【ドクターストーン】氷月はかっこいい冷酷キャラ！武器や能力・復活シーンを考察

この記事で紹介する氷月は『ドクターストーン』に登場する司帝国の人間です。司帝国の中でも戦闘力が高い人物なのですが、最後には司を裏切ります。なぜ裏切りに至ったのか詳しく解説する前に、ここではまず『ドクターストーン』について作品概要やあらすじを紹介します。

『ドクターストーン』は週刊少年ジャンプで連載されている漫画です。『アイシールド21』などでも知られる稲垣理一郎が原作・原案を担当しています。作画は過去に『サンケンロック』などを連載していたBoichiです。

『ドクターストーン』は第64回小学館漫画賞で少年向け部門を受賞するほど小中学生に人気の漫画です。実際の科学に基づいたストーリーなので、勉強にもなる漫画としてニュース番組に取り上げられることもありました。

大樹はある日、告白するためにクスノキの木の下に杠を呼びました。緊張しながらもいよいよ告白しようとした時、突然空が光り出して全人類が石化してしまいます。全人類が石化して3700年後、大樹は石化が解けて復活することができます。文明が途絶えた世界を探索していると、一足先に目覚めていた友人の千空と再会しました。それから千空と大樹は科学の力を使って再び文明を築き、生きていくことになります。

『ドクターストーン』に登場する氷月は、司帝国側の人間です。司帝国でナンバー2の実力を持つ戦闘員でもあります。白髪のストレートの髪で切れ長の目を持っており、口元を隠したイケメンでかっこいいと評判です。ただ、マスクを外すと口元はたくさんのヒビが入っています。

口元のヒビは円の周りにヒビができたような変わった形をしています。このヒビは再度石化されて復活した後に消えました。口調は「ですます」調で丁寧な人物のように装っていますが、その本質は基本的に他人を見下しており、暴言を吐くこともあります。相手の事は呼び捨てかもしくは「〜クン」呼びをしています。

氷月は『ドクターストーン』の登場キャラクターの中でもイケメンでかっこいいのですが、とても冷酷な性格をしています。司帝国での仲間意識はほとんどなく、部下をコマ扱いするほどです。『ドクターストーン』に登場するキャラクターの中で、唯一仲間だと認めているのは右腕として活躍するほむらです。それ以外は捨て駒としてしか認識しておらず、名前さえ覚えていません。

『ドクターストーン』のキャラクターの中でも卑劣・非道を超えてサイコパスな考え方をしている危険な人物です。ただ、戦いに置いては冷静な面も持っているため、大樹のような考えなしに力だけ持っているような人物ではありません。自らの考えを持っており、さらに強い相手には機会を伺って奇襲をしたりするので、かなりの戦闘センスを持っています。

『ドクターストーン』の氷月は優れた人以外を認識しないという思考を持っています。自分よりも頭が悪い人間に対しては酷い暴言を吐くこともあるほどです。この思考だけを見る限りでは、司と同様に優れた人だけを集めれば良いという考え方と似ているように思えます。氷月本人も思想の根源は司と同じだと言っていました。しかし、氷月の思惑はそれだけではありませんでした。

氷月は石化を人類を選別するための間引きだと考えていました。そのために優れた人間だけを生かして、それ以外には消えてもらうという思想を持っていたのです。対して司は、石化を解く人物を選別はするものの、それにより争いや奪い合いをしない世界を作り上げるという思想を持っていました。つまり、2人の思想は同じように見えて全く別ものだったのです。

『ドクターストーン』の氷月は尾張貫流槍術を会得しており、「管槍」という武器使って攻撃をします。「管槍」とは実際に戦国時代から使われている武器で、槍に管をつけた武器で握りやすく紐等が巻かれています。管を滑らせることで高速で突きを繰り出す事ができます。『ドクターストーン』の氷月はそれに加えて尾張貫流槍術を使います。尾張貫流槍術とは、手元をひねることで槍先が大きな円を描きながら揺れます。

