2020年04月10日公開
2020年04月10日更新
しまじろうのらむりんが消えた理由は?アニメ声優や最終回の内容は?
人気アニメ「しまじろう」に登場する、主要キャラクターの一人「らむりん」。しまじろうをはじめ、たくさんの動物のキャラクターが登場している中で、いなくなった数少ないキャラクターの一人でもあります。では、らむりんがいなくなった理由、消えた理由とは何なのでしょうか?ここではその理由に迫っていきます。また、らむりんの声を担当した声優や、らむりん登場の最終回のあらすじ等についても、紹介します。
目次
しまじろうのらむりんとは?
しまじろうは、通信教育「こどもちゃれんじ」の主要キャラクターです。多くの子供たちに人気があり、アニメ化もされています。ところで、しまじろうには沢山の動物の友達がいますが、途中でいなくなった子がいます。それが「らむりん」です。今回は、人気が高かったはずのらむりんが消えた理由や、らむりんがいなくなった経緯を描いた最終回の内容など、まとめてお送りします。
しまじろうの作品情報
しまじろうの概要
しまじろうは、ベネッセコーポレーション(創刊当時は福武書店)の通信教育「こどもちゃれんじ」に登場するキャラクターです。こどもちゃれんじは、0歳から幼稚園年長相当まで年齢別に、その月年齢の発達状況に合わせた教育が絵本や玩具を通して行えるように作成されています。その中で、しまじろうはその時の子供と全く同じ年齢の子供として描かれ、子供達はしまじろうと一緒に、人との接し方や礼儀を学ぶことが出来ます。
しまじろうはこどもちゃれんじの教材の中だけではなく、テレビ番組化もされています。1993年12月から2008年3月まで「しましまとらのしまじろう」というタイトルで、アニメの放映が開始されました。2008年4月からは「はっけん たいけん だいすき!しまじろう」とタイトルが変更になり、一部実写のパートが入るようになりました。
さらに、2010年4月からは「しまじろうヘソカ(へぇ~そっか!の造語)」として、そして2012年4月からは、より外へでかけたり、自然にふれたくなる番組を目指して、「しまじろうのわお!」にリニューアルされ、現在に至っています。この間にアニメ映画や人形劇なども制作、公開されています。
しまじろうのあらすじ
しまじろうは、ちゃれんじ島で家族と暮らしているトラの男の子です。「ちゃれんじ園(幼稚園)」のお友達や家族と一緒に、日常生活で起こる様々な出来事や行動を通して、ときには失敗をし、ときには大人に諭されながら、たくさんの事を少しずつ学んでいきます。実写パートでは、うた・ダンスのコーナーや、実験を行うコーナーなどがあります。
らむりんのプロフィール
- 名前:牧場らむりん(まきばらむりん)
- モチーフの動物:ひつじ
- 誕生日:3月3日
- 血液型:AB型
- 特技:絵をかく事
- 得意なスポーツ:柔道、相撲
- 好きなもの:プリン、スピードが出るもの
- 苦手なこと:おばけ、走る事
- 将来の夢:画家
らむりんは男勝りな女の子です。らむりんの口癖は「怪しい」で、何かと矛盾した話や悪だくみをもくろむ人を見つけると、すぐに疑う事が出来る観察眼も持っています。また、しっかり者のため、約束を忘れるなどの失敗もほとんどありません。らむりんはしまじろう達と比べて精神年齢が高く、まさに「お姉さん的存在」となっています。「らむりんがいなくなったら、誰がまとめるの?」等と心配する声もネットに上がっています。
しまじろうのらむりんが消えた・いなくなった理由
らむりんが消えた理由①羊が動物として人気がない
1つ目の消えた理由として、「子どもに馴染みのある動物を考えると、羊はそこまで馴染みがないから」という点が挙げられます。これは、しまじろう制作側の関係者が語った理由として紹介されており、かなりの信憑性もあるようです。動物園でも人気のあるゾウやキリンに比べて、羊に会える場所が少なく、触れ合う機会が少ないのも馴染みがない理由の一つと考えられています。
ちなみに、しまじろうの友達として登場する動物たちには、ぞうやきりん、パンダ、ぶた等がいます。これらの動物たちは、2020年3月現在でも登場しています。やはり子供達に馴染みの深い動物たちの方が、子供達にも分かりやすいため、長く登場しているのでしょう。
らむりんが消えた理由②時代に対応するため
2つ目の消えた理由として、女性の社会進出と言うのが関係しているとされています。しまじろうがアニメとして放映開始され、らむりんが登場した1988年ごろ、多くのお母さんが専業主婦でした。そのため、アニメに登場するお母さんも、多くは専業主婦です。しかし、24年もたつと、社会状況はかなり変化しました。
