2020年04月17日公開
2020年04月17日更新
【ワンピース】チンジャオは覇王色の覇気使い?強さ・技やガープとの因縁とは?
『ワンピース』のドレスローザ編にはチンジャオというキャラクターが登場します。隠居の身でありながらも覇王色の覇気を扱い、闘技大会に参加してルフィと戦いました。チンジャオはかつてガープと因縁のあった人物で、孫のルフィまでも恨んでいました。この記事では、チンジャオの技の強さや現役時代の懸賞金などを紹介します。また、アニメ『ワンピース』での声優や評判などもまとめています。
目次
ワンピースのチンジャオは覇王色の覇気使い?強さは?
ワンピースの作品情報
『ワンピース』とは、海賊の冒険を描いたファンタジー漫画です。この記事で紹介するチンジャオも『ワンピース』に登場するキャラクターです。ここでは、チンジャオの強さや懸賞金などを紹介する前に『ワンピース』についてまずは基本的な情報をまとめています。
ワンピースの概要
『ワンピース』とは、1997年から週刊少年ジャンプで連載されている少年漫画です。海賊を題材にしていますが冒険やバトル要素だけでなく、時には社会風刺をストーリーに取り入れている作品です。そのため、週刊少年ジャンプが対象としている子供達だけでなく、大人にも人気の漫画です。
ワンピースのあらすじ
『ワンピース』の主人公であるモンキー・D・ルフィは、海賊王になるという夢を追って海を冒険する麦わらの一味の船長です。物語開始当初は懸賞金もかけられておらず、世界に認知されていませんでした。しかしグランドラインに突入してからは他の海賊と同盟を組み、王下七武海や四皇、世界政府といった強者と戦って名が知れ渡るようになります。そして麦わらの一味はかつての海賊王が到達したというラフテルを目指します。
チンジャオのプロフィール
チンジャオは八宝水軍の第12代棟梁で現在は隠居しています。12月12日生まれで年齢は78歳、身長は520cmあります。悪魔実の能力者ではありませんが、八衝拳という代々受け継いできた奥義を使って戦います。白ひげやガープが全盛期で戦っていた時代で名を馳せていたいたので、相当の実力がある海賊です。
若い頃は錐状になっている頭に武装色の覇気をまとわせて戦っており、その威力は分厚い氷の大陸を砕くほどの威力を持っていました。ガープとの戦いの後は隠居していましたが、跡継ぎのサイがまだ奥義を取得していなかったので師匠的な立ち位置にいました。しかしその後、『ワンピース』のドレスローザ編でサイが奥義を継承したことと持病の悪化により本格的に隠居することになりました。
チンジャオは覇王色の覇気使い!強さは?
チンジャオは覇王色の覇気を使う人物です。覇気には覇王色・武装色・見聞色の3種類があります。武装色や見聞色は修行によって取得が可能ですが、覇王色の覇気は数百万人に一人の割合でしか使うことができない覇気です。そしてこの覇王色の覇気を持つ者の特徴は、王の素質があるといわれています。八宝水軍を率いる力を持っていたチンジャオもまた覇王色の覇気を扱っていました。
覇王色の覇気を使うキャラクターは、シャンクス、レイリー、白ひげなど大物ばかりです。実際にチンジャオは白ひげやレイリーが活躍していた時代に海賊をしていたので、他の覇王色を扱うキャラクターと同じくかなりの実力者だったといわれています。ただ、チンジャオの懸賞金は八宝水軍を率いていた棟梁にしては低く、その懸賞金の金額は5億4200万ベリーです。
この懸賞金は30年前の金額ですが、当初全盛期だったチンジャオにしては低すぎるのではないかといわれています。エースが生存していた頃の懸賞金は5億5000万ベリーで、全盛期のチンジャオよりも高い懸賞金がかけられていました。しかし当時チンジャオはガープと渡り合うほどの力を持っていたので、エースよりも低い懸賞金がかけられていることに違和感を持っている方も多いようです。
ちなみにチンジャオと同じく覇王色を使う白ひげとシャンクスの懸賞金は、白ひげが50億4600万ベリー、シャンクスが40億4890万ベリーです。チンジャオの懸賞金がここまで低いのは、引退が早かったのが原因なのではないかと考察されています。
ワンピースのチンジャオの技
チンジャオの技①武頭
チンジャオの技には「武頭」という技があります。「武頭」とはジャンプして頭で相手を攻撃する技です。『ワンピース』では、キャベンディッシュがこの攻撃を受けましたが、「青い鳥」という技でなんとか防ぎました。しかしキャベンディッシュが使っていた剣がぐにゃりと曲がるほどの強さを持っていました。