これにより相手は槍先を捉えきれず、どこに攻撃が来るのか予測できなくなるのです。隙をつけば司に一撃を入れることもできます。他の槍とは違い日本刀にも太刀打ちできる「管槍」は、『ドクターストーン』に登場する武器の中でもかっこいいとファンからも人気です。

『ドクターストーン』で氷月の使う「管槍」は一見他の槍と変わらないように見えるのですが、とても特殊な武器でこれを使うことで司をも匹敵する強さになります。実際に『ドクターストーン』では、千空達が他の槍を圧倒するほどの日本刀を作り上げたのですが、日本刀を装備した3人がかりでも氷月に太刀打ちできませんでした。

『ドクターストーン』の氷月は司とは戦いたくないと言っているものの、司にも匹敵するほどの力を持っています。司も石化を解く人間を選ぶ時に、氷月のことを一番に探していたほどです。石化が解かれた時は、屈強な男を一度に数人倒すほどの運動神経を見せました。『ドクターストーン』のキャラクターの中でも体格はそこまで屈強ではありませんが、鍛えられた無駄のない腹筋を持っています。

元々冷酷な性格をしている氷月は、『ドクターストーン』で描かれた戦いにおいても部下を囮に使うなどその卑劣さを表してきました。氷月は裏切りに気づかれないように司がいないところで手段を選ばず、時には部下を見殺しにしてしまうこともありました。死んだ仲間の名前をすべて覚えている司とは違い、氷月は手段を選ばず部下でも捨て駒にすることもあります。

また『ドクターストーン』の第2章では、本当の計画を達成させるために人類最強の司を騙し、殺す機会を狙っていました。裏切りに至った時も司を直接狙うのではなく妹を復活させてから殺そうとしており、手段を選ばない姿が描かれています。このように手段を選ばず危険な思考を持っているので、『ドクターストーン』の第2章の最後には司への裏切りによって牢獄に閉じ込められることになります。

『ドクターストーン』で氷月の復活シーンは2回あります。1度目の石化の時は司によって復活しました。司は優秀な若者を優先的に復活させていました。わざわざ司が一番に探していたという人物なので、このシーンでは氷月が相当強い人物だということが分かります。しかし、氷月はそこまでガタイが良い方ではないので、最初は司帝国の屈強な人々からなめられていました。

そこで氷月は実力を示すために、数人の屈強な男達を一度に倒しました。その後司や千空に負けた後、『ドクターストーン』の第3章でペルセウスの船に乗せられた時に一度石化されてしまいました。2度目の石化を解いたのは千空でした。イバラとモズに追い詰められ、窮地に陥った千空によって目覚めることになります。

『ドクターストーン』の氷月が司に対して裏切り、殺そうとしたのには理由がありました。その裏切りの理由というのが、思想の違いによるものです。奪い合いのない世界を作ろうとした司でしたが、無能な者を残していたら結局は争いが起きてしまうと氷月は考えます。その結果、優秀な者だけを生かしてその他は殺してしまうという危険な思想に至ったのです。

そのため氷月は真逆の思想を持ち、圧倒的な力を持つ司をまずは排除しようとしました。司がいると圧倒的な強さとそのカリスマ性で自分の思惑を達成することすらできません。そこで氷月は司を殺し、逆に敵である千空に取引を持ちかけました。氷月はいずれ地球が70億人もの人類を支えきれなくなるなら、人類を選別するのが合理的だと語ります。

それを聞いた千空は、もし地球が70億人を支えきれなくなっても、70億人の力で支える方法を探すと言って氷月の思想を否定しました。しかし、氷月はそれでも諦めません。驚異的な科学の力を持つ千空がなんとしても欲しかったのです。氷月は自分の考えに「イエス」と言わなければ、その度に千空の指を一本ずつ落としていくと脅しました。

圧倒的な強さを持つ氷月を前にピンチに陥る千空でしたが、その時内蔵を斬られて気絶していた司が意識を取り戻します。それに気づいた千空は石を投げて自暴自棄になったフリをしました。その石の中には石化を解いた鳥が混ざっていたのです。鳥で目眩ましをした隙に司が強烈なタックルをします。そして司は千空に、2人で組んで闘おうと言います。

