【ワンピース】ツメゲリ部隊のメンバーの名前は？最後は豪水を飲んで無駄死に？

長期連載している大人気漫画のワンピース。作中には敵・味方様々なキャラクターが登場しています。今回ご紹介する『ツメゲリ部隊』もそんなワンピースを盛り上げるキャラクターの一員。漫画では8ページと極めて少ない登場ページ数となっていますが、その少ない登場シーンの中でも印象に残った読者・視聴者が多く見られます。こちらではそんな彼らの概要やワンピースの作品について紹介していきます。

ツメゲリ部隊が登場するワンピースは現在も週間少年ジャンプで大人気連載中の漫画です。海賊王を目指す少年ルフィと、その旅の途中で出会う仲間達との交流を描いた異能力バトル作品となっています。週刊少年ジャンプで掲載が始まったのは1997年。2020年時点では23年以上もの年月を経てもなお人気を維持しています。

そんなワンピースの作者は尾田栄一郎です。1993年に『神様から未来のプレゼント』という読み切り漫画で"月刊少年ジャンプオリジナル"からデビューしました。その後も"週刊少年ジャンプ"と"週刊少年ジャンプ増刊"から何作か読み切り漫画が発表されていますが、連載漫画は現在も進行中のワンピースのみとなっています。

ツメゲリ部隊が登場するアラバスタ編は、漫画12巻から23巻の物語です。サボテン島のウイスキーピークという街にたどり着いたルフィ達はアラバスタ王国の王女であるビビと出会います。犯罪組織バロックワークスに王国が乗っ取られようとしている事実を聞いたルフィ一同は、彼女の力になるためアラバスタ王国に向かいました。

太古の島と雪の島を渡り、トナカイの医師チョッパーも仲間に迎えたルフィ達は、とうとうアラバスタ王国に到着します。そこで待ち構えていたのはバロックワークスの社長であり、世界政府公認の海賊"王下七武海"の1人クロコダイル。冷酷で頭もキレるクロコダイルにルフィ一行は苦戦を強いられるのでした。

ツメゲリ部隊は漫画ワンピースの22巻196話から登場するアラバスタ王国のエリート護衛団です。王国をクロコダイルから守るべく立ち向かいます。ツメゲリ部隊のメンバーは4名で構成されており、名前はバレル、ブラーム、ヒョウタ、アロー。格上のクロコダイルの戦闘力に少しでも近づくため、命を削って一時の力を得られる水"豪水"を口にしていたツメゲリ部隊は、クロコダイルと交戦して間もなく死亡してしまうのでした。

登場してすぐ死亡退場となってしまったツメゲリ部隊ですが、彼らには一人一人名前が設定されています。ここではそんなツメゲリ部隊員の名前と特徴を紹介していきます。まずツメゲリ部隊員に共通するのは大柄な体格と、頭に鳥の装飾、そして鳥の羽のような胸当てとマントを着衣していること。武器やそれぞれの顔立ちなどの特徴を名前と一緒にご紹介します。

ツメゲリ部隊の初登場シーンで一番右側に立っている人物。武器は両手斧。ツメゲリ部隊のメンバー特有の鼻の隈取りとは別に、目の周りと目の下にも模様を施しています。ツメゲリ部隊の中で一番肉付きが良く、バレルという名前を彷彿とさせる、樽のような腹が特徴です。クロコダイルに襲いかかる時や、死亡する直前のシーンで焦点を当てられるなど、登場ページが少ないツメゲリ部隊員の中で描かれているシーンが最多のキャラです。

ツメゲリ部隊の初登場シーンでは左から2番目におり、両手に柄の長い斧を持っています。長い前髪で目を隠しており、ミステリアスな雰囲気を醸し出しているキャラクター。他のツメゲリ部隊員の言葉に続いて放った「貰おうか」の4文字のセリフを放った後に、すぐ死亡してしまったため、活躍の場をほとんど見せることができなかったツメゲリ部隊員です。アニメでの声は高崎拓郎が担当しています。

