2020年05月11日公開
2020年05月11日更新
【ワンピース】赤犬の声優はカイジのナレーションと同じ?代表キャラや出演作品を紹介
『ワンピース』に登場するキャラクター、赤犬。アニメ『ワンピース』で彼の声を聞いて、どこかで聞いたことがあると感じた人は多いでしょう。赤犬の声優である立木文彦は『ワンピース』のようにキャラの声を当てるだけでなく、アニメ「カイジ」やバラエティー番組の「イッテQ」などでナレーションを担当するなど、様々なところで活躍しているのです。ここでは、赤犬の声優である立木文彦にスポットライトを当て、彼が演じた代表キャラや出演作品を紹介していきます。
赤犬(サカズキ)とは?
赤犬(サカズキ)とは『ワンピース』に登場するキャラクターで、海軍に所属しています。彼は『ワンピース』屈指の人気キャラクターであったポートガス・D・エースの死に関わっているということで注目を集めました。ここでは、そんな重要キャラである赤犬の声を担当した声優について詳しく見ていきます。その前に、まずはワンピースと赤犬(サカズキ)の基本情報から確認しておきましょう。
ワンピースの作品情報
ワンピースの概要
漫画家・尾田栄一郎によって生み出された日本の国民的少年漫画。それが『ワンピース』です。略称は「ワンピ」「OP」。1997年7月から『週刊少年ジャンプ』で連載が開始された本作は、作り込まれたストーリーと壮大な世界観が話題を呼び、瞬く間に日本を代表する大人気漫画へと成長しました。
その人気は日本のみならず海外にも広がっており、世界42以上の国や地域で翻訳され、コミックスが発売されています。『ワンピース』は1999年よりフジテレビ系列でテレビアニメの放送が開始され、2020年4月時点でも続いているというロングヒットを記録。その人気から度々劇場版も公開され、またゲームや舞台など幅広いメディアミックスが展開されています。
ワンピースのあらすじ
主人公のモンキー・D・ルフィは、悪魔の実の1つである「ゴムゴムの実」を食べ、全身が自由自在に伸縮するゴム人間になった少年です。彼の夢は海賊として海に出て、海賊王ゴールド・ロジャーが遺したという宝「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を見つけ、自らが海賊王になること。ルフィは夢を叶えるために大海原へと飛び出し、仲間を集めて彼らと共に様々な冒険を繰り広げます。
赤犬(サカズキ)のプロフィール
赤犬は海軍本部に所属する軍人です。赤犬は通り名で、本名はサカズキ。年齢は作中で53歳から55歳になっています。誕生日は8月16日でしし座。血液型はF型で、身長は306センチです。出身地は北の海(ノースブルー)。好物は白米と唐辛子。赤犬の容姿のモデルとなったのは俳優の菅原文太で、その事実は菅原文太本人も認知済みです。元々は海軍大将でしたが、物語が進んで元帥に昇進しました。
悪魔の実の1つ「マグマグの実」の能力者で、体をマグマに変えることができるマグマ人間。彼が生み出すマグマはどんなものでも瞬く間に溶かしてしまう恐ろしいもので、海軍という巨大組織のトップに君臨するのも納得である自然災害級の強さを誇っています。
「徹底的な正義」を自らの信念・思想として掲げており、自身が悪であると断じた者に対してはどこまでも無慈悲。その正義の名の下に、ルフィの義兄であるエースを死に追いやりました。その圧倒的な強さに憧れるファンがいる一方で、人気キャラであるエースを殺したことから恨めしくも思われています。
赤犬(サカズキ)の初登場
赤犬が漫画『ワンピース』で初登場したのは、コミックス41巻、第397話「未来へ届くように」でのこと。アニメ『ワンピース』では第278話「生きたいと言え!俺達は仲間だ!!」でのことでした。初登場は過去の回想シーン。当時の赤犬は中将という立場にありました。後にルフィの仲間となるニコ・ロビンの故郷「オハラ」の地を消したバスターコール。
海軍が下した非情な決断をさらなる非常さをもって淡々と遂行した人物が赤犬でした。自身の正義を遂行するためならどんな手段も選ばない冷酷なところは、中将の頃から少しも変わっていないようです。
赤犬の声優はカイジのナレーションと同じ?
