【ワンピース】魚人空手の技と使い手をまとめて紹介！魚人柔術についても解説

魚人空手とは、魚人が使用する武術です。ただ、魚人空手は魚人なら誰もが使えるというものではありません。ここでは、魚人空手というのがどのような武術なのか、『ワンピース』の作品情報を交えつつその概要を紹介していきます。

1997年から「週刊少年ジャンプ」にて連載中の海賊ファンタジー作品『ワンピース』。本作は海賊王を夢見る少年ルフィを主人公に、夢への冒険や仲間たちとの友情が描かれた少年漫画の王道を行く物語として人気を博した作品となっています。累計発行部数は日本の漫画史上最高となる3億9000万部を突破し、さらに2015年6月には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定されました。

ここでは今回のテーマである「魚人空手」が登場した、魚人島編の簡単なあらすじを紹介します。最後の海「新世界」を目指して再出発したルフィ達。出発直後に到着したのが深海1万メートルに位置する海底の楽園「魚人島」でした。

早速、麦わらの一味はかつてルフィ達が倒した魚人の海賊・アーロンの意志を継いだホーディ・ジョーンズと出会います。そして彼が率いる新魚人海賊団は人間たちへの復讐を企て、人間との友好を望む者を排除するため王国の乗っ取りを宣言するのでした…。

『ワンピース』に登場する魚人空手は魚人が使用する武術となっており、水中でも陸上と変わらない威力を持っています。発祥地は魚人街。魚人空手の技によっては水中の方が威力が増すものも存在しており、魚人空手の使い手であるジンベエ曰く、「魚人空手の神髄は辺り一面の水圧」とのことです。

そして魚人空手によって生じた衝撃波は空気中から体内の水に衝撃を与え、それゆえに打撃が効かない体質のルフィであっても衝撃を与えることができます。

「辺り一面の水の水圧」を真髄とする魚人空手。作中では多くの技が披露されており、それも16種類の技が登場していました。ここではその技の数々を、ジンベエが使った奥義を含めつつ一覧形式で紹介していきます。

1つ目の魚人空手の技は「百枚瓦正拳」です。この技は空手の正拳突きとなっており、瓦を割りその枚数に応じて威力が増していきます。

2つ目の魚人空手の技は「腕刀斬り」です。前腕部(ヒレ)を相手に叩きつける魚人族ならではの技となっており、水中における魚人族のアドバンテージをいかんなく発揮した戦い方ができます。

3つ目の魚人空手の技は「海速・腹下し蹴り」です。こちらは空手の回し蹴りとなっており、水中であれば威力が増すというものです。この技を受けたサンジは腹にどストレートな前蹴りを叩き込まれ、吹っ飛ばされながら距離を取ることができませんでした。

4つ目の魚人空手の技は「火華カカト落とし」です。こちらは前転することによって勢いを増し、その勢いを利用して繰り出す踵落としとなっています。この技を受けたサンジは後頭部に直撃していますが、肺呼吸をする地上の人間(サンジ)にとってこの一撃はかなり致命的なものとなっていました。

5つ目の魚人空手の技は「槍波」です。こちらは海水を槍状にして相手に投げつける遠距離攻撃。海から船への攻撃が可能で、船を半壊させるほどの威力を有しています。

6つ目の魚人空手の技は「鮫肌掌底」です。こちらは拳底を打ち込み相手の攻撃を弾きます。ゲッコー・モリア戦では彼が使うハサミ攻撃を弾き、体勢を崩すことに成功していました。

7つ目の魚人空手の技は「鮫瓦正拳」です。こちらは空気中にある水を使って衝撃波と正拳突きを与えます。頂上戦のモリアとの戦いで使用されていますが、疑似ナイトメア化したモリアをも吹っ飛ばすほどの威力を有していました。

8つ目の魚人空手の技は「撃水」です。こちらは手に溜まった水滴を弾丸のように撃つ技となっています。魚人島で使用されていました。

9つ目の魚人空手の技は「七千枚瓦回し蹴り」です。こちらは体がジンベエよりも大きい、推定身長100ｍ以上もあるとされるワダツミのパンチをも押し返す回し蹴りとなっています。