負傷した司の戦力を科学で補う作戦です。しかし氷月の力は圧倒的で、千空は槍で懐を突かれてしまいます。司も内蔵を負傷しているせいでいつもの力を出す事ができません。そこに千空が密かに地面を這って、氷月の足元まで来ていました。千空は自分の体に電池を仕込んでおり、10万ボルトのスタンガンで氷月を感電させました。こうして2人の力によって氷月は敗れ、最後はほむら共々捕まってしまいました。

氷月は戦いの最後にペルセウスの船に乗せられてしまいます。氷月達と戦闘を終えた司は命が尽きる前にコールドスリープ状態になり、千空は司帝国の人々もまとめて率いることになりました。千空が次に入手したいと思っていたのは、プラチナでした。プラチナがあれば硝酸を大量に作り出すことができます。そのために、かつて千空の父が宇宙から地球に帰還した後暮らした島へと行きました。

その際パワー系の人々がほとんど船に乗ってしまうので、罪人である氷月を村に置いておくのは危険だと判断され、氷月とほむらを船に乗せることになりました。こうして最後はペルセウス船の牢獄へと入ることになります。

アニメ『ドクターストーン』で氷月役を演じたのは声優の石田彰です。石田彰とは、1967年11月2日生まれの男性声優です。ピアレスガーベラという事務所に所属しています。徹底したキャラ作りをすることで知られており、第1回声優アワードではサブキャラクター賞男優部門を受賞している実力派声優です。

石田彰の主な出演作品には、『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲル役、『最遊記』の猪八戒役、『こげぱん』のクリームぱん役、『機動戦士ガンダムSEED』のアスラン・ザラ役、『NARUTO-ナルト-』の我愛羅役、『ケロロ軍曹』のサブロー役、『銀魂』の桂小太郎役、『夏目友人帳』の名取周一役、『獣の奏者 エリン』のダミヤ役、『戦国BASARA』の竹中半兵衛役などがあります。

氷月は冷酷な性格ながらも『ドクターストーン』の読者の間ではイケメンでかっこいいと人気です。特に2度目の石化が解かれた後はイケメンだと話題となり、女性ファンを増やしました。2度目の石化の後は氷月の口元に入っていたヒビがなくなり、元々イケメンだった顔がさらにかっこよくなっていました。その後氷月は千空の味方になることを選んだので、この時の氷月は特にイケメンでかっこいいと人気です。

『ドクターストーン』に羽京と氷月が登場した時は、どちらもキャラの情報が少なかったのでいつか裏切り行為に至るのではないかと考察されている方もいました。特に氷月はイケメンでかっこいいのに性格が冷酷なので、確実に裏切ると予想していた方が多かったようです。

ただ単純に羽京のように科学王国に協力するという裏切り方ではありませんでした。そのため、まさか自分の思想を千空に押し付けるような裏切り行為をするとは思わなかったという声もありました。

氷月は復活した時に千空の味方をしたことで、イケメンでかっこいいと再評価されました。ただ、『ドクターストーン』の読者の中には、あれだけ卑劣な裏切り行為をしたのに簡単に味方になるのは不服だという方もいました。氷月は一度は千空によって復活しましたが戦いの決着が付いた後、最後は光を浴びて3度目の石化をしました。危険人物というだけあり、その後石化は解かれていないようです。

『ドクターストーン』の氷月は科学王国にとって敵キャラでしたが、とてもイケメンでかっこいいと話題のキャラクターでした。しかし実は司よりも危険な思想を持っており、第2章の最後には司を裏切りました。ただ、司と千空の共闘によって敗れてしまい、最後は牢獄に入ることになります。このように危険人物として認識されていましたが、第3章では千空達を救ったことから再びかっこいいと再評価を受けることになりました。

口元のヒビもなくなったことで、さらにイケメンとなって女性ファンも増やしています。最後は石化してしまいましたが、千空は70億人の人々を救うという思想があるので再び石化が解かれる可能性はあります。氷月は主に第2章と第3章に登場するので、ぜひ『ドクターストーン』を読んでその活躍を見てみて下さい。