2020年05月07日公開
2020年05月07日更新
【ワンピース】ベラミーの喧嘩をルフィが買わなかった理由は?今後再会の可能性は?
比較的喧嘩っ早いイメージのあるルフィですがそんなルフィが喧嘩を買わない相手として知られているのがベラミーです。ベラミーがジャヤで初登場した際、ルフィはベラミーの喧嘩を買わず、その意図を理解したゾロと共にボコボコに殴られても手を出そうとはしませんでした。今回はワンピースで描かれているルフィとベラミーの関係について、ジャヤでの出会いとやりとり、そしてドレスローザでの再会やソレ以降の最高についての考察をまとめて紹介していきます。
ベラミーとは?
ワンピースの作品情報
ベラミーとルフィの関係について紹介する前に彼らが活躍するワンピースについて簡単に紹介しておきます。
ワンピースの概要
ワンピースは1997年から週刊少年ジャンプにて尾田栄一郎先生が連載している海賊を題材とした漫画です。2020年4月現在も連載中で96巻までが発売、ジャンプ史上こち亀に次いで2番目に長い連載期間を誇っています。少年漫画の王道を行く、夢への冒険、仲間達との友情といったテーマを全面に掲げながらもそのテーマを壮大な世界観と随所に張り巡らされた伏線が盛り上げている漫画です。
国内累計発行部数、初版発行部数、初秋売上部数など様々な国内出版の最高記録を樹立しており、現在も更新を続けています。また海外でも人気が高く42の国と地域で翻訳版が発売されており、2015年には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス記録にも認定されています。アニメやゲーム、劇場版映画、小説、舞台などメディアミックス展開も盛んな日本を代表する漫画の1つです。
ワンピースのあらすじ
海賊王を夢見る少年ルフィは東の海(イーストブルー)の故郷フーシャ村を飛び出し海賊として旗揚げします。各地を冒険しながら意気投合し夢を同じくする仲間を増やし麦わらの一味を結成、偉大なる航路(グランドライン)と船を進め、各地で騒動を起こしながらも冒険を進めていきました。偉大なる航路(グランドライン)での最初の目的となったビビを送り届けて助けたルフィ達はその後再び冒険に出発します。
そんなルフィ達の行く手を阻む事になるのが偉大なる航路で唯一信じられる物とされる記録の指針(ログポース)でした。記録の指針が空を向かって指してしまうのです。「空島」の存在を示唆されたルフィ達は空島へ行くための情報を得る為にジャヤに上陸する事になります。このジャヤでルフィが出会う事になるのがベラミーです。
ベラミーのプロフィール
ベラミーはジャヤ編に登場した残忍な性格で知られる海賊です。ベラミー海賊団の船長であり、他人が苦労して手に入れた財宝を狙って奪う事から「ハイエナ」の異名を持ち、5500万ベリーの賞金首でした。ルフィのような夢を追いかける海賊を蔑んでおり、目の前にある利益を追求する徹底したリアリストです。ちなみにこの時点でドフラミンゴの傘下には入っています。
その他に判明しているプロフィールとしてはジャヤ編時点で年齢は25歳、新世界編であるドレスローザ編時点で27歳、誕生日は8月7日のしし座で身長は240cm、血液型はF型で好物は牛骨のスープと豚骨料理でだという事、また出身は「北の海」にあるノーティスの出身です。
ルフィのプロフィール
ベラミーと対をなす形で夢を追いかけて冒険を進めるのがルフィです。幼少期に赤髪のシャンクスと出会い交友を深めた事から海賊王になる事を夢見ており、フーシャ村を飛び出してからの冒険も全てはこの夢を実現する為に行ってきた事でした。余談ですがジャヤ編時点でのルフィはまだアラバスタの事件での懸賞金が正式に反映されていなかった事から懸賞金は3000万でしたが、実質は1億の懸賞金がかけられていた状態です。
ベラミーの喧嘩をルフィが買わない理由は?
