アカギ・赤木しげるの名言集！福本伸行マンガのかっこいい名セリフ

「アカギ～闇に降り立った天才～」は福本伸行先生によって1992年に近代麻雀で連載開始し、アニメも制作されるほど人気麻雀漫画です。2018年に完結しその長い連載に幕を下ろしました。たくさんの名言を残した作品であり、今回はそんな福本伸行先生の「アカギ～闇に降り立った天才～」の名言集を紹介します。また本作は主人公の赤木しげる（アカギ）が13歳、19歳、20歳と歳を重ねていき、成長する過程をみることができます。

福本伸行作品であるアカギの時代背景は古く、昭和33年（1958年）を舞台として当時13歳の主人公、赤木しげる（アカギ）が悪魔的ともいえる勝負強さで百戦錬磨の麻雀̪士達を打ち負かしていく物語です。ただし普通の麻雀ではなく、賭け麻雀で勝負をし負けたら大金や体の一部、果ては命まで失う恐ろしい裏麻雀です。

赤木しげる（アカギ）は同じ作者である福本伸行の漫画「天 天和通りの快男児」に登場するキャラですが、アカギの人気が高くスピンオフ漫画として描かれたのが本作です。基本的には誰かの代わりに麻雀をするという代打ちをしていて、冷静沈着で命がかかっている場面でも少しも恐れません。ギャンブルや麻雀の才能や運、精神力は常軌を逸しており、狂人とまで言われるほど危険な賭けにでる強い精神力を持っています。

「倍プッシュだ…！」当時まだ13の中学生である赤木しげる（アカギ）が、暴力団との300万（昭和33年当時の300万は現在の貨幣価値に換算すると3000万）がかかった賭け麻雀で勝ったアカギが暴力団に対して言ったかっこいい名言です。こちらの名言は、とても有名で、アカギを読んだことがない方でも知っているほどです。恐れずに、ただ次の賭けへと登っていきます。

「倍プッシュ」とは前回の掛け金を二倍にすること。今回であれば勝ち分の300万をそのまま掛け金に上乗せし600万の勝負になります。せっかく大金を勝ち取ったのに、守りに入らず攻に出るなんともアカギらしいかっこいい名言でしょう。

「狂気の沙汰ほど面白い...！」盲目の代打「市川」との勝負を前に暴力団の運営している喫茶店に行き市川と会い、その時市川に対して自分と同種のにおいを感じ恐怖を恐れるか試そうと、強制的にロシアンルーレットを仕掛けました。暴力団員が勝負の前に馬鹿な真似はやめろと止めるが市川に対してアカギが引き金を引きますが空砲。

ですが市川は微動だにしていませんでした。次順、市川がアカギの口の中にリボルバーを入れ、引き金を引こうとしたときに言ったかっこいい名言です。死をも恐れず、むしろこの状況を楽しんでるアカギの名言です。

暴力団に借金300万を抱える南郷が勝てば借金チャラ、負ければ生命保険で支払わなければならない大一番の賭け麻雀。だがいよいよ追い詰められ最終局、振り込めば負け、この手牌で上がれればとりあえず安全圏の場面でテンパイを崩し安全策に走ろうとした南郷にアカギが言ったかっこいい名言です。

「死ねば助かるのに…」「背中に勝とうという強さがない、ただ助かろうとしている。博打で負けがこんだ人間が最後に陥る思考回路…あんたはただ怯えている。」アカギのリスクを恐れない強い精神力が窺える名言です。死ぬ、ということに何も恐れを抱かないアカギは、とてもクールです。

「どうせ死ぬなら強く打って…死ねっ…！」アカギの言葉で我に返り、勇気の一打を打ちました。これが攻を奏し、直後ロン上がりをし命拾いをしました。

もともと南郷の300万の勝負にアカギが代打ちとして入り勝利したのですが、勝ち分を乗せた倍プッシュを提案しました。その時言ったアカギの名言です。どちらかが死ぬまで、戦い続けたいというアカギの異常性が垣間見える名言です。

暴力団相手に丁半博打で勝負をし、その悪魔的ともいえる運と勝負勘で勝利したはずのアカギだが、掛け金を払いたくない暴力団が目の前に転がっている丁の出目を半だと言い張り、半と認めないと命はないとアカギに忠告しました。単身で暴力団の賭場に来ているためどうすることもできないアカギが放ったかっこいい名言です。

