【ワンピース】黒ひげ海賊団がドラム王国を滅ぼした理由とは？目的や行動を考察

これから黒ひげ海賊団がドラム王国を滅ぼした理由を考察していきますが、その話題に入る前にまずはワンピースの作品情報を紹介します。

ワンピース（ONE PIECE）とは、週刊少年ジャンプで20年以上にわたり連載されている尾田栄一郎による人気少年漫画。海賊王になるという夢に向かって主人公の少年モンキー・D・ルフィが波乱万丈の冒険を繰り広げていきます。作品では、戦闘シーンや感動エピソードを中心に据えながらも、登場人物や組織の緻密な設定や壮大な世界観が、長期連載で陥りがちなマンネリ化を防ぎ読者を飽きさせないと言われています。

ルフィは村にやって来た大海賊シャンクスと知り合うことで海賊への憧れを抱きます。ある日ゴムゴムの実を食べ、全身が伸縮する力を手に入れる代わりに全く泳げない体になります。そんな時山賊との争いから海に投げ込まれたルフィ。溺れる寸前手を差し伸べたのはシャンクスでした。村を去るシャンクスからルフィはトレードマークの麦わら帽子を受け取り、そして、大きくなったら海賊王になって再会することを誓うのでした。

本記事で特集する黒ひげ海賊団とは、世界最強と恐れられる白ひげ海賊団の元隊員・黒ひげを船長とする海賊団で、船長の古巣、白ひげ海賊団を模した組織体系を持っています。黒ひげ”提督”を頂点としたヒエラルキーが築かれ、提督の下には「十人の巨漢船長」と呼ばれる幹部が複数の手下の海賊を束ねて控えています。

当初は黒ひげと4名の幹部からなる小規模海賊団でしたが、海底監獄インペルダウン襲撃戦やマリンフォード頂上戦争、そして落とし前戦争を経て仲間を増やし現在の規模となりました。現在は悪魔の実の能力者を襲撃してその能力を略奪する「能力者狩り」に力を入れています。

次に黒ひげ海賊団との関係性において語られることの多いドラム王国について説明します。ドラム王国とは、偉大なる航路（グランドライン）前半に位置し、冬島とも称される寒さの厳しい島国。麦わらの一味の船医であるチョッパーの生まれ古郷でもあるドラム王国は、偉大なる航路随一の医療技術を持った医療大国として栄えていました。

ドラム王国では、代々ワポル一族が国王として君臨してきました。ドラム王国最後の国王となったのは、通称ブリキのワポル。父である先代ドラム国王に甘やかされて育てられた結果、わがままで手の付けられない専制君主となってしまいます。ドラム王国専属の医師イッシー20を寵愛しその他の医者を国外追放したため、医療大国だったドラム王国はいつしか医師不足の国になり下がってしまいます。

衰退の一途を辿るドラム王国。そんな時、新世界からグランドラインに向かって逃走する黒ひげがドラム王国を襲ってきました。陣頭指揮を執って応戦すべきドラム王国の国王ワポルは、何と一目散にドラム王国から逃げ出したのです。指揮命令系統の断たれたドラム王国は、黒ひげの攻撃に成す術もなく滅ぼされてしまいました。

その後、ルフィ上陸と時を同じくしてワポルもドラム王国に帰還。しかし、ルフィに惨敗したワポルは国外に弾き飛ばされてしまいます。ようやくワポルの圧政から解放されたドラム王国は、新生・サクラ王国として再建していきました。

ここからは黒ひげ海賊団がドラム王国を滅ぼした理由や目的について探っていきます。まず、黒ひげ海賊団提督・黒ひげの行動についてです。黒ひげは自身のこれまでの行動について全て計画通りだったと語っています。目標を海賊王になることに設定し、その目的を達成する手段を考え計画的に実行してきたと言うのです。

海賊王になるためには強力な能力が必要です。そのためにマリンフォード頂上戦争でエドワード・ニューゲートを襲ってグラグラの実の能力を奪いました。

2番目に考えられるドラム王国を滅ぼした理由や目的は、「結成したばかりの黒ひげ海賊団に箔を付ける」ため。世界政府に名を連ねているドラム王国を滅ぼせば、名声は世界中に轟くことでしょう。しかし、たった5人の小集団が大国に挑んでも勝機はありません。そこで目を付けたのが、統治能力の低そうなお坊ちゃま国王ワポルが率いているドラム王国だったというわけです。