チンジャオの技②錐龍錐釘
チンジャオの技には「錐龍錐釘」という技があります。「錐龍錐釘」とは錐の形をした頭に武装色の覇気をまとわせて、回転しながら頭突きする技です。『ワンピース』の過去回想でチンジャオは氷の奥底に集めた財宝を埋め、財宝を取り出す時にはこの技を使って氷河を叩き割っていました。頭が錐の状態になっていないと使うことが出来ない技です。
チンジャオの技③無錐龍無錐釘
チンジャオの技には「無錐龍無錐釘」という技があります。「無錐龍無錐釘」とは、「錐龍錐釘」の頭の錐がない状態で使う技です。チンジャオは錐の形をした頭を使って戦っていたのですが、若い頃にガープの拳で錐を失っていました。
それからは「錐龍錐釘」ではなく「無錐龍無錐釘」という名前に変え、頭が凹んだ状態で武装色の覇気をまとい、頭突きをする技を使うようになりました。ちなみに「無錐龍無錐釘」では「錐龍錐釘」ほどの威力を出すことができません。そのため、ルフィはかつてガープと渡り合った程の強さを持つチンジャオに勝つことができました。
ワンピースのチンジャオとガープとの因縁
ガープとの因縁①ガープのゲンコツに敗れた
チンジャオとガープの因縁が描かれたのは、『ワンピース』の719話でした。チンジャオはルーシーの正体がガープの孫のルフィだと知ると執拗に狙うようになります。そして闘技大会ではいよいよチンジャオとルフィの一騎打ちが始まりました。チンジャオはルフィが戦う姿を見て、ガープと戦った30年前を思い出します。
チンジャオは当時、八宝水軍の第12代棟梁をしていました。西の海の花ノ国でもトップのギャング集団を取りまとめるほどの実力を持っていました。そんなチンジャオはこれまで集めた財宝を八宝氷床という大陸の氷の中に閉じ込めていました。この八宝氷床は剣や斧を使っても割る事ができないとても硬いものです。しかし一点だけに集中して大きな力を与えればどんなに分厚い氷でも割る事ができます。
チンジャオは錐のような尖った頭に武装色の覇気をまとわせて、八宝氷床を割ることで財宝の出し入れをしていました。氷の中にはこれまで八宝水軍が集めてきた財宝があり、チンジャオにとってこれらは人生の全てでもありました。その頃、チンジャオは海軍のガープと度々一騎打ちをしていました。ガープはチンジャオの頭をかち割るために、山を8つも破壊するほど鍛えてきました。
チンジャオは自分の頭より硬いものはないと自負していましたが、この時はガープの拳のほうが一枚上手でした。なんとガープはチンジャオの頭をかち割るのではなく、錐のような頭を凹ませてしまったのです。チンジャオは気絶してしまい、八宝水軍はすぐに退避します。チンジャオが気がつくと錐の頭はなくなってしまい、凹んだ頭では八宝氷床を割る事ができなくなりました。
ガープとの因縁②孫の代まで恨みを持つ
チンジャオはガープに敗れてしまったことで錐の頭を失い、ショックを受けます。何よりもショックだったのは、八宝氷床を割ることができなくなったことです。チンジャオは凹んだ頭で血だらけになっても何度も氷を割ろうとしました。それでも割ることができません。財宝は直ぐそこの氷の中にあるのに、氷を割ることができないというもどかしい状況にチンジャオは嘆きました。
そしてチンジャオは巨万の富と最大の武器であった錐を失ったことで、海賊をやめて隠居しました。現在は孫のサイがその後を継いでいるのですが、チンジャオは自分の頭を凹ませたガープを逆恨みするようになりました。孫の代まで呪い続け、その恨みは消えることなく30年経ちました。そしてドレスローザの闘技大会でたまたまガープの孫であるルフィと出会うことになります。
ルフィとの一騎打ちでは、今の自分と互角に戦っているようでは危険な海を超えることはできないとルフィを煽りました。チンジャオは白ひげが全盛期の頃に海賊をしているので、それほどの強さがあることは確かです。そしてまだ力が半端なルフィには海賊としてこれからやっていける見込みはないと言って、それを見抜けなかったレイリーを蔑み、エースを殺した海軍が明察だと言いました。
ガープとの因縁③ルフィに感謝
レイリーやエースを馬鹿にされたルフィは、チンジャオに攻撃します。チンジャオはガープに一矢報いるためにルフィを殺すつもりでいました。ルフィの「像銃」と「無錐龍無錐釘」が激しくぶつかり合います。お互い競った状態でしたが、「像銃」の凄まじい力によってチンジャオの頭はなんと反動で錐のように尖りました。チンジャオはそのまま頭から落下し、錐状になった頭で闘技場を真っ二つに割りました。
