ヒカルの碁の最終回をネタバレ!佐為と別れたヒカルの結末とその後は?

すでに最終回を終えた完結作『ヒカルの碁』は、週刊少年ジャンプ(集英社)の人気作品の1つです。少年誌では異色の囲碁を題材にしたストーリーでしたが、美麗な作画・秀逸な物語構成で読者引き込み、低年齢層と筆頭に空前の囲碁ブームを巻き起こしました。少年漫画としては囲碁は絵的にも地味だし、そもそもジャンプ読者層の年齢を考えると到底興味を惹かれるジャンルではないのに、なぜそんなにヒットしたのでしょうか?今回はヒカルの碁の最終回までのストーリー完全ネタバレでヒットの秘密に迫ります。

ヒカルの碁の最終回をネタバレ!佐為と別れたヒカルの結末とその後は?のイメージ

目次

  1. 最終回まで完全ネタバレ!少年誌×囲碁の異色の組み合わせが生んだ大ヒット作『ヒカルの碁』
  2. ヒカルの碁旋風!空前の囲碁ブームが到来
  3. ヒカルの碁がより面白くなる!囲碁の簡単なルールを紹介
  4. ヒカルの碁の主な登場人物を紹介!
  5. ヒカルの碁第一部佐為編最終回の結末までネタバレ!
  6. ヒカルの碁第二部北斗杯編最終回の結末までネタバレ!
  7. 最終回をとうに終え、結末までわかっていても何度でも楽しめる『ヒカルの碁』

最終回まで完全ネタバレ!少年誌×囲碁の異色の組み合わせが生んだ大ヒット作『ヒカルの碁』

ヒカルの碁とは?

ヒカルの碁は1999年から2003年にかけて集英社の週刊少年ジャンプにて連載された囲碁マンガです。題材としては少年誌では異例の囲碁を扱いながらも、少年誌らしく1人の少年の成長を描いた物語で、作者は原作をほったゆみ、作画を世界中で問題作となった『DEATH NOTE』の小畑健、そして対局シーンなどの囲碁に関する監修を日本棋院所属の棋士・梅沢由香里が務めました。

同題のアニメ『ヒカルの碁』は2001年10月から2003年3月までの時をかけ、原作の第一部佐為編の結末までに該当する全75話がテレビ東京系列で放送。アニメ化されたことにより作品の知名度はさらに上がり、低年齢層の間で囲碁ブームを巻き起こししました。今回は少年誌に新しい可能性を切り開いたヒカルの碁の最終回結末まで、余すことなくネタバレしていきます!

ヒカルの碁最終回までのあらすじをおさらい!

ヒカルの碁は平安の天才棋士・藤原佐為が何の変哲もない普通の小学生・新藤ヒカルに憑りつき、自らの対局を通してヒカルの才能を開花させ、プロになるまで見守る第一部佐為編と、プロになったヒカルが佐為との別れを乗り越えたその後、日本代表として国際線に出場する第二部北斗杯編の二部構成から成っています。今回はそんなヒカルの碁を最終回の結末までより詳しく具体的にネタバレしていきます!

Thumbヒカルの碁の藤原佐為が消えた理由とは?平安時代の天才棋士の実力は? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

ヒカルの碁旋風!空前の囲碁ブームが到来

年配者に好まれるボードゲームとしての印象が強い囲碁は、少年誌の題材といては画面も地味でこれまで取り扱われることのないジャンルでした。しかし本作ヒカルの碁は話の主軸を少年の成長に置き、囲碁はあくまで基本のルールなど最低限勝敗の仕組みがわかる程度の簡単な説明に留めることで、読者を飽きさせず物語に引き込みました。

一方で作中に詳しい解説はないものの日本棋院全面バックアップの下、対局シーンでの盤面は綿密に練られており、囲碁を覚えてからもう一度最終回まで読むと二度楽しい作品となっています。囲碁を知ってても知らなくても楽しめるストーリー展開と青少年にとっては目新しいジャンルは、瞬く間に低年齢層間に囲碁ブームを引き起こしました。ブームのその後は、ヒカルの碁に影響受けた若いプロ棋士も排出しました。

ヒカルの碁がより面白くなる!囲碁の簡単なルールを紹介

囲碁は碁盤と呼ばれる19×19の格子模様上に黒白の碁石を交互において、相手より多くの自陣を確保する、盤上の陣取り合戦です。碁石同士は相手の碁石に完全に囲まれると相手に奪われ、また相手の陣地内で飛び地として存在することはできません。したがって単独よりも碁石同士の連結により強化され、より広い陣地を得るために拡張していくゲームです。

勝敗のルール自体はいたってシンプルですが、シンプルが故に相手より二手三手先を読む先見の目が必要となります。

ヒカルの碁の主な登場人物を紹介!