前述のように、黒ひげの最終目的は海賊王になることでした。いくら黒ひげが強くても一人では海賊王にはなれません。そのためには、強力な戦闘能力を持った仲間を集めて組織を作ることが必要です。仲間を集めるためにドラム王国を襲撃し、結果として滅ぼしたと考えられるのです。

強い仲間を集めるため黒ひげが目を付けたのは、世界中の凶悪犯が収監されている海底大監獄インペルダウンでした。インペルダウンに潜入して最強の犯罪者「LEVEL6」の囚人をスカウトしようと考えたのです。では、インペルダウンに潜入するにはどうしたらよいのでしょうか？

黒ひげは考えました。そして、思いついたのが自ら凶悪犯罪者となりインペルダウンに収容されるという方策でした。世界政府に加盟する大国であるドラム王国を滅ぼすことで、狙い通りインペルダウンに収監されました。

ワンピース544話「地獄の釜の蓋もあく」で元天下七武海のサー・クロコダイルに収監された理由を尋ねられた黒ひげ。「全て計画の内だ。色んなズレは生じたがな」と答えインペルダウンに収容されていることがある計画のプロセスであることを明かしています。

ドラム王国の出身の船医、トニートニー・チョッパーは、悪魔の実の変形について研究し、七段変形を可能とする薬・ランブルボールの生成に成功しました。世界でも指折りの医療大国であるドラム王国は、悪魔の実の研究でも最先端を走っていたことが容易に考えられます。

能力者狩りをする黒ひげ海賊団にとって、悪魔の実についての研究成果を手に入れることは最重要課題であったのではないでしょうか？そこで、黒ひげがドラム王国を襲い滅ぼした目的が悪魔の実の秘密を探ることにあったと考えられるのです。

黒ひげの体には秘密が隠されていると言われています。まだ白ひげ海賊団にいる頃、1番隊隊長のマルコがこう話していました。「ティーチ（黒ひげの本名）は少し違う。体の構造が異形なんだよ」と。

黒ひげは、自らの体の秘密を知るために人体の研究が進んでいた医療大国ドラム王国を襲ったのかも知れません。その後黒ひげは、通常一人一つしか手に入れられない悪魔の実の能力を二つ（ヤミヤミの実とグラグラの実）持つに至ります。このこととドラム王国襲撃の間には何らかの因果関係があるとの見方もあるようなのです。

通称・黒ひげは本名をマーシャル・D・ティーチといい、ミドルネームにDが付きます。ワンピースには、同じようにDというミドルネームを持つ人物が登場します。

主人公のモンキー・D・ルフィをはじめとして「死の外科医」ことトラファルガー・D・ワーテル・ローやロジャー海賊団のゴール・D・ロジャーなど10名ほどが確認されています。彼らは『Dの一族』と呼ばれ、ストーリー展開に影響を与える重大事件や出来事に必ずと言ってよいほど登場してくるのです。

麦わらの一味の船医トニートニー・チョッパーの医学の師の一人であるDr.くれは。ゴールド・ロジャーの本名（ゴール・D・ロジャー）を明らかにした人物ですが、彼はまたDの意志についても語っていたとされています。しかし、Dの意志についての詳細は未だ明らかにされていません。

Dというミドルネームは、先祖代々受け継がれてきた名前であること、Dの一族は『神の天敵』と称されてきましたが、王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴの実弟、ロシナンテによるとここで言う神とは天竜人のことを指しているということでした。

ここからは、黒ひげ海賊団の船長・黒ひげに関する様々な説を考察していきます。世界で唯一人、2つの悪魔の実を食した能力者である黒ひげ。なぜそのようなことが可能となったのでしょうか？

その理由の一つとして、動物系（ゾオン）の悪魔の実（イヌイヌの実）を食していたため頭（顔面）が３つあり、それぞれの口で悪魔の実を複数食べることができるのでは？という説があります。動物系の実を食べていたという推論は、シャンクスと対決した時に左目の上に動物が引っ掻いたような三本傷をつけたことと辻褄（つじつま）が合います。

