【ワンピース】嵐脚（ランキャク）は六式の斬撃技！強さや仕組みを考察

『ワンピース』のウォーターセブン編で登場した嵐脚(ランキャク)は、CP9が使用する斬撃技です。体術でありながらも斬撃効果を持った技となっているのですが、一体どのような仕組みで繰り出されるのでしょうか？ここではまず、『ワンピース』の作品情報を交えつつ、嵐脚と六式の概要を紹介していきます。

『ワンピース』は長年ジャンプの看板作品として知られる『NARUTO-ナルト-』と同じ海外での人気が高い冒険ファンタジー作品です。2015年6月15日に「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定されるなど、少年漫画の王道をいく物語として人気を博しています。

日本国内の漫画で最高となる3億9000万部の累計発行部数と、海外におけるコミック累計発行部数が8000万部を突破したことからもその人気ぶりがうかがえます。そして1999年からフジテレビ系列でテレビアニメが放送され続けており、東映アニメーション制作のロングラン作品となっていました。

『ワンピース』は主人公モンキー・D・ルフィが、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を見つけて海賊王になる夢を追い、仲間と共に旅をしていく海洋冒険物語です。そんなルフィが率いる麦わら海賊団は、船(ゴーイングメリー号)が旅の途中で激しく損傷したことによって、それを修繕しようと世界一の造船都市「ウォーターセブン」を訪れることになります。今回紹介する嵐脚(ランキャク)はその都市で初登場していました。

『ワンピース』に登場する嵐脚(ランキャク)とは、CP9が使う六式の斬撃技です。この技はCP9で六式を使える人物であれば全員が使用でき、蹴りに斬撃効果を持たせた真空波のようなものでした。初めて登場したのは「ウォーターセブン編」でCP9の正体が明らかになった時です。普通の蹴り技とそれほど動作が変わらない点が恐ろしく、何も対策を取っていない場合は衝撃波の餌食になってしまいます。

CP9が使う六式とは、人体を武器に匹敵させる体術です。そして六式には「指銃」「鉄塊」「紙絵」「剃」「月歩」「嵐脚」と6種類の体術が存在しています。その全てはCP9が幼少期からの訓練によって体得する基本戦闘術。もし6種類全ての体術を体得することができれば「六式使い」と呼ばれることになります。

六式はCP9のメンバーが長い訓練を経て体得した体術ですが、CP9専用の技というわけではありません。少なからずコビーやモモンガ、ヴェルゴ、たしぎなど海軍メンバーの中にも使用できる人物が存在しています。そしてこの中でも、ネット上では海兵のコビーが六式全てを体得した「六式使い」という情報が飛び交っていました。

しかし、実際は六式全てを体得しているわけではなく、高速移動技「剃」を体得しているだけのようです。この技はルフィが見様見真似で覚えており、そのルフィに対して剃を使用していますが、見事にルフィの攻撃を受けていました。そのため、六式の剃を体得していると言ってもそこまでの強さは無いようです。

コビーが六式の技「剃」を体得しているということは、彼がこれから六式の訓練を積み重ねていく伏線になっていると取ることもできます。もしかすると、今後はコビーが六式の技術を向上させて再登場するのではないでしょうか？また六式とは、覇気と兼用することによって威力が上がるものであるため、コビーが覇気の組合わせ技を生み出す可能性もあり得るかもしれません。

嵐脚(ランキャク)はCP９のメンバーが使っていたとお伝えしましたが、その中でもCP９のカクがこの技を使いこなしていました。嵐脚・乱や嵐脚・白雷などの発展技も使用しており、ゾロの飛ぶ斬撃技「煩悩鳳(ぽんどほう)」とはまた違う仕組みで、用途としてはゾロの技よりも使い勝手が良いのかもしれません。実際に、嵐脚は圧倒的な切れ味で壁に切れ込みを入れ、さらにたった一蹴りでそれほどの強さを持っていました。

たった一蹴りでかなりの強さを見せた嵐脚ですが、まだその仕組みについては作中で明らかになっていません。おそらく、ゾロの斬撃技「煩悩鳳(ぽんどほう)」や「龍巻き」に似た仕組みで衝撃波を放っていると考えられます。