『ヒョウタ』という名前同様、顔の真ん中が窪んだ瓢箪のような骨格のツメゲリ部隊員です。自分の身長と同等の長さの大剣を武器としています。ツメゲリ部隊一同がクロコダイルに襲いかかった際に怒りを露わにしたセリフを放つなど、国への忠誠心が垣間見えます。ツメゲリ部隊で唯一の無精ひげと鍛え上げた大柄な体躯と筋肉から、荒々しさが印象的なキャラクターです。アニメ版の声優は鈴木貴宏です。

長身で細身のツメゲリ部隊員。名前の通り矢の様な尖った面長の顔をしています。ツメゲリ部隊員で一番始めに登場･発言したキャラクターで、その後すぐに全員の立ち絵が続きます。「国王様…‼あなたを死守する事が我ら四人の使命」というセリフから国への忠誠心が高いことが見て取れます。武器は先が細く尖った剣を使用しており、左利き。アニメ版の声優は藤原勝也が演じています。

ツメゲリ部隊員が飲んだという"豪水"。この豪水とは作中でチャカが｢やつら"一時の力"を得るために、命を削る水を…"豪水"を飲んでいる。もはや数分の命…助からぬ‼｣と説明している通り、自分の命を削って超人的な力が手に入る特殊な水です。

飲んだ者の腕には等間隔の痣が現れ、使用後に死亡することを前提に、短時間のみ力を強化できるようになります。とても強力なアイテムですが、使用後に死亡してしまうほどの副作用も秘めています。王女であるビビや護衛隊副官であるチャカまでもが驚愕するほどの劇薬です。

ツメゲリ部隊が登場した際に同国の兵士が歓声を上げる姿から、エリート護衛団という肩書きに相応しい実力と信頼を持っていることがうかがえる一同。しかし何故そこまで強力な助っ人が一瞬で敗れ、"無駄死に"と言われるような極地にまで追い込まれてしまったのでしょうか？豪水を飲んで死亡までのタイムリミットがあるにしても、原因は他にもあるのでは？とネットで話題になっています。

それがこちらのシーン。『使用した人物は死亡してしまう』という豪水の副作用と強化効果をチャカがクロコダイルの前で解説してしまったことで、頭のキレるクロコダイルは時間稼ぎをすればツメゲリ部隊が自滅してくれることに気づきます。スナスナの実の能力を使って砂へと変貌し、クロコダイルはツメゲリ部隊から距離をとった場所に移動。そこから彼らを見下ろすのでした。

ここでチャカが豪水についての情報を暴露しなければ、クロコダイルを殲滅とまではいかずとも、かすり傷の一つや二つ作れた可能性があります。何も功績を残せずツメゲリ部隊が死亡してしまったのはチャカのこの一言が原因ではないかとの意見が多く見られます。

また上記の意見のように、実はツメゲリ部隊はクロコダイルにも豪水を摂取させ、道連れにする戦法だったのでは？という見方も浮上しています。スナスナの実の能力は水が弱点なので、もしその戦法を実践していた場合、格上のクロコダイルにツメゲリ部隊が一矢報いていた可能性もあります。王女であるビビもが驚愕する効能・副作用の豪水。チャカの失言が無ければツメゲリ部隊は無駄死にせずに済んでいた可能性も否定できません。

命を賭けて立ち向かうツメゲリ部隊の決意を目の当たりにしたクロコダイル。しかしクロコダイルがとった行動は、時間を稼いでツメゲリ部隊とは戦わずに彼らの死亡を待つことでした。自分の姿を砂に変える事のできるスナスナの実の能力を使ってツメゲリ部隊の間をくぐり抜け、高台から彼らを見下ろします。

死亡までのカウントダウンが近づくツメゲリ部隊達に、クロコダイルは何食わぬ顔で「スマートじゃねェな…命は大切にしろよ」と言い放ちます。とうとう豪水の副作用が到達し、息絶えてしまうツメゲリ部隊の4人。そんな彼らを見て「間抜けってのはまさにこの事だな‼」と笑うクロコダイル。他にも、利用価値がなくなったとみるや否や、長年の付き合いであったロビンを見限る姿からも、利己的で薄情な冷徹さが見て取れます。