チンジャオは場外へと出てしまい、ルフィが勝利しました。試合が終わると、チンジャオの孫が「ウチのジジイがお前に一言言いてェってんだ!!!」と絡んできました。ルフィはまた場外で命を襲われるのではないかと思っていました。現にその時も自分よりも目立つルフィに嫉妬したキャベンディッシュが、場外でルフィを襲っている最中でした。
しかしチンジャオは自分の頭を錐状に戻してくれたことに感謝し、ルフィに一言礼を言いたいと思っていました。ただ、チンジャオは倒れ込むように頭を下げてしまったため、その衝撃で地面が砕け散ります。驚いたルフィは攻撃されたと思って逃げてしまいました。この時はちゃんと感謝を伝えることはできませんでしたが、その後ドフラミンゴとの戦いでルフィ側について一緒に戦います。
そしてラオGとの戦いのさなか、チンジャオの頭はサイの蹴りで折れてしまいます。その代わりにサイが八衝拳の奥義を使う事ができるようになり、正式に八宝水軍の13代目棟梁となりました。これによりチンジャオは本格的に引退を決意します。その後サイは麦わらの一味に惚れ込み、傘下になることを願いました。この時にチンジャオも麦わら大海賊団に加わっているようです。
ワンピースのチンジャオの声優
青森伸のプロフィール
アニメ『ワンピース』でチンジャオの声優を担当しているのは、青森伸です。青森伸とは、1941年10月20日生まれの男性声優です。青二プロダクションに所属しており、1960年代ごろから声優として活動しています。低い声質と独特の喋りが特徴の声優です。俳優としても活動しており、大河ドラマなどにも出演しています。
青森伸の主な出演作品
チンジャオの声優である青森伸の主な出演作品には、『ゲゲゲの鬼太郎』の海座頭役、『ドラゴンボール改』のキビト役、『デュエル・マスターズ』の切札勝三役、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のバスク・グラン役、『のだめカンタービレ』の三善誠一郎役、『くまのプーさん』のナレーター、『アストロボーイ・鉄腕アトム』のブルダ博士役などがあります。
ワンピースのチンジャオに関する感想や評価
RT
— 世経アルバイト (@onepiecebignews) September 30, 2019
チンジャオはガープに潰された頭と持病の悪化と隠居さえなければ伝説級だと信じてる
数百年の歴史を誇る「八宝水軍」と防御不能の「八衝拳」の強さはこれから首領サイが証明してくれることだろう
『ワンピース』のドレスローザ編では残念ながらルフィに負けてしまったものの、全盛期であればルフィでもかなわない強さを持っているのではないかといわれています。白ひげも持病の悪化が原因で頂上戦争編では本来の力を出すことができませんでした。チンジャオもまた持病と頭を潰されたことでほぼ隠居状態でした。これだけのハンデがありながらも闘技大会を勝ち抜くという実力がありました。
チンジャオさんガープと渡り合ってたという事実だけで無限に格が上がる
— ウララ (@urara256) September 29, 2019
ガープはルフィでも勝てない相手です。懸賞金が15億に上がった今であれば勝てる可能性があるかもしれませんが、それでもガープは海軍大将級の強さを持っているといわれています。そんなガープと全盛期に互角に渡り歩いていたというだけで、チンジャオが相当の強さを持っていることが分かります。
ドレスローザ編でルフィがコロシアムに出場するけど、ガープのげんこつによって頭を凹まされた首領チンジャオがルフィを恨んでバチバチの戦いになるけど最後、ルフィのげんこつによって頭が元に戻るシーンが最高に好き
— 祥 (@n__a__n__c) March 31, 2020
チンジャオは闘技大会中、執拗にルフィを狙っていました。それだけガープに頭を潰されたことを恨んでいました。しかしルフィが打ったパンチでチンジャオの頭が元に戻ると、憑き物が取れたようにルフィに感謝しました。全く予想もしなかった決着のつき方だったので、ついそのシーンで笑ったという方も多いようです。
ワンピースのチンジャオまとめ
『ワンピース』のチンジャオは、ガープとの戦いで頭が変形したことで、30年間孫のルフィまでも恨んでいました。しかしその後頭が戻ったことで、チンジャオはルフィ側に協力するようになります。チンジャオの活躍は主に『ワンピース』の719話で見ることができるので、ぜひ読んでみてください。