2012年ごろはワーキングマザーも増え、保育園に子供を預けたり、祖父母の協力を得る家庭も増えました。また、片親の家も増えました。そのため、現実に近づけ、より多くの視聴者に登場キャラと自身を重ね合わせて欲しいという制作側の想いもあり、新しいキャラと家族を登場させました。こうして、らむりんはしまじろうのアニメからも、さらにはこどもちゃれんじの教材からもいなくなったのです。
ちなみに、現在の教材も、保育園に通うか幼稚園に入園するかなどの状況により、選択できるように制作されています。教材までもが、家庭事情とニーズに合わせて作られる時代であると言えます。
らむりんが消えた理由③名前の「らむ」問題
3つ目に、「名前の『らむ』が食用肉を示すから」という消えた理由が挙がっています。これは、関係者の発言として紹介されています。ラムはおよその目安として生後12か月未満の羊、またはその肉を指します。日本ではラムというと多くの人が食用肉を想像することでしょう。また、世界の宗教では「ラム」に様々な意味合いがあります。そのため、「らむ」と言う名前を避けることになったのではないかと言われています。
ちなみに、らむりんがいなくなった理由として、ネット上では「トラのしまじろうに食べられてしまったのではないか…」という憶測も生まれました。どうやら「らむ」から連想されて、その様に発言をした結果、それが広まってしまったようです。
らむりんに代わるキャラ・にゃっきい登場
- 名前:桃山 にゃっきぃ
- モチーフの動物:ネコ
- 誕生日:4月4日
- 得意なスポーツ:サッカー、かけっこ
- 好きなもの:ぶどう、木登り
- 苦手な事:プール
- 将来の夢:陸上選手、パティシエ
いなくなったらむりんの代わりに、2012年度からしまじろうの友人として登場したのが「にゃっきぃ」です。らむりん同様、男勝りな性格で、負けず嫌いで頑張り屋さんです。キャラクターだけでみると、らむりんとにゃっきぃはかなりそっくりなことが分かります。
二人の大きな違いは「家庭事情」にあります。にゃっきぃの家族は父、母、兄、祖母の5人家族ですが、父は別の島に単身赴任中です。また、母も仕事をしており、忙しいため祖母が主に面倒を見ています。消えた理由の2番目でも述べましたが、現在の家族事情に近い家族の形となっています。
しまじろうのらむりんのアニメ声優
ここからは、しまじろうのらむりんのアニメ声優を、簡単なプロフィールと共に紹介します。登場してから24年間で、らむりんを担当した声優さんは3人いらっしゃいます。どの方もベテランで、多くの作品に出演されているため、聞き馴染みがあるかもしれません。
アニメ声優①中島千里
- 所属:青二プロダクション
- 誕生日:3月10日
- 出身地:埼玉県
- 趣味:バラ栽培
初代らむりんの声優を務めたのは、中島千里さんです。1988年からしばらくはらむりんの担当されていたようですが、次の方にいつ変わったのかは定かではありません。また、人形劇では1988年から1993年まで、しまじろうの声優も務めました。その他にも様々なアニメにも出演しており、過去には「エスメラルダ(聖闘士星矢)」「水森ゆうこ(みゆき)」「二階堂マリ(キン肉マン)」などを担当していました。
アニメ声優②金丸日向子
- 所属:青二プロダクション(最終)
- 誕生日:8月17日
- 出身地:東京都
- 活動期間:1986年~2008年
2代目らむりんの声優は、金丸日向子さんです。1993年まで担当していました。2008年に声優業から引退するまで、らむりん意外にも様々なアニメやゲーム、吹き替えを担当していました。例えば、「十字架天使(ビックリマン)」「マスカーラ(キョロちゃん)」「ニッキー&アレックス(フルハウス)」などの声を担当していました。
アニメ声優③杉本沙織
- 所属:青二プロダクション
- 誕生日:11月17日
- 出身地:神奈川県藤沢市
- 特技:フラワーセラピー
1993年から、ヘソカの最終回まで声優を務めたのが、杉本沙織さんです。そして、らむりんの後釜のにゃっきぃの担当声優でもあります。アニメや洋画の吹き替えとしては、「山村喜三太(忍たま乱太郎)」「アスカ(北斗の拳2)」「サンドラ(ホームアローン)」など、様々な役を担当しています。また、テレビ番組のナレーターとしても活躍しており、「ぐるぐるナインティナイン」や「8時だJ」を担当していました。
しまじろうのらむりんが登場した最終回(101話)や再登場
ここからは、らむりんが登場した最終回のあらすじを紹介します。らむりんが最後となったのは、しまじろうのヘソカ第101話「さよなら らむりん」(ヘソカ最終回)です。ちなみに、このお話はYouTubeでも見られるようになっていますので、あらすじを読んで気になった方は、一度ご覧になってみてください。
らむりんが登場した最終回(101話)のあらすじ