この辺りに関しては現状「波動」といったフレーズが描かれているため、この要素に期待したいところ。ただ、他にも殺気や鬼気などの概念も存在しているため、一つの概念にこだわらないことも大切といえるでしょう。

嵐脚はゾロの斬撃技「煩悩鳳(ぽんどほう)」よりも使い勝手が良いとお伝えしましたが、実際に嵐脚を応用した派生技は7つも存在していました。ここではそれぞれの派生技を一覧形式で紹介していきます。

1つ目の嵐脚の派生技は、CP9の新入り諜報部員のネロが使用した「線」です。一直線の鎌風を生み出して打ち出します。ネロはこの技と剃、月歩を駆使してフランキーを攪乱し優位を保っていました。しかし、フランキーの頑丈なボディを前にして大ダメージを与えることはできていません。

2つ目の嵐脚の派生技は、CP9のカクが使用した「白雪(はくらい)」です。相手の真上から攻撃する技となっており、垂直に巨大な斬撃を振り下ろします。ゾロの技「七十二煩悩鳳」と相殺するほどの強さを持っていました。

3つ目の嵐脚の派生技は、こちらもCP9のカクが使用した「乱(みだれ)」です。白雪と同様、上方から相手に向けて攻撃する技となっているのですが、この技の場合は乱射攻撃を繰り出します。一発一発が床を割るほどの強さを持っており、さらに状況次第でそのまま床が抜けることもありました。

4つ目の嵐脚の派生技は、海兵のたいぎが体得していた「キリ時雨(きりしぐれ)」です。一瞬で相手との間合いを詰め、すれ違ったと同時に相手を斬り捨てる技。この技の仕組みは小さく手足を振動させることによって、繊細な嵐脚を無数に発生させるというものでした。原作『ワンピース』においてはたしぎが唯一使用した技のようです。

5つ目の嵐脚の派生技は、カクがキリンに変身した際に使用した「周断(あまねだち)」です。手を軸にすることで体を横回転させ、その時に生じた遠心力を利用して特大の斬撃を放ちます。長いリーチとパワーを持ったキリン人間のカクだからこそ使える技となっており、「最強の嵐脚」とされています。その強さは司法の塔を真っ二つに両断してしまうほどでした。

6つ目の嵐脚の派生技は、CP9の中で三番目に道力が高いとされるジャブラが使用した「群狼連星(ルーパスフォール)」です。この技は地面を跳ねるようにして進む「嵐脚 孤狼」の強化技となっており、オオカミの形をした鎌風を空中から複数同時に放つ技となっています。

7つ目の嵐脚の派生技は、CP9のルッチが使用した「凱鳥(ガイチョウ)」です。体を回転させながら放つ技で、鳥の形をした巨大な鎌風を放ちます。嵐脚の中でもカクが使用する最強技「周断」に次ぐ強さと規模を誇っており、鉄製の外板にたった一撃で亀裂を入れていました。

嵐脚を含め六式には悪魔の実のようにカナヅチになってしまうといったデメリットが存在しておらず、障害もなく強くなれるというのが六式の強みです。では、嵐脚以外の六式の技はどのようなものが存在しているのでしょうか？ここでは六式の技を一覧形式で紹介していきます。それではまず、指の先を硬化させることによって弾丸並みの速さで相手を撃つ「指銃」の応用技からご覧ください。

指銃の応用技「獣厳(ジュゴン)」はフクロウが使用した技です。シンプルに指銃の速さでパンチを繰り出す技となっています。

指銃の応用技「十指銃(じゅっしがん)」はジャブラが使用した技です。「かめはめ波」のように両手を合わせたポーズを取り、その時にできた十本の指を同時に相手を突く技となっています。

指銃の応用技「撥(ばち)」はルッチが使用した技です。猛スピードで指銃を放つことによって遠距離の相手を撃つ、銃弾に匹敵する空気技となっています。

六式の技「紙絵(カミエ)」とは、敵の攻撃から生じる風圧を利用して回避する防御技です。紙絵という名前で呼ばれるようになったのは、体が紙のようにヒラヒラと動くことにちなんでいると言われています。そして紙絵の技には「軟泥(スライム)」といった技しか存在しておらず、唯一フクロウだけが体得していました。