ベラミーがルフィの夢を馬鹿にした
ルフィとベラミーの出会いはジャヤにあるモックタウンという街の酒場での事です。当時、空島に行くために情報を収集していたルフィ達麦わらの一味を嘲笑い、ルフィの夢である「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を目指す事海賊自体も馬鹿にしました。そして3000万ベリーの賞金首であるルフィの首を狙い酒場にいた仲間と共にルフィ達に攻撃を仕掛けます。
基本的に売られた喧嘩を買わない事の方が少ないスタイルのルフィでしたがこの時は違いました。ルフィはゾロにも「この喧嘩絶対に買うな」と言いどれだけボコボコにされても喧嘩を買わないでいました。
ベラミーとルフィはステージが違う
この時のルフィの心境としては、同じ海賊を名乗っていてもルフィとベラミーでは全く考え方が違う事を痛感していたと言えます。夢を追い求めるルフィ達と、夢そのものを否定するベラミーとではそもそも喧嘩になるはずがないのです。だからこそルフィはどれだけやられてもベラミーの喧嘩を買わないという道を選びました。
余談ですが、このシーンは既にワンピースで描かれてるとあるシーンと非常に類似しています。それはワンピース第1話、まだ子供だった頃のルフィとシャンクスの関係が描かれる最初の物語です。この時ルフィはシャンクスら赤髪海賊団と共に酒場で飲んでいましたがそこに山賊のヒグマが現れます。シャンクスはヒグマに酒瓶で殴られようとも決して喧嘩を買わないという姿勢を貫きました。
ルフィは生き様を重視
この時、ルフィはまだ子供なのでシャンクスの行動が理解できず怒っていましたが、シャンクスは「大した事じゃない」と言い赤髪海賊団も大笑いしていました。この時の出来事からルフィは同じ理由じゃない相手の挑発に乗る必要はないという事を学んでいたのだと考えられます。言い換えてしまえばルフィにとってベラミーは眼中にない相手である為、喧嘩を買わない事が同じレベルにならないという勝利への道だったのです。
ルフィと黒ひげは似てる
この時偶然にも同じくジャヤにいてルフィと近い立場にあったのが黒ひげです。黒ひげはこの時のルフィの喧嘩を買わない行動に感心していました。同時に同行しながらルフィの考えを理解できなかったナミにルフィが喧嘩を買わない理由を説明してやるなどしています。ルフィと黒ひげは基本的にはとことん対象的な関係に描かれていますが唯一「夢を追いかける男である」という点は共通していると言えます。
この時点ではまだまだ両者とも偉大なる航路(グランドライン)ではそこまで名の知れた海賊ではありませんが、ワンピースの世界でこの2人の成り上がり程驚異的な物はないのではないでしょうか?
ルフィは仲間思い
この酒場でのやりとりの後、結局ルフィはベラミーを殴り飛ばす事になるのですがそれは決して自分の為ではありませんでした。自身の夢を笑わず協力的な関係を築いていたモンブランの財宝をベラミーが奪った為だったのです。ルフィは自分の為には決して怒らない男ですが、1度仲間と認識した相手の事になるとその仲間に対して不利益な事をする者には容赦なく仕返しをします。
ジャヤ編までの戦いでも、空島編以降の戦いでもルフィは基本的に誰かの為に戦っている事が多いです。正確には誰かの自由を奪う者からの喧嘩は買わない事はありません。それは相手が七武海に名を連ねるクロコダイルであっても、世界政府の頂点に君臨する天竜人であっても同様です。裏を返せばルフィは自身の夢を笑われたくらいでは喧嘩を買わないと言えるのです。
ベラミーとルフィ今後再会の可能性は?
ベラミーは染物職人の見習いに
ドレスローザでドフラミンゴファミリーの構成員として再登場し、コロシアムにてルフィと再会を果たしたベラミー。この時には自身も空島に行った経験から夢を笑うような事はしなくなっていました。むしろ夢を追う事を教えてくれた存在と言えるルフィに憧れを抱くようにすらなっていたのです。しかし元よりその思想からドフラミンゴに嫌われていた事もあり結局はドフラミンゴに捨てられる事になります。
ベラミーなりの筋を通し最後までドフラミンゴに与した上でルフィに倒される道を選ぶベラミーでしたが、その後はドフラミンゴファミリーを離反。ドフラミンゴを始め他の幹部が海軍に捕縛されたのに対してベラミーは拘束される事なくルフィとも友好的な関係を築いたままドレスローザを後にしています。その後のベラミーは海賊業を廃業しとある島で染物職人の見習いになっている姿が扉絵連載で描かれました。
ベラミーはビブルカードを受け取る
ドレスローザにて麦わらの一味と共闘した海賊達は意気投合してルフィを大頭とした「麦わら大船団」を結成しています。そんな流れの中唯一麦わら大船団に参加しなかったのがベラミーです。上記でも触れたようにベラミーは海賊業から足を洗っており、今後再び再会する事になるのかは不明になっています。
ただし全くルフィとの関係が切れたわけでもなく、麦わら大船団がルフィのビブルカードを用意した際に、「傘下にはならないが」と言いながらもビブルカードをもらっていっています。つまりベラミーがその気になればいつでもルフィと再会出来る土壌はある状態なのです。ルフィもドレスローザで再会したベラミーの成長を見て「友達」と呼んでいる事から再会しても喧嘩になる事はないでしょう。
むしろルフィをきっかけに海賊をやめた存在はまだベラミーだけである事、何よりもワンピースという物語が多くの伏線を張り巡らせて回収する作品である事からこの時わざわざベラミーがルフィのビブルカードをもらった事は今後ルフィとベラミーが再び再会する事を示していると考えるのが自然だと言えます。
ベラミーはシャンクスから旗の受注
ちなみにベラミーの染物職人見習いの話には続きがあります。とある島で麦わら大船団の一員であるバルトロメオがその島を麦わらの一味のナワバリにしようとその島に掲げられた旗を燃やしてしまいます。その旗はなんとシャンクスの赤髪海賊団の物でした。バルトロメオに旗を燃やされてしまったシャンクスは染物の町に足を運んでいます。この染物の町はベラミーがいる町でもあるのです。
両者の対面やエピソードなどは描かれていませんが「ベラミーが染物職人見習いになる」「シャンクスが染物の町を訪れる」という2つのエピソードは共に扉絵連載で比較的近い話数で描かれた事もあり出会いっている可能性が高く、或いはベラミーが赤髪海賊団の旗を作るなんて事もあったのではないかと考えられています。
ベラミーとドフラミンゴの関係は?
