マッドハウス制作のおすすめアニメ作品!歴代の名作をまとめて紹介

大御所のアニメ制作会社として人気を集め携わった作品は名作が多いと言われるのがマッドハウスです。歴史の長いアニメ制作会社の1つで歴代数多くのアニメを制作した実績を誇り、制作協力という形で様々な作品に関わっています。今回はアニメ制作会社マッドハウスについて、おすすめのアニメを紹介しつつ、マッドハウスの歴史の転換点にあったと言われる作品も合わせて紹介していきます。

マッドハウス制作のおすすめアニメ作品!歴代の名作をまとめて紹介のイメージ

目次

  1. マッドハウスとは?
  2. マッドハウス制作の歴代おすすめアニメ作品一覧ランキングTOP15~11
  3. マッドハウス制作の歴代おすすめアニメ作品一覧ランキングTOP10~4
  4. マッドハウス制作の歴代おすすめアニメ作品一覧ランキングTOP3
  5. マッドハウスの歴史を歴代作品ともに振り返る
  6. マッドハウス制作のアニメの魅力
  7. マッドハウス制作のアニメに関する感想や評価
  8. マッドハウス制作の歴代おすすめアニメ作品まとめ

マッドハウスとは?

マッドハウスの概要

マッドハウスは1972年に元々は虫プロダクションの石神井スタジオのメンバーを中心に独立して設立されたアニメ制作会社です。独立当時からどちらかといえばオリジナル作品よりも漫画や小説などの原作を持つアニメ作品が多く、その流れは2020年現在も継承しています。また初期メンバーのスタンスからの流れでどちらかといえば大人向けの作品が多いアニメ制作会社になっています。

アニメ制作会社としては老舗と言える会社で長くセル画による制作を行っており、デジタル化の並が来た際も業界内ではどちらかといえば対応が遅くなってしまった会社でもありました。しかしセル画でもデジタル画でも高い技術力を発揮するポテンシャルの高い会社になっています。

マッドハウスの名前の由来

マッドハウスという社名の由来には諸説ありましたが、その由来は創設時の中心メンバー、丸山正雄によるとその昔千葉県にあったお店「松戸ハウス」が由来という事が明かされています。この由来が明かされる前は創設メンバーの中でも中心メンバーだった丸山と出崎の2名の名前の由来なのではないかなどと考察されていました。

ちなみに設立当時の会社の正式名称は「有限会社マッドハウス」で、子会社化や親会社の変更などを受けて一時期社号が変更された事もありましたが、2004年には作品クレジットとの統一を図る意味もあり「株式会社マッドハウス」に変更、以降の社号は統一されて使用されています。

マッドハウスの初期は映画やOVAが主軸だった?

マッドハウスは設立当時こそ、アニメ制作を行っていましたが、自社がメインの制作ではなく、あくまでも外注での参加という形でした。そんな中、丸山が1980年に代表取締役社長に就任すると方針を変更し、映画やOVAを中心に制作するようになります。映画やOVAでも外注を受けつつ、共同制作など自社の名前を出して制作がなされるようになりました。

アニメを自社制作するようになってからもアニメ映画は作り続けており、自社でアニメ化した作品をそのまま映画化などという流れも作り出しています。

Madhouse Inc. (@Madhouse_News) | Twitter

マッドハウス制作の歴代おすすめアニメ作品一覧ランキングTOP15~11

15位:ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンは2016年にアニメ化された電撃文庫のライトノベルを原作にしたアニメ作品です。ファンタジーの雰囲気を持つ戦記物アニメで、軍師気質の主人公イクタの頭脳戦がウリの作品で、戦記物らしいアクションとイクタと相手軍師との駆け引きが楽しめるアニメになっています。アニメは原作ライトノベルの1巻~3巻に相当する内容になっています。

14位:ギャラクシーエンジェル

マッドハウスの知名度を高めるきっかけとなった作品の1つ、カードキャプターさくらの流れを組む美少女アニメがギャラクシーエンジェルです。元々メディアミックス展開される事を前提とした作品でアニメ以外にもゲームやコミック、ライトノベルやキャラクターグッズなども展開された作品でした。タイトルにもなっているトランスバール皇国近衛軍特殊部隊「ギャラクシーエンジェル」が活躍するアニメになっています。