一方で、既にイヌイヌの実の能力者だったなら、後にヤミヤミの実を食べた時点で２つ能力を手に入れた事になります。ところが、これを知ったエースは驚きのリアクションを見せていません。しかも、594話で五老星が歴史上前例がないと明言していることから、そのようなありふれた理由ではなさそうなのです。

2つの能力を手に入れた黒ひげ。次に紹介するのは、黒ひげに心臓が3つあることでそれが可能となったとする説です。

悪魔の実の能力は人の魂に宿るとされています。魂とは具体的に肉体のどの部分なのでしょうか？もし、それが心臓であるなら、生来心臓が3つある黒ひげは3つまで能力を手に入れることができることになります。563話のタイトルが『心臓一つ人間一人』となっていることもそれを裏付けているのかも知れません。

しかし、この説にも弱点があります。それは、黒ひげに出会ったルフィとゾロがすぐに気付いたという事です。心臓が3つあることが一目でわかるというのはいかにも不自然です。2つの能力を持っているという事が一目でわかる外見上の特徴があるわけではないからです。

超人系バクバクの実の能力を持つドラム王国の元国王ワポル。巨大化させた口であらゆるものを食べることが可能です。さらに凄いことに、食べたものを自分の体の一部に取り込んだり合体させることができました。

実は黒ひげの故郷がドラム王国だったのでは？という説があります。そして、黒ひげの正体は、本来三つ子だったのにドラム王国のワポルの悪魔の力で一つの人格に合体させらたというのです。

ここまで漫画作品『ワンピース』の黒ひげ海賊団特集をお届けしてきましたが、最後に黒ひげ海賊団に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するに黒ひげ海賊団に関する感想や評価は、長期連載ワンピースの最後についての要望を呟いている方のツイートからです。ワンピースの最後を麦わらの一味と黒ひげ海賊団との対決とした上で、黒ひげ達の目線で描いて欲しいとの希望を語っています。黒ひげのファンかと思いきや、最後は黒ひげの目標が達成する直前に麦わらにぶちのめされて欲しいと作品としての美学に拘っているようでした。

続いて紹介する黒ひげ海賊団に関する感想や評価は、いずれ起こるであろう麦わらの一味vs黒ひげ海賊団の戦いに思いを馳せる方のツイートからです。かつて雨のシリュウのリベンジに敗れたゾロの師であるミホーク。その時師を助けようとして立ち向かったゾロの左目は、シリュウによって傷つけられました。

ミホークの仇を取るためシリュウを倒すという目標を掲げるゾロが、麦わらの一味vs黒ひげ海賊団を引き起こすというのです。そして、左目の開眼によりゾロが勝利を手にするという展開を予測していました。はたして、どのような展開が待っているのでしょうか？

ワンピースの黒ひげ海賊団に関する感想や評価、最後に紹介するのは、自らが入団したい海賊団を挙げている方のツイートからです。その海賊団とは、ズバリ黒ひげ海賊団。その理由は、黒ひげ海賊団が最も海賊らしい行為ができそうだからだといいます。

そして、悪辣の限りを尽くしたうえで、最後はルフィたち麦わらの一味に倒されて派手に散りたいのだそうです。こちらも悪の美学といったところでしょうか？

ここまで、ワンピースに登場する黒ひげ海賊団を特集し、ドラム王国を滅ぼした理由や彼らの行動を考察してきました。いかがでしたでしょうか？

世界最強と言われる白ひげ海賊団の元隊員・黒ひげが立ち上げた黒ひげ海賊団。古巣の白ひげ海賊団を模した、黒ひげ”提督”を頂点とする組織体系が特徴です。当初は黒ひげと4名の幹部からなる小さなグループでしたが、インペルダウン襲撃戦などを経て仲間を増やし、現在は能力者狩りに力をいれています。

黒ひげ海賊団がドラム王国を滅ぼした理由としては、結成間もない無名の海賊団が箔をつけるため計画的に行われたという説が有力です。そして、組織の強大化を図るためインペルダウンを襲撃し、そこの収容される凶悪な犯罪者をスカウトし戦力を増強していったのでした。

人気漫画ワンピースの最後を飾ると多くの人が予測する、麦わらの一味と黒ひげ海賊団との対決。この記事などを通じて重要な役割を演じる黒ひげ海賊団のことを深く研究してはいかがでしょうか？ワンピースのこれからの展開をさらに面白く鑑賞できるかも知れません。