ベラミーはドフラミンゴが憧れ
そもそもベラミーが海賊になったきっかけになっているのがベラミーの出身地である北の海(ノースブルー)で勢力を拡大した経歴を持つドフラミンゴです。悪のカリスマとも言われるその強大さにベラミーは憧れを抱きベラミーは海賊となってドフラミンゴの傘下に加わったのです。その為ベラミーはジャヤ編時点でもベラミー海賊団の船長でありながらドフラミンゴファミリー傘下でもある関係にありました。
ちょうどルフィと麦わら大船団の一員らと同じような関係にあったと言えます。しかしその関係は良好とはいえずドフラミンゴはベラミーが退屈さから海賊をしている事に苛立ちを覚えており、ベラミーを嫌っていました。ドフラミンゴにとって海賊をする事は幼少期に誓った復讐を原動力としている為、チャラチャラしているベラミーを許せない気持ちがあったのです。もちろんこの思いをベラミーは知る事はありませんでした。
ベラミーは追放された
ドフラミンゴはジャヤ編でルフィがベラミーに敗れた事を知るとそれを理由にベラミーをドフラミンゴファミリーから追放、自身の持つイトイトの実の力を使ってベラミー海賊団の副船長、サーキースを操りベラミーを攻撃させます。ドフラミンゴファミリーを追放されたベラミーは、仲間が犠牲になりながらも空島に辿り着き、そこで夢を嘲笑う価値観を変える事になりました。
1度はドフラミンゴファミリーを追放されたベラミーでしたが、空島から持ち帰った黄金の柱をドフラミンゴに献上する事でドフラミンゴファミリーへの帰参を願い、以降、再度ドフラミンゴに忠誠を誓う事になります。ドレスローザでルフィと再会するまでの間にドレスローザを海賊国家と嘲笑う国を容赦なくねじ伏せる様から国民からは「ドレスローザの凶弾」として英雄視されるようになっていました。
ベラミーは弱い?強い?
ベラミーの悪魔の実
ベラミーは全身をバネにする事が出来る超人系悪魔の実「バネバネの実」の能力者でもあります。腕を伸ばしてバネによる反動を使って猛スピードで相手に突進するような攻撃方法を得意としています。また本人の動体視力の高さからバネによって超スピードで行動しながらも的確に相手を捉える事が出来ます。
ベラミーの技
ベラミーはジャヤ編及びルフィと再会したドレスローザ編にて複数の技を使用しています。
ベラミーの技①デスノック
ドレスローザ編でルフィと再会したベラミーの新技がスプリング死拳(デスノック)です。ルフィのゴムゴムの銃(ピストル)に似た中遠距離を攻撃する技で、バネの力で押し縮めた拳を発射して攻撃します。この技を使用したのがドレスローザ編であった事から、或いはルフィのゴムゴムの力を見て新たなに体得したのではないかと考えられています。
ベラミーの技②ホッパー
スプリング跳人(ホッパー)は周囲の床や壁、或いは天井を利用して跳ね回る事で相手の死角から攻撃する超スピード技です。使用すると周囲の物に多大なる影響を与え、クレーターのようなものが無数に出来ます。
ベラミーの技③スナイプ
ベラミーが自身の基本技にしているのがスプリング狙撃(スナイプ)です。バネに変化させた足を押し沈め、その反動を利用して自身の肉体を銃弾ように放つ技です。相手との間合いを一気に詰める事ができ、その威力は凄まじく家一軒をぶち抜いてしまう程の威力を誇ります。
ベラミーは本当に弱いのか?