アニメ『ワンピース』で赤犬の声を担当している立木文彦は、アニメやバラエティーなど幅広いフィールドで声を使って活躍している声優です。キャラクターの演技の評価も高いですが、立木文彦と言えば聞き心地の良い低音ボイスでのナレーション。
特に、アニメ『逆境無頼カイジ』やバラエティー『世界の果てまでイッテQ』のナレーションを担当していることで有名です。ここからは、声優の立木文彦について紹介。彼がナレーションを担当している「カイジ」や「イッテQ」にも触れていきます。
赤犬の声優は立木文彦
立木文彦は長崎県出身の声優・ナレーター。1961年4月29日生まれで、血液型はA型。身長は174センチです。所属事務所は大沢事務所。1983年から声優活動を開始しており、デビュー作は『聖戦士ダンバイン』(ゼット・ライト)でした。
声優としてのフィールドはアニメやゲームのみならず、洋画吹き替えやテレビ番組、CMのナレーションなど多岐に渡ります。また音楽活動を行ったこともあり、声優の森川智之と共に「2HEARTS」というボーカルユニットを結成しCDを発売しました。キャラソンの歌唱も行っているため、立木文彦の歌唱力の高さはそちらでも確認することができます。
立木文彦はカイジのナレーションも担当
『逆境無頼カイジ』は、主人公の伊藤カイジが多額の借金を抱え、借金地獄から抜け出すために規格外のギャンブルに挑んでいく物語です。「カイジ」に欠かせないのが、ナレーションの存在。「カイジ」作中でナレーションは、キャラクターの置かれている状況をユニークな言い回しで臨場感たっぷりに解説してくれるのです。このナレーションを担当したのが、声優・立木文彦でした。
ナレーションは普通、アニメにおいて脇役であることがほとんどでしょう。しかし「カイジ」では別で、ナレーションも主要キャラクターのような存在。むしろ、多くの名言がナレーションから生まれたため、「カイジ」と聞くとナレーションを咄嗟に思い出すファンも少なくありません。立木文彦はそんな重要な役を見事にこなし、ナレーションの新たな可能性を切り開きました。
世界の果てまでイッテQ!のナレーションも担当
人気のバラエティー番組『世界の果てまでイッテQ』を見て、声優・立木文彦のナレーションに気づいた人は多いでしょう。「イッテQ」は、ウッチャンナンチャンの内村光良が司会を務める謎解き冒険バラエティー。日本テレビ系列で、2007年から放送が開始されました。立木文彦は「イッテQ」で長年ナレーションを務めており、また「イッテQ」のオープニングの際のタイトルコールも担当しています。
『世界の果てまでイッテQ』が『クイズ発見バラエティ イッテQ!』の頃からナレーションとして作品に携わっているため、「イッテQ」歴はかなりのもの。その長いつき合いゆえか、2012年最後の放送である4時間スペシャルの際は、声のみの出演であるナレーションではなく実際にカメラの前に登場。自身初の生放送番組出演を果たしました。「イッテQ」スペシャルの中で立木文彦は、生ナレーションにも挑戦しています。
立木文彦の30歳の保健体育
『30歳の保健体育』とは、2008年に一迅社より刊行された、恋愛や性行為に関する知識などを解説するハウツー本です。2011年にテレビアニメ化されたのですが、性的な表現や台詞などは全て塗り潰されたり、自主規声と呼ばれる伏せ声で表現されたりしました。この自主規声と作中のナレーションを、立木文彦が担当しています。
赤犬の声優・立木文彦の代表キャラや出演作品
新世紀エヴァンゲリオン/碇ゲンドウ
赤犬の声優・立木文彦の代表キャラや出演作品その1は『新世紀エヴァンゲリオン』碇ゲンドウです。碇ゲンドウは『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公・碇シンジの父親。特務機関NERV総司令という立場にあり、長らく顔を合わせていなかった息子のシンジをEVA初号機の専属パイロットにするために急に呼び出した男です。
有能ですが性格は冷酷。自身の目的を達成するためなら他者を利用することも厭わないところがあり、学生時代から悪い噂がつきまとっていました。シンジには全くなんの情もないわけではありませんが、その性格ゆえにどう接したら良いのかわかっておらず、結果的に親子仲は最悪になっています。
銀魂/長谷川泰三
赤犬の声優・立木文彦の代表キャラや出演作品その2は『銀魂』長谷川泰三です。長谷川泰三は、元々は入国管理局局長という立場にあった幕府の重鎮でした。しかし主人公の坂田銀時たち万事屋の面々と関わったことで、他星の皇子を殴るという不祥事を起こしクビになってしまいます。
それ以来、まともな職につくことができずホームレス生活を余儀なくされ、「まるでダメなオッサン」略して「マダオ」と呼ばれるようになりました。立木文彦はアニメ『銀魂』のみならず、実写版『銀魂』にも長谷川泰三役として出演。声優としてではなく、俳優として長谷川泰三を演じました。
クレヨンしんちゃん/黒磯
赤犬の声優・立木文彦の代表キャラや出演作品その3は『クレヨンしんちゃん』黒磯です。黒磯は野原しんのすけと同じ幼稚園に通うお嬢様・酢乙女あいのボディーガード。黒スーツにサングラスという出で立ちをしており、ボディーガードだけでなくあいの送迎を行う運転手としても活動しています。幼稚園に務める上尾ますみ先生に恋心を抱いており、実は両想いなのですが、互いに奥手な性格ゆえ進展はしていません。
立木文彦は首領クリークも演じていた?
声優・立木文彦は『ワンピース』で赤犬(サカズキ)を演じていますが、実は赤犬が登場するより前にあるキャラクターの担当声優となり、『ワンピース』に出演しています。そのキャラクターというのが、首領クリーク。首領クリークは、かつてはクリーク海賊団を率い東の海最強とも言われていた海賊。
勝利に異常な執着を見せ、勝つためならどんな卑劣な手段も厭わないという男でした。後にルフィの仲間となるサンジが働いていたレストラン・バラティエに流れ着き、そこでルフィたちと戦闘になりますが敗北。その後の動向は明らかになっていません。
赤犬の回想シーンでの声優は誰?