アニメは断続的に展開され、2001年の1期~2004年までに4期までを放送し全て合わせると100話を超えるアニメになっています。一応原作は漫画ですがメディアミックス展開として並行して展開された事もあってマッドハウスでは珍しい実質的なオリジナルアニメとなっています。

13位:逆境無頼カイジ

日本でも屈指のギャンブル漫画「カイジ」シリーズを原作としたアニメが逆境無頼カイジです。自堕落な生活を送る青年「伊藤開司(カイジ)」が、友人の保証人になった事で多額の負債を抱え、その負債を返す為に作中オリジナルの様々なギャンブルに挑戦していくストーリーの作品です。

元々原作がエピソードの区切り毎にタイトルを改題していた事もあり、アニメ独自のタイトルをつけていますが、内容は多少過激な発言等は減らしながらも原作に忠実で、2期までアニメ化され原作の賭博破戒録カイジ収録の「沼」との戦いまでがアニメ化されています。原作漫画にあった「ざわざわ」といった独特な表現を多様するなどマッドハウスらしい原作を限りなく忠実に再現したアニメの代表格と言える作品です。

12位:はじめの一歩

週刊少年マガジンで連載されている漫画を原作としたのがはじめの一歩です。1989年から始まった原作の連載は2020年4月現在も継続中のボクシング漫画で、2000年に初めてアニメ化されたのをきっかけに、4度のアニメ化、1度のOVA化がなされその全てをマッドハウスが制作担当しました。

作者本人が「登場人物全員が主人公」と言う程主人公はもちろん、仲間やライバルにも多くスポットが当たるのが特徴で、アニメもこの特徴をしっかり反映した作りになっています。元々劇画調の現在の雰囲気を忠実に再現した事で1期のアニメは深夜枠での放送であったにも関わらず6クール75話の長編シリーズとして展開されています。

11位:DEATH NOTE

週刊少年ジャンプで連載された漫画を原作としたアニメが「DEATH NOTE」です。デスノートは名前を書いた人間を死に追いやる事が出来るノートで、主人公はこのノートを偶然に拾った少年夜神月で、犯罪者をノートの力を使って殺す事で自身の理想郷を作ろうとする夜神月とそれをなんとか阻止しようとする人々との頭脳戦を描いた作品になっています。

元々原作のキャラクターが独特なセリフ回しをしている特徴を見事に反映させた事、作品の性質上どうしても多くなる人が死ぬシーンなどの描写はマッドハウスの強いこだわりによって作られていると高く評価されている作品です。また何気ない日常的なシーンである夜神月がポテチを食べるシーンがマッドハウスの作品クオリティを感じさせるとして話題にもなっています。

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マッドハウス制作の歴代おすすめアニメ作品一覧ランキングTOP10~4

10位:プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ

架空のエクストリームスポーツ「ストライド」を描くライトノベルを原作としたアニメがプリンス・オブ・ストライド オルタナティブです。ストライドに熱中する男子高生とそれを支える主人公のヒロイン桜井奈々を中心とした物語です。原作では奈々と部員達の恋愛模様と架空スポーツストライドという2つの軸で展開されましたがアニメでは敢えて恋愛模様を省略し純粋な青春系スポーツアニメとして展開されています。

パルクールと駅伝をあわせたような競技性のストライドですが、架空のスポーツである事からよりリアルにストライドを感じてもらう為に、競技時間5分間をきっちり5分で描くというアニメでも非常に珍しい試みが行われ注目を集めました。またその競技性から街中を疾走する様は爽快感と迫力が高くおすすめの作品になっています。

9位:ちはやふる

ちはやふるは競技かるたを題材とした少女漫画で主人公は名人を目指す綾瀬千早です。競技かるたで出会う様々な人物との交流の中で成長していく千早の姿と高校生らしい恋愛なども描かれた作品で、2011年に初めてアニメ化してから2020年までに3度アニメ化されています。

競技かるたについて知らない人にも配慮した丁寧な作りと、キャラクターの視線や札に手をのばすまでの動作を臨場感を持って描いた本作は、アニメとしての人気はもちろん、実際の競技かるたへの認知度にも大きく貢献したと言われるアニメです。