上記の技を見てもわかるように、ベラミーのバネバネの実の力はルフィのゴムゴムの実の力と非常に近い能力があります。もちろんゴムとバネでは性質は異なるので全く一緒とは言えませんがルフィの基本技ならバネバネの実の力で再現する事も出来るのではないかと考えられます。またドレスローザ編で再登場した際には見聞色の覇気、武装色の覇気を使用している姿も描かれています。
確かにベラミーはワンピースという物語においてはルフィと初めて出会い喧嘩を買わない事で違いを見せつけられたジャヤ編においてもルフィと再会したドレスローザ編においても噛ませ犬のような存在です。しかし単純な強さでいえば十分にポテンシャルは持っており、決して弱い海賊ではないと言えます。ただ単に相手が悪かっただけなのです。
ベラミーとルフィの感想や評価
ジャヤ編でベラミー一行にボコされてるルフィとゾロ、読んでる当時は幼くてなんで反撃しないのか分からなかったけど今読むと夢もロマンも持たずに海に漕ぎだしてただイキってるだけのベラミー一味クソだっさてなるしケンカ買って同じレベルに落ちなかったルフィとゾロめちゃくちゃかっこいいよ……
— なばな (@jinbee_mgwr) April 24, 2020
ここからは既にワンピースを視聴している人のベラミーとルフィの関係性についての感想や評価を紹介していきます。ワンピース自体が長く連載している事もあり、ジャヤ編でルフィがベラミーの喧嘩を買わない理由が理解できなかった人が大人になって読み返してようやく理解できたし、かっこよかったというような感想が多く見られます。
長く連載しているワンピースだけに読者も相応に年齢を重ねており、歳を重ねて見方が変わったという声も多いワンピースですが、その代表的な話とされるのがこのジャヤ編でのベラミーの喧嘩をルフィが買わない話です。
ベラミー、ドレスローザ編最後の対決は前にちょっと読んだけど、ジャヤでのかませ犬っぷりから闘技場でルフィと再会して応援されて、それからあのルフィ再戦での悲痛な台詞と思うとすごいなコイツ……最初ワンパンされてたようなかませ犬なのに
— 黄いろ3号 (@rino_iro) April 15, 2020
ドレスローザ編で再登場しても結局ルフィに敗れる事になるベラミーですが、その最後のセリフ「いや 本望さ もう一人だけおれが憧れた男に…引導を渡されるんならな!」という言葉は長らく間が相手の再登場でありジャヤ編での喧嘩を買わない程の相手でありワンパンされる噛ませ犬ぶりがあるからこそ光る名言として人気を集めています。
元より伏線が多いとされるワンピースですが、ジャヤ編でのベラミーとのやりとり、その後ドフラミンゴに制裁された事などからドレスローザ編での再会などを考察できたファンはおらず、ジャヤ編という1つのエピソードを丸々伏線にしたような名言を作り出せる事がワンピースの人気の理由とするファンもいるほどになっています。
ベラミー、能力としてはルフィのライバルとして切磋琢磨していくキャラに見えるが、初対決はルフィのワンパン勝利に終わり、2年後でもなんやかんやそんなに良いところなく終わる、ある意味リアルで残酷なキャラ。
— トール (@thor4649) April 18, 2020
上記でも紹介したようにルフィとベラミーは基本的には敵対するキャラクターですが、能力的には非常に親しい物があり、どこで明暗が分かれてしまったのかと考察するファンも多く、この明暗がワンピースがよりリアルな物語に感じるという声を増やす要因になっています。
またドレスローザ編でのルフィとの再会により自身の立場を理解し、海賊業を廃業したベラミーですが、ルフィのビブルカードをもらっている事、ルフィもドレスローザでの再会時には友達と呼んで友好的な関係を築いている事からも三度再登場するのではないかという期待が高まっており、その時こそベラミーのかっこいい姿が見られるのではないかとするファンも多くいます。
ベラミーとルフィまとめ
ルフィとベラミーの関係はジャヤで出会った当初はお互い歩む道が違う相容れない存在でした。結果ベラミーがどれだけ挑発してもルフィはその喧嘩を買わない事で違いを見せる結果になっています。ベラミーがモンブランに手を出した事で最終的に対決する両者ですが、ベラミーは結果的にルフィの一撃でノックアウトしてしまい、正に格の違いを見せつけられる結果となりました。
ドレスローザ編で再登場した際には価値観が変わったといい夢を笑う事はせず、ある程度の成長を見せ男気を見せながらルフィに倒されました。扉絵連載によると海賊を廃業したベラミーですがルフィのビブルカードをもらっているなど完全に関係が切れたわけでもなく三度再登場する可能性も十分に考えられます。今後のベラミーの再登場に注目しながらワンピースを視聴してみてはいかがでしょうか?