進藤ヒカル(しんどう ヒカル)

ヒカルの碁のタイトルからもわかるように、新藤ヒカルは本作の主人公です。囲碁になど全く興味のない至って普通のやんちゃな小学生だったヒカルは、祖父の蔵で血痕のある碁盤をに触れ、碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為に憑りつかれます。

佐為を成仏させるべくいやいやながらも佐為の指示通りに囲碁を打つ中で、ライバルや仲間との出会いを通じ、囲碁の世界へとはまっていきます。そうして佐為とアキラの再戦の一局を目の当たりにし、プロを目指し自ら碁を打つようになります。

藤原佐為(ふじわらの さい)

ヒカルの碁もう一人の主人公といえるのが藤原佐為。平安時代の天才棋士にしてヒカルに憑りついた張本人。天皇の囲碁指南役を務めていましたが、同僚の策略にハマり都を追放されたことで、入水自殺を図ります。その後、江戸時代に実在した棋士・本因坊秀策に憑依し、彼の名を天才棋士として世に知らしめるほどの実力を見せますが、本因坊秀策が若く病死するとヒカルに出会うまでの140年の眠りにつきます。

目覚めてからは「神の一手」を極めるべくヒカルを囲碁の世界へと誘いました。ネット碁界に「sai」のハンドルネームで登場すると、その棋力ゆえに世界中から正体を追われることになります。

塔矢アキラ(とうや アキラ)

ヒカルの碁全編を通したヒカルの最大のライバルが塔矢アキラ。名人を父に持った、エリート棋士。逸出した実力から、同年代の芽を摘みかねないと危惧した父により、アマチュア大会への参戦を禁じられ、本人も自らの実力に見合うライバルの不在に不満を感じていた折に、同い年のヒカルと馴染みの碁会所で出会い、どう見ても初心者の振る舞いであるヒカルを通した佐為に敗れて以降、強い執着を見せるようになります。

ヒカルとの再戦のために禁じられていたアマチュアの大会へ出場すべく、中学の囲碁部に入部するも、自ら碁を打つようになったヒカルの実力に失望し、もう用はないとばかりに早急にプロ入りを果たしました。しかしヒカルのことを眼中にないと装いつつも、強く意識しヒカルのプロ試験を通し認識を改め、ヒカルとライバルとして認めます。

塔矢行洋(とうや こうよう)

囲碁界の頂点に君臨する名人にしてアキラの父親。「神の一手」に最も近いと称され、佐為が心から対局を望んだ相手でもあります。心筋梗塞により入院生活を世議されなくされた中で、ヒカルに「saiと対戦してほしい」と懇願され、負けたら引退するという条件を自らに課し、本気でsaiとの対局に向かいます。激しい鬩ぎあいの末、自身の半目負けを確信すると投了し、プロを引退。その後は後進の育成と発信に力を入れています。

ヒカルの碁第一部佐為編最終回の結末までネタバレ!

役者が顔をそろえる、『出会い』ネタバレ

ヒカルの碁第一部は6つの重要なターニングポイントが含まれています。そのまず第一が主要人物たちとの出会いです。頭を使うよりは体を動かす方が好きだった典型的やんちゃ少年の新藤ヒカルが、碁盤に憑りついた天才棋士の幽霊・藤原佐為と出会い、囲碁の世界に引き込まれる出会い。そして同い年で生涯のライバルとなりヒカルの囲碁に対する関心を刺激した塔矢アキラとの出会いです。

出会いがもたらしたヒカルのその後『大会出場』ネタバレ

アキラとの出会いにより、囲碁に対する興味を惹かれたヒカルは中学に進学後、囲碁部に入部し大会団体戦出場を目指します。一方でこれまで同年代に敵なしだと思っていたアキラは、ヒカルを通した佐為に敗北を喫したことで、ヒカルとの再戦を実現すべく、進学した私立中学の囲碁部に入部。

目論み通り大会でヒカルとの再戦を果たしますが、それまで佐為に言われるがまま打ってきたヒカルは、アキラとの1局に中てられ、対局半ばに自ら碁を打ち始めるようになります。当然エリート棋士であるアキラに叶うわけもなく、アキラは憤りもうお前は眼中にないとばかりに一足先にプロの道へ進みます。一方でアキラとの対局の中で見せたヒカルの一手に、佐為はヒカルの才能を予感。本作が真に『ヒカルの碁』として動き始めます。

世界中を巻き込んだネット棋士『sai』ネタバレ

自ら碁を打つ楽しみに目覚めたヒカルは、佐為の囲碁欲求を満たすためネットの世界に佐為の対局場を求めます。ハンドルネーム「sai」として瞬く間に有名になった佐為は、世界中のアマチュアからその正体を追われることとなります。そしてアキラまで現れたことで事の大きさを知ったヒカルは、ネットを離れ自ら佐為の対局相手を務めるようになります。

アキラを追いかけて飛び込んだ『院生』ネタバレ

アキラを失望させたことを悔しがるヒカルは、アキラを追いかけプロになる決意を固めます。院生となればアマチュアの大会に出ることは叶わなくなるため、部活の仲間から引き留めのテストを受けることになったヒカルは、かつて格上だった加賀を含める部員3名との三面打ちでその実力を示しました。そしてその3面打ちの棋譜を手に日本棋院所属のプロ予備軍の門をたたきます。