8位:ブギーポップは笑わない

2019年におよそ20年振りに新作アニメとなって話題となったブギーポップを笑わないもマッドハウスの制作したアニメです。とある少女の中からあらわれるブギーホップという人格と様々な思いを抱く少年少女達のオムニバス形式の物語で原作はライトノベル業界の1つの転換期になった作品と言われる程、高い評価を受けた作品になっています。またオムニバス形式で物語を展開し全話見る事で初めて1つの事件の全体像が浮かび上がってくるといった特徴的な作風を持っています。

おすすめなのは2019年放送のアニメで、元々の原作小説が発売された1998年頃の雰囲気を残しつつ現代風にアレンジ。原作ファンからもその雰囲気を見事に表した作画やキャラクターデザイン、さらに明度を抑えた暗い色調を使った演出が受け入れられ高い評価を受けたおすすめのアニメになっています。

7位:魔法科高校の劣等生

魔法科高校の劣等生はライトノベルになったオンライン小説を原作にした2014年のアニメです。魔法が1つの技能として認められた世界を舞台にした物語で、物語の舞台は魔法を扱う魔法技師の養成学校の一つ国立魔法大学附属第一高校です。その高校に通う生徒、将来を期待されるエリート「一科生」の妹司波深雪と補欠組の「二科生」の兄司波達也を主人公に据えた物語です。

特筆すべきは兄の達也です。彼は二科生でありながら実は学校では評価の対象になっていない魔法の使い手でありその魔法の技能は一科生も驚愕する程のポテンシャルを持っています。魔法科高校の劣等生はいわゆる能力もののアニメであり見せ場はやはり魔法を使う場面。主人公の達也を始めそれぞれに得意とする魔法が違うのでマッドハウスの高い作画力が存分に生かされたおすすめの作品になっています。

6位:俺物語!!

俺物語は少女漫画を原作とした2015年放送のアニメです。高校生らしくないいかつい顔をした男子高校生の日常と初恋を描く物語です。魅力と言えるのは主人公の剛田猛男で、高校1年生に似つかわしくない巨体といかつい顔を持ちながら純情で正義感に溢れた少年です。同性からは好かれる猛男ですが異性にはなかなか好かれないというちょっとかわいそうな主人公になっています。

俺物語の最大の魅力はやはり剛田猛男にあります。少女漫画の主人公らしからぬその容姿は原作漫画連載時から大きな話題を呼びアニメも原作のキャラクターデザインを忠実に再現したことで高い評価を受けています。恋愛要素とコメディ要素を上手く織り交ぜたストーリー構成を持つのも特徴的なのでぜひおすすめしたいアニメです。

5位:ノーゲーム・ノーライフ

ノーゲーム・ノーライフは2014年にライトノベルを原作にアニメ化された作品です。すべてがゲームの勝敗で決まる世界に異世界召喚される事になった天才ゲーマーの空と白の2人組、通称「  (くうはく)」を主人公にした物語で2人は人類滅亡を防ぐべく様々な方法を駆使してゲームに挑む事になります。

ノーゲーム・ノーライフはライトノベルでは非常に珍しく、「原作者」と「絵師」を同一の人物が務めており、またその色使いの独自性で人気のある絵師さんでした。ノーゲーム・ノーライフがアニメ化される際もこの色使いをマッドハウスはしっかりと再現し、原作から読み取れるファンタジーな雰囲気、「光の強弱」などにも強いこだわりが感じられるおすすめのアニメになっています。

4位:ダイヤのA

ダイヤのAは高校野球をテーマにした野球漫画を原作にしたアニメで2013年から断続的に3度アニメ化されている作品です。テーマとしては珍しくない作品ですが、野球漫画では珍しく名門校を主人公校に据える事で部内の争いなどよりリアルに高校野球事情が描かれる事、そして緊迫した野球の試合シーンなどで高い人気を集めました。アニメでのその動きのある躍動感は必見と言えるべき丁寧さで描かれています。

原作の時点でボールの投げ方、バッドの握り方など細部へのこだわりが詰め込まれた作品であったダイヤのAはアニメでもそのこだわりを忠実に再現した作品になっています。個性豊かなキャラクターも多く、主人公チームはもちろんライバル校も多数登場するので見応えのある野球アニメになっています。

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マッドハウス制作の歴代おすすめアニメ作品一覧ランキングTOP3