「自分が死ぬことと…博打の出た目はよ…！」「丁だっ…！」自分の信念を貫き通すアカギ。後にアカギはこう言っています。こちらも名言です。

「俺に流れる血が曲げることを許さなかった。あそこで降りるくらいなら死ぬ、それで本望。そうやって助かった命で何をするのか。それが見えぬ限り、ただ生き延びても何が何やら。」

暴力団の代打ち「八木」がキャタピラというイカサマをし、ドラ表示牌を操作して自分の手を高くします。数合わせで入った仲間達と合わせ打ちをし八木がアカギに振り込ませます。リーチをしていたアカギは手を変えることができず、危険牌とわかっていても打たざる負えせんでした。せこい手を使われ多くの点棒を失ったアカギが言ったかっこいい名言です。「随分手の込んだことをするね八木さん」「俺はもっとストレートにいくよ…！」

昭和の怪物「鷲巣」を相手に賭け麻雀をしているアカギ。鷲巣が賭けているものは全財産、アカギが賭けるものは血液で負けた分だけ血液を搾取されるが、勝てば勝ち分を血液の補充、または現金に換えることができます。鷲巣は全財産を賭けているので負けが込むと途中で勝負を降りてしまう可能性があるので、自らの血液を一切補充せずあと少しで勝てそう（殺せそう）という状況をアカギが作り続けました。

それを見てられなくなった仲間に咎められたアカギが言ったかっこいい名言です。「鷲巣の希望を切っちゃいけない…！」「焼かれながらも人は…」「そこに希望があればついてくる…！」対戦相手の心理を読み、勝負を続けさせるために血液補充をせずギリギリの戦いをするアカギ。生粋のギャンブラーというのが窺えるアカギの名言です。

盲目の代打ちで、裏の麻雀界でトップクラスの実力を持つ市川がアカギの変則的、合理的ではない打ち方によって敗北しました。それに納得できず困惑している市川に対して言ったアカギのかっこいい名言です。「不合理こそ博打…それが博打の本質、不合理に身をゆだねてこそギャンブル」

合理性を捨てて自分の直感や判断を信じ、相手の持つ合理性の裏をかいて勝利したアカギの名言。ギャンブルとは少なからず運に左右されるものなので合理的なだけの打ちまわしだけでは勝てないというアカギの名言です。

「圧力を背景にした取引はオレには通じねぇんだいい加減悟れっ…！」暴力団員が運営する喫茶店でこちらに寝返り八百長試合をしろと脅されたアカギですが、その脅しを一蹴したかっこいい名言です。多くの暴力団員が現れても、アカギは自分のスタンスを崩しません。どんな圧力を前にしても、顔色一つ変えることすらありません。

この時まだアカギは中学生です。中学生が暴力団相手に断れば命はないぞと脅されたたら普通は断れませんが、軽くいなしています。やはりアカギの精神力は常軌を逸していることが窺える名言です。

職場の先輩が仲間と合わせ打ちをしたり「ぶっこぬき」と呼ばれるイカサマをして給料日に後輩から金を巻き上げていたのですが、アカギがそのイカサマ麻雀の誘いを断った代わりに連れていかれた後輩が気になり様子を見に行くと、案の定ぼろ負けしておりそれを良く思わなかったアカギが先輩相手にギャンブルを仕掛けました。そのギャンブルに勝利したアカギが先輩に言った名言です。

「なんでもっとスカッと生きねぇのかな…」自分の力を一番信じているアカギらしい名言です。彼にとっては、己を信じて突き進む生き方が、最高にスカッとしているのだと言われています。

ここでは赤木しげる（アカギ）以外の登場人物の名言集をご紹介いたします。主人公のアカギも魅力的なキャラクターですが、福本伸行先生が描く他のキャラクターもアカギに負けない魅力を持っていて数々の名言を言ってます。

「自分が現実に手にした有利…「利」は離せない。「利」とはそれほど甘美なのだ…！」命を賭けたギャンブルで、死んで構うもんか！というただ命知らずなだけの無茶な賭けをすることはできても、自分が持っている有利を捨てることはできないのです。自身の有利をなんなく切り捨てたアカギに対して言った鷲巣の名言です。

アカギを代打ちにし、暴力団相手に大金のかかった勝負をセッティングする悪徳刑事の安岡。ニセアカギというアカギの名を借りて代打ちをしているチンピラが、本物のアカギの実力を試そうと非常に勝つ確率の低い無茶なギャンブルをふっかけようとしたニセアカギに対して安岡が言った名言です。

「虎の尾をわざわざ踏む事はない…奴は「別」なんだ…！」安岡の言葉から赤木しげる（アカギ）は通常の人間とは別格ということがわかる名言です。それだけアカギの才能は常軌を逸しているのでしょう。

