網)が見聞色の覇気だと分かり、伏線が回収されて読んでいて面白かったと評判でした。
ワンピースの空島のマントラ(心網)まとめ
『ワンピース』の空島編で使われたマントラ(心網)は、相手の行動を予測できるものでした。ルフィはこのマントラ(心網)を使うエネルにとても苦戦しました。しかし後にマントラ(心網)の正体が見聞色の覇気であることが判明しました。2年後の新世界編ではルフィは見聞色の覇気を使えるようになっており、カタクリとの戦いでは喋らなくても会話できるほど精度を上げました。
見聞色の覇気については謎が多く、「万物の声」が聞けるのも見聞色の覇気が関係しているのではないかという考察もありました。また、見聞色の覇気はルフィのように鍛錬によって使えるようになる者と、コビーのように元々才能を持っていて突然開花する者がいます。見聞色の覇気は謎が多いので、今後の『ワンピース』でも見聞色の覇気を使うキャラクターには注目です。