3位:四畳半神話体系

独特の世界観で話題を集めたアニメが四畳半神話体系です。京都大学に通う男子学生を主人公にした大学ライフを描く作品ですが、並行世界の要素を取り入れ、1年時に入ったサークルによって異なる大学ライフを送る姿が描かれる作品になっています。アニメではこの世界観を表現するべく、10パターンもの並行世界が作り上げられ物語が展開されています。

原作の持つ独特の世界観をアニメばえするように再構成したアニメは第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の大賞、第10回東京アニメアワードテレビ部門最優秀作品賞をそれぞれに受賞するなど人気はもちろん高い評価を受ける事になったおすすめの作品です。

2位:デス・パレード

若手アニメーター育成プロジェクトアニメミライ2013に出品されたアニメ映画のアニメ版として再構成されたオリジナル作品がデス・パレードです。謎のBAR「クイーンデキム」を舞台に魂の選定者デキムがBARを訪れる様々な人物の記憶を辿るべくデスゲームが行われるという独特な世界観を持った作品で重いテーマをマッドハウスの持つ技術力で見事に表現された作品になっています。

様々な伏線を残し敢えて謎を残したまま結末を迎えるリドル・ストーリー的な意味合いを持つ作品になっており、多くの考察が生まれる作品でありながら最終回にはある程度きっちりとした伏線回収も行われるなどしており、涙なしには見れないと言われるおすすめのアニメです。

1位:ワンパンマン

ワンパンマンはどんな敵も一撃で倒してしまう力を持つヒーロー、サイタマを主人公とした漫画を原作としたアニメです。その能力を使いサイタマが無双するヒーローアニメですが周囲とのギャップを楽しむコミカルなアニメに仕上がっています。マッドハウスの作画力を詰め込んだ戦闘シーンは圧巻の一言であり、ギャグにも近いと言われる作風ながら見応えのある作品になっています。

シリアスな展開とギャグのギャップが面白いと言われていたワンパンマンをアニメでも上手くバランスを取って展開した脚本、そしてその作画に込めるクオリティの高さから改めてマッドハウスのポテンシャルを感じる事が出来るアニメとして知られています。

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マッドハウスの歴史を歴代作品ともに振り返る

マッドハウスの歴史①YAWARA!

設立当初はアニメの外注を受け、一時期は映画やOVAの方に注力するようになっていたマッドハウスが再びアニメの世界に戻り注目を集めるきっかけとなったのが1989年に放送されたアニメ「YAWARA」です。原作はビッグコミックスピリッツで連載されていた漫画で、原作人気の後押しも受けて最高視聴率は19.7%を記録するなど大ヒット作品となりました。アニメの影響も受けて社会現象にまでなったYAWARAは1992年まで放送されます。

それまでは外注や下請けがメインだったものの、自社制作も行うようになります。1994年放送の「D・N・A² 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜」1995年から1998年にかけてNHKで放送された「あずきちゃん」と「YAWARA」に続く歴代作品の影響もありマッドハウスはアニメ業界の中では名の知れた会社としての知名度を獲得する事になります。

ただまだこの時点ではマッドハウス=YAWARAのイメージが強く、アニメ制作会社がそこまで注目を集めていたわけではなかった事から一般的な認知度はそこまで高くありませんでした。その為この頃のマッドハウスは「アニメ通好み」という評価を受けるに留まっています。

マッドハウスの歴史②カードキャプターさくら

マッドハウスという社名が一般にも広く認知されるようになったきっかけを作ったのが1998年に「あずきちゃん」の後枠で放送されるようになった「カードキャプターさくら」です。魔法少女系アニメの元祖とも言われるアニメであり、萌えアニメブームを作った立役者とも言われるアニメです。原作は漫画ですが、漫画を忠実に再現しながらも見事に昇華した事で一般にもマッドハウスの名が知れ渡るようになります。

このカードキャプターさくらがマッドハウスに与えた影響は大きく、歴代作品の中でも転換点となった作品と言えます。カードキャプターさくら放送前後で一気に増えた制作本数を見ても如実に現れている他、2020年現在まで続く「原作モノ」を扱う事が多くなるきっかけを作った作品がカードキャプターさくらであるとも言えます。原作を大切にしつつ昇華する事の出来る技術力を評価され信頼を獲得したのです。