10個目の魚人空手の技は「奥義 “武頼貫”」です。こちらは魚人空手奥義で、手に水の塊を纏った拳底で衝撃波を起こす技となっています。魚人島でワダツミの巨体にすらも通用した技となっており、相手の水分を突き動かして完膚なきまでに叩き潰していました。

11個目の魚人空手の技は「カチ上げ背足」です。こちらは相手の顎を蹴り上げる技。火華カカト落としで振り下ろした足に続いて、下から上へと振り上げるような形で使用されていました。

12個目の魚人空手の技は「上段爆掌」です。右手での拳底となっており、顎に致命的な一撃を加えます。「火華カカト落とし」と「カチ上げ背足」によって脳にダメージを与えた後に、正面から急所の顎に致命的な一撃を加えていました。

13個目の魚人空手の技は「海面割り」です。こちらはクロコダイルの主要必殺技として活躍するデザートスパーダの海版といったところでしょうか？水が絡んでくることによって圧倒的な攻撃力を持つ魚人らしい攻撃方法となっており、海面を割りつつタルタイガー号を襲ってボートの一部を損壊させました。

14個目の魚人空手の技は「唐草瓦正拳」です。空間に衝撃波を発生させて攻撃を加える正拳突きとなっており、ダメージを吸収するゴム人間のルフィですらも相当なダメージを受けるなど相当な威力を持っています。少し離れた相手にもダメージが通るようなので遠距離攻撃としても使えると言えるでしょう。

15個目の魚人空手の技は「四千枚瓦正拳」です。こちらは割った瓦の枚数に応じて威力が増す「百枚瓦正拳」よりも強力な正拳突きとなっています。

16個目の魚人空手の技は「五千枚瓦正拳」です。こちらは魚人空手の奥義。「四千枚瓦正拳」よりも強力な正拳突きとなっており、巨大な獄卒獣をも一撃で倒してしまうほどの威力を有しています。

それでは、ここで魚人空手の使い手を一覧形式で見ていきましょう。魚人空手の使い手は合計7人となっていました。

1人目の魚人空手の使い手は、元王下七武海にしてタイヨウの海賊団船長を務めていた「海峡のジンベエ」です。新世界突入時の懸賞金額は4億3800万ベリー。魚人空手を駆使した接近戦を得意としており、かつて王下七武海に選ばれただけあって、魚人の中でも最高クラスの実力を有しています。

魚人島の平和を強く望んでおり、義侠心に厚く仁義を重んじる性格をしているため、島民から非常に強い支持と信頼を受けています。そして魚人島に平和をもたらした白ひげ海賊団の船長であるエドワード・ニューゲートに多大な恩義を感じており、白ひげ海賊団のメンバーとは親しくしていました。

2人目の魚人空手の使い手は革命軍に所属する魚人空手師範「百段ハック」です。革命軍で育てられている孤児たちに武術を教えている師範であり、コアラやサボの師匠にあたります。魚人空手師範のハックが初登場したのは「ドレスローザ編」ですが、師範というだけあって、覇気使いが参戦している闘技大会の予選では善戦しており、高い練度の魚人空手を披露していました。

3人目の魚人空手の使い手は、革命軍幹部にして魚人空手師範代の「コアラ」です。オレンジ色のショートヘアーとニーソックスが付いた服装が特徴的。14歳の頃、魚人空手の師範であるハックに連れられる形で革命軍に加入しており、その後ハックに魚人空手を習い師範代にまでなっています。

4人目の魚人空手の使い手はアーロン一味の幹部を務める「クロオビ」です。魚人空手40段の使い手で、千枚瓦正拳の10分の1の威力である百枚瓦正拳ですらもサンジを100ｍ以上まで殴り飛ばすほどの攻撃力を有しており、また腕にあるヒレは銃弾をも弾く硬さを誇ります。

そして百枚瓦正拳をはじめ腕刀斬り、イトマキ組手、腹下し蹴り、火華(かか)カカト落とし、カチ上げ背足、上段爆掌、圧迫死直下航路と8種類の魚人空手技を使いこなします。

5人目の魚人空手の使い手は、アーロン一味の意志を継ぐ新魚人海賊団船長の「ホーディ」です。彼はアーロンを始めとする反人間派魚人の影響によって「魚人こそが至高の種族」と信じる種族至上主義者ですが、危機的状況であれば魚人の部下ですらも平気で見捨てる残忍かつ自己中心的な性格をしています。

