【ドクターストーン】西園寺羽京は敵？味方？能力や司裏切りの真相は？

西園寺羽京は『Dr.STONE(ドクターストーン)』という作品に登場するキャラクターです。作中では聴力がズバ抜けて高く、ソナーマンの役割を担う人物として登場しました。登場当時は主人公である石神千空とは対立する司帝国のTOP3の1人として扱われていましたが、物語の途中からは千空の頼もしい仲間の1人に。今回はそんな西園寺羽京について、彼の強さや能力、裏切りの真相について紹介していきます。

西園寺羽京について詳しく見ていく前に、まずは彼が登場するドクターストーンという作品について簡単に紹介します。『Dr.STONE(ドクターストーン)』の原作者は『アイシールド21』でも知られる稲垣理一郎。作画は漫画家のBoichiです。2017年から『週刊少年ジャンプ』連載が開始されました。バトルやコメディが主流の『週刊少年ジャンプ』としては珍しく、科学をテーマにした作品となっており、連載当初から話題に。

その人気から2019年にはアニメ第1期が放送され、2020年3月現在の時点でアニメ第2期の放送が決定されています。明確な累計発行部数はまだ発表されていませんが、アニメ第1期放送開始後には売り上げが約7倍に跳ね上がったという話も。2020年現在も『週刊少年ジャンプ』で好評連載中の、看板作品となっています。

ドクターストーンの主人公はの石神千空と大木大樹。現代日本の男子高校生です。大木大樹はある日、想い人の小川杠を告白する為に呼び出しました。しかし告白の寸前奇妙な光が発生。光は地球上を覆い、全人類を石化させました。長年の月日が流れ、大樹は石化状態から目覚めますが、そこは文明が滅んだ世界。かつての日本の面影すらない世界でした。戸惑う大樹でしたが、大樹よりも先に復活していた千空と合流することに成功。

大樹は千空から、石化した日から3700年も経っていることを聞かされます。愕然とする大樹でしたが千空は科学で人類を復活させると宣言。試行錯誤の末、石化を解除させる薬を精製することに成功しますが…というのがドクターストーンの大まかなあらすじとなっています。

今回紹介する西園寺羽京は、千空とは対立する司帝国TOP3の内の1人として登場しました。身長は173cm。非常に聴覚が鋭く、石化前の世界では自衛隊でソナーマンを務めていたほど。獅子王司が西園寺羽京の石化を解除させたのも、西園寺羽京の聴力を必要とした為であることが作中で語られました。作中では弓矢を用いることが多く、その腕前は標的から紙一重の位置に矢を放てるほど。

筋力的な強さは未知数ですが石化前の世界では自衛官だったことから、身体能力は高いと推測されています。性格は穏やかで、誰にでも丁寧な言葉づかいで話しかけるのが特徴。控えめな性格なのか、作中では表立って何かを主張するような場面は2020年3月現在確認されていません。誰かの命を奪うようなことを嫌っており、その思想から千空の味方をするようになりました。

司王国に属する1人として描かれた西園寺羽京。しかし登場当初からその動向がどこか微妙で、ファンからは「司を裏切るんじゃないのか？」「手ごわい敵になりそう」といった感想が挙げられていました。ここからは作中で見せた、司帝国での西園寺羽京の行動の謎についてみていきましょう。

元々西園寺羽京は主人公である千空と対立する司帝国の1人として登場しました。しかし通信機を設置する為にクロムがあさぎりゲン達と共に司帝国へやって来た時には、クロムをとらえたものの司へは嘘の報告をしました。更には投獄されてしまったクロムに材料を与え、脱獄を手助けしています。どうして西園寺羽京はそんなことをしたのでしょうか？これは西園寺羽京の思想が関係しています。