まず、100話では「みんなでメダカを育てよう」という内容であったため、とてもヘソカの最終回である101話でらむりんがいなくなることは、全く予測できませんでした。その事を前提においたうえで、最終回を見ると、「別れは突然にやってくる」と言う事を子供達に教えるような意味合いもあるのではないかとも推測されています。
ある日、幼稚園でなぜか元気のないらむりん、しまじろう達も気になり、「どうしたの?」と何度も聞きますが、「何でもない」「別に…」と言うばかりで、その理由を答えようとしません。実は、祖父母と暮らすために引っ越すので、みんなにさよならを言わなければならなかったのです。しかし、どうしても言いだすことが出来なかったのです。
家に帰り、別れる悲しさで「引っ越したくない」と泣きつくらむりんに、お母さんはきちんとお別れを言うように促します。しまじろう達一人一人にお別れを言いに行くらむりん。みみりんには涙も見せました。幼稚園のみんなはそんならむりんに、一度は「行かないで!」と伝えに行きます。
しかし、しまじろうのお母さんに「らむりんの気持ちを考えて、笑顔で送り出してあげて」と諭され、最後は笑顔で送り出します。そして、らむりんは船に乗って、ちゃれんじ島を後にしました。この時、引っ越し先に関しては作中では何も話がありませんか、公式Twitterでフランスに引っ越したと発表されました。
ちなみに、らむりんはみみりんとの別れ際に、胸につけていたお気に入りのリボンをプレゼントします。そのリボンを左耳の付け根辺りにあった、花の形の飾りの代わりにつけるのですが、そのリボンは今もみみりんにそのままついています。これは公式のスタッフブログでも明らかになっており、らむりんの存在の証は、今でも残っています。
らむりんの再登場はあった?
らむりんは一度だけ、2013年10月7日放送の回に再登場したことがあったようです。また、2018年の映画「しまじろう まほうのしまのだいぼうけん」にも少しだけ登場しました。さらに、こどもちゃれんじ25周年オリジナルソング「きみに あえたね」のPVにも少し登場します。その中では、らむりんとにゃっきぃが並んでいる姿が見られます。らむりんはにゃっきぃと入れ替わりでいなくなったので、かなり貴重な共演シーンです。
しまじろうのらむりんに関する感想や評価
らむりーーーーーーーーーーん!!!!もー何年も前なのに今日知ったよー!!!らむりん派でした
— あやややややややーん (@yamadasaaan1022) April 12, 2019
【衝撃】アニメ「しまじろう」から「らむりん」が消えた!? - NAVER まとめ https://t.co/lWkV6KFPPY
子供の頃にしまじろうのアニメを見ていた世代が、らむりんがいなくなった事実を何かのきっかけで知ってショックを受けるという事態が、度々起こっています。らむりんの人気は登場キャラの中でも結構人気があったようで、「らむりん派」を名乗るつぶやきも度々挙がっています。
Netflixの しまじろうヘソカの最終回「さよなら らむりん」で子どもが号泣してしまった。3歳児なら内容十分わかるんだな
— thara (@zetta1985) October 13, 2019
ヘソカの最終回は、子供から大人まで涙した、残念という声が多く上がっています。内容に関してはもちろんですが、長年主要キャラクターとして中心に立っていたため、幼い頃にらむりんに親しんだ人たちが寂しさを感じているようです。
#今の小学生は知らない
— 植本 (@RD_0618) August 14, 2015
らむりん。
しまじろう、とりっぴー、みみりん、らむりんだったのが、気づいたら知らん猫になってた。小学生以下の弟、妹はそもそもらむりんを知らなかった。
しまじろうが誕生してから30年以上ともなると、初期の頃のアニメを見ていた世代が親となっているケースもあります。上記のつぶやきのような、らむりんを知らない世代が既に存在していることに驚いているようなものも挙がっています。
しまじろうの友達の"らむりん" この子の名前聞くと、ジンギスカンが食べたくなる自分って...
— Take (@8dars) August 20, 2009
「らむ」という単語から、どうしてもラム肉を想像するという趣旨のつぶやきもいくつか挙がっていました。関係者も、もしかするとこういう様々な声を聴いて、他の動物への変更を検討したのかもしれません。
しまじろうのらむりんが消えた理由まとめ
今回はアニメのしまじろうシリーズに登場していた、らむりんが消えた理由を紹介しました。また、らむりん登場の最終回についても紹介しました。社会状況や時代背景から動物としての事情に至るまで、意外と深い事に、驚いた人も少なくはないでしょう。らむりんがいなくなったことは残念ですが、これからもしまじろう達がずっと子供に愛され、いつまでも続くように応援していきましょう。