戦闘能力においては魚人特有の弾丸攻撃や怪力を持ち味としており、それをウソップは「アーロンの比じぇねえぞ！」と高く評価していました。

6人目の魚人空手の使い手は、フォクシー海賊団に所属している「カポーティ」です。カジキマグロの魚人で、見た目もカジキマグロのように鼻が長く、ヒレのようなものもあります。作中の中でも雑魚キャラとして位置づけられるのですが、魚人空手の技「海面割り」を使うことができ、カジキマグロというだけあってかなりの威力を見せていました。

7人目の魚人空手の使い手は、ケイミーを攫おうとするも一度も成功したことがない人攫い集団”マクロ一味”の「タンスイ」です。マクロ一味のボスが無礼な手下に手を焼いていることから分かる通り、タンスイはそれほど強くはありません。

魚人たちが使う魚人空手に似た技に「魚人柔術」というものがあります。魚人柔術とは、水の制圧を利用する魚人空手とは違い、海水の形を変えることによって移動や攻撃に活用することができるというものです。では、ここで魚人柔術の使い手を一覧形式で見ていきましょう。

1人目の魚人柔術の使い手は「海峡のジンベエ」です。彼は魚人空手の奥義やそのほか9つもの技、そして魚人柔術においては1つを使うことができます。

2人目の魚人柔術の使い手は「百段ハック（師範）」です。彼は魚人空手師範ですが、魚人柔術武闘家でもありました。「拳を交わす友好の道もあるはず！」という信念を持っていることから、武闘家としての誇りを持っているのが分かります。

3人目の魚人柔術の使い手は「ホーディ」です。彼は魚人族の中でも別格とされるサメの魚人であることからリュウグウ王国の軍隊に所属しており、その頃に魚人空手と共に魚人柔術も習っていました。ジンベエのように奥義こそ使えないものの、魚人空手の技を4つ、魚人柔術の技を1つ使うことができます。

魚人柔術の技の1つに水中で海水を掴むことができる「水心」があります。この技は他の技へと繋げるために使われ、技自体に攻撃能力は無いようです。

次に水を一本背負いして海上に投げ飛ばす技「海流一本背負い」があります。この技を使うために用いられるのが「水心」。液体であれば何に対しても使えるようです。

海流一本背負いを紅茶でおこなう技を「紅茶一本背負い」と言います。この技は「万国編」におけるサンジとプリンの結婚式で使用されました。

こちらの感想では、魚人空手の奥義「武頼貫」を使ってビッグマムと戦うジンベエについて述べられています。「ジンベエの底知れぬ強さ」と言われているのですが、これからジンベエが使っている魚人空手がいかに優れた武術であるのかがうかがえます。

こちらの感想では、革命軍としてだけでなく魚人空手師範として再登場を果たしたコアラについて述べられています。タイヨウ海賊団を結成したタイガーは魚人島民が憧れただけあって度量が大きく、そんな彼がコアラを助けたというエピソードとなっていますが、かなり感動的なものとなっていました。そのエピソードが読者の心に突き刺さっているのか、コアラの再登場を喜ぶ声が多く上がっています。

こちらの感想では魚人空手の技術が最強と称されています。しかし、魚人空手は人間でも習得できる武術ではあるものの、人間が習得機会が少ない希少なものと言われています。そんな武術を使いこなすジンベエ。これから魚人空手を使ってジンベエがどのような活躍を見せてくれるのか、楽しみにしている人は多いのではないでしょうか？

「辺り一面の水の水圧」を利用した魚人空手の技について、奥義を始め使い手を交えつつ紹介してきましたが、いかがでしたか？真髄を確認する限り、大気中の水から相手の体内にある水へと衝撃を加えるということになり、もし覇気が使えなくてもルフィのような能力者にダメージを加えるという優れた武術であることが分かります。

ジンベエは魚人空手の奥義をも使いこなす達人ですが、彼が覇気を使っているのをみたことがないため、裏を返せば覇気が使えないということになるのでしょうか？しかしジンベエは奥義を使わずともビッグ・マムと張り合えるほどの実力を有しているため、いかに魚人空手が優れているのかが分かります。当記事では魚人柔術も紹介していますのでぜひこれを機に強さに迫ってみてください。