西園寺羽京は元自衛官ということが関係しているのか、誰も死なせないということを理想としております。クロムがの目的や、あさぎりゲンが一緒に来ていたことがバレれば、誰かを死なせてしまう可能性がありました。その為西園寺羽京はクロムをとらえた上で嘘の報告をしたのです。更に西園寺羽京は脱獄したクロムがその後どう動くのかを観察し、千空達の真意を探ろうとしました。

誰も死なせないことを理想とする西園寺羽京。彼は千空の支持の元司帝国に来ていた小川杠や大木大樹の動向にも注目していました。ある日西園寺羽京は小川杠を尾行。そこで小川杠が、司の手によってバラバラにされてしまった石像の破片をあつめ更に組み立てているのを目撃します。その行動をみた西園寺羽京は小川杠と大木大樹がどうして司帝国へやって来たのかを悟りました。

全人類が石化し文明が壊れ、更には司帝国では次々に石像が破壊されていたというのに、千空達が全人類を救おうとしていたことについて、西園寺羽は「狂気だ」としながらも、その考えに共感。その後もしばらくの間は千空に対して警戒心を抱いていましたが、ある事を条件に千空達の仲間となりました。

後に千空の仲間となった西園寺羽京ですが、登場当時は司帝国におけるトップ3の1人として登場しました。戦闘場面では弓矢を巧みに使いこなす様子も描かれています。では、西園寺羽京の強さとはどれほどのものなのでしょうか？ここからは西園寺羽京の能力や強さについてみていきましょう。

作中では弓矢を使用することが多い西園寺羽京。その為、接近戦における戦闘能力や純粋な筋力の強さは不明とされています。しかしながら、元自衛官であったことや獅子王司およびNo.2の氷月の戦闘能力の高さを踏まえ、ファンからはその実力は本物であるものの、トップの他2人よりは劣ると考えられているようです。

しかし千空の仲間となった後、その洞察力から五知将の1人となった事を踏まえると、2人よりも洞察力に長けている可能性があります。宝島へ向かった際には、海に沈む石像を見て即座に違和感を覚えるなど、他のキャラクターよりも洞察力に長けている様子が描かれました。ひょっとすると司帝国では、戦闘での強さというよりも参謀のような役割を担うためにTOP3の座についていたのかもしれません。

次に紹介する西園寺羽京の強さは「鍛えられた聴力」です。元々ソナーマンであったことも関係しているのか、その聴力は常人離れしたものがあります。作中では物音だけで逃げ出した標的ががどこへ逃げたのかを把握したり、ゲンのハイレベルな声真似を、わずかな波長の違いから見破る場面も描かれていました。

また、千空やゲン達と共にボートで海に出た際、「WHYマン」の出してきたサインにいち早く気付いたのも西園寺羽京です。千空や司、龍水といったキャラクターとは異なり、前線で目立つ動きの少ない西園寺羽京ですが、並外れた聴力は間違いなく彼の強さを支える要因の1つとなっています。

最後に紹介する西園寺羽京の強さは「精度の高い弓矢」です。西園寺羽京は登場当初から弓矢を使用するキャラクターとして描かれていました。その精度の高さは、あえて矢を紙一重で標的から外すことができるほど。ほぼ100発100中といっても差し支えないとされています。ゲン達が司帝国内に通信機を設置しようとした際には、矢で行く手を阻み、3人に「逃げ場はない」と思わせました。

また、科学王国と司帝国がぶつかり合った際にも西園寺羽京の放った矢が大きな役割を果たしています。2020年3月時点では、西園寺羽京がどうしてこんなにも弓矢の扱いに長けているのか説明するような描写はありません。しかしこの弓矢の精度の高さも、間違いなく西園寺羽京の強さの1つとなっています。

司帝国におけるTOP3の1人であったにも関わらず、千空率いる科学王国へと寝返った西園寺羽京。ここからは西園寺羽京の裏切りの真相について紹介していきます。既に触れていますが、西園寺羽京は元々、誰も殺さない事を理想としています。この考えは司帝国における選民思想とは異なります。では何故西園寺羽京は司帝国に身を置き続けていたのでしょうか？