その一方でカードキャプターさくらのヒットはそれまでのマッドハウスのイメージとは大きく離れた作品でのヒットであった事から既存のファンを不安視させる事にもなりました。それまでの大人向けのイメージから路線変更するのでは?と考えられたのです。しかしその後にはそれまでマッドハウスが手掛けていたようなクセの強い作品も手掛ける事から間口の広さと表現力の高さで驚かれる事になります。

カードキャプターさくらのような一般向けの作品も手掛けつつ、その裏では今回のランキングでも紹介している「DEATH NOTE」や「ブギーホップは笑わない」など独特の世界観を持つ尖った作品、ギャラクシーエンジェルのようなマニア受けを狙った作品まで幅広く扱うようになります。こうしてアニメ制作会社としてマッドハウスは幅広く認知され円熟期を迎えます。

マッドハウスの歴史③時をかける少女

アニメ制作の裏でマッドハウスを支える存在だったのが映画です。他社アニメの映画化はもちろん、これまでに紹介した歴代の転換点となった作品「YAWARA」や「あずきちゃん」「カードキャプターさくら」の映画化も行っていました。しかし2000年代後半に入るとこれまで以上にアニメ映画に力を入れるようになります。そのきっかけとなったのが2006年公開の映画「時をかける少女」でした。

時をかける少女は元々はそこまで注目度の高い作品ではありませんでしたが口コミなどから徐々に火が付き日本国内外の映画賞を受賞するなどの話題作となります。この時をかける少女と次作の「サマーウォーズ」にて知名度を上げたのが監督の細田守さんです。マッドハウスは細田守さんがスタジオ地図を立ち上げるまでの間、細田守さんを監督に据えたオリジナル作品を作り続けています。

2000年代後半ののマッドハウスはメインのテレビアニメ制作も順調そのもので多い年には10本前後のアニメを制作する事もあった程です。カードキャプターさくらで得た原作モノへの信頼感から原作を持つアニメを多数展開し、その地位を不動の物としています。

マッドハウスの歴史④オーバーロード

順風満帆だったマッドハウスですが2010年代に入るとその勢いに陰りが見えます。日本国内はもちろん海外で抜群の人気を誇った今敏監督の早すぎる死、親会社の経営難の煽りを受けての自社の赤字などのタイミングが重なり経営危機に追い込まれる事になります。最終的には日本テレビがマッドハウスを完全子会社化する事で決着がつきスタッフの入れ替えなどが行われつつも会社は存続する事になりました。

この頃からアニメの制作においても変化が訪れます。それまでは年に10本前後のアニメを作っていたマッドハウスでしたが、年に5本までに絞り込み1つ1つの作品のクオリティで勝負するようになったのです。この転換の代名詞と言える歴代作品がアニメ「オーバーロード」で、マッドハウスの技術力の建材振りをアピールする程に大ヒットするアニメとなりました。

マッドハウスの歴史⑤宇宙よりも遠い場所

マッドハウスの歴代作品はどちらかといえば原作モノが多いですが、マッドハウスは今でも挑戦する気持ちを忘れていません。その証拠と言える作品が2018年放送のオリジナルアニメ「宇宙よりも遠い場所」です。元より高いと評価されている作画力、長年積み上げてきた知識を用いたストーリー構成などが高い評価を受けるに至っています。

また2期、3期と続くようなシリーズ作の制作にも力を入れておりファンを大切にしている事が伺える会社です。1つ1つの作品のクオリティも高いので原作ファンも安心して見られるという声が多いです。

マッドハウス制作のアニメの魅力

アニメの魅力①作画力

おすすめランキングや歴代作品を紹介する中でも触れてきたようにマッドハウスの魅力の1つとなっているのが高い技術力から生まれる作画力です。原作の持つ魅力を最大限に活かしつつ、躍動感のあるシーンや緊迫感のあるシーンの細かな動きなどへのこだわりは歴代作品を通して継承してきたもので非常にクオリティが高くなっています。

歴代作品はもちろんですが特に2010年以降、数を絞ってクオリティを高める方針に転換して以降はどんなジャンルの作品においてもその高い作画力がそれぞれの作品の評価の1つとして評価されるようになっています。マッドハウス制作と発表されるとそれだけで期待感が高まるとされる程の作画力をそれぞれの作品でこれでもかという程に見せつけてきます。