六式の技「剃(ソル)」とは、地面を10回以上蹴ることによって素早く動く高速移動技です。地面を蹴ることによって移動する技であるため、瞬間移動をしながら方向を変えることもできます。作中ではルフィが見様見真似で体得していました。

六式の技「月歩(ゲッポウ)」とは、脚力だけで空気を蹴って空中を移動する技です。2年間の修行でサンジは「空中歩行」を習得しているのですが、月歩はその習得した技と同じでした。そして月歩が生み出されたことによって、飛行能力者しか空中移動ができないという従来の常識を破り、一般人でも空中を歩くことが可能になっています。

六式の技「鉄塊(テッカイ)」は自身の身体を硬化させて相手の攻撃を緩和させる防御技となっているのですが、防御力の代わりに一切の動作に制限が加わるというデメリットが存在しています。

さらに本物の鉄で構成されているフランキーには通用せず、彼のパンチを防ぐことができませんでした。このデメリットの内、活動の制限を克服した技が「鉄塊拳法(てっかいけんぽう)」です。CP９の中で唯一ジャブラが体得した技となっており、鉄塊を発動しながら活動することができます。

鉄塊の応用技「空木(うつぎ)」はルッチが使用した技です。相手の攻撃に合わせて鉄塊を発動させることによって、武器や手足などを破壊するカウンター技となっています。

『ワンピース』では6種類の体術が六式と呼ばれているのですが、その六式の番外編と言える技も2種類存在していました。まず1つ目は六式を用いた遊技「手合(てあわせ)」です。

相手の体術レベルを攻撃で測定することにより、「道力」といった単位で指数化させる技となっています。この指数化は武器を持った衛兵1人が10という指数基準で測定されます。ちなみにCP9の中でトップ3位となっているのは4000のルッチ、2200のカク、2180のファブラとなっていました。

次に全ての六式を極めることによって生み出すことのできる究極奥義「六王銃(ロクオウガン)」という技があります。この技はCP9のルッチのみが使用でき、両手の握り拳を相手にあてることによって衝撃波を与える技です。インパクトダイアルの数倍ほどの威力を持っているとされており、防御を受け付けない威力のためか作中ではこの技で苦戦しているルフィが見られました。

こちらでは『ワンピース』で好きなキャラクターと技名が挙げられています。その中に嵐脚とそれを得意とするカクの名前、そしてその他にもシンプルな技が挙げられているのですが、これらの技は体術に似た特徴をしていると言えるのではないでしょうか？嵐脚と指銃の技が挙げられているため、六式が好きなのかもしれません。

こちらの感想では『ワンピース』で描かれるド派手なバトルがそこまで好きじゃないという理由から、カクとゾロ、ルフィとルッチとの戦いが好きと言われています。カクとルッチなどのCP9が使う六式は「技は二の次で自分の身体能力で戦う」といったイメージがあるようです。

こちらの感想では六式について述べられています。ウォーターセブン編は時系列でいうとかなり前のストーリー展開となっていますが、その時代の『ワンピース』ではかなり優れた技術といったイメージを持っていたことがうかがえます。また「六王銃においては武装色の上位技とそっくり」と言われているのですが、このイメージ通りさらに強い六式も登場する可能性も考えられるのではないでしょうか？

『ワンピース』のウォーターセブン編で登場したCP9が使用する嵐脚について、その他の六式の技や仕組みなどを交えつつ比較紹介してきましたがいかがでしたか？嵐脚は鉄製の外板に亀裂を入れるほどの切れ味を誇り、さまざまな応用技を生み出す実用性に特化した技となっていました。

嵐脚一つでも六式がいかに超人的な体術であることが分かります。今後、これまでの六式の使い手たちもルフィ達のように2年間の修行を経て、かなりの技術を身に付けているのかもしれません。また新しい六式技や覇気を兼用した上位技が登場する可能性もあります。これからも嵐脚を含めた六式に乞うご期待！