実は西園寺羽京は、文明が滅びた世界で人類が復活した場合、復活者同士による殺し合いが始まるのではないかと恐れていたのです。しかし石像から復活する人数が限られているのであれば、そのリスクは低くなります。復活者同士の殺し合いと、復活自体を制限することを天秤にかけた結果、西園寺羽京は選民思想を持った司帝国を選んだのです。

しかし西園寺羽京はそうした選択について思い悩んでいたようで、作中千空と会話をした際には自分自身のことを「1番の卑怯者」と卑下していました。また別の場面では自身のことを「偽善者」とも言っています。死者を増やさない為とは言え、自分の理想と司帝国での実状の間で葛藤していたのかもしれません。

自分を「偽善者」「卑怯者」と称していた西園寺羽京。理想と司帝国での実状との間で葛藤していたようですが、裏切りの決め手となったのは一体何だったのでしょうか？作中では千空との会話がきっかけで西園寺羽京がふっきれた様子が描かれました。元々西園寺羽京は「誰も死なせない事」を理想としています。これは選民思想をもった獅子王司の思想とは異なります。一方千空が率いる科学王国は司帝国の無血開城を目指していました。

また、西園寺羽京は以前小川杠を尾行したことから、千空達が全人類を救おうとしていることを悟っていました。この段階でもまだ西園寺羽京は千空への警戒を解きませんでしたが、千空へ「犠牲者を出さない」という条件を提示してみせました。千空はそれを快諾。自分の理想と現実とで苦悩していた西園寺羽京でしたが、そこでようやく司を裏切り、千空達科学王国の味方となりました。

苦悩の末に司を裏切り、千空達の味方となった西園寺羽京。ここからはそんな西園寺羽京について、ファンからの感想や評価を紹介していきます。まず最初に紹介するのは「頼もしい」という感想です。西園寺羽京は常人離れした聴覚の持ち主であるうえ、頭の回転がとても速いキャラクターとして描かれており、作中では科学王国で最も頭の切れる5人「五知将」の1人として扱われています。

実際、作中で西園寺羽京の聴力や洞察力がカギとなった場面も描かれました。こうした西園寺羽京の活躍を見たファンからは「頼もしい」「さすが」といった感想があげられています。

次に紹介する評価・感想は「いざという時に淡々と無双するところが良い」というものです。西園寺羽京は五知将の1人ではあるものの、前に出るキャラクターではありません。どこか控えめなところが目立ちます。しかし有事の際の行動は早く正確。物静かな人物ではあるものの、いざという時の行動力は他のキャラクターよりも高いとされています。そんな西園寺羽京が好きになったというファンも少なくありません。

最後に紹介する感想は「人の生き死に感情がシビアなところが好き」というものです。西園寺羽京は「誰も死なせない事」を理想とするキャラクター。その為ファンからも「優しい」と評価されることが多いようです。しかしながら作中ではシビアな判断を下すシーンも。西園寺羽京のそうした部分が好きだというファンも沢山いらっしゃるようです。

今回は西園寺羽京について、彼の強さや能力、裏切りの真相について紹介しました。西園寺羽京は当初司帝国におけるTOP3の内の1人として登場したキャラクターです。しかし、元々は「誰にも死んでほしくない」という理想を持った心優しい人物。千空達が全人類を救おうと知ると、獅子王司を裏切り千空達の心強い味方となりました。

その後、さまざまな場面で千空達を手助けしています。アニメ第1期では姿が描かれたものの、まだ見せ場には恵まれていません。しかし2020年3月現在アニメ第2期の放送が予定されています。原作コミックスを確認する限り、アニメ第2期では西園寺羽京が登場する可能性が非常に高いと言われています。是非西園寺羽京に注目しながら原作を確認し、彼の活躍を楽しみにアニメ第2期の放送を待ちましょう。