中尾みち雄のプロフィール
『ワンピース』では過去の回想シーンに中将時代の若き赤犬が登場しますが、その頃の赤犬の声を担当したのは立木文彦ではなく中尾みち雄です。中尾みち雄は大阪府生まれ東京都育ちの俳優・声優・ナレーター。1964年8月11日生まれで、所属事務所は懸樋プロダクションです。
大学生時代に芝居を始め、大学中退後に青二塾東京校に入学。その後、青二プロダクションに所属して活躍しました。青二プロダクション退所後も活動を続け、主にナレーションの仕事を請け負ってきたようです。
中尾みち雄の主な出演作品
中尾みち雄の声優としての主な出演作品は、『忍たま乱太郎』(東南風)、『剣勇伝説YAIBA』(カマキリ男)、『火の鳥』(グズリ)、『銀色のオリンシス』(フランク)、『ペルソナ4』(江戸川)などです。
赤犬の声優に関する感想や評価
ほんと赤犬とかCV立木文彦だから許してるようなもん
— あいみ (@blue_lovemi) July 30, 2016
エース死亡の一件以降、赤犬に隔意を抱いているファンは少なくありません。それでも、担当声優が立木文彦だから憎みきれない、許しているという人も多いです。キャラクターをただの憎まれ役にしないところが、立木文彦のすごいところです。
やっぱ立木文彦さんの声めっちゃ好きだなぁ
— らゐむ (@subrnacoTT) April 21, 2020
立木文彦の声が好きだという人のコメントです。立木文彦の声は低くて深みのある声。聞いているとその低さがやけに心地良く感じるというファンもいます。そこに魅力を感じている人は多いようです。
最近立木文彦の声ぜんぶゲンドウに聞こえる病になってる
— ねろだいじん (@nesoberidaizin) April 22, 2020
『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ゲンドウ役は立木文彦の代表作の1つ。立木文彦といえば碇ゲンドウを連想する人は多く、立木文彦がどんな作品でどんなキャラを演じていても全て碇ゲンドウに聞こえてしまう、という人もいるようです。
声優の立木文彦さんってバラエティのナレーションとか銀魂とかで有名だけど、歌声めっちゃかっこいいのよね。声優さんのイベント行った時に歌ってくれたんだけど、低音ボイスでマイク使わずとも会場に音が響き渡る感じで。圧倒されたなー。
— かみつれ (@sora_tosho) July 14, 2019
と、行列のできるーを見ながら中2のクリスマス頃を思い出す。
立木文彦は演技だけでなく歌も上手い声優です。こちらは彼の歌声を聞いて圧倒されたというファンのコメント。興味のある人は、彼が歌っているキャラソンCDなどを探して聴いてみてください。
アニメの実写化
— アヒルパパ@ №363 (@7sjJOUTVW4uOQhy) February 2, 2020
俳優の方がアニメの声優の方イメージと違う時、正直戸惑います。
その中、実写版銀魂でマダオを立木文彦さんがアニメと同じキャストは嬉しかったです#ワンモ
アニメ作品を実写化する場合、どうしても俳優とキャラクターのイメージが合わないという事態は発生します。しかし実写版『銀魂』は、俳優陣のキャラクターへの寄せ具合が素晴らしく、その中でも特に長谷川泰三は、アニメで長谷川泰三の声を担当している立木文彦が演じたこともあって、ブレのない完璧なものでした。これ以上のキャスティングはないと、歓喜したファンは多かったようです。
アニメや漫画の実写映画化で1番成功したのって、「立木文彦さんのマダオ」なんじゃないかとふと思いました。
— 空翼 (@t0224s_p_krls) January 18, 2020
実写版『銀魂』でアニメ版同様長谷川泰三を演じた立木文彦。声はもちろん、ビジュアルもアニメの長谷川泰三そのものでした。あまりの完成度の高さに驚愕したファンは多かったようです。
バラエティに立木文彦が出ていたのでハイローやってくれるかなーと思ったけど世間のイメージはカイジらしい
— ぱんだ (@shiroi_panda_) April 5, 2020
「カイジ」のナレーションで有名な立木文彦ですが、実はドラマ・劇場版『HiGH&LOW』のナレーションも担当しています。立木文彦の声を聴いて『HiGH&LOW』を連想する人も多いようです。
まってウォッカの声って立木文彦さん!???(遅
— ria (@ria_comn) April 10, 2020
立木文彦は『名探偵コナン』にも出演しています。担当しているキャラクターは、黒の組織の一員であるウォッカ。ウォッカの声が立木文彦であることを知り、驚愕するファンも多いです。
赤犬の声優まとめ
『ワンピース』に登場する赤犬の声優・立木文彦について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?立木文彦は数々の作品でその存在感を示しているベテラン声優です。彼が声を当てたからこそ、赤犬はより迫力のあるキャラクターとなり、注目されるようになったのでしょう。今後も声優・立木文彦が演じる赤犬に注目です。