豪水を飲んでしまったことで、死亡までのカウントダウンが始まってしまったツメゲリ部隊。ヒョウタは護衛隊副官のチャカに「知ラシメネバ。コノ国ノ"痛ミ"ヲ…コノ男ニ…コノ国ノ"怒リ"ヲ」と言い放ちます。国の事を思いながら自分の身を投げうつ姿にチャカは「バカ者共が…‼」となんとも言えない表情を浮かべるのでした。

少ない登場シーンのツメゲリ部隊ですが、ネットの感想や評価では名前があがることもあります。以下では「カップヌードルのCM」「ツメゲリ部隊の人気」「チャカの失言と死亡の関係」について、ネットの感想・評価などの口コミを通じて解説していきます。

ワンピースとカップヌードルがコラボしている現代版ワンピースCMが人気となっています。このCMはワンピースに登場しているキャラクターの学園生活を描いたパロディ短編アニメシリーズ。バージョンもいくつか発表されており、ツメゲリ部隊が登場しているのは『HUNGRY DAYS ワンピース ビビ 篇』です。こちらは転校してしまうビビにスポットを当てた物語で、ツメゲリ部隊は再生して16秒の部分に登場しています。

円陣を組んでカップヌードルを掲げているビビ達の右後ろにツメゲリ部隊の4人の姿が確認できます。そしてよく見てみるとペットボトルのようなものを手にしているツメゲリ部隊。実はこれは豪水。こんな細かい部分にまで小ネタを用意している細工に、ワンピースの読者と視聴者の関心・ツッコミが集まっています。

漫画版ワンピースでは登場8ページで死亡退場となってしまったツメゲリ部隊。しかし、少ない登場ページ数にも関わらず、ワンピースファンからは厚い信用を得ています。上記のTwitterの投稿のように、「死んでほしくなかったキャラがツメゲリ部隊の人は信頼できる」といった意見や、無駄死にしてしまったツメゲリ部隊への哀愁を漂わせるツイートなどで盛り上がっています。

登場ページは少なかったものの、そのキャラクター性とインパクトで一部のファンには密かな人気を誇っているツメゲリ部隊。また、豪水の効果は"命を削る水"とだけ言っており、"死亡する"とは言っていなかった点や、倒れるシーンはあったけれど死亡した描写が描かれていなかった点から、実はその後も生きているのではないかといった期待も持たれています。

何も結果を出せずに死亡してしまったツメゲリ部隊ですが、彼らが無能だったのではなく、チャカの暴露が原因で予定が狂い何も結果が残せず死亡したのでは？と一部の読者の間でネタになっています。また同じく、ビビの「チャカ‼」に続くチャカの「おのれ貴様ァ‼」のセリフは、本当はビビが放った言葉だったのでは？といったユーモア溢れる意見も出ています。

漫画ではよくある、アイテムの効果を解説するシーン。しかし、あまりにもあっけなくツメゲリ部隊が死亡してしまったことにより、「実はチャカはクロコダイルの手先でスパイだったのかもしれない」といったジョークも読者の間で繰り広げられています。漫画のメタ発言は暗黙の了解で敵側には聞こえていない設定にする作品も多い中、しっかりと敵からの反応も返ってくるところにもワンピースの作品らしさが出ています。

アラバスタ王国のエリート護衛団として登場したツメゲリ部隊。しかし結果を残せず、僅か8ページで死亡退場してしまう結末を辿りました。名前も各自設定されていたので、「登場当初は復活を想定されていた可能性も考えられるのでは？」といった意見も出ています。しかし、その後扉絵などにも再登場シーンが無いのを踏まえるとやはり死亡してしまった見方が強いです。

数ページの登場にもかかわらず登場時間が極端に短い事へのインパクトや、チャカの豪水知識の暴露によって活躍できなかった悲劇への同情が読者・視聴者の間で話題となり、逆にツメゲリ部隊への印象となって残りました。今後ツメゲリ部隊が本編で登場することは考えにくいですが、カップヌードルCMのようにコラボ企画での登場にファンからの期待が高まっています。