佐為が悟る己の存在義『プロ棋士』ネタバレ

院生のライバルそして佐為との対局を重ね、プロ試験に合格したヒカルを待ち受けていたのは現最も「神の一手」に近い男・塔矢行洋との対局「新初段シリーズ」でした。かねてより行洋との一局を願っていた佐為は、多大なハンデを追う条件を飲み行洋との一局を実現させます。実力が拮抗した者同士でハンデを負った佐為は、当然敗北を喫することになります。

その後ヒカルの計らいによりかつのてsaiとして行洋と再戦をネット上で果たすことになります。白熱した対局を僅差ながらに抑えた佐為は、満足感による高揚を味わっていましたが、ヒカルとの検討会で指摘された一手が己の妙手となって一手より更なる高みにあると気づきます。同時に、亡霊の身となり千年の時を超えてきたのは『ヒカルにこの一局を見せる為』と悟り、自らの役目を果たした満足感に成仏します。

第一部最終回の結末『継承』ネタバレ

佐為が成仏した理由を知らぬまま、突然の別れとなったヒカルはその事実を受け入れられず佐為の面影を追い求めます。しかしどこにも佐為の影はなく、ヒカルは茫然自失となり、プロ活動を停止。そうして囲碁から離れてしばらく、ヒカルのもとを院生時代からのライバル・伊角が訪れます。伊角はプロ試験でのヒカルとの対局で反則となったしこりを払拭するため、ヒカルに対局を申し込みます。

気の乗らなかったヒカルも自らの手が、佐為の一手と重なることに気づき、佐為の囲碁が自身の中に引き継がれていることを悟ります。悠久の時を超え佐為から受け継がれた一手こそが、ヒカルの碁なのです。こうして立ち直ったヒカルは、プロ棋士としての活動を再開。プロとしてアキラとの初対局に挑み、アキラがヒカルの中にsaiを見出したことに喜びます。その夜、ヒカルは夢の中で佐為と邂逅し、佐為から扇子を託されます。

原作とは結末が異なる?アニメ版『ヒカルの碁』の最終回ネタバレ

アニメ『ヒカルの碁』では、佐為との別れを乗り越えてアキラとの対局で終わりを迎えます。対局の勝敗は描かれておりませんが、かつては囲碁にまったく興味を持たず嫌々佐為に付き合っていただけのヒカルが、自らの意思で碁を打ち、プロとなり、そして同年代最強のアキラと激闘を繰り広げるまでの成長を遂げたことを示唆する大切なシーンです。『ヒカルの碁』のタイトルに相応しい、ヒカルの成長の物語として描かれています。

ヒカルの碁第二部北斗杯編最終回の結末までネタバレ!

アキラと共に戦う仲間へ『日本代表決定予選』ネタバレ

原作『ヒカルの碁』では物語はもう少しだけ続きます。プロとして活動を再開したヒカルは、18歳以下の日中韓・国際対抗戦、北斗杯の団体戦日本代表になるべく予選に出場。シードとしてすでに選出されていたアキラ、予選を勝ち抜いた関西棋院出身の社清春ともに日本代表を勝ち取ります。

プライドをかけた『韓国戦』ネタバレ

韓国代表の高永夏が事前の記者会見で本因坊秀作を侮辱する発言をしたため、ヒカルは強く敵愾心を抱き、永夏との対局に挑みます。奇しくも対局日は佐為が天に還った5月5日。激闘の末、あと一歩及ばずヒカルは半目差で敗れます。対局後、永夏はヒカルに碁を打つ理由を問いかけます。1000年もの時を超えて師である佐為から受け継がれたものを想い、ヒカルは遠い過去と遠い未来を繋げる為だと答えます。

勝敗の行方は?『北斗杯結末』ネタバレ

最終的に日本はアキラが韓国戦・中国戦ともに白星を付けるも、ヒカルと清春が2敗したため日本は最下位という結末になります。しかしながら、北斗杯自体ネット中継など注目を集め好評を得たため、翌年以降の継続開催が決まりました。

そして最終回『アキラとの再戦』ネタバレ

北斗杯のその後、ヒカルは若手プロの公式戦・若獅子杯に挑みます。大会2回戦で永遠のライバル・アキラとの対局を迎え、ヒカルの優位を匂わせつつ、終局までは至らずに物語は幕を閉じます。

最終回をとうに終え、結末までわかっていても何度でも楽しめる『ヒカルの碁』

原作・アニメ共にすでに最終回を迎えている『ヒカルの碁』ですが、作中では詳細の語られない対局の解説や、囲碁のルールなど、知識を深めれば深めるほど何度でも味わえる作品です。

今回は作品について最終回の結末までネタバレで紹介してきましたが、作品を見返すとより詳しい対局の様子や棋譜など見ることができます。すでに紹介した通り、作品自体は簡単にしか囲碁のルールについては触れていないので、これまで囲碁に興味のなかった方でも、簡単にストーリーに入り込める構成になっています。

これを機に、囲碁の世界に触れてみるのも面白いかもしれません。そして興味が乗れば囲碁について勉強してからもう一度ヒカルの碁を読み直してみると、最初に見た結末とはまた違った印象を受けるかもしれません。何度読み直しても面白い作品だからこそ、別の角度から何度でも読み直しみてください。

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