アカギが南郷の代打ちとして暴力団相手に勝ち始めていたときに、暴力団の代打ちとして呼ばれた八木の名言です。この時、まだ中学生のアカギを甘く見ていた八木が徐々にアカギの悪魔的な才能によって追い詰められていきました。

「勝利とはリスクと等価交換で手にするもの」勝ちを掴むにはリスクがつきもの。リスクを避け、勝利することはできないのです。こちらの名言はなんと物語のナレーションが言ったセリフです。

ギャンブルとは大きなリスクを伴うものです。いくら経験を積んだプロ雀士でもそのリスクに身をゆだね臆さず自分の判断を信じることができなければ意味のないものになってしまうのです。

「いくら相手の手の内が読めても、その読みを自分で信じられなければ無意味」キャラクターの発言だけでなく、ナレーションさえもが名言になってしまうのは、福本伸行先生ならではだと言われています。

「アカギ～闇に降り立った天才～」も名言が詰まっているのですが、福本伸行先生の作品はほかにもたくさんありその数だけかっこいい名言がたくさんあります。同作者である福本伸行先生の「賭博黙示録 カイジ」の名言集を少しだけご紹介いたします。

主人公の伊藤開示（カイジ）は友人に借金の保証人になってくれと頼まれ断り切れず、保証人になることにしたのですが、案の定友人に逃げられ多額の借金を背負うことになってしまいました。そこに借金の取り立てに来た遠藤という男から借金返済のチャンスだと勧誘され違法なギャンブルに参加させられ、ギャンブルの渦に巻き込まれてゆく物語です。

仕事終わりの疲れた体に染み渡るビールの味を噛みしめ、堪能し酔うカイジ。作業の辛さと仕事終わりのビールの美味しさが伝わっくる名言です。

「犯罪的だっ…!うますぎるっ…！」通常の世界観とは比べられないような場所で労働を強いられているキャラクターたち。彼らにとっては、ビールの味は犯罪的な美味しさなのです。

カイジに借金返済をさせるためにハイリスクなギャンブルを持ち掛ける遠藤だが、リスクを冒すこと避け話に乗らず待ってくれというカイジに遠藤が言った名言です。

いつまでも覚悟を決めないカイジに遠藤が現実を突きつけた名言です。待っているだけでは現実は変えられないのです。

ある人は借金返済のため、ある人は大金を得るため、集まったカイジ達だがいざ会場についてみたらそこは高層ビルとビルの間にかかった一本の鉄骨を渡りきるという命がけのゲームでした。一人につき一千万もしくは二千万の賞金がかかっていましたが、命を賭けるなんてできないと文句をいうカイジ達に主催者の利根川が諭した名言です。

時として、命よりお金の価値は重くなります。ギャンブルの世界ではお金が全てです。また、多くの借金を背負ったキャラクターたちにとっては、お金が彼らの命を左右します。

スピンオフ作品が作られるほど人気の利根川。スピンオフではなにかとギャグのような発言を残してはいますが、とても苦労人で、多くの名言を残しています。

人というものは常に今を継続しています。人生に準備期間などなくすべてが本物で、現実であるという利根川の名言です。

人の持つ合理性の裏をかき見事勝利したカイジの名言です。あたりまえや普通という思考は相手に一番読まれやすい行動なのです。

「正しいとなると人は疑わなくなる。まして その理で勝ってきたとなればなおさらだ…」「理がある故に無防備…必ず殺せる。」ギャンブルのなかで次から次へと考えを生み出していく、それがカイジの魅力だと言われています。

帝愛グループの会長「兵藤」とのギャンブル。賭けの対象は兵藤は１億円、カイジは自身の指一本につき2000万とギャンブルで勝った自身の持っている2000万の計１億でゲームはスタートします。がゲームで負けてしまい2000万と指4本を失うカイジが直前に言った名言です。

自分の負けや払った大きな代償をまっすぐ認めることで、自身を戒め次は勝てるようにする意思が感じられる名言です。

「自分だっ…!自分…！自分を救うのは…自分だけ…！」命や大金がかかっている場面で他人が救ってくれる、など甘い考えを捨てたカイジ。自分の力だけで勝負を切り抜けてゆく決心をした名言です。

今回は福本伸行先生作の「アカギ～闇に降り立った天才～」と少しだけ「賭博黙示録 カイジ」の物語のあらすじとかっこいい名言集を内容を画像付きで紹介しました。まだまだ紹介しきれていない福本伸行マンガのかっこいい名言がたくさんありますので探してみてはいかがでしょうか。