アニメの魅力②芸術的

マッドハウスが得意とするアニメの特徴が独特な世界観を持っていたり、原作に独特な色合いを持つような芸術性の高い作品が多いという事です。原作モノであっても「四畳半神話大系」や「ノーゲーム・ノーライフ」のような独特な世界観や色合いを持つ作品ならマッドハウスという声が多くなっている他、それらの歴代作品で培われてきた芸術的な表現力がオリジナル作品にも反映されているという声が多くなっています。

携わった作品が各アニメ賞や映画賞を受賞する事も多くなっており、その技術力の高さは日本はもちろん海外でも高い評価を受けています。

アニメの魅力③原作の再現度

原作モノを多く手掛けるマッドハウスは特に原作の再現度が高い事でも評価を受けています。もちろんテレビ的なNGなど最低限の変更が行われる事やよりわかりやすくする為の変更が加えられる事もありますが、基本的には原作を忠実に再現しており、変更もスパイス程度になっている事が多いです。これは特に元々原作を読んでいた原作ファンを大きく喜ばせる事になり評価を受ける理由になっています。

結果として原作ファンからも信頼されアニメから入ったファンも原作に移行しやすいので原作を見ていなくても見れるアニメ制作会社として広く認識されるようになります。同時に原作側からの評価も高くなっており、マッドハウスのこだわりが好循環を生み出していると言えます。

マッドハウス制作のアニメに関する感想や評価

ここからは既にマッドハウスの作るアニメを視聴してきた人の感想を紹介します。マッドハウスのアニメは原作モノもオリジナル物も総じてその作品の持つ魅力を最大限に引き出し迫力のある映像を持ち前の技術力で生み出しているという声が非常に多いです。原作を知らない原作モノの作品であってもマッドハウス制作なら安心して見られるという声も多くなっています。

また安心して任せられるとして、原作ファンがアニメ化の際にはマッドハウスに担当してほしいという声も見られる程です。特にマッドハウスは苦手としているジャンルがなく頭脳戦のような駆け引きを楽しむ作品も動きの多い作品も丁寧に原作に忠実にアニメ化する事から担当してほしいという声が多いです。

またマッドハウスが制作した事を理由に視聴するというマッドハウスファンもいる程で、作品について詳しく知らなくてもマッドハウス制作ならとりあえず見るという声も一定数見られる程に知名度と信頼感を得ている会社でもあります。アニメ制作会社を理由に視聴するファンがいる会社は圧倒的に少なくそんな少ない1社がマッドハウスです。

その信頼はそのままマッドハウスから独立した方が作った会社にも期待が集まる程で1つの系譜を作り出している会社とも言えます。

マッドハウスは歴代様々なジャンルのアニメや映画を手掛けているだけに、制作を知らずに見た作品がマッドハウス制作で驚いたという声も多くなっています。ファンタジー色の強い能力ものから魔法少女モノ、恋愛系やスポーツもの、ギャンブルものなど様々な層に訴えるアニメがあるからこそマッドハウスの知名度は高いのではなかとするファンも多いです。

ちなみにマッドハウスのファンには日本のファンはもちろん海外のファンも多く、特に最初期には「獣兵衛忍風帖」や「バンパイアハンターD」のようなハードボイルド系の作品も多数扱っていた事からアメリカでの評価が日本以上に高いアニメ制作会社になっています。文化の異なる国でそれぞれに受け入れられる幅の広さがマッドハウスの強みだとするファンも多いです。

マッドハウス制作の歴代おすすめアニメ作品まとめ

マッドハウスはアニメ制作会社として老舗と言える会社で、これまでに実に多くの作品を世の中に発表しています。歴代作品や今回紹介したおすすめ作品を見ても原作モノが多いのが1つの特徴ですがそれは原作側からマッドハウスなら安心して任せられると認識されている為で、業界内からもファンからも信頼を得ているアニメ会社です。

扱うアニメのジャンルも幅広く、様々なニーズを満たせる作品が多く集まっています。中にはマッドハウス制作なら原作を知らなくても見るとするファンもいるほどに知名度と人気を誇る会社で、多くの作品を生み出しています。今回のランキングの中にも刺さる作品が1つはあるのではないでしょうか?まだ視聴した事のない歴代作品があればぜひ視聴してみる事をおすすめします。

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